あばら日記

トーキョー生まれ、トーキョー育ちの大学生。 地元をやっとすきだと思えました。

2016年08月

昨日、シン・ゴジラを見てきました。
いやーよかった!ズートピアといい、見たらガソリンぶち込まれる系映画をたくさん今年はみられている気がします。

以下感想です。ネタバレ含。



あまりに映像がリアルすぎて(!)、3D以上で私は見れないなと思ったほどでした。
作家のあそうかもさんが、Twitter上で仰っていたけど(https://twitter.com/aso_kamo/status/766447832228360192
圧倒的な力の前に、家がなぎ倒され、町が壊される様子が、そしてその先にあるであろう誰かの死のシーンがリアルすぎる。

明確に人が死ぬシーンは、作中では(おそらく)3回だけ。
避難し遅れた親子がマンションもろともゴジラになぎ倒されるシーン。
ゴジラが壊した橋につぶされる戦車のシーン。
そしてゴジラが放つ光線によって内閣の閣僚が焼き払われるシーン。

でも、はじめの呑川で船が押し寄せてくるシーンや、倒壊した家々を救助隊が捜索するシーンだけでも、震災を体験した私たちはその下でどれだけの命が失われているかを直感的に理解できるようになっている。
特に、船や車がゴジラに押しつぶされて向かってくるシーンは3Dで見るとかなりきついかもしれない、と感じました。4DX上映で、いつもより退場者が多かったという話もうなずけるリアルさ。
 
また、血液凝固剤を全国からかき集めるシーンは地下鉄サリン事件時に解毒剤であるPAMを全国中からかき集めたという話を思い出しました。くわしくはここ。(http://togetter.com/li/474800
巨対災の活躍があってこそのゴジラ活動停止ではあるんだけど、作戦を実行するためにさらに毛細血管のようにピラミッドが作られて様々な人が働くんだよね。 むねあつ。

気になったのは、ゴジラが2度目の進行をしてきた夜、東京の街が停電していなかったことに驚きだったんだけど、インフラ強すぎない? 首都はもろい、なんて劇中でいわれてたけど、あれだけの攻撃を最初2時間のうちに食らったのに他の首都機能がきちんと動いているのは、良くも悪くも日本らしい描写かなと思いました。

また、アメリカの使者が核兵器を人間の叡智の炎って言ってたのはだいぶデフォルメされてると思うけど、ああ~アメリカーンって思う描写でした。アメリカの人がどう思うかはわからないけどね。核兵器についても考えさせられる映画でした。

感想は以上です。
詳細がかなり凝っている映画とのことで、周りの人にも気を付けてあと1回くらい劇場上映みたいなあ。 
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今となっては笑って話せることというのは誰もがきっと持っているだろう。
それが起こった当初は辛かったり、悔しかったり、苦しかったりで
誰にも話せなかったことみたいな事が起こることもあるのだろう。

人間の記憶は都合が悪いことを忘れるようにできている。
それはとてもありがたいことで、私は人間にそういう機能が備わっていてよかったなと思う。

私にも、振り返ってみて今だから話せることがあるので、それについて書いてみる。

それは前のアルバイト先でのこと。新しい環境はとても刺激的で、それまで私が知らなかったことをたくさん教えてくれた世界だった。

ただ、ひとつだけ辛かったことが。
それは、私が働くセクションの直近の上司とどうしても性格が合わなかった。
いちばん近い先輩に相談したところ「無視して大丈夫」と言われた。我慢しろ、逆らうな。そういわれた気がした。

今となっては、あの事態を冷静に見ることができる。
それまでそのセクションで働いていた人がいなくなり、その上司にとっても初めてのリーダー体験だったこと。
上司もきっと不安だったのだろう。
そして、私が仕事した時期がちょうど繁忙期にあたり、全体的に余裕がなかったこと。

私だって、上司のあたりの辛さに愛想笑いができなくなってしまっていた。
そしてその上司との問題をうまく周りと共有できなかった。あまりの辛さに終業後に泣いてしまったのを他部門の先輩に見られた時、初めて人に頼っていいんだと知った。
きっとその人にとって私だって嫌な部下だっただろう。

だから、その人以外に認められるように、自分の居場所を作るため、とにかく頑張った。死にもの狂いだった。
得意だった語学を生かし、外国人対応は自分が進んでやるようにした。
そうすると、その仕事は自分にまかせてもらえるようになった。初めて、職場で自分の居場所ができたような気がしてうれしかった。というより、ほっとした。ようやく認めてもらえたのだと。

幸い、雇用期間は短期間だったため、無事に契約満了で仕事を辞めることができた。
むしろ、短期雇用でなかったら途中で放りだしていたと思う。
そして、私はその職場を去った。


やめてからしばらくも、私はこの話を誰ともしなかった。できなかった。
コミュニケーション能力には自信があったし、めったに人とトラブルを起こすこともなかった。
だからこそプライドや圧力に屈してしまった情けなさで、誰にもそのことを吐き出すことができなかった。

1年ほどたったのち、人とそのことについてたまたま話せる機会があって、「それはかなりすっごい経験だね」と笑い飛ばしてもらえて初めて救われた気がした。
私にとっては重大な失敗だった過去をかるくわらってもらえて、その失敗にこだわっていた自分がどうでもよくなってしまった。
1年間だ。長かったけど、そこからはもうその話を少しずつ笑い話としてできるようになった。
 
時間が解決してくれることがある。人間がそういう生き物で、私はやっぱりよかったと思う。 
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フィリピンにいるとき、働くことについて考えたくて買った「はたらきたい。」
新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)
 
就活が近づくにあたってもう一度読み直したいと思ったので、再読。

この本は決して就活の特効薬になる本ではないです。
むしろ、就活を始めるにあたって読むべき本。

これから、自分がどう生きていくのか。
「はたらく」という行為の中で自分がどのように生きていきたいかを考えるのにおススメの本。

ほしかった言葉がもらえた気がしました。
就活を始めてみて、まだ本格的ではないけれどやっぱり試験に落ちたりすると悲しい。
自分を否定されたような気がする、っていうのは一生懸命就活をやればやるだけ感じてしまうジレンマなんだろうなとおもう。長時間かけてかいたESが落ちるとつらいよねえ。そりゃ。

河野さんとの対談で話されていた、とにかく働いてみるっていうのは、現役の就活生には難しい感覚なのかも。
みんなやっぱりはたらく場所は選びたいわけで、はたらいてみるといろいろなチャンスに巡り合えるっていうのは振り返りの結果なのかなと思った!早くそれを実感できる場所にはいきたい。

また、最後の127の言葉はおすすめです。
パラパラめくって目についたところを読むだけで元気が出そう。
前回とマーカーつける場所が違ったりして、今の自分と少し前の自分が変わっているのも実感できました。

また読もう。就活生のかたはぜひ。
 
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やさしく、つよく、おもしろく。
生きていくことはなんてむつかしいのだろう。

やさしく生きていくためには自分に余裕だったり、どっしりとした芯がひつようである。
つよく生きていくためには、しなやかさだったり、実行力が求められる。
おもしろく生きていくためには自分の頭で考えなくてはならない。

あぁ、なんてむつかしいのだろう。



今日のダーリン「夢に手足を。」(2)

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