May 09, 2016

〜霊(soul,spirit)と易学〜

 前回、広島出張の際憑いた霊を、親交の深い気功師に除霊していただいたことを記事にさせていただきましたが、その後、東日本大震災以来の大地震が熊本県にて発生し、今もなお余震が続いています。今回の地震で、亡くなられた方、行方不明の方は、合わせて50人にのぼっています。被災後、せまい車内で避難生活をされる中、エコノミー症候群で亡くなられた方など、関連死と思われる方も20名近くもおられ、今もなお2万人近い方々が、体育館などで避難生活を強いられているということです。
 GWに入ってからは、高速道路の玉突き事故や、センターラインを越えての衝突事故が、連鎖的に数多く発生し、たくさんの方が亡くなられました。
 このGWは、29日の新築風水鑑定以外、珍しく出張や講座もなかったので、自宅にてデスクワークや畑仕事、家の修繕等、ふだんできないことに従事できた期間でしたが、そんな暗いニュースを耳にしながら、しみじみと生きている、いや生かされていることのありがたみを感じつつ、今年還暦を迎える身、あと20年生きられるとしても人生の3/4を終えた身であることを自覚させられました。前回初めてブログで霊について記事にしたこともあり、「生」と「死」について、考えさせられたGW期間でした。
 人は死んで肉体は滅んでも、霊魂は不滅であると、ウメサンは思っています。中国風水と関わりの深い道教では、霊魂のことを魂魄(こんぱく)と言い、魂と魄(はく)という二つの異なる存在があると考えられてきました。魂は精神を支える氣、魄は肉身を支える氣を指し、合わせて魂魄(こんぱく)と言うのです。魂と魄は易の思想と結びつき、魂は陽に属して天に帰し、魄は陰に属して地に帰すと考えられてきました。
 天地否 気の動き右は、六十四ある卦のひとつ「天地否」です。上卦が八卦のうちのひとつ、オール陽爻の「乾」で、下卦が八卦のうちのひとつ、オール陰爻の「坤」で形成されています。乾は天、坤は地を表しますが、陽の氣は上昇し、陰の氣は下降するため、互いに背く形象ゆえ、「天地否」と称され、易占(周易)にてこの卦が立てられた場合、大概は占的(占った目的)は果たされず、凶象とされています。


 地天泰 気の動き一方、天地否の下にあるのは、やはり六十四卦のひとつである「地天泰」です。上卦が八卦のうちのひとつ、オール陰爻の「坤」で、下卦が八卦のうちのひとつ、オール陽爻の「乾」で形成されています。地が上で天が下となっていて、一見自然に反しているようですが、上にある陰の氣は下降し、下にある陽の氣は上昇するため、陰陽の氣が交合し、生命や物事が新生、創始され、順調となり泰平ゆえ、「地天泰」と称され、易占(周易)にてこの卦が立てられた場合は、大概占的(占った目的)は成就する吉象とされています。

 天地否と魂魄しかし、卦の象形や易の数理から天地自然の法則を読み解こうとする「象数易」の観点からすると、「天地否」こそ、天人地三才の氣を表している卦象であると教えています。易は下から上へ初爻、二爻・・・五爻、上爻と数えていきますが、初爻と二爻は「地」、三爻と四爻は「人」、五爻と上爻は「天」を表し、ここに天人地三才の氣が揃う形象なのです。
 八卦でいえば、上卦「乾」は「天」、下卦「坤」は「地」を表していましたが、上昇する陽の氣、下降する陰の氣と相交わることのない形象に、人が加わることにより、天−人−地と、天と地を結ぶのが人で、ここに天人地三才の氣が揃う形象でもあるのです。
 そして人にあたるふたつの爻は、下卦に属す三爻が「魄」、上卦に属す四爻が「魂」を表し、死後、「魄」は地に帰し、「魂」は天に帰すことをも顕わし、この「魂」こそ、一般的に言われる「霊(魂)」を指すと言えるでしょう。
 義理易と言われる周易では凶象とされる「天地否」ですが、象数易の観点で見れば、天地を結ぶ人の存在意義の大きさを感じざるを得ません。
 陰陽という、一見、二進法でしかない記号を六つを組み合わせたのが六十四卦ですが、易は実に深いことを感じざるを得ませんね。

 簡潔ではありますが、熊本大震災やGW期間の交通事故で亡くなられた方々の鎮魂を祈りつつ、ブログ記事として投稿させていただきました。
                                                        合掌

tenshin555555 at 00:15│Comments(0)TrackBack(0)易学講座 

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