2009年09月22日

吸湿や 二十三夜の 隙間風

SWAMP 昨夕は、鍼灸医を目指している友人に往診を頼んだのだが、腕がメキメキ上達していることもあり、俺の体は万全だ。その後、数週間ぶりに彼女に誘われたので、池袋にて、松本人志監督の『しんぼる』という映画を鑑賞した。スタンリー・キューブリック監督の『2001: A Space Odyssey』や、手塚治虫先生の『火の鳥』や、ゆらゆら帝国の『無い』や、ザ・ストロークスの『12:51』などが頭に浮かんだ。何にせよ、ラストのシーンが頭から離れられないので、それだけでも胸の奥に引っかかる作品となったことは間違いない。
 その後、赤羽に移動して浜焼きの店で飲んだ。場合によっては別れ話を切り出す可能性も無くは無かったが、俺は酔っ払っていたし、会話が聞こえないほど騒がしかったし、彼女も元気そうだったし、まあ、良いかと思って、仕事の話を終始聞いていた。前夜、昔の同僚に仕事の愚痴を喚いていたら「子供っぽい」と一蹴された。そうかもしれないと思った。言われて良かった。普段、あまり批判めいたことを面と向かって言われることもないし、言われたら言われたで、簡単に傷付くような弱い人間なので、一蹴具合が調度良かった感じ。
 今日も、正午過ぎに起床。それで良かったかもしれない。朝に起きたら、午前中から酔っ払っていたかもしれない。そう考えると、正午過ぎで良かったと思う。起きてから、散髪屋さんに予約の電話を入れた。何故かというと、揉み上げがパッツンと切れていたからである。テクノに傾倒したわけではないのであって、前夜、京本政樹ばりに伸びきってしまった偽の揉み上げ、つまり鬢をカッティングしたのである。すると、どこかユニークな印象を拭えなくなってしまったので、っつーか、理由はそこにはないのだけれども、簡単に言うと時の隙間を埋めるために散髪してきた。
川越街道 家を出ると、見たことある人と自転車で擦れ違った。会社のアルバイトの人だ。自由人を思わせる、年齢不詳の中年のその人と俺とは何かと気が合い、よく雑談をする仲であり、近所に住んでいるとは聞いていたが、ここで出会うとは。「奇遇ですね」。「本当ですね」。「ロックですね」。「そうなんですよ」。「ロンドンですか?」。「いや、今日は、ニューヨークなんですけど」。「では、また」。「ごきげんよう」。会話だけを読むと意味が分からないであろう。しかし、言葉だけを捉えると、これが現実であるのだ。猫がベランダで鳴いている。腹痛。
 「伸びましたねえ」。これが、毎度御馴染みの美容師の第一声。確かに俺の頭髪は剛毛で、すぐに密生するので、本音なのかもしれない。「どうしますか?」。「まず、このパッツン揉み上げを修正していただいて、後は、お任せで」。と伝えた。「まだ、パーマ、残っていますね。生かしましょう。次、また染めますか。根元に白髪が……」。「あ、よろしく」。いつになっても、サービス業相手は照れ臭いものだ。新人の綺麗なお姉ちゃんが、シャンプー&マッサージを担当する。決まりきった質問に、俺は、「あ、調度良いですよ」。としか応えない。気の利いたリアクションが取れなくとも「は〜いっ」。と、お姉ちゃんは元気溌剌だ。
 まあ、申し訳ないけれども、ここにアルコールが付けば、水商売成り立つじゃん、と思った。それが、良いとか悪いとかではなくて、サービス業について語ったまでであって、今日の散髪、満足だったよ。明日も休みだし。「セット、どうしますか?」。「最大限に派手にやっちゃってください」。
パーマネントスタイル

tequila_blog at 23:05│Comments(0)TrackBack(2)clip!

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1. しんぼる  [ 萬歳楽の酒飲み日記 ]   2009年09月27日 07:19
公式サイト  http://symbol-movie.jp/ 突然、出口の無い部屋に閉じ込められたらどうするだろう? 普通の人なら必死になって出口を探すはず。 それを天才松本人志が、面白おかしく作品を仕上げている。 修行編と平行して描かれているメキシコ編は、単にプロレスシーンが撮...
2. しんぼる  [ Akira's VOICE ]   2009年09月27日 12:39
スベッてる話。

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