皆様はじめまして。
石川株式会社 令和二年九月入社の折田と申します。
令和という響きにもすっかり慣れてきた今日この頃。
私も”新人さん”ではなく“見慣れたあの営業”になる日のため誠意努力中です。
さて、今回は自己紹介ということで今回は私の出身国のコロンビアについてお話をさせていただきます。
皆様が特別な日に大切な人に贈るバラやカーネーション、それは実は遥か地球の裏側から輸入したものかもしれないとご存知でしたか?
コロンビアは南米のラテンアメリカ国家。日本では主にコーヒー豆や宝石エメラルド、文化的にはサッカー国際試合の好敵手として印象に残っている方も多いことでしょう。
地理的には赤道直下に位置しているので常夏の国かと思いきや、コロンビアは国土を巨大なアンデス山脈が横切っており高所では冷涼な気候が広がっています。
首都ボゴタは標高2640m、年間を通し最高気温が20℃前後で最低気温は9℃前後とまさに常春の都市です。多少昼夜の寒暖差が大きいものの実に過ごしやすそうですね。
しかし、そう思うのは人間だけではなくお花もだったのです。
コロンビアの安定した常春気候はバラやカーネーションの発育にうってつけでした。
花生産に必要な設備費・光熱費を抑えて年中栽培可能、昼夜の寒暖差も花の発色を手伝い、切り花の高品質安定供給を可能としているのです。
そこにアメリカの指導もあって花市場は年々盛り上がり、今ではオランダに次ぐ世界第二位の花輸出量を誇ります。
日本において90年代コロンビア産はほぼ流通していなかった状態から、2017年には国産を押しのけ流通するカーネーションの半数以上がコロンビア産となってしまいました。冒頭の繰り返しになりますが、大切な人に贈る花がいつのまにか国産からコロンビア産になっていたかもしれないのです。
こうなったのは地理的優位だけでなくコロンビアの人々のたゆまぬ努力があってこそ。
しかし、日本の花農家とて負けてはいられません。
今まで不徹底だった温度管理・衛生管理・鮮度保存剤などを見直すことにより海外産にはできない“日持ちする”という特性を国産品に付与しよう。そして花文化の振興を図ることで日本の花市場自体を盛り上げよう。と様々な試みをもって国内シェアの奪還を目指しています。
そう、サッカーの試合に負けず劣らず熱い戦いがお花屋さんで行われていたのです!!!
両国の血が流れる私としては、どちらを応援したものか非常に悩ましいですが……
日本の花市場の盛り上がりを願いカーネーションを買ってみました!