すすむのです~
みえてきたのです~
アスミン
「アスミン
おしごとがんばるのです~」
研究員・カイモン
「焦んなよ!」
アスミン
「あうー」
研究員・カイモン
「そういやぁ、
あの話は聞いたか?」
アスミン
「なのです~?」
研究員・カイモン
「ん?
あれだよ、あれ……。
あの……あれだ、
第一次遠征隊っ!
オレたちがここに来たときは
死体の山でな……。
そりゃあひどかったぜ。
みんなこの世界の平和のために
来たってのに酷すぎる。
あの英雄エルリオン・クベルも
討ち死にしたって話だぜ……。」
研究員・カイモン
「これからどうなることやら。」
アスミン
「あうー」
『魔法スキル習得』
研究員・カイモン
「近頃、
精霊たちの力が弱まってる
なんて言う奴もいるが、
油断は禁物だぜ!
これから敵に対抗するためには、
新しいスキルが必要だ。
新しいスキル習得方法に関しては、
横にいる技術教官の
ジェス・ファーネスかダリウスが
教えてくれるはずだぜ。」
アスミン
「うあー
ありがとなのです~」
研究員・カイモン
「新しいスキルを
身につける時が来たな」
アスミン
「あたらしい
スキルおぼえるのです!」
アスミン
「よろしく
おねがいしますなのです~」
魔法技術教官・ダリウス
「人生とは飽くなき研究の道。」
アスミン
「なのです~」
魔法技術教官・ダリウス
「ふむ、
魔術を極めたい……か。
当然経験も大切だが、
熟練者の手ほどきを受けねば
強力なスキルは手に入らんぞ。」
魔法技術教官・ダリウス
「但し、私からスキルを学べるのは
プリースト、エレメンタリスト、
ソーサラーだけだ。
授業料?
習得できるスキルに
比べれば微々たるものだ。」
『魔法スキル習得』
魔法技術教官・ダリウス
「よく来たな。
私が魔法教官のダリウスだ。
スキル習得方法?
特に難しいことはない。
偶数レベルになる度に
該当職業のマスターや教官から
スキルを習得するだけだ!
百聞は一見に如かず。
一度試してみるといいだろう。
ソーサラーの新しいスキルは
『後方跳躍Ⅰ』だ。」
魔法技術教官・ダリウス
「修練あるのみ!」
魔法技術教官・ダリウス
「ちなみに授業料は
36ゴールドだ。」
アスミン
「うあー
アスミンつかえるのです~」
魔法技術教官・ダリウス
「ほう?
どれやってみなさい。」
(どうせ後ろにジャンプしたのを
勘違いしてるだけだろうな)
!
魔法技術教官・ダリウス
「な、なるほど…
それは紛う事なき
『後方跳躍Ⅰ』だ………」
アスミン
「うあー
アスミンおぼえたのです~
ダリウスさんほんとうに
ありがとなのです!」
魔法技術教官・ダリウス
「ヘ?」
魔法技術教官・ダリウス
「あ、ああ。
ま、このぐらいは
お安い御用さ。
ハ、ハ、ハハハハ。」
アスミン
「うあー
これおかねなのです~」
アスミンは
36ゴールドを支払った
アスミン
「みんなとっても
いいひとばかりなのです~
アスミン
とってもしあわせなのです~」
魔法技術教官・ダリウス
「そのちょうしで
これからもがんばるんだよ~」
アスミン
「なのです~」
戦闘技術教官・ジェス
「ちょーっとアンタ。」
魔法技術教官・ダリウス
「うおいつのまにそこにっ!」
戦闘技術教官・ジェス
「さっきから
ずーっといただろ…」
戦闘技術教官・ジェス
「ナー…
ってかおまえさー
ほんっと、
自分を
良く見せようと見せようと
いーっつも必死ダヨネー」
戦闘技術教官・ジェス
「ネー……
アンタさァ…
ちっちゃいって言われない?」
戦闘技術教官・ジェス
「ち っ ち ゃ いって。」
!!!
魔法技術教官・ダリウス
「ち、
ちっちゃいとか言うなーっ」
戦闘技術教官・ジェス
「まーったく。」
戦闘技術教官・ジェス
「ま、
ンなコトどーでもいいんで、
早くその金返してやりな。」
魔法技術教官・ダリウス
「あ、ああ。
そうだったね!
はい、どうぞ。」
アスミンは
36ゴールドを受け取った。
アスミン
「なのです~?
アスミン
おしえてもらったのです~」
戦闘技術教官・ジェス
「それはコイツの勘違いで、
アンタの勘違いでもあるんだよ。
実はもう既に覚えてたんだ。」
戦闘技術教官・ジェス
「どーいうわけだかね。」
アスミン
「あうー」
戦闘技術教官・ジェス
「…………」
アスミン
「あうー」
戦闘技術教官・ジェス
「フン、まあいいさ。
アンタが
どこから来て、
何をしてきて、
本当はどんなヤツで、
これから
何をしようとする
ヤツかなんて
ンなことは
この際どーでもいい話だ。」
戦闘技術教官・ジェス
「最近来るのは
ソーサラーとかの
なんとも貧弱で
薄っぺらな服着た
ダリウスのようなヤツ
ばっかでねぇ…」
魔法技術教官・ダリウス
「ううっ」
戦闘技術教官・ジェス
「あんまりにも暇なんで、
ここらへんの『お掃除』は
あたいがやっといたのさ。」
戦闘技術教官・ジェス
「だから、
ここでアンタにやれる仕事は
もうないってワケ。」
アスミン
「あうー」
戦闘技術教官・ジェス
「この道を
まっすぐ進んだところに
マーティっていう下仕官がいる。
とっとと行って、
アイツの仕事やってきな。」
アスミン
「うあー」
戦闘技術教官・ジェス
「天才ってのは稀なもんさ!
無茶すんじゃないよ!」
アスミン
「ありがとなのです~」
アスミン
「アスミンいってくるのです~」
戦闘技術教官・ジェス
「敵から目ぇ離すんじゃないよ!」
アスミン
「なのです~」
戦闘技術教官・ジェス
「……………………」
魔法技術教官・ダリウス
「ううっ」
戦闘技術教官・ジェス
「…………まったく…
いつも横で見てて
『貧弱なヤロウ』だねぇ…
なーんて思ってたが…」
戦闘技術教官・ジェス
「相手の実力も見抜けない
腑抜けだったとはね…」
魔法技術教官・ダリウス
「う、うるさいなっ!」
戦闘技術教官・ジェス
「………
あのアスミンとかいうやつ…」
アンタの攻撃なんか
一発も当たらない上に
アイツのファイアボールで
アンタ一発で沈むんじゃないか?
魔法技術教官・ダリウス
「え?
なーに
言ってくれちゃってー
だってあの子
ここに来たばっかりの
『新米』だよ?」
戦闘技術教官・ジェス
「……呆れた。」
戦闘技術教官・ジェス
「……アタイにはわかる。」
戦闘技術教官・ジェス
「何百人と
ソーサラーと戦ってきた
アタイだからわかるのさ…
あの『新米』………」
相 当 強 い
NEXT
⇒アスミンとお仕事もらうのです~
[Elincafe]投票
ほんとうにありがとなのです~
第二代ポポリア領主を狙うのです!