2018年10月10日

生きていた仔猫

ジンジン「そんにゃことがあったの?」
ジンジン「そんにゃことがあったの?」


ジンジンの耳にも届いてたよね、あの仔猫の声。
切なくてやるせなくて、どうしようもなかったよね…

先月末の台風のころのことだ。
帰宅したら、どこからか仔猫が鳴く声がする。
ニャアというよりギャアと叫んでいるような声が続いている。
どこにいるんだろう、と懐中電灯を持ってアパートの周囲を探した。
どこか建物か側溝の下にでも迷い込んでいるみたい…

いた!

隣のアパートの建物の下、床下換気口にかけられた菱目の格子の間から、茶トラの仔猫の顔が見える。
なんとかしたい、このままだとここで死んでしまう…でも、どうする?
どこから入ったんだろ?
何か知っているかもと思って、在宅しているこのアパートの住人を探したら、一つ向こうのおじいさんが出てきてくれた。
建物の裏に、床下に穴が開いた場所を教えてくれた。
そう、ここもどくだみ荘同様におんぼろアパートなのだ。
「ここから入って、迷い込んででてこれへんようになったんちゃうか?」
でも、ここからニンゲンが入るのは無理だなあ…
なんとか母猫が助け出してくれればいいのだけれど。

うちのアパートに住んでいるおじさんも出てきてくれて、どうすればいいかと話し合うが、やはり母猫に任せるしかない。
近所に気になる野良猫が数匹いる中で、この子のママはタイミングを逃してしまって避妊手術ができなかった子。
だから余計に、この子を助けたい。

なんとか餓えないでと願い、格子の間から一粒ずつカリカリを入れる。
生後ひと月半くらいかなあ、もうカリカリは食べられるようだ。
鳴きながらも翌朝はしっかり食べてしまっていた。

そんなことが二日ほど続いた。
雨の中何やってんだろう、わたし…と思いながら、通気口の隙間に一粒ずつ。
そして、三日目の朝。
仔猫を見つけた、あの子だ!
母猫にと一緒に駐車場にいた。

ああ、よかった。
これ以上の言葉を、わたしは見つけられなかった。

ジンジン平和に
ジンジン平和に



このことを書くために、なんとかあの茶トラのチビ猫をカメラに収めようとしたのだが、すばしっこくてまだ撮れていない。
代わりと言ってはなんだけれど、野良猫出身のジンジンさんのぐうたら姿を。
こんな風に、穏やかに暮らしてくれるようにきっとなるから。

犬や猫は、ペットショップで買わないで。








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tenshineko at 23:55│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 野良猫・地域猫 | 猫の物語

この記事へのコメント

1. Posted by ナツ   2018年10月11日 10:38
おお、良かったね❣️
無事ママ再会できたんやね‼️
良かった〜、茶トラちゃん、もう迷子になったらあかんよ〜、てんちゃん、お疲れさまでした❤️
2. Posted by てんぷらっち   2018年10月11日 12:38
ナツさん

ホッとしたよ〜、入ったと思われる穴は、建物の反対側だったから出られないんじゃないかと思って心配してたの。
ほんと、もう迷子になってほしくないです。

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