『Transitions』
 擬音として書くと「ヒュンヒュン…」「ゴゥゴゥ…」「フォウフォウ…」みたいな、何とも不思議な音がする。いつかどこかで聞いたことがあるような…。
 これは胎内音。妊婦の腹の中で、胎児が聞いている音という。

 乳児を眠りに誘う…と評判のCD。アメリカの麻酔医がプロデュースし、レコーディングはバート&ジョー・ウルフ兄弟が行った。
 子宮内血流音のサンプリングと、ゆったりとしたシンセサイザー音楽を融合。血流音と演奏が、違和感無くシンクロしている。
 世間で言われる「胎教にクラシックが有効」は間違っているらしい。
 外界の音は胎内にほとんど伝わらないことが、実験で分かっている。胎児に聞こえているのは、母体の鼓動や呼吸音、そして血流音なのだ。

 我が家の長男(現時点2カ月)には、まだ昼夜の区別がない。深夜だろうと早朝だろうと構わずに泣き出し、ミルクを要求する。保護者としてはキツい。
 どうしたものか…と思案していた時、このCDに出合った。
 効果てきめん。音楽を流すだけで、我が子は安らかに眠る。眠らない時も、グズらずに落ち着いている。…母親の中で守られていた、胎児の気分に戻るのかも。

 乳児ばかりか、成人にも効く。リラックス効果が高いそうで、CDジャケットに「運転中には聞かないでください」と書いてある。アメリカでは、自然分娩や心療セラピーの現場で、BGMに使われているとか。

 CDを流すと長男がすみやかに眠ってくれるので、夜中に受験勉強ができる。社会福祉士の国家試験が来月に迫り、私は追い込みの真っ最中。

 ゴン!!

 テーブルの角で、したたかに頭を打った。おお痛い。音楽によって、いつの間にか私まで眠りに落ち、突っ伏していたのだ。…効果てきめん。勉強になりませ〜ん。