2004年12月17日

繋がれた犬の鎖はおまえをしばくもの

9bd882fe.gif 先日、寂しい出来事に直面したのでそれについて報告しようと思う。
 「狂犬」と言った場合、人は「獰猛な犬なのだな。人懐っこくないのだな」くらいにしか思わないのではないか。しかしオレのアパートのベランダから、わずか6メートルくらいの距離に繋がれている犬はどうであろう。文字通り「狂っている」のだ。脳が破壊せされているのだ。目が虚ろで、舌がダララと垂れている。薄暗い車庫でボロ雑巾のように動かないその犬を見ると切なくもなってくるが、そうかと思えば脈略なく元気に絶叫で吠えまくられると怒りも覚える。
 夜中2時〜朝5時まで吠える犬はそう見たことがない。夕方、その狂犬がいつものように絶叫で吠えまくっていると飼い主が登場。「おいおい。まだ早いだろ」の声がする。声が聞こえるくらい近いのだ。オレは、なるほど散歩の催促で吠えたのだな、と納得。
 7分後、ベランダの洗濯物を取り込む瞬間、驚愕するオレ。飼い主は、
 家から80メートルの距離で軽く狂犬と戯れ、10分以内にまた鎖に繋いだのだ。それで散歩が達成されたのだ。目の前で全てが終了。犬は、もちろん狂ってるので満足気。寂しくなるオレ。今。今現在も絶好調で吠えまくっている犬。
 夜。


tequila_blog at 21:52│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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