2020年03月10日

『トスカ』延期です!

今週末、2020年3月14日に公演予定だった東京シティフィルの第322回定期 プッチーニ『トスカ』は、延期となりました。8月12日です!

お知らせが遅くなり申し訳ありません。チケットの払い戻し方法等に関して、改めてシティフィルのSNS、ホームページ内にてお知らせします。お手持ちのチケットはなくさないようにしてください。

東京シティフィル
第332回定期演奏会 延期先日程
2020年8月12日(水) 開演19:00(開場18:15)
会場:東京オペラシティ コンサートホール

無題


新型ウイルスによる混乱が続いておりますが、確度の低い情報に振り回されることなく、正しく恐れないといけません。すでに世界的な流行となりつつありますが、人類と病気との闘いは、これまでにも何度となく繰り返されてきました。あわてず、社会全体のことを考えて行動したいものです。


tenor_keiroh at 14:31|PermalinkComments(0) 演奏予定 

2020年03月08日

今晩、NHK-BSで『蝶々夫人』を放映!

ブログすっかりさぼってしまいました。

2020年3月8日の今日、NHK-BSで昨年、上演された『蝶々夫人』の放映があります。
ちょうど0時からです。よろしければどうぞご覧下さい。
蝶々夫人



tenor_keiroh at 20:48|PermalinkComments(0) 演奏予定 

2019年09月21日

二期会『蝶々夫人』2019

いよいよ公演が迫ってきました、二期会オペラ劇場『蝶々夫人』新制作。指揮 アンドレア・バッティストーニ、演出 宮本亞門、衣装 高田賢三という超豪華な布陣です。

さらにこの公演はザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、デンマーク王立歌劇場およびサンフランシスコ・オペラとの共同制作公演でもあり、今後これらの各劇場で上演が決まっている日本発の『蝶々夫人』。世界初演です。
B

連日のリハーサルでは激しいシーンもあり、身体的にもかなりタフになってきています。宮本亞門さんの要求は、時にオペラのセオリーからはかけ離れたものもありますし、マエストロ・アンドレアからの高い音楽的要求もあり、限界への挑戦が稽古場に繰り広げられています。

このオペラは、こと日本人にとって「泣ける」オペラではありますが、日本だけにとどまらず、亞門さんの素晴らしい考えによってこれまでの解釈とは違う、国を超えた美しいカタルシスが描かれようとしています。

御来場予定の方、どうぞご期待下さい。まだ予定されていない方、ご連絡いただければチケット確保します。言葉では表現出来ない何かが稽古場に充満してきています。お急ぎ下さい。


tenor_keiroh at 18:46|PermalinkComments(0) 演奏予定 

2019年09月02日

ありがとうマエストロ・エリシュカ 安らかに

偉大なマエストロ、ラドミル・エリシュカが旅立った。

マエストロ・エリシュカの指揮でドヴォルジャーク『スターバト・マーテル』を演奏できたことは、とても幸せなことだっただけでなく、私の演奏家人生の中でも大きな転換点だった。

東日本大震災のあと、次々とキャンセルされる演奏会のなか、震災後、私にとって最初の演奏機会となった第538回 札幌交響楽団 定期演奏会。この『スターバト・マーテル』は震災以前から決まっていた曲目だったが、我が子を亡くしたドヴォルジャークの、深い悲しみを湛えるこの曲を、私はとても平常心では歌えなかった。
Stabat Mater表紙


それどころか、今にして思えば歌手生命の危機だったように思う。一度に2万人以上の命が失われ、私の故郷、福島からは、かつて経験したことのないことが進行している情報が続く状況の前に、ただ立ち尽くすことしかできず、人としても、音楽家としても、無力感に打ちのめされていた。情けないことだが、思うような声がほとんど出なくなっていた。

絞り出すように札幌入りしたあとも、苦しいリハーサルが続く。エリシュカは厳しかった。「歌えない。。」ホテルに戻ってもひとりつぶやく有様だった。

それでも本番は、オーケストラも合唱も、マエストロの深い洞察と、力強い導き、慈愛に満ちた示唆によって素晴らしい演奏だった。私もそれらに背中を押され、どうにか歌うことが出来たように思う。

その後の私の演奏は、ある意味すべて、このときのマエストロの導きに拠っている。私達、演奏家は、いまどこにいて、どこを向いて、何を奏でなければならないのか。音楽家として根源的な在り方を示してもらった。

奇しくも、あの時以来の札幌、札響との公演。今日からリハーサルという朝にもたらされた訃報。あの時、公演を終えた舞台袖でマエストロ・エリシュカは目を潤ませて私を抱きしめて下さった。彼は分かっていた。そのことによって今、私は演奏家を続けられている。
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Děkujeme Maestro Eliška. あなたの愛と音楽は永遠。
衷心より深く哀悼の意を表します。


tenor_keiroh at 22:13|PermalinkComments(1) つぶやき | 近況

2019年04月30日

交声曲『海道東征』平成31年春

昨夜は、信時潔作曲、交声曲『海道東征』でした。
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天皇陛下御即位30年奉祝公演と題されたこのコンサート。折しも新元号が発表され、大きな歴史の節目にこの輝かしい曲が演奏できることをとても嬉しく思います。

また、児童合唱には先月『夕鶴』ロシア公演で共にした杉並児童合唱団が。年は違えど、すでに苦楽を共にした親友のような気持ち。きっと親御さんより年上だけど。。

それにしても荘厳さと快活さに満ちた素晴らしい作品です。皇紀2600年祭に向けて1940年に作曲されたこの曲。すでに世界は戦乱期に突入しており、後にブリテンが『戦争レクイエム』を作曲するきっかけとなったコヴェントリー空爆は、まさにこの年に起こっていますし、日本も日中戦争や、アジア各地で戦線が開かれています。そのような様々な歴史的経緯からこれまで演奏される機会がそれほど多くありませんでした。

テノールソロが最後に歌う歌詞「照り美し てりぐあし  我が山河 わがやまかわ」。唐の時代の詩人、杜甫(とほ)の書いた『春望しゅんぼう』の冒頭の部分「国破れて山河あり」をという言葉をどうしても思い出します。ここから社名をとられた、ラムネなどで知られるサンガリアという飲料メーカーもありますが、この曲が作曲された後の数年間に、300万人を越える方が犠牲となる歴史に、思いを馳せずにはいられません。そして、この多大な犠牲の前には考え方の右も左もありません。それぞれの考えの違いはあれど、七十数年前に国の行く末を案じ、自らの命を賭して散っていった方たちへの、そして戦火に焼かれ無念にも命を落とされた方たちへの鎮魂歌として、この作品を歌うことが出来ればと思っています。


tenor_keiroh at 01:22|PermalinkComments(0) 演奏会報告 
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