2017年09月14日

電報ゲーム=「誤字のスパイラル」5

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 門人たちを指導していると、「特異な字形」を使用している作品にお目にかかることがママある。初心者に多いことで、「印篆体でもなるべく説文篆文に近い字形を選ぶ」ように指導している。

 個性を発揮したい→「字書に載っている変わった字形」を使用 というプロセスなのだろう。

 この「字書に載っている変わった字形」というのがクセモノで、例えば「朝陽字鑑精翠」であれば、出典「金索」「石索」は避けるというのが定石である。(この理由は、また別稿で・・・)もちろん説文篆文に近ければ良い。
 印譜から採った字形でも、その「そもそも」の銅印は「緑青=銅錆だらけ」のものを金属ワイヤブラシでこすり出したものが大多数で、その金属ワイヤブラシの加減(解釈)でどうにでもなるらしい。もちろん、それら印譜などの資料類から、高田忠周先生が手書きで書き写したもので、高田解釈(書きクセ)も当然入る。

 つまり、一種の電報ゲームならぬ「誤字のスパイラル」が生じている可能性もあるわけだ。これはすべての字書に当てはまることで、コピー技術が発達している現代編纂の字書であっても、このような「古い字書」をベースとしている以上、「誤字のスパイラル」に組み込まれていることも多い。

 だから、どうしても「説文篆文」の勉強は、篆刻学習に必須となってしまう。まあ、そういうことで、ウチでは、説文部首540を篆書演習も兼ねやっていただいている。

説文部首540 吉永隆山

 

 

tenkoku1 at 14:42|PermalinkComments(0) 篆刻 | うまいもの

2017年09月12日

作意5

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 FBに2チャンネルからの引用で、「公募展における御礼制度」を「年金制度」に例え、崩壊する方向に向かっている趣旨の投稿があった。
 なるほど「若い時=年金掛け金→老後に年金受給」みたいな感覚だ。まあ、崩壊するだろう。若い人はやめたほうが良い。本物?の年金同様に少子化の影響は厳しい。

 さて、この2~3週間、来年1月の展覧会作品を制作している。作品集作成の関係で今月27日が締め切り、かつ複数点を出品しなければいけないので、私みたいに時間のかかる者には厳しい。

 私は、本印稿を考えに考え抜き、時間をかけ「作意」的に作品制作をする。この「作意」が篆刻の真骨頂と考えている。この2015年発表作品(一瀾書道会展)だが、本印稿の日付をみると「2003、2009、2015」のメモが見えるーーということは延々12年の間「あーでもない、こうしたら良いんじゃないか」と思考し、ここまでたどりついた朱白相間印。大枠では、師匠のオマージュ作品なんだが、何とも愛着がある作品である。
↓クリックで拡大
花鳥風月 2015年一瀾書道会記念展 12cm×12cm
花鳥風月2015一瀾会展 吉永隆山
 

tenkoku1 at 11:55|PermalinkComments(0) 篆刻 | 書道展

2017年09月04日

機械化5

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 篆刻家友人にいつも言われていたことなんだがーーー確かに「金鋸」と「紙やすり」で印材加工するのは、効率が悪い。家の中の自分が使えるスペースが増えたのを機会に、若干の機械化に取り組んでいる。

 切断機=大昔、伊東屋で買ったホビー用の卓上丸のこ、値札は9800円と付いている。もちろん木材用なのだが、印材にも対応できるので、しばらく使っていた。
 これの何よりの特徴=低速で、家の中で使っていても粉が飛び散らないということで重宝していたのだが、刃がダメになってしまった。替刃を探したのだが、なにしろホビー用(8cm直径)なので無い。あきらめていたのだが、工夫して10cmの切断砥石をセットしてみた。まあまあ使える。
切断丸鋸 吉永隆山








 ベルトサンダー(電動紙やすり)=これは簡単なので、前から欲しいと思っていた。設置場所というか使う場所が出来たので買ってみた。約2万円。リョービ製でなければ、1万2~3千円なのだが、レビューをみるとかなり粗悪のようで、リョービのものを購入。正確に削るには、ひと手間と熟練が必要なようだが、使用済の印面をざっと潰すのには便利だ。あと、回転が速いので、粉は飛ぶ、扇風機と吸引の掃除機は付けたほうが良い。<上部のベルトコンベヤー部分と側面の円盤部分 両方が使用できる>
ベルトサンダー 吉永隆山


tenkoku1 at 11:26|PermalinkComments(0) 篆刻 | うまいもの

2017年08月15日

「回文」雑感5

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 まず、おさらい・・・・

 そもそも、回(廻)文は中国人に単姓(1字姓)が多く印文で「名」が分割されて分かり難くなるのを防ぐため行なうということになっている。
例 単姓(1字姓)の王さん
貞王
治印

2 1
3 4   1→2→3→4 と読むこととなる

 日本人でも単姓の方「林」「浦」「杉」「鴨」などがある。こういう姓の場合、例えば「杉 元一」(すぎ げんいち)さんがいた場合
元杉
一印

とすれば、「杉元 一」(すぎもと はじめ)でなく「杉 元一」(すぎ げんいち)さんと明確に分かるというわけである。
 以上の誤読防止には、人の姓名を大切に扱うという考えも入っているのだろう。

 そして、その延長線上に4文字「詞句印」での構成上(デザイン面=4文字の粗密関係)での回文作品があるということになる。


 そこで問題となるのは、そもそも「姓名印において読み易くするため」の回文を「詩句印に適用すると読みにくくなる」という事実だ。右行→左行と読むのはごく自然のことなので、その自然に逆らわないと読めない。

 まあ、ここはいろいろ考えはあるだろう。先人、例えば私の師筋「2世中村蘭台、古川悟」でも少ないがあるし、私も若いころに1〜2点、回文の作品はやっている。しかし、やみくもにやってはいない。例えば2世中村蘭台の回文作品には、必然性はあると考える。

 私の結論としては、右行→左行という自然の流れに、逆らうには、それを上回る結果、効果、必然性が必要ということだ。「ものすごい構成効果がある場合を除き、詩句印の回文はやらないほうが良い」と考え、実行をしている。

tenkoku1 at 14:39|PermalinkComments(0) 篆刻 

2017年08月09日

展覧会印材5

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 最近自由に使える家のスペースが広がった。それを機会に分散してしまっておいた印材をまとめている最中==出来れば小奇麗に陳列でもしたいと思い、目についたものを飾り棚に入れてみた。
 しかし、あるタイミングでこれは廃棄しなきゃいけない。書作家の皆さんも、表具屋から帰ってきた作品は、丸めてしばらく保管し、最終的には廃棄と同じ話だが・・・・
↓クリックで拡大 とりあえずはランダムに並べただけ。他のものも含め整理したいが、時間が無い。
印材20170809 吉永隆山

左から 青田石12cm、萬宝(邦)石<国産印材>、昌化石<原石のまま印面のみ製材>、青田石7.5cm<石としては古いものなので茶色>、陶印7.7cm 下にあるのが巴林彩凍石約10cm(未刻)


 巴林彩凍石約10cm角(未刻)は高さが約15cm、これは重い。あと、7.5cm角の未刻印材が6本もあった。最近は磨って再度使うことが多いので・・・・・・多すぎるな〜
 

tenkoku1 at 14:57|PermalinkComments(0) 篆刻 | 書道展

2017年08月04日

誤字5

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 最近気になっているのは、今年の干支の「」という字だ。今年の干支だから、落款に「丁酉」と入れる人も多い。この字は楷書、行書、この活字のように縦画2本を最後に左右に曲げれば当然OKなのだが、縦画2本を垂直のままにすると、横画1本→2本にしなければいけない。そういった観点で誤字になりやすい字といえる。===だから、側款に「酉」は入れにくい〜〜狭いところに横画2本は。

 篆刻(篆書)でも、誤字定番の字はある。例えば「白」これに両サイド上にツノを出してしまうと「ジ=自」(通用)という字になってしまう。まあ、篆書に関しては、こういうことは朝陽字鑑などの字書にはちゃんと書いてある(読みにくいことは確かだが・・・・)ので熟読することだ。
↓クリックで拡大 確かに書いてある まあ、ある程度の学識のある先生に習えばそういうことは解説してもらえる==そのあたりが篆刻を習う場合のポイントの一つかな??
白とジ 吉永隆山













水印=呉昌碩「神仙貴壽」 本文とは関係無し
呉昌碩20170804吉永隆山




tenkoku1 at 13:54|PermalinkComments(0) 篆刻 | 書道展

2017年07月29日

馬には乗ってみよ人には添うてみよ=公募展5

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毎日展 上野2017

  毎日書道展(東京展)も、公募作品の上野東京都美術館展示(写真上)が25日で終了(最終日、門人作品晴れ姿?を観に行きました〜)、国立新美術館の我々役員展示も8月6日までとなった。

 毎年感じることは、上野駅から都美術館まで歩きながら=暑いなあ〜ということと、門人=吉永社中入選作に対する、何とはなしの「物足りなさ」だ。「もっと出来るだろう」と考えてしまう。

 それはさて置き、公募展の「良さ」というのは、剣道に例えれば他流試合・真剣勝負ということだ。勝つか負けるか(入選か落選か)、勝つためには最善をつくすーーーそういった努力が、例え負けても(落選しても)個々人の篆刻力となる。こういう「良さ」というのは、やった人間にしか分からないと思う。

 馬には乗ってみよ人には添うてみよということだろう〜



tenkoku1 at 19:39|PermalinkComments(0) 書道展 | うまいもの

吉永隆山篆刻教室(書研印社、産経学園)稽古日スケジュール5

新宿・大久保(新宿キョー和の横)
吉永隆山篆刻教室 キョー和そば














   第2、第4土曜日<10時〜 または11時半〜>
  9月 9日、23日
 10月14日、28日
横浜(上大岡または杉田
=場所はプライベートモードで確認、記録のこと
!)     
  第1、第3日曜日<10時〜 >
   9月 3日、17日
  10月 1日、15日
通信締切日(当日まで到着するように投函のこと!)
  9月1回目= 8日(金)、 2回目=22日(金)
 10月1回目=13日(金)、 2回目=27日(金)
吉祥寺産経学園  
 9月9日 10月14日 
1回体験講座 随時
 体験で1文字印を刻り、お持ち帰りいただきます。

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書研印社会員、産経学園生徒さんへ
ーー詳細、プライベートモードで 
プライベートモードのパスワード変更(2016.2.8)しました。
会報2月号参照のこと・・・・


プライベートモード掲載内容
短期間で削除することもありますので、適時チェックのこと!!

★横浜お稽古場所詳細(2017.7.29)10月まで発表
★頒布稽古印材(2017.7.29更新)
摸刻課題に関して
マジック転写=この程度の出来は必要(2015.4.12)
★吉永字入れ風景・・・
★八戸のタウン誌「ふぁみりい」掲載 大橋君「日展初出品、初入選」記事(2015.2.7)
★「2017年競刻年間課題
★「字入れ」について
★篆書勉強について
★大型印製材について#面取り #試し刻 #最低1角は印矩に合うように製材
★授号者(2016)

「続き」プライベートモード=パスワード必要です!
新パスワードは会報2016.2月号参照 または メールにてお問いあわせ下さい吉永
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tenkoku1 at 19:15|PermalinkComments(0) 篆刻 | 書研印社会員諸氏へのお知らせ

2017年07月26日

一瀾書道会 毎日展祝賀会5

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一瀾書道会 毎日展祝賀会<7月23日> 東京プリンスホテル
吉永社中
一瀾書道会 祝賀会 吉永社中


本年度当番審査員への花束贈呈
一瀾書道会 祝賀会

tenkoku1 at 15:00|PermalinkComments(0) 篆刻 | 書研印社会員諸氏へのお知らせ

2017年07月25日

篆刻の鑑賞5

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 本日25日、毎日書道展「東京展一般公募入選作品展示=東京都美術館」最終日なので、晴れ舞台での門人たちの作品を観に行こうと考えている。まあ、今年は当番審査員であったので落選作品も含め全作品は拝見しているわけなのだが・・・・・

 それはさて置き、私の教室は全員がまったくの篆刻初心者からスタートなので、まったく考えもつかないことを質問されることがあり、かえって自分自身の中で、諸事項を再認識することが出来る。

 最近、そんな最近入門者から「篆刻作品の観方=鑑賞法」について質問された。私は、「とっさに弱い人間」なので、篆刻三法を基準の鑑賞するという「べた」な回答・・・・・・
                篆刻三法ーー字法 章法 刀法
になったのだが、よく考えればまあ・・・それだけじゃないな〜

 現代展覧会篆刻の鑑賞では、やはり師系による表現(上記篆刻三法)の差異を把握する必要がある。例えば私は、中村蘭台→2世中村蘭台→古川悟→吉永隆山→ウチの門人 ということになる。これは毎日展では超少数派なので、多数派としては知丈印社(松丸東魚先生)、扶桑印社(関正人先生)の流れ、そして保多孝三先生の流れーーこういった予備知識を二玄社書道講座「篆刻編」でも読んで理解しないと、印をちょっと刻っただけの人にとって鑑賞は難しいかもしれない。

 国立新美術館の小生「毎日書道展出品作品」==当番審査員のコーナーに、8月6日まで展示です
↓クリックで拡大
第69回毎日書道展 審査員吉永隆山2017


tenkoku1 at 07:49|PermalinkComments(0) 書道展 | 篆刻
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