天竜厚生会チーム・カンボジア

天竜厚生会が静岡県・公益社団法人シャンティ国際ボランティア会とともに実施する「カンボジア王国バッタンバン州の公立幼稚園における幼児教育・保育の質の改善事業」の活動を紹介します。

こんにちは!さやのもり保育園部の髙井です。

今回は第3回現地指導として6月にカンボジアを訪問した時のお話をさせていただきます。
6月の訪問では、6月
10日~18日の9日間滞在し、現地の幼稚園視察や研修会等に参加してきました。

今年1年の取り組みとして、「あそびや環境を通した学び」に焦点を当て、主体的なあそびとは何か、環境とは何か等、学びを深めているところです。

今回のモニタリングの目的には

①幼児教育関係者が「子どもたちが主体的になれる環境作り」を考えていく。

②本事業で作り出した教室環境をより良い環境にしていく。また、現在カンボジアの幼児教育カリキュラムの改定の中で注目されている「自由遊び」ができる環境作りに向けたアイデアを考える。

③今回の現地指導での学びを研修やガイドブック改善に生かす。

④幼児教育に関連する政府関係者が環境づくりについて多くのアイデアを得る。

の4つの目的がありました。

なんだか難しい話に聞こえますが……。子ども達が先生や友だち、玩具や遊具、自然と触れ合って過ごすことが楽しい!明日も大好きな幼稚園に行きたい!と、思える環境を皆で考え出していきましょう!そして、「楽しい♪」と、思える心が子どもの育ちに大切とされるのは何故なのか学び合いましょう!と、いうことです。

 

実際、私もカンボジアで講義をさせていただく機会がありました。
その中で、子どもの育ちには、身近な親のみならず、様々な人との関わりが育ちを支えている事。また、「人」だけでなく、「物(玩具等)」や「自然・事象(天候や自然物等)」も大きな影響を与えている事をお話させて頂きました。

講義を行ってみて……伝えることの難しさを痛感しました。
現在のカンボジアの幼児教育環境というのは、日本の幼児教育とは異なり毎日のカリキュラムが細かく決められていて、座学形式が主となっています。
そのため日本のように活動の中に「散歩に行って虫とりをしよう!」「とってきた虫を観察してみよう!」とか、好きな遊びを楽しんだら、次はお絵描きしよう!折り紙もいいな~。等、子どもが選択して遊べる時間がなく、日本ではよく見られるような光景が見られません。
そのため、子どもの感受性や想像力、興味や関心に合わせた環境を整え、その中で子どもが自ら遊ぶ事が、いかに育ちに大切かということに驚きを感じているようでした。

 

今回、幼稚園訪問は6か所行かせていただきました。

支援の入っている園は、絵本や玩具、個人ロッカー、靴箱等、物的な環境が整ってきていました。
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一方、支援の入っていない園は、壁に隙間が開いていたり、床のコンクリートは穴が開いていました。
更に、机や椅子は子どもの背丈に合っていないものを使用していました。
教材等は不足していて数を学ぶカリキュラムの中では、日本では、おはじき等の教材を使ったりしますが、訪れた園では植物の種や貝がら等をおはじきの代わりに使用するなどの工夫が見られました。
実際に自分の目で見ると驚きを隠せませんでした。
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子ども達の姿は、やはり支援が入っている園の子たちはカリキュラムに対しても意欲的であったり、教えている先生も表情が明るい印象を受けました。
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保護者の方からも「子どもが嬉しそうに幼稚園に通うようになった」という言葉の他にも子どもの変化に地域が協力して支援金を集めたり、保護者の方が廃材を使用して子どもたちのロッカーや靴箱を手作りする姿も見られ始めている様です。
支援が入ることで得られる様々な状況の変化に私たちが携わっている事業の重要性を改めて大きく感じました。
一方、幼稚園訪問をしている中で、支援された教材があるのに使われていなかったり、前回(第2回現地指導)から変化があまり見られない様子が見られました。
理由を尋ねると、教材や家具の使い方、カリキュラムへの生かし方、子どもへの伝え方が分からないといった現場の先生達の声を聞き、まだまだ幼児教育に対しての知識やアイデアを生み出す発想の難しさを実感しました。

その為、毎日行われた幼児教育の関係者との振り返りの会議では、「子どもを中心」に捉えた環境の大切さを熱く学び合ってきました。

また、実技研修ではカンボジアでも手に入りやすい廃材で子どもたちが遊べる玩具作りも行いました。
ペットボトルの蓋でコマを作ったり、ストローを切ったものを組み合わせてネックレス作り!などなど…廃材が、魅力的な玩具に変わる面白さに興味津々でした。
どの先生たちも自分たちの園の子ども達に遊ばせてあげたいと熱心に作る姿が見られました。


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一週間という短い期間でしたが、カンボジアの幼児教育の関係者の方々が、「環境」について少しずつ理解を深めて頂けた良い機会になったと思います。
と、同時に「遊びや環境を通した学び」と、いう考え方、子ども中心の教育、保育という考え方の浸透には、まだまだ時間がかかることも感じました。

明日よりカンボジアの幼児教育関係者の方々が来日しての研修が当法人の子育てセンターやまびこでも行われます。
学びが深まっていけるよう、最終準備を行っていきたいと思います。

またの報告を、楽しみにしていて下さいね。




子育てセンターさやのもり保育園部 髙井

※本事業はJICA草の根技術協力事業の一環として実施しています。

 

 




























お久ぶりです。
天竜厚生会子育て支援事業部の岡島です。
約1年ぶりのブログ・・・、更新が滞っており申し訳ありません。
これからは細目に情報を発信していきたいと思います。


さてさて、チーム・カンボジアのメンバーを紹介しながら、ここ1年間の我々の活動状況について駆け足で報告させていただきます!



まず1人目、子育てセンターやまびこの谷野祐太保育教諭!
谷野


<一言>
カンボジアの幼児教育の質の改善のため、自分の日々の保育が少しでも活かしていけるよう努めていきます。そのためにも自分の保育を見直し、子どもにとってのより良い保育とは何か、原点に振り返り行なっていきたいと思います。





2人目、なぎさ保育園の大霜光里保育士!
大霜 
    

<一言>
カンボジアの幼児教育がよりよくなっていくように、日本の保育で自分が学んできたことを伝え、この事業に努めていきたいと思っています。また、自分自身も異国の文化や歴史に触れて学び、日本の子どもたちにも、外国の良いところや生活について興味を持ってもらえるような関わりを持っていきたいと思います。
  
 

谷野大霜は、平成28年6月11日~19日の日程でカンボジアへ派遣され、第1回目となる現地指導を行いました。

 

その後、平成28年9月20日~29日にはカンボジアの幼児教育関係者10名を天竜厚生会にお迎えし、日本での研修会を実施しました。
幼稚園や小学校、特別支援学校の視察・・・、当会保育士による日本の保育・教育制度に関する講義・・・、やまびこ保育園(現子育てセンターやまびこ)での実習・・・、等々、盛り沢山で中身の濃い9日間を過ごしていただきました。(我々も濃い時間を過ごさせていただきました)
歓迎会
写真は当会研修センターにて行った歓迎会の様子です。

チームカンボジアのメンバーで日本の伝統、和太鼓を披露しました♪

カンボジアの皆様は、カンボジアの伝統の踊りを披露してくださりました♪♪

お互いの文化に触れる楽しく充実した時間を過ごすことができました。

 

 

メンバー紹介にもどります・・・!

 

3人目、チームカンボジアのサブリーダー!子育てセンターとものもりの河合育世係長です。

河合

<一言>
子どもたちの笑顔は幸せの象徴です。日本、カンボジアをはじめ、世界中が子どもたちの笑顔であふれ、幸せな子ども時代を過ごして欲しいと願っています。カンボジアでクラス子どもたちの健やかな成長にむけ、自分たちができる支援を考え、多くの人とのつながりを大事にしながら、事業として一歩一歩形にしていきたいと思います。



4人目、子育て支援事業部の松下直樹

松下
<一言>
私は、2015年に当会主催のスタディツアーに参加し現地を訪れました。現地の状況を見て、保育にとって環境の大切さを痛感しました。今回の事業を通して、天竜厚生会でのノウハウをカンボジアに伝え、カンボジアの幼児教育の質の改善に少しでも貢献できたらと思っております。


河合松下は、第2回現地指導として、平成28年12月10日~18日の日程でカンボジアへ派遣されました。
第1回目の現地指導では、チームカンボジアのメンバーが立案した日案を現地の先生方に実践してもらいましたが、第2回目の現地指導では、日案の立案から現地の先生方に取り組んでもらいました。
河合講義

マイクを握るのは河合サブリーダーです。
環境設定の重要性について現地の先生方に伝えております。


どんどんいきます!続いて5人目、子育てセンターさやのもり保育園部の髙井大地保育士!

髙井
<一言>
今回の事業を通し、何ができるのか天竜厚生会での保育経験を生かして努めていきたいと思います。また、カンボジア・日本とこれからの未来を生きていく子どもたちに互いを知り、関心を持つきっかけとして役割を担えればと思います。


6人目、チームカンボジア最年少!子育てセンターひだまり保育園部の伊藤侑紀保育士!
伊藤

<一言>

カンボジアプロジェクトメンバーの中で絵本を届ける担当です!

カンボジアの子どもたちにたくさん絵本を届けられるよう、天竜厚生会の各保育施設に協力を呼び掛けていきます!!
カンボジアの子どもたちが笑顔いっぱいになりますように。


髙井伊藤は平成29年6月10日~18日の日程で、第3回現地指導としてカンボジアへ派遣されました。

この様子は、追って髙井よりブログを更新させていただきます!!

 

続いて7人目!子育てセンターきぶねの本間英治主任!

本間


<一言>

カンボジアの幼児教育について学び、理解を深め、カンボジアの先生と子ども達の力になれるように頑張りたいと思います。





8人目、子育てセンターさやのもり保育園部の矢吹結香保育士!
矢吹
<一言>
今回の事業で絵本を届ける運動を担当しています。日本からカンボジアへ沢山の絵本を届けられるように頑張ります!日本の保育・教育が少しでもカンボジアの幼児教育に役立つようお互いに情報を交換しながら成長していけたらいいなと思います。



そして最後に、チームカンボジアをまとめるリーダー!みなみしま保育園の伊藤孝園長です!
伊藤園長

<一言>
一人だけの力では何もできませんが、チーム・カンボジアのメンバーの力と知識と経験を集結し、カンボジア・バッタンバン州の幼児教育がより良い方向へ進むよう努めていきたいと思います。



・・・別人のように大人しい写真なので補足します!

我々チームカンボジアをまとめる伊藤リーダーは、明るく豪快な人柄でありながらも、優しさあふれる素敵な園長先生です!

本事業の実施が決まった際には、自ら率先してリーダーの役を担ってくださいました♪

 

 

平成29年9月には前年度同様、カンボジアより幼児教育関係者をお招きし日本で研修を行います。

現在は、その準備に奮闘しているところです。

 

このようなメンバーで真面目に楽しく取り組んでおりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。



岡島




本事業の縁の下の力持ち(になりたい) 子育て支援事業部 岡島美奈  


※本事業はJICA草の根技術協力事業の一環として実施しています。




こんにちは、なぎさ保育園の大霜です。
今回は6月にカンボジアを訪問させていただいた時のお話をさせていただきます。

6月の訪問では、6月11日~19日の9日間滞在し、幼稚園の視察や幼児教育関係者を対象とした研修会等に参加してきました。
今回の訪問の目的は、
①私たちが普段の保育で大事にしている「遊びからの学び」の大切さを伝えること
②現地スタッフと作成したチェックリストを活用し、教育環境等のアドバイスをすること
としました。

カンボジアの幼児教育は、細かなカリキュラムを元に、日本でいう小学校教育のようなものが、幼稚園児たちに提供されています。
子どもたちはなかなか活動に集中できず、学びがしっかりできているのだろうか・・・?という現状があります。
このような現状を踏まえ、「遊からの学び」ができる!ということを伝えるために、当会のチームカンボジアのメンバーで指導計画を作り、現地の先生に現地の幼稚園で実践していただきました。
書面(指導計画)だけでは伝わりづらいこともあると考え、まず、現地の先生に向けて研修会を開催し、活動のねらいを伝えるとともに指導計画の活動を経験してもらいました。
活動は、読み聞かせ → 制作 → 集団遊び で、1冊の絵本を題材につながりある活動として設定しました。

<研修会の様子>
BlogPaint
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実際に経験している先生たちの表情や姿をみると、とても楽しんでいる様子でした。
子どもたちに実践するのは不安という声もありましたが、自分たちが経験している分、自信を持って自園に帰られていきました。

そして、「遊びからの学び」をテーマとした幼稚園での活動実践日。
活動をしている子どもたちは興味津々で、とても楽しそうに活動に参加していました。
あまり馴染みのない活動にも意欲的に取り組んでいました。
先生たちも慣れない活動に戸惑う様子もありましたが、子どもたちと一緒に楽しんで活動に参加しているようでした。
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活動が終わったあとは、振り返りの時間を設け、先生が実践しての反省や、疑問に感じたことの話し合いを行いました。
先生たちの生の声を聞くことができ、すぐにアドバイスできたこと、良かったと思いました。
また、クラス運営の悩みや〇〇の時はどうしているかなど、保育士・幼稚園教諭としての悩みを共有でき良かったと思います。
そして、私たちが一番伝えたかった「遊びからの学び」については、遊びを通してたくさんのことを学ぶことができること、子どもたちが楽しみながら学べることに気付いてくれた方がほとんどでした。
しかし、実際に自分たちで指導計画を立てたりすることは困難なようで、アイデアがない・・・と悩んでいる方もいらっしゃいました。
カリキュラムをこなすことが第一にあるようでしたが、これからカンボジアの幼児教育がもっと自由なものになり、そして、子どもたちにとってよりよい教育・楽しい学びになるよう、この事業を通して変わっていくと良いなと思っています。

私は平成27年2月にもカンボジアに行かせていただきました。
その時も感じたことは、言葉の壁が大きいということです。
カンボジアは、クメール語という言葉を使っています。
伝えたいことがすぐに伝えられないというもどかしさを感じました。
まずは基本的な挨拶から覚えよう!と思い、「こんにちは(チョムリアップ・スオー)」「ありがとう(オークン)」などを覚え使っていくと、現地の方は、良い表情で迎えいれてくれました。
異国に行ったら、その国の文化や言語に触れることは、大切だと思っています。
現地に行って、文化や生活の違いを感じたり、日本との環境に違いにも気づくことが多くあります。
そして、そのたびに、日本の豊かさを実感しています。
カンボジアの幼児教育の向上だけではなく、日本の子どもたちに伝えられることは何かを考え、日本とカンボジアの両国の子どもたちの成長に良い影響を与えられるように、今後も取り組んでいきたいと思います。
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※本事業はJICA草の根技術協力事業の一環として実施しています。


なぎさ保育園 大霜

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