先週650Gから取り外して持ち帰ったセルモーター、youtubeで先輩方のモーター分解動画を見て予習済みなので、日曜日の今日早速内部のチェックをしてみます。
 今後の勉強の為に分解前にテスターで導通をチェックしてみます。抵抗値は無限大で導通していないことを示しています。ブラシ周りの接触が怪しいと思っているので、それを裏付ける結果です。
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モーターの軸を手で回すと部分的に導通がある場所はあります。感覚的な話ですが、軸回転1周の中で1か所だけ導通がある感じです。テスターのレンジは200kΩで、下記のような表示です。
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2本のボルトを緩めてカバーを外します。両端のアルミ製ブラケット部分が軸受けになっています。片方はブラシの保持部もあり、真ん中の円筒形の板金部分がステーターでマグネットが接着されています。(写真撮り忘れました)
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距離走っていないからだと思いますが、ブラシが接触する部分は汚れていますが削れカスは少ないです。ネット上に出ている例では大量の削れカスが出ていました。
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ブラシが付いているカバー側に付着しているカスも少ないですね。
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ギヤが切ってある側のカバーも外します。ワッシャがグリスに張り付いて軸受け側に残っています。
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取り外したローター部分、整流子の部分を磨いて全体の汚れを清掃してやりました。
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ブラシ部分をチェックすると、2つのうち一方が押し込むと戻って来ません。板バネが付いているのですが、ブラシがどこかで引っ掛かっているようです。
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ブラシを外して見ると緑青が噴出しています。これが原因でブラシの動きが悪かった可能性あり。
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ブラシ表面の緑青を磨いて除去してやるとブラシの表面はかなり凹みが見えますね。ここが緑青吹いていた場所なのでしょうか?
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磨いたブラシを元の位置にセットし、板バネで押し圧が掛かるようにしてやります。
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ブラシと接触する整流子の部分も磨いてやり、ステーターに組み付けました。
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最後はブラシを固定している板金と軸受け側のブラケットの凹部を合わせて組み付けます。
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固定用の長いネジ2本を組み付けて完成
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たぶん直った気がするのですがテスターで導通を確認します。
直す前は無限大だった抵抗値がゼロを表示しています。良い感じですね。
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軸を1周させても基本的に全周で抵抗値はゼロです。整流子のつなぎ目部分なのか、一瞬小数点一桁から一桁(200kΩ)代の抵抗値を示すことがあります。一部を除いて無限大だった初期の状態から、ブラシ部分の接触は改善できたと思って良さそうですね。
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最終テストとして12Vのバッテリに直接繋いでみます。プラス側の端子をねじ止めし、マイナス側の端子にモータ本体を恐る恐る接触させると「バチッ」という火花を発しながら、モーターは勢いよく回ってくれました。やったー、初体験ですが見様見真似で修理完了。部品交換しなくても直せたので嬉しいです。来週の4連休に実家に戻り、セルモータを650Gに組み付ける予定です。これで車検取れる見通しが立って来ました。早く走りに行きたいけどたぶん10月かな? シャフトドライブ生活の復活まであと少しです。