teri-teri-俳句

台風に俳句をひねり眠い午後
秋風に不思議少女が立っており
秋刀魚缶もぐもぐ食べてため息す

ロケットでみんな死ぬのか猿芝居 囲まれる囮の囮又囮 朝顔と宿題持って始業式

何もせず雨降り静か夏期休暇 花火鳴り香る硝煙胸踊り 穴も消えにわかに嬉れし今日も雨

打水に小蜘蛛大蜘蛛降ってくる
白い夏異次元這って戻る奴
似てる君あっと声だし夏の朝

七ヶ浜目眩のままに泳いでる

穴の主出てくる怖さ夏止まる

鰻など今年も食わず香り嗅ぐ

このままに星になるのか遅い春
早い夏響くオオボエ礼拝堂
風薫り僕の選んだリクエスト

カッシーニ土星の渦へ鳥となり

あわれやな春に潰されなハサミ虫
彼の声治るよきっと春の雨 

なごり雪絵に書けない駅舎かな

漆黒の汽笛震わす雪の果
坂道に一枚の空山笑う

受け入れて病と共に春を待つ 小さい手梅に息赤くなり 雪虫と出会わず寂し曇り空

息吐いて空に堂々寒昴

双六の上で旅する未来かな

名画座の椅子に座って年は明け

鮭焼いていつしか終わる暮れの午後
師走から無くてもいいよインスリン
落ち葉舞いしばし見つめる風の中

鍵落とし携帯落とし湯ざめして
息を吐き亡き母思うクリスマス
冬の虫潰すもできずそのままに

この音色昨夜と同じ秋の声

曇り空囮刺してや階上へ

コンビニとTUTAYAも消えて そぞろ寒

友からのトウキビ食らい涙けてくる 四角空犬も微笑む吹き流し 閉会の惜しむ気持ちと秋の声

打ち寄せる磯と珈琲浜時間 青のまま海はまあるい日和山 川開き吟遊詩人と風鈴と

午後3時梅雨の入江は明るくて 屋上のプールにひとり遊んでる 此処よりは出羽の入り口氷河あり

手がかりは遥か遠くへ夏の星 ばったりと会った初夏の日君眩し 風薫り毛並キラキラ笑う犬

雨祈るうたうファンクは沈黙し
遠のいた町に汽笛が春ともし
春愁に降る雨夜は紫に

派手な人引き取る間際蜃気楼

春霞み五年のあいだ見えぬまま

父の夢叶って母も春に逝く

耳すます廃校前の子守歌

 ぐるぐると廻る世界や猿回し

鏡餅残して消えた星の人

台風に年重ねても無力なり

ちぎられた電柱見ては枯れる息

捨て案山子地図にあっても
行けぬ場所


台風に洗ってもらう自分いて

秋風に大きな声でうたううた

月光に手が届きそううたふたつ



昼休み冷やし中華と甲子園

屋上に秋の風吹く観覧車

稲妻に季語も忘れし怖じけずく

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聞こえ来る多賀城跡に夏の歌

夏の朝ねぶた祭りと自転車と

日焼けした両足投げてガロを聞く

まよい事あるほど増える夏芝居 

 舞い降りた天使鐘打つ夏の寺 
 
逃げ水に飛ぶこと忘れた鳥がおり

新惑星500光年先の夏
 
未来から届くひとこと星涼し
 
初夏の空会えた気がするいとこ星

春愁の果てに小さな喫茶店

今はもう聞くに笑えぬ四月馬鹿

賢人も出会う港に氷解け

てくてくと白き街かど芹を摘む

きのういた雪虫よあけいなくなり

咳混んで見送るかあさん俳句会

双六の戻る駒見てため息す


暗転に不安重なり初芝居


ワンと吠え気付く路肩に福寿草

混濁すクラムチャウダー啜る駅

橋崩れ師走に作る桴かな

冬支度する間も無しに切符買い

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