しゅーろぐ

ランニングシューズで何か思い立ったら書く・・・そんな感じで。

プロランナーの話3

今回は、書く上では大変難易度の高い話題。
私がこんなネタを扱う理由なんて無いハズなんだけど、まあ、以前からブログとは全く関係ないところで考えていた内容なので、自由に勝手書けるこの場で頭の中をまとめて、この話題からは卒業してしまおうと。
たぶん、一回書けばこの話題が脳内を巡ることはなくなるハズ。

予め言っておきましょう。
お題はプロランナー。

正直、プロランナーに対してネガティブな話。

もっとぶっちゃければ、「プロランナーなんてならん方がいいんじゃね?」というスタンス。
だけども、そこまでストレートに言えるものではないし、言うつもりもないのだけど、ネガティブなのは間違いない。

観念的、思想的な話では無く、できるだけ事実や科学に基づいて客観的な話をするつもりなので、意に反する話題になっても聞き流してもらえれば。
聞き流して、でも頭の片隅に残れば(^_^;

なお、登場人物は敬称略で統一します。ご了承ください。


まず、プロランナーなるものは、そもそも得体が知れない。

定義が無い。

プロ野球選手とかプロサッカー選手とかわかりやすいのにね。
プロランナーっていうと、たくさん・・・はいないけど、最近は増えつつある。

日本で一番最初のプロランナーは有森。
日本で一番稼いだプロランナーは高橋。
日本でプロとして競技成績で成功を収めたのが大迫。

という認識。

誰がプロかは置いておくことにして、プロの定義についてはいろんな人が考えてくれている。

TWOLAPSのnoteではこんな風に書いている。

スクリーンショット 2022-01-22 10.42.07






これについて、思うところが無い訳じゃ無いけど、概ね否定するつもりはない。
基本的には、走ることでお金を稼いで生計を立てる、ってのが必要条件という多くの人の認識では無いだろうか。

「職業」が「ランナー」ならそれでいいだろう。

いろいろプロランナーについて意見がある中で、どうにも違和感が私の中でくすぶっていたのが、最近ようやくハッキリしてきた。
私の中ではプロランナーは「なんちゃってプロ」「自称プロ」という認識で、そんなことを思いながらその理由が自分でもイマイチ明確にできなかったのだけど、ようやくわかりやすく理解できた。

今のプロランナーには、足り無いものがある。

走ることで、選手がお金を得る仕組みが無い。

もっと言えば、

自分のパフォーマンスを観客がお金を払って、見て、選手が収益を得る仕組みが無い。

つまり、お客さんが直接お金を払ってマラソンを走っているところを見て、そのお金が選手に回っていくことで収益を得るという仕組みが無い。

プロスポーツ選手というものはパフォーマンスにお金を払う価値があるものであり、マラソンや陸上の大会にはそのお金を回収する仕組みがほとんど無い。

だから、マラソンや陸上競技というのは、競技だけでお金を稼ぐことができない

ランナーは自分のパフォーマンスをタダ見でばらまいているのが実態。
ここでテレビ放送があればちょっと違ってくるのだが・・・・。

局所的に賞金が出る大会はあるが、それで選手が安定的に収入を得るようにはなっていない。
だから、「プロランナー」になる、ということ自体無理がある。

スポーツに限らないけど、「プロ」と呼ばれる「見せる競技」には収益を得る仕組みがあって、それを運営管理する組織がある。でも、jaafもWAもそんな組織じゃない。

だから、プロランナーになりたいという人は、あまりに当たり前なのだが心するべきだ。

プロランナーなんて職業無いよ?

まあ、プロランナーを名乗るのなら、それはつまり、自営業だよね?

一方で、実は、観客から観戦料を全然取っていないのに「プロ」と言われるスポーツがある。
自転車ロードレースなんかがそうだ。
あと、自動車レースも怪しい。

自動車レースはサーキットで観戦料を取るが、ぶっちゃけあれはほとんどがサーキットの使用料だろう。F1になるとだいぶ状況が変わってそうだけど。

自動車レースも、自転車レースも、スポンサーありきのプロスポーツだ。

自営業プロランナーも、当然ながらスポンサーありきになる。
このサポートしてくれるスポンサーというのが、選手に対して何を期待しているのか、選手がスポンサーにどう報いようとしているのか、正直よくわからない。

ただ、ほぼ間違いないと思っているのは、プロランナーのスポンサーは、

好意で成り立っている

ってことだ。
言い方を変えると、

利害関係が成立していない。

いや、関係が成立しているかもしれないが、単純にお金が儲かるか否かという観点からすると、スポンサーの収支がプラスになるとは思えない。

基本的には、お金には換算できない価値を期待してスポンサードしていると考えるのが自然。
何に期待しているかは会社次第だろう。
その選手をスポンサードしたおかげで○○万円の利益が増えた、なんて計算ができるほうがおかしい。

お金に換算できた、っていうプロランナーは高橋尚子だろう。
明○はヴァ○ムを売って高橋尚子のおかげで儲けたはずだ(^_^;

今のプロランナーは自力でスポンサーを見つけて競技を続けているのだけど、結局本質的には実業団と変わらないように思える。

収益のアテは無く、企業の好意によってスポンサードされて競技をする。

今いるプロランナーと、実業団選手共に共通している。

というところを踏まえて、改めて、プロランナーを目指す気持ちが私には理解できないんだよなぁ。
実業団にいれば、自称プロランナーよりも遥かに立場と収入が安定するし、練習環境も整っている。
にもかかわらず、ポツポツ、ではあるがプロランナーを目指す人が続く状況が私にはイマイチ理解できない。

プロランナーが実業団を離れる時の理由が、

「駅伝のための練習をしなければいけないため、フルマラソンを目指す練習が思ったようにできない」

というのをよく聞く。
というか、ほぼそれだろう。

これまた私にはよくわからない。
実業団の実情もよくわからないから、尚更わからない。

事実として。

今、

マラソン男子の日本記録保持者は実業団選手だし、

日本のマラソントップクラスの選手はほとんど実業団選手だし、

そのマラソンに出ている実業団選手のほとんどは駅伝にも出ている。


駅伝のせいでマラソンの練習ができない、というのはなかなか理解できない。
まあ、実力による、というのもあるだろう。

実績も実力もまだ足りないから、実業団チームの中で自由が利かず、自分の目指す競技(マラソン)に特化した練習をやらせてもらえない。

ということは大いにあると思う。
ただ・・・・。

当たり前だよね。

別に長距離の実業団に限らないけど、基本的に組織に属する限り組織の目標に従うのは当たり前だ。
プロ野球選手で、実績も実力も無いのに「俺は先発投手をやりたいんだ」と言っても無理だろう。
特にスポーツ界はシビアな実力主義だから、実力も実績も無ければチーム内でワガママが利くはずが無い。

・・・・なので、独立するのだろうけど。
中には、実力がそんなに無くてもマラソンを優先してやらせてくれる実業団チームもあるようだけど、まあ、そこに入れるかどうかも含めて実力主義の世界だ。

誤解を恐れず言ってしまえば、

実力が無いランナーが「プロ」を名乗って耳目を集めることでスポンサーに価値を認めさせているのであり、「プロランナー」という珍しさが無ければ収益を得るにふさわしいパフォーマンスを発揮していないランナーばかり、というのが現状のプロランナー。
・・・というのが私の認識。

一方で最初から知名度を持っているのでそれを利用してプロになる、という例も多い。
これはこれで正しいプロのあり方だとは思う。
基本的には、日本のプロランナーってこの形だったハズだ。

マラソンは、正直テレビ放送がなければ露出の機会が無い。
沿道の応援で見る人は多いかもしれないが、テレビのあり・無しでは露出度がまるで違う。

プロであるなら、テレビ放送のあるレースでトップ争いをするか、それができないなら撃沈覚悟でも先頭集団のカメラ写りの良いところに位置してスポンサーロゴをアピールするくらいのプロ根性が欲しい。

テレビ放送の無いレースに出場するプロランナーは、一体何をもってスポンサーに報いようとしているのか理解できん。

もっとも、そんなこと言っていると調整レースなんて全く出られなくなるが^_^;
まあ、テレビ放送が無くてもそこそこメジャーな大会は優勝すればメディアに取り上げてもらえるけど。

テレビ放送のないレースに一応所属名だけスポンサー(所属名だけがスポンサーだけではないと思うのだが)つけてそこそこの結果で走るくらいなら、

中規模のマラソン大会でゲストランナーとして走った方がプロ(企業名アピール)としては価値が高いだろう。

自分がそこそこ満足できるタイムで走れたとして、レースで優勝どころか入賞するでも無く、リザルト表のまあまあ上の方に位置したところで、スポンサー名がどれだけ露出するのか。
プロとしての得るべき結果は、基本的にレース順位(優勝)だろうし、そうでなければ耳目を集めるような圧倒的なタイムだろう。
それができなそうなら、せめて目立つ!
自転車のプロは少なくともそうだね。

結果を出すか、スポンサー名の露出を上げるか、そのどちらもできていないプロランナーが多い・・・。

脳内がどんどんネガティブになっていくついでに、ここから先は更に余計な話。

プロランナーってなんでケニアに行きたがるかね?

まあ、滞在費(生活費)が安い、ってものあるんだろうね(^_^;

私的には、それ以外に価値を感じないんだが。

高地かもしれないが、別にケニアである必要は無いだろうし。

一番の目的は、ケニアで走っているランナーと一緒に走りたい、ってのがあるようだ。
が、やっぱり私には理解できない。

そもそも、ランニングのプロ、って名乗ったら何が重要だろうか。

レースで結果を出すこと、もしくは金を稼ぐことじゃね?

後者は身も蓋もないし、前者だけでいいんじゃね?と思うかもしれないが、前者と後者は割と別。
むしろ現状は繋がらない方が多い。

ランニングで直接お金を稼ぐことは、日本記録のボーナスも無くなった現状では、賞金の出るマラソンで結果を出す以外にお金を得ることができないが、スポンサーが喜ぶとか、事業を興すとかすれば話は別。
別なので、お金を稼ぐ意義はちょっと置いておく。

レースで結果を出すのが、プロランナーとして最も重要。
たぶん、そこにあまり反論は無いハズだ。

その手段として、ケニアに行くのが正しいのか、私には疑問しかない。

私が考える、ランニングで結果を出すためのベストな環境は、

・専門的な視点で自分を客観的に見てくれるコーチがいて、
・コーチは主観的な自分の意見を聞いてくれて、
・それらの意見からお互い合意した手段で練習を行って、
・その練習環境を揃えてくれるサポーターがいてくれる

環境だ。

・・・ここには必ずしもケニアに行く必要性が無い。
故に、理解不能。

良く言う、イテンの集団走。

ものすごく点の練習の話だよね?

ランナーにとってこの練習が全て、というならケニアに行く価値もあるだろうが、そんな訳無いだろうから私には大した価値を感じない。
集団で走るメリット自体大して感じない。

誰かのペースで走ることが、自分が速くなるために大きな価値があるとは思えない。

自分が速くなるための目的を持ったペースで走ることの方が重要だと思う。普通そうじゃね?
集団走そのものは、人間がコミュニティの中で生きていく上で役に立つとは思う。
パフォーマンスの向上にどれだけ有効なのかは、正直メリットが理解できない。

そもそも、このイテンの集団走って、

選手の選定(発掘)の一部じゃね?

マネジメントを受ける(管理されたペースが決められている)選手に、有象無象のランナーが付いていって、後半まで残ったランナーが目をかけられる。

そこに有象無象のランナーにとってのトレーニングの価値を見いだすのは別に悪いことじゃないけど、

独立したプロランナーが価値を見出すところがどこにあるのだろうか。

独立したプロランナーであるならば、自分にマッチしたペースメークの方がよほど大切だと思うのだが。

ケニアとかイテンに対する憧れだけで行っているようにしか思えないんだよなぁ。
合理的な理由が、ホントに判らない。


散々ネガティブなことを書き連ねているけど、私にはこれ以上批判することはできない。

意味が判らない。
合理的とは思えない。
ベストとは思えない。

とは言うけど。

私としては、実業団を不満に思って独立した、という経緯から、実業団にネガティブな印象を持たれて欲しくない、とは思う。
実業団って、良いシステムだと思うんだ。
事実上のプロ。
プロの仕組みが無くても成立してるプロ。
選手のパフォーマンスに対して対価を払っているのが、観戦している人ではなくて雇っている企業、というところが他のプロスポーツとは違うところだ。

企業によるかもしれないが、引退後の生活も見えているし、現役中もランニングメインの体制だ。
不満に思うところもあるかもしれないが、同じ体制を独立してゼロから自力で用意するのは、よほどの財力がない限り無理だろう。

一番現実的で有効なプロは、既にあるプロチームに入ることだろう。
数は少なそうだけど。
正直収益のシステムがよくわからんが、間違いなく自力でなんとかしようとするよりマシ。


日本でプロランナーってコツコツ登場してきたけど、ランニングで大きな結果を出したと言えるのは大迫くらいだろう。
彼はプロになることが目的ではなかったはずで、ベストな環境を求めてオレゴンプロジェクトに行ったというだけではないだろうか。
他のプロランナーは、プロになってからプロとして価値ある結果を出してないと思う。

プロランナーとしての体制を作ったおかげで、
プロランナーとして価値ある結果を出した、


って人、他にいる?

大体が、プロになった直後が成績のピーク。即ち、以前に所属していた体制のおかげで結果が出て、あとは緩やかに落ちて行くパターンがほとんど。
例え自己ベスト出しても、

ランナーとして相対的なポジションが下がっていれば、プロとしては価値が下がっているでしょ?

体制で他(実業団)に負けているってことじゃないか。

更に勢いで言うけど。

やりたい練習したいんだったらフリーターでいい。

将来の不安とか生活の不安定さとか、たぶん自営プロランナーと大して変わらない(^_^;
それで圧倒的な成績を出して知名度を上げてしまえば、自営プロランナーと変わらないことができる。
今ならフリーターよりもユーチューバーか?

フリーターとまで言わなくても、フルタイムの正社員で市民ランナーやるだけでも、ランナーとしてできることは多い。
長期合宿がやりにくいくらいだ。

長期合宿なんて、場所が限定される高地トレーニング以外要らんだろう?
一日10時間仕事したって、14時間空いている。

年間休日120日の会社って、人生の1/3をランニングに費やしていい

ってことだよ?
相当ランニングに費やせるよ?
ちなみに高地トレーニングの効果って時限的なんで、やればやるほどお得ってものじゃない。

自分の思う練習がベストなら、とりあえず市民ランナーすればいいじゃないか。
それでも不満で川内はプロになったけど。。。


まあ、なんだ。
ちょっとイラッとしただけなんだ。

プロランナーになるって、厳しい環境に身を置くようでいて、その実は根底の考え方がすっごく甘いように感じて勝手にイラッとしただけなんで、聞き流してください。

最後にもう一度。

仕事選択するところから市民ランナーは始まっている。
それを知っていれば、市民ランナーって意外と自分の思ったようにたくさん走れるよ?

アディゼロの足跡4

タイトルを見て、アディゼロアディオスプロとかセン8の話題を期待したアナタ。

高反発シューズ不適合の烙印を押されている私がそんな話題に入るわけがありませんよ?

残念ながらアディオスプロもセン8も出てきません。
まあ、個人的にはセン8がちょっと気になっているけど・・・・。それよりも気になっているレースシューズがあるのでたぶん手は出さない(^_^;

で、今回の話題は、

非ブーストのアディゼロジャパン

です。

最近ようやく自覚を持つようになったんだけど、私は意外とアディダス好き。
今の今まで自覚が無かった。

私の使うランニング用品の多くはアシックス。
ちなみに学生時代は本当にアシックスオンリーだった。
当時、アディダスはほとんど使った記憶は無い。

で、今はアシックスに次いで多いのがアディダス。
それはウエアも含めての話。

私はブランドイメージとか差し置いて、ともかく機能優先という主義。
使えないものは買わない派。
気が付くとアディダスが多い、ということは、使えると思っているんだよな・・・。

もっとも、それは一般的な話として使える使えないということではなく、「私にとって」使える使えないという話。
ナイキは近年本当に私に縁遠い存在になった・・・。

今、アディダスのシューズはラインナップがだいぶ変わって、ほとんどが厚底化。
ロード用ランニングシューズで、厚底と言えないのはアディゼロRCだけ?
ベコジはロード用と言いたくない(^_^;
いや、この2つも廃盤体制なのか・・・・?

さておき、厚底+ライトストライクというのがトレンドになった。
それはそれで良いのだけど、私にはインパクトの強いアディダスのシューズがあって、今なおその印象を引きずっている。

初代アディゼロジャパン。

ブーストじゃなかった時代のアディゼロジャパン。
それも、初代。
ブーストじゃないアディゼロジャパンは2代目まで出ているのだけど、実はもっと複雑。アッパー違いのハイレとかもあるけど、全然判らないところで変わっている。
そんな中、ともかく初代が一番良かった。

今のライトストライクは、正直言ってそれほど良い素材と思えない。
名前に反してそれほど軽くないし、反発もあるかと言われると・・・・正直な感想は、アディゼロジャパンのアディプリン+の方が反発があるという印象。
これがライトストライクプロになるとまた違うのだけど・・・。

ともあれ、初代アディゼロジャパンのミッドソールの感触はとても良かった。
クッションと反発に優れ(軽さはボチボチ?)て、バランス良い材料だった。
しかし、材料としては同じアディプリン+を謳いながら、初代から徐々に材質は変わっていく。

つまり、私的には、

どんどん退化していったシューズだ('A`|||)

実は今、アディゼロジャパンはコレクションになっている。
ちょっと事務的に並べてみた。

歴代アディゼロジャパン




左下、左上、中央下、中央上、右の順に
・アディゼロジャパン(前期)
・アディゼロジャパン(後期)(ハイレ)
・アディゼロジャパン2(前期)
・アディゼロジャパン2(後期)
・アディゼロジャパン1(復刻版)

前期、後期、って何だよ?
って声が聞こえそうなんで説明すると、私が便宜的に呼んでるだけで、ものとしては明確に違うので識別のためにそう呼んでいる。
なお、初代アディゼロジャパンのハイレはアッパーのメッシュなどが違っている。
ハイレじゃない後期型もある。

アッパーも全く同じではないのだけど、大きな変化はない。
変わっていくのはソール。

まず、初代では、前期と後期でアウトソールが変わる。
ラバーソールと、硬質ウレタン樹脂の組み合わせは同じだけど、トレッドパターンが変わる。
後期の方が耐久性重視なのかもしれない。
ただ、履いている分には大きな差は感じない。
なので、初代を履く分には前期も後期も私としては不満はない。

問題は2になってからだ。

ジャパン2になって、ソール全体が変わる。
ぱっと見だとアウトソールが大きく違うのが判るのだが、実はミッドソールの厚みが増している。
そして、次が問題なのだが、ミッドソールが硬くなっている。
初代は今で言えば薄底(^_^;で、ただしそれなりのもちっとした感触があったが、それが若干失われた。
ただ、厚みが増しているので、クッション性というか衝撃吸収性そのものはあまり変わらない、という程度に済んでいる。

実際には、踵の厚みだけが増しているようで、それに伴いドロップも増えている。
好みの問題かもしれないが、初代よりもレースシューズからトレーナー寄りになった感じだ。

実のところ、ジャパン2の前期までは私もガマンできた。
破綻したのは、ジャパン2の後期。

ミッドソールが破滅的に硬化。

恐らく、当時の廉価版シューズであるアディゼロマナとミッド材料を共通化。
アディゼロマナは、ミッド材料がバウンスになる直前は7代目になっていたが、このミッドソールと材料が共通化した模様。
・・・しかし、このマナ7のミッドも末期にはまた硬度が変わっていた(柔らかくなった?)ようで・・・アディダスはコッソリ仕様を変えやがる・・・。

マナ7はミッドソールの硬さとアウトソールとアッパーのゴッツさも相まって、どう考えても中高生の土グラウンドを想定したシューズだろうって感じだった。
そんなシューズと同じくらいのミッドソール硬度になってしまったアディゼロジャパンは、もはやロード用というシロモノではない(;´Д`)

足音がもはや革靴。゚(゚´Д`゚)゜。

コツコツとアディゼロジャパンを買い集めていたのだけど、この後期型のジャパン2は早々に封印してコレクション化。
初代の前期型もソール剥離が始まってコレクション入り。
ハイレとジャパン2をちらちら使っていたのだが。

年代的に最も新しい復刻版のアディゼロジャパン1を入手!

しばらくストックして、使うのを楽しみにしていたのよ。
あの初代ジャパンが、真新しい状態でまた履ける・・・!

そして、訪れた履きおろしその瞬間。

足音が革靴だった・・・。・゚(゚`Д)゙

・・・・・。
見た目だけ初代だった・・・。
中身は末期のジャパン2と同じ。
心底ガッカリ(´・ω・`)
即日封印。

・・・ということがあったというのが、今回のネタの起源であり、続きに繋がる。

実は最近またアディダスのシューズが増えている。
アシックスの次がアディダスなのだが、ブーストの感触が硬くなって(こっちは元々柔らか過ぎ)良くなったのに加えて、ライトストライクが良くも悪くもクセがなく、ジョグに使うには合っているということで、例の如く激しい値下げに乗っかって増えている( ̄▽ ̄)

そんな中、この価格下落の激流に乗っかってやってきたのがアディゼロプロ。
これが出た当時、どうにも中途半端感があるし、「なんでアディゼロジャパンプロじゃないの?」と思ったものだ。
後にアディゼロアディオスプロ(アディゼロジャパンは日本名で、海外ではアディゼロアディオス)が出て概ね納得するのだが、アディゼロプロが出た当時は、アディゼロジャパンの後継というか上位モデルのように思えた。
っつか、今でも思っている。

そんな状況で買ったのがこちら。

アディゼロプロDNA




アディゼロプロv1 DNA。
アディゼロプロのスペシャルアッパーモデル。

実は今のアディゼロプロという名前は、(たぶん)2回目の使用。
薄底のソーティのようなレースシューズで、アディゼロプロというのがあったのだ。
確か4代目まで続いたと思うのだが、その初代アディゼロプロのアッパーになっている。

旧アディゼロプロと現アディゼロプロのコラボ(^_^;

しかし、まあ、見よ!このカッコ良さ!
今は(機能的に)死んでしまったスリーストライプが、機能美と共に映えている(*´∇`*)

生地がピンク色のようにも見えるが、インナーの色が透けているだけで、アッパーの色は純白。
最近のシューズもシンプルな色合いはあるのだが、白に赤ストライプというのは何ともストイックなカッコ良さがあっていい。
この機能美を伴うカッコ良さは、アディダスとアシックスが素晴らしいよね(* ̄∇ ̄*)

先述の通り、私としてはアディゼロプロは実質的にアディゼロジャパンの上位モデルと思ってる。
具体的には、アディゼロジャパン(ブースト)4の上だ。
ブーストとの相性があまり良くなかった私だが、ブースト末期(?)には硬くなってきたおかげでだいぶ相性が改善されており、ジャパンブースト3を履いていたが、アレはアレで良かった。
今でもジャパンブースト4はファンが多いハズ。
5になって、踵反発になってしまってからは上位ランナーとの相性が悪く(私なんかだと相性抜群)だいぶ不評な模様だった。

ジャパン6になってどうかな?と思っていたが、どうもボストンに流れている雰囲気・・・。
ロッドもプレートも無いもんね・・・。

ジャパン6は持っていないのでノーコメントだが、アディゼロプロは中厚シューズとしてなかなか良い。
といっても、都合によりまだ1回しか履いてないんだけど・・・。

見た目と違って、踵だけにブーストの反発があるようなシューズでは無い。それはジャパン5。
プロはキッチリソール全面にブーストの反発がある。
ただ、ブーストはソール中央にしかないので、中央にキッチリ体重を載せる綺麗な走りの人じゃないと反発が割り引き(^_^;

ただ、クセはないし、スイートスポットとも言えるブーストに体重をかけ続けると綺麗な反発を生む。
中厚、中反発、中クッション、微軽量シューズ( ̄▽ ̄;)

しかし、今までのアディゼロジャパンのように、厚みとクッションと反発のバランスが良い。
全く違うシューズだが、コンセプトとしては初代ジャパンと同じ感じだ。

厚底全盛で、期待していたかつてのアディゼロジャパンももはや入手困難な今、アディゼロプロがその機能を受け継いでいる感じで嬉しい。

今のアディゼロジャパン6は、持ってないけど構造上つま先近辺にのみに反発があることになるだろう。
踵側は普通のライトストライクで、実は厚さ的にはSL20と同じらしい。
踵の材料と厚さがSL20と同じで、つま先にライトストライクプロの反発の恩恵がある、というだけでちょっと履き心地が想像できる。
つま先偏重の走りをするトップランナーはともかく、ジョグなら踵もキッチリ接地する私の場合、なんともイマイチ感が漂う。

踵にしか反発がなかったアディゼロジャパン5も、私には合うのだが、非ブーストの初代ジャパン5とはだいぶ違う。

私の中では、今、アディゼロジャパンの遺伝子を受け継ぐのは、アディオスプロではなく、アディゼロプロの方だ。
もちろん、勝手な思いだ(^_^;

ただ、復刻版アディゼロジャパン1の残念具合は若干トラウマで・・・。

というところで。
こんなシューズと出くわした。
偶然店頭で見かけて、足入れして、衝動買い。
期待のあまりに走る前からテンションが高かったが、走り続けると更にテンションが上がった。

スピリテイン2000GT-X




スピリテイン2000 GT-Xという。
買って、家に持って帰ってから名前を初めて知った( ̄▽ ̄;)

元々ゴアテックスのGT-1000がへたってクッションがなくなってきたので、そろそろ入れ替えたいと思いつつ、他にもGT-2000とウエーブライダーのゴアテックスがあることもあって、日和見していたところに出くわした。
足入れして、即買い。
何やら、感触が、すごくいい。

横から見るとこんなだ。

スピリテイン横




スピリテイン2000の名の通り、2000年当時の技術を使ったシューズ。
古いアディダスを知る人ならわかるでしょ?

フォーモーション(FORMOTION)だよ!
これが目立ったんで、スニーカー売り場にあるコイツを遠目でも発見できたという次第。

フォーモーションは、踵の衝撃吸収構造。
踵の一部を浮島状態にして、薄いゲルで接着している。
アシックスのようにゲルを潰してクッションにするのではなく、ゲルに剪断力を加えてそれを吸収することで衝撃を吸収しようとする構造。

ぶっちゃけクッション無い( ̄ー ̄)

全然柔らかくないのだが、まあ、あまり硬質な着地にならず、不快な感触にならないのが特徴。

昔のアディゼロボストンなんかもフォーモーションを使っていた。
私も持っていたのだが、これがまあ、

重い!
硬い!

これに尽きる(^_^;
すっごい硬質なミッドを分厚く使っているからまあ、重い。
でも、フォーモーションで衝撃は痛い感じにはしない。クッションという感じでも無い。
クセはないのだが、重さと硬さもあってあまり快適とは言えないシューズではあった。

実は、フォーモーションという意味では、EQT10(エキップメント10)というシューズを以前から目を付けていたのだが、どうもこれが重くて、以前のボストンみたいなシューズっぽかったのでちょっと手がでなかったのだが・・・。

今回のスピリテインは持った瞬間わかる軽さ。
・・・まあ、軽い言っても290g近くあるのだが( ̄ー ̄)
ただ、ゴアテックス仕様であることを考えると悪くない。
それ以上に足入れたクッション感が、すごくいい。

そして期待に満ちた履きおろし。
そこに、待っていたあのシューズが帰ってきた。

初代アディゼロジャパンだ!

・・・ってその後冷静になってハイレを持ち出して履いてみたんだけど、うん、違ったわ(^_^;

アディゼロジャパンよりもっちり高反発!

印象としては、ミッド材料がアディゼロジャパンと同じ、または少し柔らかい。
ただ、厚さがダントツに厚いので、その分反発力もアップしているという感じだ。

つま先側は高反発を謳うアディプリン+の文字。
踵にフォーモーション。
中足にはトルション。

まさに、2000年当時のアディダスだ。

だが、私を驚喜させたのはやはりミッドの感触。
記憶にある反発感をそのまま再現。
誇張されていた記憶を、その通りに再現(^_^;

ドロップが大きいので、上位ランナーには合わないと思うが、高反発ミッド+厚底による反発性は、まさに今の時代のシューズ。
ビギナーランナーはボストン10よりこっちの方が恩恵があるかも。

高反発シューズあるあるで、スピードを出すほど反発力が顕著になってどんどんスピードを出しやすくなるという特徴も持っている。
この際、踵がやたら厚くてドロップが大きいのもロッカー構造と思ってしまえば走りやすい。
フォーモーションは良い感じに存在感が薄い(^_^;ので、踵からの反発もあるし、ともかくソール全面に反発がある。

アディダスとしては、ガチランニングシューズというよりは、ランニングもできるスニーカー(同価格帯のエアマックスみたいな)として売っているんだろうけど、

ガチのランニングシューズ(例えばSL20)よりガチだわ(´∀`)

スピリテイン2000は、ゴアテックスじゃないバージョンもあって、私はまだ持ってないけど、たぶんもう少し軽量になるハズ。

まさか、現役で初代アディゼロジャパンを彷彿とさせる(いや、別物なんだけどね)シューズと出くわすとはなあ・・・。


アディダスは、サブ2を出した頃、ホントにどうなるんだと心配していたけど、今ではブースト一辺倒の昔と全く違って、技術を正しくランニングに活かそうという姿勢が見えるので比較的安心している。
合う合わないはまた別物で、ラインアップとかプロモーションとか言いたいことが無い訳ではない。

私としても合うシューズを選ばなければいけないが、ナイキほどシューズ選択に絶望することは無いだろう。
ナイキはレースシューズはソールが合わないし、トレーニングシューズがアッパーがガマンできないし、ともかく履けないんだよな・・・・。
いや、今辛うじてボメロ履いているけど・・・・。

気が付いたら、私のランニングシューズはアシックスとアディダスに偏り始めている。
そこにサッカニーが割り込む形かな?

年々シューズも進化・・・しているとは限らないが、確実に変わる。
自分の身体も変わる。こちらは退化だが。
以前と同じシューズあって欲しい、という要望もあるけど、自分の身体が変わったせいで使えなくなったなんて事情もある。アシックスのジャパンシリーズとか(p_q*)

でも、シューズを構成する要素の良さというのはそうそう変わらない。
昔のアディダスのミッドソールは良かったんだよ。
新しい技術も次々出す必要があるけど、今も変わらず使える昔の技術の良さが、プロモーションのための新機能に埋もれて失われないことを切に願う・・・。

もの申す!3

今シーズンも終わった。

無事じゃなく終わった(^_^;

ほぼ、まともにレース走れなかった気がする(ノд・。)

ただ、後半少し良くなってきたか。
結果だけ見れば、クラス優勝1回、2位1回、5年振り県駅伝出場と、少ないレースながらアウトプットはあるけど、華やか(?)な言葉の裏には無残な走りの実態が('A`|||)
個人的には、昨年真夏に一本だけだった5000mではできなかった16分台を2回できたことが一番かな。
6月の一番良かった時期のレースを不整脈で壊したのは悔やまれたが・・・・。

さて、今回はシューズの話。
ここで何度も書いているように、私の身体はポンコツである。
自称、ランナー35周年を迎えたが、長い間走り続けることで身体にいいことはひとつも無い。
もはや痛い場所が常にどこかしらへローテーションしながらの状況。

今や厚底シューズ無しではまともに走れない(´Д⊂)

この時代に厚底ブームが来てくれたのは、ある意味助かっている。
その一方で、履ける範囲で従来の薄底も使用しているし、使い続けるつもりだ。
ナイキが作った厚底ブームは、間違いなくランニングシューズ業界を大きく変えた。

というところで。

不満をぶちまけましょう(⌒∇⌒)

皆さん、不満ありません?

私はありますよ?

良いこともあれば、困ったこともある。
良くなったからこそ、不満に思うこともある。

不満はあるけど何となく言葉に出てこなかった、

歯の間に何か引っかかったような不満をぷちぷちと溢してやろう

というのが今回の企画。
溢した不平不満がどこに行くかは知りません(^_^;
では、いってみましょう。

○売ってない!
たぶん、都市部にいる人にはわからない。
ランニングシューズが、売ってないんだよ。

いや、もちろん、売ってはいる。

売ってはいるが、特定メーカーの定番シューズを定価で陳列棚に綺麗に並べられても買わんわ。

何も判らないビギナーランナーが、ネットで足入れもせず買うのが不安、というには判る。
判るが、それ以外の人が、特定メーカーの定番品を定価で並べられている中から買うか?

というのが、地方ローカルのスポーツ量販の状況。

特定メーカー、というのはリベートを払っているメーカーというのは想像できる。
ちょっと前はアンダーアーマーだった。
最近、さすがにランニングシューズを売るのは諦めたらしい(^_^;
今は、ナイキ、アディダス、ホカオネオネ。
まあ、アンダーアーマーよりずっといい。

問題なのはここから先。
陳列棚が限られるから、それ以外がヤバイ。

格安シューズしか並ばない。
私としては、ランニングシューズ売り場にマキシマイザーとかデュラモとかダウンシフターとかを置いて、限られている陳列棚を埋めるのはカンベンして欲しい

他方で目立つ陳列棚に並べられているのも、どこでも売っている定番品だ。
ペガサス、ライバルフライ、アディゼロジャパン、ボストン、リンコン、クリフトン・・・。

数年前ならホカオネオネも珍しかったが、営業活動のおかげで(^_^;どこでも売っているようになった。
それはいい。
でも、一気にコモンディティ化(;´Д`)
まあ、それも仕方ない。
ちなみに私は今手元にホカオネオネは無くなった(^_^;

恐らくだけど、地方スポーツ量販のランニングシューズ売り場の多くは、リベートだけで利益を出している。
マキシマイザーとかそれなりに数が売れるかもしれないが、利益が出るのか疑問。
かといって、高いシューズは数が売れない。買う人が、地方では少なすぎる。

更に、売り場(店員)にランニングシューズを知る人がいない為に、数が売れる廉価ランニングシューズ・・・というジャンルにあるスニーカー(ぶっちゃけ移動用シューズ)を置いてしまう。
本当のランニングシューズは、リベートを出すメーカーの言うがままに置くのみ。
そして、ランナーの裾野の広い都市部であれば、高価なシューズも陳列するが、ランナーの絶対数が少ない地方ではそんなものを置いてもロクに売れないから置かない。

加えて、アシックス・ミズノの量販店離れも激しい。
リベートを払っている気配がない(^_^;
なので、量販も陳列する気がナッシング。
思い出したように部活用として数がでるライトレーサーやらハイパースピードを置いている。ミズノはそれすら無くて、希にウエーブライダーがあるくらい。

もはや、地方量販店には、シリアスランナーが求めるシューズは一切無い。

それこそ、欲しければネットで安いのを探して買うものしか無い。

ともかく、新しい価値が付いたシューズが、手に取ってみる機会が地方に無い。
まあ、それすら持ちタイムで販売制限されたりするような時代ではあるが。

地方量販の中にも頑張っている店はある。
ゲンテンとか置いてるゼビオとか。
とか、言ったけど、マジそれくらいか(^_^;
後は数の少ない専門店や規模の小さいお店が頼り。
onとか置いたり、アディスターとかいう独占販売しているシューズを置いているスポーツデ○を褒めて良いのか微妙なところ・・・。

まあ、正直今のランニングシューズは多様化が進みすぎてひとつのお店に置くには無理がある状況になっているので、仕方がない面がある。
でも、せめて大手メーカーは地方にもいろいろなラインアップを直に見られるような努力をもう少しして欲しい。

○ホントに売ってない!
店頭に売ってないどころか、どこにも売ってない(T_T)

ご存じの通り、今の厚底カーボンレースシューズは異様に数が少ない。
だいぶ改善した感じではあるが、それでもものによっては入手が困難。
今入手困難なのは、ロードシューズよりスパイク。
ドラゴンフライなんてまだマシな方で、Wire7とかLD-Xとかそもそも日本で売ってない。

遂にWire6が日本上陸!

って言ってる頃には海外でWire7が出ているという始末。

メーカーが異常に販売数を絞っているのか?
購買意欲が強すぎるのか?
日本で売る気がないのか?

私には判断が付かない。
まあ、日本はシリアス長距離ランナーが異常に多い国なので各メーカーは軽視するはずが無いのだが・・・・。

ひとつは、本当に作れないというのもあるようだ。
東南アジアのロックダウンの影響が少なからず(というか大いに)ある。
まあ、それは仕方が無いのだが。

仕方が無くない話。

そもそもラインアップが無いよ?

薄底レースシューズの。

具体的には、アディダスとナイキだ。

今、トラックレースを見ると、エリート・・・というか、5000m15分台以上のランナーはドラゴンフライに独占されている状況。
ともかく、ナイキ一色。

ところが。

組が変わって、16分より遅くなると、途端にナイキが無くなる。
本当に履いている人がいない。

そもそも、16分・17分台の選手が、トラックで履けるシューズがナイキに無いのだ。

ドラゴンフライがスーパースパイクともてはやされて恩恵を受けるのが当然になっているご時世であるが、恩恵は走り方・脚力による。
大抵の長距離用厚底スパイクは、踵で着地するようになってない。
別に踵で着地しても良いけど、恐らく恩恵はあまりない。
体重移動に労力がいる割に反発が得られない。

大抵のスパイクというのは、ソールの厚みとは別につま先のせり上がりといった形状の問題で、普通に立つと踵よりつま先が高いような状態になる。
普通に脚を下ろして着地しようとすると、踵より中足付近で接地するのが自然なはずだ。

詰まるところ、ほぼつま先着地前提のシューズ。
踵が接地する場合、体重移動がモタモタするとブレーキになる。端的にスピードが遅いと抵抗になる。

ということもあるし、16分台より遅い人は大体身の程を知っていることが多いので、入手性が悪く反発も使いこなせなそうなスーパースパイクには手を出さない。

そうすると、従来からの薄底シューズがベストチョイスになるのだが、タクミセンが厚底でトラック使用不可になった現状、ミズノ、アシックス、ニューバランスの3択。
あ、今ならデサントもあるか。

現状はセン7を見かけたけど、今後アディダスも消えていく。
まあ、ソーティあればいいので私としてはあまり困らないけど。

無いという意味では、メタスピードLD-0はもう売る気は無いのだろうか・・・・。
アレは、構造的にはメタレーサーのピンレススパイク版な感じに見えたので、ちょっと期待していたのだが・・・。タイム制限とサイズ制限で入手できる可能性はほぼゼロだったなぁ・・・。


○シャンクが欲しい
今更ながら気が付いたんだけどね。
厚底でもシャンク(ソールの中足部の補強)ないと、すぐに足底腱膜炎が顔を覗かせようとする難儀な足なんよ。
そして、アディダスとアシックスをメインに練習で使っていると、

シャンクがあるシューズの方が珍しい

ってことに今更ながら気が付いた。

まあ、プレートのあるシューズはいい。
でっかいシャンクみたいなもんだ。
で、プレートって、着地の衝撃エネルギーを屈曲という形で吸収して、蹴り出しの際に反発エネルギーとして利用するためにある訳だ。
同じ事をやっているのが、アシックスのトラスティックと、アディダスのトーションバーな訳で。

プレート反発全盛の時代なんだから、厚底レーサーの廉価版はプレートの代わりにペバックスのシャンクを入れてやろう、とかいう発想になってくんないだろうか・・・。

今年はそもそも買ったシューズが少ないんだけど、少ない中のお気に入りがスケッチャーズのレイザー3。
厚底だけど軽くて柔らか過ぎない。スカイセンサー似なヤツ。

シャンク無いのまで似なくてもいい。

長い距離走ると、途端に足裏が疲れる('A`|||)

同様にハイペリオンテンポとかも怖くて手が出せないんだよね・・・。
ニューバランスのプレートレスのフューエルセルも同様。890は既に手放した(^_^;

各メーカーの皆様、ポンコツの保護にご協力をお願いします。
「反発」という売り文句にも貢献できますから・・・。


○ミズノ
最後は、もはやただのメーカー名だ。
どうすんのよ、ミズノ。

シューズの方向性も、販売戦略もうまくいっている気がしないんだよな。
国内メーカー推しの私にしても手が出ない。
いや、まあ、デサントも手が出ないんだけど。

例えば、主力であるウェーブライダー。
店員さんから、数が絞られているとの声。
値引きが嫌なんだろう。ブランド力の維持もあるだろう。
でも、

結局値引きされてるし、見かけなさ過ぎてブランド力も低下している。

特に若い人達からの支持がスゴイ無い(^_^;
短距離スパイクはそうでもないんだけど・・・。

何かとズレている。

現状、トップランナーがロードで履けるシューズは無い。
もっと言うと、トラックで履けるシューズも無い。

今のトップランナーは、ヴェイパー登場以前と価値観が全く異なっている。
それを知っているのか知らないのか、どちらにしても対応できていないのがミズノだ。

例えば、プレート。
ミズノはどうしてもウエーブに拘りたいのかもしれない。
でも、ウエーブの形もイロイロできている。
なのに、未だ、踵着地を前提にしたウエーブだ。

前述のドラゴンフライとか、ヴェイパーとか、もっと言えばメタスピードとか、基本的に踵はほとんど接地しないところでもプレートで反発を得られるように、傾斜が中足付近から始まる。
しかし、ウエーブデュエルなんかは踵から傾斜して、中足付近ではほとんど地面に近いところまで来ている。
このプレートでは、踵が跳ね上がるようにしかならないはずだ。

踵がドスンと落ちて、ビョンと跳ねる構造なんて、トップランナーのレース用では全くいらない。
私のジョグ用には良いけど。。。

ウエーブレベリオンのプレートは絵を見る限りデュエルネオのプレートと違って、中足に反発を返すような構造なのだが、何故かつま先にはプレートを伸ばしきっていないので、つま先には反発がイマイチ得られない感じだ。
・・・なんでそうなるΣ( ̄ロ ̄|||)

次。
例えば、ミッドソール。

高反発素材が注目されて、各メーカー開発競争が激しいが、本質的に重要なのは軽さだ。
ある程度軽くなければレース用としては使えない。
厚底にすれば重くなるのだから、圧倒的な軽さを持つことが重要。

どんな材料も発泡度を上げて上げれば軽くなるが、従来素材のままスカスカになっては反発力が得られなくなる。
スカスカにしても反発力が得られる、というのが重要。
厚底にしても軽い!というのに必要なのが反発。
そしてミズノの高反発素材はミズノエナジー。

何でミズノはもっと発泡させて軽くしない!?

重い・・・・。
もっと言えば、

硬すぎる。

ミズノ的には過去最高に柔らかくて高反発なのかもしれないが。
ズームXやFFブラストターボを見てみろよ・・・。

ミズノエナジーライトは同じ事ができるポテンシャルがないのだろうか・・・。

更に言うと、硬いせいなのか、反発の質も良くない。
ウエーブデュエルネオを履いた人によく聞く話なのだが(というか私もそうだった)、

足の裏が痛い。

硬くて変形が小さいが故に、高周波の振動として反発力が返ってきているようだ。
拍手で、ぱんっ、って手を叩いた手のひらの状態。
手のひらの肉は軟らかいのにビリビリと響く。まさにアレ。

ある程度大きく変形して、それが脱力に沿って素早く復元すれば足の裏にダメージなんて来ることは無い。
私が持っている中では、エンドルフィンプロもメタスピードも、ウエーブデュエルネオのような痛みはまず無い。

次。
アッパー。

キツすぎる。

ナイキのシェアが高くなって、ナイキに慣れた人が増えて、ナイキのアッパーの出来が・・・やや快適性に振られて緩めになっていることもあって、今のトレンドは締めすぎないアッパー。

ミズノは今も昔もぎっちぎちに締め上げる。

昔は踵から中足にかけてギリギリに絞ってつま先に多少ゆとりを持たせる感じだったが、今はそれに加えて高剛性のニットで更に締め上げる。

めっちゃ足が疲れる(;´Д`)

先述のミッドソールと加えて、とてもじゃないが長い距離を走る気になれない。
正直、あのニットアッパーはストレスが高すぎる('A`|||)

大会なんかでプロトタイプのシューズを見かけることがしばしば。
ミズノの白いウエーブデュエルネオもそうだった。
嶋津からどんな意見があったかは知らない。しかし、ミズノは他にいったいどんな人にプロトタイプをテストしてもらって、どんな意見をもらっているんだろう?
私としては、

どうしてこうなった

という疑問しか出てこない。
大抵のトップランナーなら不満が続出な気がするんだが・・・・。
正直なところ、ミズノ贔屓の人の肯定的な意見しかもらってない、としか思えない。

それに、ミズノは特定の技術に対して拘りが強すぎる印象だ。
ミズノの拘りが、必ずしも受け入れられているわけではない。
というか、むしろミズノを避ける原因にすらなっている印象だ。
ここまで書いてきた内容もそうだし、頑なにカーボンを使用しない理由もよく判らない。

ロード厚底は、ウエーブデュエルネオ SPが限定ということもあり、現状ウエーブレベリオンが最上位。
しかし、スペック的にはどう見てもセカンドグレードだろう。
ミズノ的にフラッグシップの席を空けているハズだ。
ウエーブデュエルネオは2になって厚底止めたし(^_^;
今後に期待。
・・・できるといいね。

・・・ちなみに、私がトラック5000mでウエーブデュエルを履くのもアリだなと、今更ながら気が付いた。私が履く分には、デュエルネオとかスゴイスピード出しやすい(^_^;
ただ、私の持っている初代ウエーブデュエルネオは確かトラック不可なんだよな(; ̄Д ̄)


不満・・・というか、主にグチだった気もするが、言いたいことを言ったのでスッキリ。
特に、ミズノについては果てしなくグチグチぐちぐち続きそうだったので、私的には話を途中でブチ切っている(^_^;

基本的には、激変しているランニングシューズ業界に世の中が付いてきていないのがあるように感じる。
ただ、今のランニングシューズ業界は多様化が進みすぎ。厚底カーボンにメーカーが参入しすぎ。
ジワジワ淘汰されると思うけど、トップランナー用ロードシューズはメーカーサポートという事情を除けば、ヴェイパーネクスト%とメタスピードスカイが支持されていて、お好みでどちら?という状況になりつつあるような印象。
数のシェアで言えばメタスピードとアディオスプロは似たものだが、今後メタスピードのシェアがジワジワ上がりそうな雰囲気はある。
まあ、私的には、トップランナーが何履こうが関係ないんだけどね( ̄▽ ̄;)
・・・アルファフライはナイキユーザーからも支持が離れた印象(^_^;

こうして厚底全盛の新時代が来てみて思ったんだけどね。

私のような5000m16分台用シューズって、ニッチすぎてラインアップが抜けている。

今更気が付いたんだ。
16分台って、ニッチなんだよ('A`|||)

こんなもの用意できるのはアシックスくらいしかないと思っているんだけど、期待していいだろうか。

・・・ダメか・・・。゜゜(´□`。)°゜。

故障との向き合い方3

今回はシューズ以外の話題。
まあ、シューズも絡むけど。

よくある話題の「故障自慢」(?)
そんなものを私もするつもりはないが、SNSなんかで漏れ出てくる故障の対応が、

あまりにも私と異なるぞ?

っていう話題。

最近はここで話題にすることは少なくなったけど、私は故障が多い。
ともすると、故障するような練習が悪い、とご忠告いただくこともあるが、それについてもちょっと言いたいことがある。後述。

さて。
これから言いたいことを一方的に言おうと思っているわけだけど、別にそれが真実だ、こうすべきだ、とか言うつもりはない。
あくまで、私はこうゆう考え方でこうやってきた、という範疇を出ない。
ここで議論するつもりはないので、コメント欄で反論されても議論はしませんので悪しからず。


長くこのブログを読んでいた方ならわかると思うけど、先述の通り、私は故障が多い。
大中小様々こなしている(^_^;
下半身で痛めた事の無い関節はないかもしれない。自分で言っていて恐ろしい。
もうこれだけで(何故か)非難を浴びそうだ('A`|||)
なんだかんだで35年くらい走っているので脚も痛むこともあるさ、と受け流してもらいたいところ。

幸いにして、骨を痛めたことはない。骨は概ね丈夫。
腱、靱帯、筋肉はそれぞれいろいろ痛めている。

一番大きなのは、右ハムストリングのコンパートメント症候群。
もう故障というレベルではない。

筋肉の一部の血流がない。

たぶん、今も未だ変わってない。端的に言えば死んでる(´Д⊂)

左ハムストリングもほぼ似た状況になったが、こっちはたぶん無事。
痛かったのはこっちの方。
右の方は、気付いたときにはもう死んでた( ̄▽ ̄;)ので痛みという点では大したことが無かった。
単に動かなくなっただけだった。

あとは、慢性的なアキレス腱痛。記憶にある限り、10年以上は続いている。
父も兄も同じ道をたどっているので、もはや遺伝病(?)。
基本両足だけど、左の方が悪い。

有名どころの故障も一通り。

足底筋膜炎。
腸脛靱帯炎。
シンスプリント。

定番をちゃんと抑えている。
ちなみに左右均等に大体両脚同時期になる。

突発的な外傷も押さえている。

くるぶしがでかでか膨らんだ捻挫。
ふくらはぎは3000mSCの着地で起こした肉離れ。

肉離れは癖になっていて、ほとんど原因不明で今でも年1回くらい軽微に再発する。もう、ただのジョグしかしてないのにいきなり痛める。疲れが溜まるともうダメっぽい。あ、疲れが原因か。

はい。
以上、故障自慢(?)。

無意味な故障自慢だが、ここからが問題。たぶん、周りと違う。

以上の故障で、ランニングを全休した日は

最長でも1週間程度だ。

一番長かったのは、左のコンパートメント症候群で、木曜午後から痛みがジワジワ出はじめて、金曜朝には激痛で病院に行った。
エコーで内出血を確認。
筋肉って、筋繊維が出血しても神経がないから痛まないらしい。筋膜が切れると(肉離れ)とてつもなく痛いけど、コンパートメント症候群は隣の筋肉の膨らみで圧迫されて痛む。
圧迫されすぎると血流が止まって死ぬ。

右ハムは慢性的だったらしく、気付いたときには死んでいたけど、左ハムは急性で出血による膨らみで痛んで判明した。
たぶん、両脚とも単なる使いすぎだ。
まともに歩けないので当然のように松葉杖支給。

その松葉杖を返す前、翌週の木曜にはランニング再開してた。

くるぶしがブクブクに膨らんだ捻挫の時は、そのまま5000m県選手権走った

3000mSCで肉離れの時の練習再開は忘れたけど、凄いゆっくり走り始めて1週間後には山に登っていた記憶がある。
走ると痛いけど歩くなら大丈夫、って理屈だ。
その2ヶ月後には5000mでベスト更新した。

あと、また別のレースのゴール直前で肉離れ再発したときだと、その6日後には1500mに出てた・・・。

えーと。
ちょっと自分でも書いていてよく判らないのだけど、

マネする必要は全く無いね。


以上、たぶん、他の人には理解不能の対応でしょう。
恐らく、この話をすれば、

だから故障するんだ。

そんなことをしているから再発するんだ。

治りが遅くなるだけだ。


と言う人が出てくるに違いない。

だけども、個別の故障はそれぞれ原因が全く別で関係ない。
治りも遅くなったつもりはない。
どれも一般的な回復期間よりも早く競技復帰しているわけだし。

そもそもの話。

私は無理して走っているつもりは全く無い。

私が故障後に走る大前提は、

走ることで悪化しない

ことだ。
この程度動かしても悪くならない、という線引きができているから走っている。
なので、再開が「キロ7で30分」みたいなところだったりする。
できるから、走っているだけだ。

今、ちょうど外傷の話ばかりだったけど、外傷なんて私的にはあまり問題じゃない。
原因が判っているから。
単に、身体の治癒力で治ればそれでいいのが判っている。

問題なのは、外傷では無い、ランニングが原因による故障だ。
故障の対処というのが一番頭を悩ます。
この対処というのが、どうも私と他の人(というか一般論)で違うようだ。

例えば、アキレス腱が痛い。痛くなったとする。

最初は、違和感。
次にちょっと痛い。
更には凄く痛い。
痛くてとてもじゃないが走れない。

・・・とまあ、だんだん進行する。
一般的には、たぶん違和感では全休はしないけど、ちょっと痛いか、凄く痛い辺りで完全休養に入る。
もしくは代替トレーニングか。

まず、私的に理解できないのは、
「痛くてとてもじゃないが走れない」
ところに到達するのが判らない。

その前に何か対処する必要があるはず。
恐らく、必ず何らかの対処をしている。
しかし、うまく行かなくて悪化して「走れない」ところまで達してしまうのだろう。

私は突発的な外傷や、突然顕在化したコンパートメント症候群のようなもの以外、そこまで重症化することはほとんど無い。
重症化しないから練習の中断期間もほとんど無い。

そして、重症化しないためにもランニングを中断しないというのが私のスタイルだ。

たぶん、ここが決定的に周りと違う。

重症化しないためにランニングを中断するのが一般的。人によっては、そうしないのが悪行のように断じられてしまう(^_^;

私の場合は、最優先に原因と根治の対処法を模索する。

走らない、つまり保存療法は治療法としては真っ当。
走らないというのは、根本的には薬を塗ったりするのと変わらなくて、私としてはそれは対処療法でしかないと思っている。根治の対処法ではない。

原因が判らなければ、そして原因を無くさなければいくらでも再発するし、走れば悪化するに決まっている。

だから、軽度の内に悪化しない走り方を模索して対処する。

例えばで挙げたアキレス腱痛だと、原因は多い。非常に多い。
私が知る限りだと、

・シューズのヒールカップによる圧迫
・薄底シューズ
・低ドロップシューズ
・プロネーション
・不安定な路面(不整地など)
・下り坂
・単純な過負荷(フォーム、スピード、量)

・・・まだ何かあった気もするけどまあいいや。
どれが、原因で、今自分のアキレス腱はどう痛んでいるのか知らないと対処ができない。

で、上記を見て判ると思うけど、アキレス腱痛の原因全てを消すのは無理('A`|||)

シューズ関係は何とかなるけど、最後の「単純な過負荷」と「プロネーション」は自分の身体次第。
プロネーションに関しては対処療法があるけど、根治は骨格も絡むので難しい。

ともあれ、どれが主因で、どう対処するか判らないといけない。
全く走らずに、どれかな〜?って考えたって判るわけが無い。

こうすれば痛くない。
こうすると痛い。

を走りながら確認する。
痛いというやり方は即刻排除して様子を見る。
悪くなると思ったら、即中断。
そうして慎重に見極める必要がある。

私が良くやる対処療法はテーピングだ。
サポーターも同じだけど、サポーターは原因が明確で無いと使えないし、サポート力も弱い。
テーピングはサポート力もサポート方法もカスタムが効く。

テーピングの役割は、不随意に動くことを制限することだ。
痛みの原因となるのは、単純な練習量の過負荷でなければ、シューズかフォームである可能性が高い。
そして、それらは自分で思っているほど影響が大きく、不変では無い。
可能性のある変化点を模索しながらテーピングも考える。

テーピングの巻き方は、基本的に自分で考える。
こうなると痛いのだから、ならないように固定するといったように模索する。

テーピングではないが、腸脛靱帯炎の対処法として捻挫用サポーターを足首に巻くというのが凄く良く効いた。特に特定のサポーターが良くて、あまりに劇的だったため同じ症状で苦しんでいた兄にサポーターを借りパクされた経験がある(^_^;

最近はお世話にならなくなったが、アキレス腱痛に関してはいろいろ検討した結果、非収縮テープ20cm一本で良くなることが判明して、このテープのおかげで練習をほとんど変えずに乗り切れたこともある。

乗り切って掴んだ結論によって、薄底シューズを履くことが激減・・・(ノд・。)
(つまり、全体的に薄底のシューズが原因という結論。根本は加齢による衰え)
しかし、厚底レーサーは合わずに薄底は無くならず。アキレス腱痛も無くならず。。。
まあ、ともあれアキレス腱痛のせいで練習を制限することは無くなったくらいに良くなっている。


私が主張したいのは、

故障の原因追及をおろそかにして、ただ休めばいいというのはおかしい。

ということ。
全休したら、まず間違いなく原因追及はできないけど、原因は明確なんだろうか。
明確で、修正方法も判りきっているなら、休んで治せば復帰に問題は無い。

だけど、走るのに支障が出るまで悪化させている時点で、私とすれば原因追及が甘いせいじゃないかと思ってしまう。

人の身体は加齢とともに確実に衰えるので、以前は故障の原因にならなかったことも歳を取るだけで故障の原因になったりする。
特に姿勢維持に使う筋肉が知らずに衰えて、例えば左右のバランスが崩れて故障の原因になるなんて事もありうる。

私は故障が多いけど、故障のせいで練習量が減るとかパフォーマンスが落ちたとかはほとんど記憶に無い。
突発的な外傷のせい、ってのはあるけど。

外傷以外で一番影響が大きかったのは、過労(仕事など含む)で倒れて救急搬送された後の衰弱かなぁ・・・。
1年レースに出られなかった。このブログを始める前の話。

あと、インフルエンザでタミフルが効かずに5日熱が下がらなかったってのも休みが長かった。たぶん、近年の練習ブランク最長(^_^;
病気はさておき。

休む時も一日二日様子見して、悪化しないことを確認しながらで乗り切って、「これならやってもいい」という判断を積み重ねながら原因を探すと、故障のせいで長期の練習中断ということは避けられる。
痛かったらともかく走るな、ってのは、問題解決の放棄にしか思えないんだよな・・・。

あと、言われると困るのが、
「故障する練習が悪い」
だ。

そもそも、故障する練習のレベルって人によって違う。
身体の耐久性が人によって違うのは当たり前。

走力が同じなら故障に対する耐久性も同じ、っていう考え方がまかり通ってそうで怖い。

そんな練習するから故障するんだ、なんて言葉を自分以外の人が言えるのがおかしい。
身体の個体差を理解するのはトレーニングコーチの最重要課題だと思うけど、それを見ず知らずの人に言えるはずが無い。

もっと言えば、

故障のリスクを負わない練習は無い。

あり得ない。

健康目的ならわかる。やり過ぎは禁物だ。

競技者ならば、故障のリスクを負わずに成長できるのは、キャリアの浅い時期だけだ。

そもそも、競技能力が向上するのは、身体が過負荷に対応した結果だ。
負荷にならなければ、身体は特段変わる必要は無い。

筋肉に大きな力をかけるから、もっと力を発揮するような筋肉になろうとする。
短時間に大量のエネルギーを必要とするから、酸素を使ったエネルギー生成効率を良くなろうとする。

競技力の向上は、過負荷が前提。
キャリアを積んで、たくさん負荷を積んできた身体ならば、今までと同じ負荷ではなかなか成長しなくなるのは当然。
恐ろしいことだけど、競技力を向上し続けるということは、身体に過負荷をかけ続けるということだ。
速くなったら、もっと練習の質・量を上げる、というのは至極真っ当な方法。
もちろん、単純にキツくするだけではなく、工夫する余地はあるだろう。
・・・まあ、あとは技術的要因によって競技力をあげるというアプローチもあるけど。

ともあれ。
私からすれば、故障リスクの無い練習しかしないというのは、競技力向上の放棄と同じだ。

リスクを負いながら、リスクを如何に排除するか考えなければいけない。
そして、リスク排除の方法は人によって違うはずだ。

故障をするのが悪い。
故障したらともかく休め。

ってのは、私的には思考停止にしか思えないんだよな。


以上が、故障が多いおじさんの主張でした。
聞き流しておいてください。

今は故障よりも加齢による不整脈とか、徹底的に暑さに弱くなった体質とかどうにかしたい。
不整脈はもう半ば諦めているけど(たくさんレース出ていればどれか無事で走れるだろう的な)、発汗量が多すぎて直ぐに脱水なっちゃうのはどうにかならんもんだろうか。
ならんか。
まあ、7〜9月はレース出るなって話か。

もう、歳を取ると単に走るだけでもいろんな配慮が必要になって大変・・・(;´Д`)
まあ、多くの人はこの領域にたどり着く前に競技をやめちゃうか、私よりずっと身体が丈夫なので問題無いって人ばかりなんだろうなぁ・・・。

そんな苦労の乗り越え方も一つの楽しみ(?)にしてしまうのが、長く走るコツかも。

厚底カーボン社会不適合者の言い訳4

予告通りのタイトル・・・。

ええ、ダメでしたとも(ノд・。)

だけども私は諦めない。
きっと厚底カーボン履いて、「えー、まだソーティ履いてるの〜」って周りの視線から逃れるんだ!

まあ、大会ないけど(-_-)

さあ、今回は、遂に登場したアシックスのエリート向け厚底高反発カーボンシューズ。

メタスピードエッジ





メタスピードエッジ。
スカイではない方。

ご存じの通り、メタスピードはエッジとスカイの2本立て。
走りのタイプをピッチ型とストライド型に分けてシューズも2つ用意している。

メタレーサーはトップエリート向けというシューズではなかったし、元々あったソーティはグローバル展開していなかった。
ので、メタスピードはアシックス初のグローバルトップエリート向けシューズとして登場。

テストは欧米が多かったようで、オリンピック、特に男子ではナイキに次いで多く見られた印象だ。

通常は、メタスピードスカイを選択することになり、ヴェイパーフライに相当するのもスカイの方。
ピッチ型としているエッジは、スカイをベースにカスタムしたタイプとみた方が自然。
もっとぶっちゃけて、穿った悪い見方をすると、

メタスピードスカイはヴェイパーフライのコピーで、
メタスピードエッジは2番煎じを誤魔化すために出してきた。


・・・ように見える( ̄ー ̄;)

ただ、コピー商品だとしても、今まで他社のコピー商品がなかなか本家(ヴェイパー)を越えないので結局ヴェイパーが市場独占という状態の中、「スポンサーの都合」というものを抜きにしてメタスピードを選ぶ選手が現れたというのは大きい。
いや、アシックスも欧米のトップランナーのシェアはだいぶ狙っているみたいなので、単にサポート選手が増えただけなのかもしれないが。

さておき、まず、シューズを見てみる。
チラチラとスカイとエッジの違いも話ながら。スカイ持ってないけど。

メタスピードの特徴は、2つ。
ひとつはカーボンプレートを高反発の為に配置。
二つ目は、フライトフォームブラストターボ(長いので以降はFFBTに略)をミッドソールに採用。
この二つが初登場。それ以外はアシックスの既存技術。

カーボンプレートの形状は、踵から中足にかけて下っていって、つま先の途中から上っていく。
以前からここで書いている通り、プレートが路面に対して角度を持ってないと前方向に反発力を向けることができないので、踵で得た位置エネルギーを前方向にするには下に傾くプレートが必要になる。
つま先からは、屈曲の代わりに反り上がらないと蹴り出しがうまくできない。
この反り上がりを変えているのがエッジとスカイの差となる。
ここの詳細は、後述。

余談だけど、ネット(厳密にはTwi○ter)を調べていくと各シューズのプレートの配置が書かれた画像を見つけた。
が。

私は全然信用していない。

現物をぶった切った画像か、メーカーが直に紹介したイラストなら問題無いのだが、私はTwi○terの情報なんぞ信頼しない。
というのも、メタレーサーのプレート位置が、触った感触と全く異なる。
メタレーサーの現物はアウトソールの真下が固くて、叩いてもコンコンとプレートがある感触があるが、イラストではミッドソール中央に埋まっている。
更に、イラストではヴェイパーのような形状をしているのだが・・・・止めておこう。
誰か、メタレーサーを切ってみてください。
私のはまだ使うので切る余裕は無いです。

材料のFFBTの方だが、ズームXに対抗しうる軽量性。
この手の厚底シューズは、ともかく軽量でないとそもそも厚底にできない。
もちろん、反発もアイデンティティになっているので必要なのだが、他社がナイキのマネをうまくできないのはこの軽量性のような気がする。
ミッドソール材は軽量にする分には簡単で、チッ素など気体の含有率を上げて密度を下げれば軽くなるのだが、今度は反発が失われてしまう。
気体の含有率を上げつつ反発(剛性と言い変えてもいい)を維持できていたのがズームXで、各社なかなか対抗できない中でアシックスが真っ向から対応できる素材を用意してきたという印象。

まだ少ししかメタスピードを使っていないが、耐久性も悪くない印象。
ペガサスターボを使っていたとき、50kmほどでズームXのヘタリを感じたときには絶望を覚えたものだが、それよりは良さそう(^_^;

メタスピードエッジサイド




横から見た感じだと、まあ、今時らしい厚底。
つま先の反り上がりが特徴的なのがエッジ。
ガイドソールに近い。
が、ガイドソールではないらしい。ニアガイドソール。

反り上がりがもっと前でほとんど指のところだけ反っているのがスカイで、それよりも中足寄りの親指付け根母指球くらいから反り上がっているのがエッジ。
ちなみにガイドソールだともっと後ろから反っていて、中足部付近から反り上がる。
外からの見た目だけではなく、プレートの形状そのものもそれに合わせて変わっているらしい。

他にエッジとスカイの差としては、
・エッジの方が薄い。
・エッジの方がドロップが大きい。
という差がある。

この辺の形状的な情報はいくらでもネットに転がっているので、ここで字数を使うのはやめて、ここでは「どうしてそうなっているのか」を追求したい。そこはまとめて後述。

メタスピードエッジアウトソール




アウトソールはアシックスグリップ。
未だウェットグリップとの差はわからないのだが、性能としては同等という印象。
どうもアシックスグリップの方はトレイル出身のようなので耐久性とかあるのかもしれない。
個人的にはウェットグリップと同じくらいにいい材料で、グリップに対して不満はない。
耐摩耗性も、こうゆう屈曲しないシューズはそもそも減りにくいのだが、今のところ問題なし。
少なくとも、ソーティのデュオソールよりは良い。

見ての通り、踵の後ろから着地する構造になっていないのはメタレーサーと同じ。
実際履いてみると、つま先と踵先端以外はフラットで、つま先を立てて踵から着地すると体重移動がしにくい。
踵の外側からフラット気味に着地しないと走りにくい様なシューズで、まあ、端的にレーシングシューズの構造。
厚底ではあるが、正直ジョグに向かない。素直にレースペースで走る専用にするのがいい。

メタレーサーと違い、排水を意識するような溝は無し。
屈曲しないので屈曲溝はないが、グリップを意識した溝がある。
抜き穴は軽量化のためだと思われるが、グリップにも寄与しているかもしれない。
あまりにシンプルで、アウトソールについてはこれ以上書くことがない( ̄∇ ̄)

ミッドソールには安定性を高める工夫が見て取れる。
ミッドソールは路面に向かって面積が広がって安定性を高める構造になっているのだが、途中からまた狭くなっていく。
ミッドソールの幅そのものは広いのだが、接地面積はまた狭くなるというめんどくさい形状をしている。

カーボンプレートも踵側の面積が意外と広いのかもしれない。
プレートに安定性を高める役割を明確に持たせているようで、不安定さはあまり感じない。

アッパーについては、エッジとスカイで共通の模様。
というか、そもそもRP5、メタレーサーとほぼ同一コンセプト。
未だにあの斜め溝の構造だと通気性が良いとなる理屈がよく分からないが。。。
まあ、ここで改めて言う事は少ないが、メタレーサー以上に薄いアッパーになっていて、かなり重量は気にしているようだ。


さて、ここまでシューズの構造の話。
ここからは、なんでこの構造になっているかを考えていこう。

まず、メタスピードをスカイとエッジに分ける理由となった「ストライド型」「ピッチ型」とはなんぞだ、から考えてみる。
そもそも、ピッチの多い少ないで走りをストライド走法とかピッチ走法とか分けるのは意味がないと思っていたのだが、アシックスは違う視点で分けてくれた。

この辺の解説は、アシックスのニュースリリースを持ってきた方が早そう。
リンク切れ対策で画像にしておいた。

スクリーンショット 2021-08-16 9.13.20





私はピッチ型。
スピードが上がるほどピッチも上がる。
私はそれが当然と思っていたのだが、他の人(ストライド型)はそうでもなかったのか・・・。

ただ、単純なものではなく、当然私もペースが上がればストライドも伸びている。
恐らくストライド型の人もピッチが上がるはずだ。
要は、程度の問題ということだろう。

その「程度」を定義して、判別するツールもアシックスが用意している。
こちらはリンク切れ御免。

さて、先ほど載せたニュースリリースの文章。
なかなかトラップが多い(^_^;
油断すると誤解する。

まず、たまに勘違いしている人がいるようだが、エッジはピッチを上げてくれるわけではない
・ピッチ型の人は、ペースを上げるとピッチが上がる。
・だから、ピッチ型はストライドを伸ばすと共にピッチを上げるのが重要
・なので、エッジは「一歩一歩の歩幅を伸ばしながらピッチも上げやすいよう」にしている。
最後の一文の「」内はコピペ。

重要なのでピッチを上げやすくした構造であるが、従来より上がるなんて書いてない

次。
アシックスの従来シューズと比べて、少ない歩数でゴールできるとあるが、

速くなるとは言ってない。

(; ̄Д ̄)

まあ、実際には、速くなったデータもあるのだろう。
川内は速くなった。
ただ、単純に誰でもいつでも速くなるという保証ができるわけではないので、間違っても速くなるとは言えない。そこは仕方ない。
実は、私が気にしたのはそこではない。
歩数が減るというところ。

エッジでは1.2%歩数が減り、スカイでは2.6%減ったというデータがあるそうだが、もしペースが同じならピッチは同じ割合だけ減ることになる。
私が気にしたのは、ピッチが減らされるかもしれないということだ。
ピッチが減る分だけ走りにくくなるじゃないか、と。

・・・って、考えてみたら、1.2%ピッチが減ったなら、ケイデンス200/分とすれば1.2%は2〜3回/分じゃないか。
誤差範囲だわ(^_^;

ということで、気にはなったけどそんなに気にしなくて良いんじゃね?
というデータに見える。
見えたのだが。

実際に履いてみたら気になった('A`|||)

気になるんだ。
ピッチが遅くなったように感じるんだ。
気になるんだけど、実測上は差として出てこない。
実は最近アシックス(+カシオ)のRunmetrixというのを使用してフォームの分析を行っている。
コレがかなり細かい。
ピッチやストライドはもちろん、腰の回転や接地時間、着地の際の衝撃や減速量、その左右差と恐ろしく細かく計測できる。

高反発シューズによるストライドの伸びが、確かに実感できる。
軽い力で飛べる。
しかし、そのせいで宙空時間が延ばされてしまい、自分の走りができないという感触があるのだが、なかなかデータとして出てこない。
例えば、接地時間率というデータがある(1歩の中の接地している時間の割合)のだが、メタスピードエッジとソーティマジックRP5で違いは1%。
それは差があるのか無いのか( ̄▽ ̄;)

ともあれ。
スカイであれエッジであれ、基本はストライドが伸びるシューズである。
故に、少ない歩数で走れるようになる。
エッジについては、ピッチに影響が無いようにしている。
結果、どう影響が出るかは当人次第。
まず、そうゆうシューズだということを認識する必要がある。
速くなるかは別問題。


で、改めてなんでこの構造?って行きたいのだが、もう少し回り道をする。
そもそもの、ピッチとストライドを決める要素について考えておく。

走行スピードは、ピッチ×ストライドで決まるのは当然のこと。
じゃあ、ピッチとストライドは何で決まるのか。

ピッチとストライドは、ランニング動作の中の何が支配的になっているのか。

ピッチは、「ジャンプの高さ」+「接地時間」で決まる。
ストライドは、「ジャンプの高さ」×「走行スピード」で決まる。

長距離走で欲しいのは「走行スピード」なので、ピッチやストライドをコントロールできるのは「ジャンプの高さ」と「接地時間」という要素だ。
「接地時間」は短いほどピッチを早くすることができるが、「ジャンプの高さ」はピッチとストライドで背反となり、例えばジャンプを高くするとストライドは稼げるがピッチが遅くなる。

今度はちょっと視点を変えて、バイオメカニクス(生体力学)的観点から見てみる。
「走る」という運動でスピードを決めるのは、股関節だ。股関節だけと言ってもいい。
膝関節と足関節はスピードにほとんど関与しない。というか、できない。
人間の構造上、膝関節や足首だけでは前に進むことができない。逆に股関節だけでも前に進むことができる。
「走行スピード」とは、股関節のスイングスピードで決まる。というか、走行スピード≒股関節の走行スピードだ。

「ジャンプの高さ」になると、脚のどの関節も絡んでくるが、基本的に膝と股関節の伸展で決まる。
ジャンプするときと、前に進むときの股関節の曲げる方向は一緒(=伸展)なので、ランニングは、ともかく股関節を後ろに振るのが重要な動作になる。

では、ピッチ・ストライドの話と、関節駆動の話をくっつけてみる。
例えば、ピッチを上げると、股関節のスイングスピードはどうなるだろうか。

結構勘違いする人がいて、ピッチが早いと股関節のスイングスピードも速くなると思っている人がいるようなのだが、走るスピードが同じなら基本的に股関節のスイングスピードは変わらない。
むしろ、ピッチが遅く、ストライドが広い場合はスイングスピードのスピードが若干速くなる必要がある。

当たり前の話ながら、股関節のスイングは、走るスピードより遅いことはない。
逆に速いことも、「あまり」ない。
「あまり」と付けたのは、身体が地面から離れている間は空気抵抗で遅くなるので、走行スピードよりも少し速い初速で股関節をスイングしないとスピードが維持できないという意味だ。
そして、ストライドが広いほど、即ち宙空時間が長いほど空気抵抗による減速量も大きいので、その分初速を速くする必要がある。
しかし、まあ、基本的には「走行スピード」=「股関節のスイングスピード」だ。

で、先ほど書いた通り、ピッチとストライドは、

ピッチ=「ジャンプの高さ」+「接地時間」
ストライド=「ジャンプの高さ」×「走行スピード」

なので、このうちストライドは

ストライド=「ジャンプの高さ」×「股関節のスイングスピード」

と置き換えられる。
そして、股関節のスイングスピードはピッチやストライドに依存しないので、ストライドを伸ばすには、動作的にはジャンプを高くするしかない。
つまり、走るスピードが同じなら、ストライドを広げるとはジャンプを高くするということだ。

そのジャンプは、膝と股関節の運動でできるわけだが、それはバイオメカニクス的な話で、一方でシューズも関与できる。

シューズの反発とは、ジャンプによって得た位置エネルギーの再利用だ。
シューズは、プレートの屈曲・復元や、ミッドソールの圧縮・復元によって位置エネルギーを再利用する。
ミッドソールの圧縮・復元は、力のベクトル的に路面と垂直方向にしか返すことができないし、プレートも斜め上にしかできない。
なので、エネルギーの大半は、真上方向にリターンされる。

即ち、反発エネルギーのほとんどはジャンプの高さが高くなる方向に得られる。

相当回りくどく説明したけど、シューズの反発というのは、基本的にジャンプが高くなるものであり、ジャンプが高くなるからストライドが伸びるということだ。

よく、高反発シューズで前に進むような感触を得られるという感想が聞かれるが、本質的にはジャンプが高くなっているだけのハズだ。


ここまで理解してもらった上で、じゃあ、メタスピードエッジの「ピッチも上げやすいようにしている」とはどうゆうことか。

ピッチは、

ピッチ=「ジャンプの高さ」+「接地時間」

だった。
そして、高反発シューズとは、ジャンプを高くするものだ。なので、ピッチは遅くなる。
アシックス曰く、ピッチ型のランナーは速く走ろうとするとピッチも早くなるそうだが、シューズの反発でピッチが遅くなるから走りづらくなる。
・・・っていうのが、私にとって最大の問題だ。

だから、高反発シューズそのものが、ピッチ型ランナーのスピードの上げるのを妨げる方向になるのだが、ピッチをコントロールできるもう一つの要素が「接地時間」だ。
即ち、接地時間を短くしやすくすればいい、というのがメタスピードエッジの考え方だろう。

接地時間は着地してから蹴り出しまでの時間になるが、これを短くするには、
・着地をできるだけ後ろにする(身体に近い位置にする)
・蹴り出しをできるだけ前でする(早く地面から足を離す)
という見方に変えることもできる。

そして、恐らくだが、高ピッチランナーというのは、接地時間が長い。代わりにジャンプが低く宙空時間を短くすることでピッチを稼いでいる。

先ほどストライドが長いほど実際にはスイングスピードの初速は速いと書いたが、ピッチ型ランナーは股関節のスイング中で接地している時間が長く、走行スピードとほとんど一致したスイングをしているハズだ。
初速は速くないが、宙空時間も短いので減速も少ない。

この接地時間中のエネルギーロスを少なくするための構造が、ドロップを大きくすることであったり、反り上がり形状だったりする。

・・・。
っつーか。

ガイドソールでいいじゃねぇか!

・・・。

ガイドソールじゃない理由は、「反発によりストライドが伸びる」=「少ない歩数で走れる」という判りやすい「効果」を謳う必要があるからだろうか。
ガイドソール構造と高反発構造は相反している面があって、ガイドソールは「転がる」構造なので、反発は得にくいだろう。
メタスピードは、あくまで「高反発」シューズなんだな・・・。


メタスピードエッジではまだレースに出ていない(レースがない)が、いろいろ比較テストをした。
Runmetrixを使って、ソーティやメタレーサーと比較した。
結果、ピッチは変わっていない。
私が変えないようにしているのもある。
データ的には、ごくわずかに接地時間が短くなっている。3/1000秒とか6/1000秒とかいうレベルだけど。
一方、ジャンプが高くなってストライドが伸びているのだろう。
一概に言えないが、スピードが速くなる場合もある。
・・・速くならない場合もある。

メタレーサーと比較したときには、タイム的には全然変わらなかった・・・。

そして、タイム的に速くなった場合も、その分疲れるという実感がある。
タイムが速くなるということは、どんな原理であれ、股関節のスイングスピードが速くなっているのだ。これは絶対だ。

股関節のスイングスピードが速くなった分だけ単位時間当たりのエネルギー消費が大きく、即ち酸素消費量も多い。つまり息が切れる。端的に疲れる。
トレッドミルを思い浮かべて欲しい。
トレッドミルは脚を後ろにスイングするための力をほとんど必要としないけど、ペースは劇的に速くなることはない。
能動的に関節が動かしていれば筋肉も収縮しているし、エネルギーも使っているので、結局酸素摂取能力というのがネックになるのだ。

力を入れずに速く走れても、結局持久力的観点(=酸素摂取量)ではあまり状況は変わらず、高反発シューズのおかげで誰も彼も劇的に速くなるわけではない一因がそこにある。
瞬間のスピードはともかく、長距離走としてみたときは別人のように速くなることは少ない。
別人のように速くなる人は、元々エネルギーリターンの使い方が下手だった可能性があるのかもしれない。

で、私のような高ピッチ型のランナーだが。

そもそも、ジャンプしていない。

先日、ソーティジャパンと比較をしてみて気が付いた。
ちょっとヘタって、屈曲しやすくなったソーティジャパン。
ミッドソールは薄硬なので、反発どころかそもそもエネルギーを吸収していない(^_^;
そして、ヘタって屈曲しやすくなっているのでプレートのような反発も少ない。
このシューズで走った時、私はほとんどジャンプしている感触がなかった。
感触的には、

前に倒れ続けている。

そうして、脚を交互に前に出すことで進む。そんな感じ。
ただ、スピードが上がってくれば・・・5kmのレースくらいだと別だが、フルマラソンのレースペースくらいだとジャンプしている感は無い。

しかし、メタスピード履くと強制的にジャンプさせられる感がある。
エッジであったとしてもだ。
私にとって、そこがどうしても違和感に繋がる。

メタスピードエッジを何度か試した中では、違和感はあるが、今のところデメリットにはなっていない印象だ。
ただ、長い距離で、例えばフルマラソンの後半で疲れたとき、この違和感が走りにくさに繋がる可能性が十分にある。

・・・と思ったので。
違和感無く走れる、そして、クッションも高いメタレーサーが一番私に合うということが判った。
メタレーサーなら、ガイドソールで接地時間を短くできるし(多分)、反発も高すぎないのでジャンプさせられ感も少ない。(ソーティよりも弾むが)
今までのシューズと同じように使えて、メリットばかりだ。
ただ、若干重いな、とは不満があるが・・・。


まあ、そんな訳で。
メタスピードエッジは、フルマラソンで使う目処は立ってない。
今ならメタレーサーが一番。
多分、今後もメタレーサーが一番。
私のような高ピッチランナーにとって、ガイドソールとの相性は抜群だ。

ただ、メタスピードもさほどデメリットを感じてないので、高クッションによる脚の保護を考えると、実用上ソーティよりもメリットを生む可能性がある。ロードでは。(まあ、メタスピードエッジはトラックで使えないが)
今のところ、10kmロードで使う余地があるかなと。
ハーフくらいなら、もうメタレーサーの方が無難な気がする。

・・・こう書いていると、なんか私の手元にあるメタスピードエッジが不憫な気がしてきた('A`|||)
まあ、実際には(練習用として)結構な頻度で使っているし、先述の通りレースでも使う気でいる。

ただ、改めて、よーく考えて、それこそ原理原則からよーく考えてみたら、私が厚底高反発カーボンシューズと合わない、合うはずがないことがよく理解できた。
これ以上は、私が超高ピッチランナーから脱却する以外に対応する手立てがない。
しかし、年齢と筋力的に限界がある・・・・。

まあ、なんというか。

メタレーサーでいいじゃないか。
いや、

メタレーサーじゃないといけない。

という思いを深めたという結論。
メタレーサーをもうちょっと軽量化してくれると嬉しいんだけど・・・・。
メタレーサーが合う人間ってのが、どうやらレアっぽいのでアシックスによるテコ入れは絶望的。゚(゚´Д`゚)゜。
似たシューズのマジックスピードに負けずに継続販売して欲しい。
マジックスピードではレースシューズにならない。


レースシューズの使い方としては、結論が見えた。
冒頭の『えー、まだソーティ履いてるの〜」って周りの視線から逃れるんだ!』というソリューションは、メタレーサーだ( ̄▽ ̄)

でも、高反発厚底シューズとは共存していく。
というか、私の脚のポンコツ化が深刻で、もう薄底にはほとんど耐えられない。
練習でも厚底の高速シューズは必須。(それもメタレーサーだけでいいと言えば身も蓋もないが)
・・・練習用なのにやたら高価、というのが今後の悩みかなぁ。

厚底カーボン社会不適合者の弁

ええ、もう、タイトルの通りですよ(´Д⊂)

今回は前回の予告通り、マジもんの高反発厚底カーボンシューズのお話。

ただし、ヴェイパーではない(^_^;
(ましてやアルファフライでもない)

コイツだ。

エンドルフィンプロ





何コレ?
と思った人がいてもおかしくないです。
ただ、このブログの読者はどうせ熟知してるんでしょうが。

サッカニー・エンドルフィンプロ。

AB○マーケットで買えるカーボンレースシューズ。むしろ○BCマーケットじゃないと買えないと言うほうが正しい気もする。

前々から宣言している通り、私には高反発シューズは合わない。合ったことがない。
しかし、日々人間進歩しているのだ。私も進歩している(らしい)のだ。
なんとなく、高反発シューズも使えるようになってきた(気がする)。

そんな訳で、高反発シューズ弱者(?)の私も高反発シューズ履いてみたい。
でも、ヴェイパー高い。在庫は見かけるようになったけど、値下げしても高い。
履いてみたけど合わない、ってなると悲劇だ。
私はヤフオ○やら○ルカリやらで売るなんてことに時間をかける暇がなくてやってない。
買ったら最後、シューズの寿命を使いきる主義。使えないとヤバイ。

そんなリスクヘッジを考えて、「ヴェイパー対抗だけどヴェイパーの方がいいよね」と噂される(^_^;エンドルフィンプロに手を出した。
定価で買っても2万切っているところに、安売り+ポイント(某ECサイトでは常時30%近くポイントが付いている・・・)で購入。
現実的にはちっとも安くないのだけど、「これなら安いよね!?」と思ってしまう社会が怖い。

後ろ向きな背景をたくさん背負って、私の足元に高反発厚底カーボンが装着された!
さて如何!?(注:出オチ)

出てしまっている結論の詳細はちょっと置いて、ひとまずシューズを見る。

エンドルフィンプロ横




見ての通り大変な厚底。
もちろん、トラックレースには使えない。

ソール内にはカーボンプレートが入っている。
形状はヴェイパーに似た感じの形状で、踵の方は上にあって、つま先側は下に来る。
プレートと言うが、形状的にはカップとかスプーンとかいう感じだ。
前回説明した通り、路面やアウトソールに対して角度を付けないと反発は生まれないハズなので、カーブのついた中足付近が屈曲しようとすると斜め上方向に反発が生じる事になる。
路面に対して平行にプレートが配置されるメタレーサーやカーボンXとは異なって、生粋の高反発厚底カーボンだ。

ミッドソールはパワーランプラスなる素材だが、見た目完璧にブースト(^_^;
感触もブーストに似ているが、反発力はこちらの方が高い印象だし、決定的に違うのは軽さ。
圧倒的に軽い。
25.5で約200gはレースシューズとしては及第点。この厚さでブーストなら400gぐらい行きそうだから、半分くらいの軽さかもしれない。

ざっくりしたカタログスペック的な話はこんなところ。

履いた感触は、厚底高反発シューズらしく柔らかい。まあ、カーボンXとかが特殊で、普通柔らかくクッション稼ぎつつ強力な復元力でスピード(エネルギー)を殺さないのが王道だ。
走って履き比べてことはないが、試し履きの印象からはヴェイパーやズームフライよりは安定性がマシな感じ。
私が履く分には問題無いが、プロネーションが酷い人やフォームの固まってない人は知らない。

走りだしてみると、見事なロッカー。
転がり方が何ともカーボンXとそっくり。
しかし、つま先からの地面の離れ方がまるで違う。
力を入れていないのにひゅんと地面から足が離れて飛ぶ。

おぉぅ。
コレが高反発シューズの恩恵か!

なるほど。これは反則だ!

・・・と、思いましたさ。最初は。

あまり使い込まない状態ながらハーフマラソンに投入。
しかし、逆ドーピング(不整脈の薬=心拍数を抑える)の量を誤ってキロ4でしか走れない状況でレース崩壊・・・。
この時は評価保留となってしまっていたのだが、練習で使っていくと徐々に使い勝手が分かってくる。

走り始めは異様なスピードを見せる。
楽にスピードが出る。

しかし、距離が伸びてくるとどんどん失速する。

例えば、3kmを2本やると2本目がガクッと失速。
9kmのペース走をしようとすると全くペースを維持できないままどんどん失速。

自分としては維持しているつもりなのだが、ペースだけは着実に落ちる。

先述の通り、力を入れいている感触はなくともスピードを出せるのだが、力を入れないまま息が上がってスピードが落ちていく。
そして、力をうまくかけられない。

ズームフライの時もそうだったのだが、どうにも走りづらい感触がある。ともかく踏ん張れない。
この走りづらさの正体は大体判ってきている(後述)のだけど、ちょっとまだ調査中。

ともあれ。
これではレースに使えるものではない。
ひとまず、レースにはリストラ判定。

という訳でハーフマラソン2レース目はメタレーサーで出場。
タイムの善し悪しはさておき(^_^;シューズが負担になることはなく・・・むしろシューズのおかげで脚が残ったという感触ばかりで久しぶりのクラス優勝。
あ、なにげにメタレーサーデビューウィンだったのね。

さて、メタレーサーはまあそれでいい。
あのシューズは、使いこなしで悩むことは無い。
問題はエンドルフィンプロ。

問題となる感触は、

飛びすぎる

ことだ。

私は、極度のピッチ走法タイプだ。200を超える。10年前は210を越えていた(^_^;
まあ、世の中もっと高ピッチの人もいるだろうが、スピードが上がるほど高ピッチの人はレアになっていく。もっとも、上位ランナーのトップスピードはピッチも速くてストライドも広いのだが。

さておき、私が高反発シューズを履くと、上にばかり飛んで前に進まなくなる感触だ。
どんな高反発シューズも同じなのだが、純粋に反発が前進だけに活かされる構造のものはない。

基本的には、上、良くても斜め上だ。

特にミッドソールの反発力というのは、物理的には真上にしか働かない。
厳密に言えば、「路面と鉛直方向」にしか働かない。

つまり、着地の衝撃を吸収して、エネルギーリターンとして使えるのは、「上にジャンプする力」だけだ。

なので、高反発シューズを履いて今までと同じように走ると、上に行く力だけがプラスされるのでスピードというより中空時間が稼げるようになるハズだ。

一方、カーボンプレートの反力は真上と言うより斜め上になる。これは前進にも活用できる。

何も考えずに厚底高反発カーボンプレート入りシューズを履いて走ると、そのエネルギーリターンのほとんどは上に向かうので、どうしてもピッチが遅くなり、ストライドが伸びる方向に行く。

ジャンプする高さは、ピッチと反比例する。高く飛ぶ分だけピッチが遅くなる。物理的に絶対確実な話だ。
ストライドが伸びるかどうかは分からないが、高く飛べば確実にピッチは遅くなる。
自分のピッチを維持できないというのは、呼吸との連携も合わないし、脚のスイング・・・後ろ方向はもちろん前へのスイングも変える必要が出てくる。

それが私の「走りづらさ」の一因。(あくまで一因)

ひとまず、以上を理解して自分の走りをアジャストすることにした。
反発力のおかげで、

ジャンプにエネルギーをかける必要がない

その理解で、ともかく低く飛ぶ。
いわゆるチョコチョコ走りに近づける。
ただ、上に飛ぶ代わりのエネルギーを前に使うイメージだ。
技術的も細かくアジャストしているところはあるのだが、テキストで説明するのはめんどくさいのでここでは省略(^_^;

軽い力で走れるのは変わらないし、スピードもきちんと出せる。
走りづらさも大夫解消。
10kmぐらいの距離なら失速せず維持できる感触もつかめてきた。

大夫感触を掴めて、エンドルフィンプロとも仲良く(?)やれるようになってきた。
じゃあ、レースで使えるかと言われると、ちょっと不安もある。

先述した通り、ピッチの変化が私にとっては負担だ。
そこを何とかアジャストして使えるのだが、アジャストも負担になるのだ。
バテればアジャストも効かなくなる可能性がある。

というところで、アレだ(^_^;
ピッチを維持することができるという高反発厚底カーボンの登場である。

期待するのは当然・・・と思いきや、私には不安しかない。というか、懸念。
ピッチを増やすのを邪魔せずに、ストライドを伸ばせるとはどうゆうこと?
ピッチを維持できるということは、

高反発によってジャンプが高くならない

ということにほとんど等しいハズなんだが。
シューズの構造上、ドロップを大きくすれば反発方向がやや前に向くかもしれないが、上方向の反発を無くすことは無理だし、どうやろうと反発は基本的に上に向く。
高反発なら、どうしてもピッチは遅くなる方向に行くんじゃないか?

メーカーの謳い文句をそのまま受け入れることができそうにないんだが・・・?

悩むよりまずは試してみよう!
メタスピードエッジ!

メタスピードエッジ





ってことで次回予告。

「厚底カーボン社会不適合者の言い訳」

・・・出す前からオチがついた(;´Д`)

カーボンX4

世の中からマラソン大会の大半が消えてしまって約1年。

身体のポンコツ化が著しい私としては、大会があってもなくても大して変わらない。

どうせまともに走れない。

まあ、そんなポンコツと今年も1年よろしくお願いします。
もう3月になるけど。

さて、今回のシューズは、メーカーとしては初お目見え。
ホカオネオネだ。

既にクリフトンを使っていて、その良さも堪能しているけど、ホカオネオネは基本取扱店舗が少なく、地方にいると顕著。
リンコン、クリフトン、ボンダイぐらいしかお目にかけることができない。
他は必然ネットに頼るしか無い。
現物が見られない状況で、「厚底高速ジョガー」を希望。

選んだのがこちら。

カーボンX




カーボンX(先代)。
ホカオネオネの中ではレーシングシューズに該当するが、他のレースシューズの名前が何とも紛らわしい。

カーボンロケット。
ロケットX。
カーボンX。

ロケットとカーボンとXと組み合わせて並び替えただけ(^_^;

この中からカーボンXをチョイス。ちょうどモデルチェンジ前で値段も安かったし。
カーボンXを選んだ理由は、ロッカー構造が顕著だったから。
私の脚は高反発シューズにマッチしていない('A`|||)
カーボンXであれば、反発よりもロッカー構造の方が特徴に出ていると思ったのだが・・・結果、大ビンゴ。

今回はこのシューズのソールをネタに、カーボンを使ったシューズについてちょっと考えてみた、という話題。

ひとまず、カーボンXのソールを一通り見てみる。

カーボンXサイド




横から見るとつま先がせり上がったロッカー構造。
これがカーボンプレートで固められていれば綺麗なロッカーが実現できているだろうと思ったが、想像以上。
あわよくばカーボンプレートの反発も貰えるかな?と思ったけど、

プレートが硬くてビクともしねぇ(; ̄Д ̄)

シューズの反発というのは、シューズが吸収したエネルギーを素早く・・・足が地面を離れる前に返してくれることだ。
そして、プレートであれば、プレートを変形(この場合は曲げる)することで吸収するのだが、

私の体重と脚力ではプレートを曲げられねぇ('A`|||)

ということで、反発は全然得られず。
まあ、キロ4を切るくらいになると、もしかしたら、ちょっとくらいは恩恵があるかもしれない。気のせいかもしれないが。
ただ、構造的に、脚力があっても反発はそんなに得られないハズだ。
これはメタレーサーと同じ。詳しくは後述。

プレートは、ミッドソール中央に挟まれている模様。
上層の白いPROFRYは高クッション・高反発という売りらしい。
下層が面白いことにアウトソールも兼ねている。アウトソールを省略しているのではなく、材質を兼ねたものにしている。

カーボンXアウトソール




見ての通り、アウトソールは貼られていない。
最近、廉価版を中心にアウトソールを省略するシューズがしばしば見られるようになった。
ホカオネオネだとリンコンが顕著。まあ、なんでアレは買う気がしない。

ただアウトソールを省略されると、グリップと耐久性が一気に落ちる。普通のEVAはグリップなんぞ全くない。
基本的に地面に接地する部分については、アウトソールは省略するべきではないと思っている。

なので、カーボンXも心配していたのだが、この下層ミッドソールが見事にアウトソールを兼ねている。
グリップは及第点ぐらいだが、耐摩耗性は普通のアウトソール並か、やや高いくらいだ。
ほとんど屈曲しないので元々減りにくい(曲がった所が減りやすい)のだが、それにしても十分な耐摩耗性。
その代わり、ミッドソール材としてはやや硬い。

総じて、ソールに柔らかさは感じない。
上層のPROFRYがやや柔らかいのだろうが、真ん中にあるカーボンプレートのせいで文字通り半減。
ミズノのウエーブとかもそうなのだが、ソールにプレートを挟み込むと、プレートの下層側のクッション効果が激減する。
硬いプレートが地面の代わりになって、プレートから上側しかクッションとして機能しなくなるのだ。

クリフトンは非常に柔らかく、クッションがあったのだが、カーボンXはレースシューズらしくクッションは低い。
ただ、厚底のおかげで衝撃はほとんど感じない。
カーボンXの立ち位置は、ターサーのようなレーストレーナーのようだが、ターサーより保護性が断然高い。
これは期待通りだ。

余談だが、ソール裏側から見ると穴が空いている所からカーボンプレートが見える。
踵から着地して、ロッカーを活かして転がると判らないが、ロッカーを無視するように中足部からフラットに着地すると、ぽこん、ぽこんと音がする。
まあ、そうだろう。
それはいいのだが。

吸盤のようになって抵抗になってない・・・?

気のせいだと思いたい。

ただ、接地抵抗の大きいシューズではある。
なにせ、接地面が広い。
安定性は高いのだが、接地面が高いとグリップとは別に接地による転がり抵抗が入ってくる。
クルマの燃費に関わる転がり抵抗と同じ。
足が転がるが、イマイチ軽快感にも欠ける(^_^;

そんなカーボンX。
期待通り高速ジョグに使用中。
ぶっちゃけ、ジョグ以上のペースを出すのがキツい。ジョグ以外できない(^_^;

ロッカーが強力。ともかくプレートが硬い。
そのせいで接地中は足の動きに冗長性がない。キッチリカッチリプレートの湾曲に沿って転がるしかない。
そのため、着地したらスムースに転がる一方、踏ん張りが効かない。
ぐっと、力を溜める瞬間が作れない。
作りたければ、踵から着地してのロッカーを止めて、フラットに着地して着地の瞬間に溜めを作る感じか?
それでロッカー機能が壊れて、力業でプレートが曲がると多少反発が効いてくる感じだ。

また、ソール幅も広いので、横に対しても冗長性がない。つまり、横方向への屈曲がないので脚が垂直立ちを強制される。
結果、足跡が一直線になるような走り方がしづらい。
両足が平行に、いわゆるナンバ走りを強制される感じだ。

走りづらい、と表現するのも憚れる感じだが、他のシューズとは違って走り方を強要されるところはイマイチ。
イマイチではあるが、私としては許容範囲で、快適に厚底シューズでスピードを出せるところを推したい。

しばらく使った結果、今ではかなり慣れて、違和感無く使えるようになって来た。
割と違和感無く使えるアシックスのライドシリーズとは違い、正直慣れが必要だろう。


ここからは、改めてカーボンプレートの役割を考えてみよう。
今、各社カーボンプレート入りシューズを出して、ラインナップを持っているのが当たり前の時代になった。
しかし、カーボンプレートが入っているから即「高反発」とはなっていないようだ。

実のところ、カーボンプレートが入ればどんなものでも高反発シューズになる訳では無い。
カーボンプレートと一概に言うが、実のところはカーボン繊維を混ぜた樹脂だ。一般的に言うCFRP。
そもそもの話、CFRPの最大の特徴は「軽量性」だ。
つまり、

金属に比べると軽い!

だ。
多くは金属の代替材料として使われている。

CFRPは軽量なのに金属並み、場合によっては金属以上の弾性率を持っているので、金属との置き換えが可能ならば大幅な軽量化が見込める、というのが一般的な使い方。

ここで、出てきた「弾性率」だが、ゴルフのカーボンシャフトのように「曲げると勢いよく戻る」とかゴムのような「跳ねる」イメージの弾性を想像するかもしれないが、弾性率とは変形のしにくさを表す。

つまり、カーボンプレートってのは、「軽くて変形しにくい板」っていうのが最も端的に特徴を表した言葉だ。それ以上のものではない。
それを踏まえると、カーボンプレート入りシューズというのは、軽量性を除けば機能的には、

シューズに鉄板が入っている

みたいなシューズだ。極論だが。

なので、本質的には、固くて曲がらないシューズになっている。
重要なのは、その固いプレートにどのような機能性を持たせるかだ。

高弾性=変形しにくいプレートをシューズに入れると何故いいのか。

例えば、カーボンXであれば、屈曲させずロッカー(転がる)構造を持たせることで力を入れずに体重移動が可能にできる。
では、「高反発」とは何だろう?

変形しにくいというのは、言い方を変えると変形させるのに大きな力を要するということ。
そして、その変形が元の形に戻る時、変形時に加えられた大きなエネルギーを放出することになる。
そのエネルギーを推進力になると「反発力」となる。
なので、

そのそも固すぎて変形しないとエネルギーを蓄えられないので反発力は得られない。

今回のカーボンXがこれ。
私が過去にレビューしたズームフライやメタレーサーに比べても固い。基本的には「曲がらない」プレートとして設計しているのではないかと思う。
ただ、厳密には大きな力をかければいつかは変形するので、その時エネルギーを蓄えられることになる。私の脚力ではなかなかできないが。

しかし、次の問題は、放出されたエネルギー(元の形状に戻る時のエネルギー)が推進力になるかだ。

メタレーサーの時にも書いた記憶があるのだが、プレートがアウトソールと平行に配置される限りは、プレートが屈曲して戻る時のエネルギーは、前方には向かない

つま先立ちの状態でプレートが屈曲している状態で、そこからプレートが元の形に戻ると斜め前方上に反発力が得られるように思えるが、実のところ、アウトソールが地面に接地している限りは真上にしか行かない。
アウトソールが接地している限りは、その接地点ではアウトソールと地面は平行であり、アウトソールとプレートが平行な限り、プレートの反力は地面に対して垂直にしか働かない。
まあ、真上へ反発力が得られるなら、それはそれで意味はあるのだが。

・・・めんどくさいことは置いて、結論だけ言えば、固いプレートで前への推進力を得たいのであれば、アウトソールに対して傾けて配置しないと前方に反発力が得られないハズだ。
そういう構造にしないのであれば、ロッカーであれ、単なる安定性向上であれ、他の機能を持たせるつもりでないといけない。

単にカーボンプレートを入れれば、どんなものでも高反発を得られるということはない。

あと、バカバカしいほど当たり前の話を言えば、

高弾性プレートによって追加エネルギーを得られることはなく、自分が発揮したエネルギーしか得られない。

もし、高反発シューズのおかげでタイムが向上したというのであれば、今まで履いていたシューズがエネルギーをリターンしてくれなかった、または、

自分が無駄にしていたエネルギーをシューズが吸収して、推進力として返してくれるようになった

かのどちらかだ。
そして、薄底シューズというのは、そもそも変形してエネルギーを吸収できない(少ない)。
エネルギーを吸収しないからそもそも無駄に使うこともない。シューズは

つまり、高反発シューズで単純に速くなったというなら、身体がエネルギーを無駄に使っていたと言う方がしっくりくる。
具体的には、着地のエネルギー(ジャンプした高さからの位置エネルギー)を身体(筋肉)で吸収して、推進力に使うことができなかったのではないか。
それをシューズが行ってくれたので速く走れるようになった、というのが納得がいく。

本質的には、高反発シューズというのは、厚底とセットであるべきだと思う。
厚底によって、身体で衝撃を吸収する必要を無くし、シューズで吸収する。それによって身体を保護する。
厚底が吸収したエネルギーが、身体に(推進力に)リターンされなければ遅くなるが、しっかりリターンしてくれれば遅くなることもない。
着地の衝撃を身体で受けなくてもスピードを犠牲にすることが無いので、後半になってもダメージ無く走れる、というのが厚底高反発シューズ最大のメリットと思っている。
薄底であれば、別に高反発を持たせなくてもそもそもエネルギー吸収しないんだから、エネルギー効率的にはどうでもいい気がする・・・。

厚底高反発シューズで、5000mのような短い距離で速くなったという場合、従来が薄底シューズやスパイクを履いていたのであれば、元々身体の使い方という面でエネルギー効率がまずかったのでは無いかという疑念がある。


カーボンXの話だったはずが、だいぶ脱線した気もするけど書きたいことは書いた(^_^;
予定通り!

カーボンプレート入りシューズが乱発されているけど、目的を持った構造をしていないとただ硬いだけのシューズに終わるんだよ!っていうのが今回のお話。
各メーカーの技術力の見せ所だね!
この点、間違いなくナイキが一番うまくやっている。

ただひたすら私が使えない(恨み節)というだけだ。


さて、次回(いつになるか不明)は、いよいよ「反発するカーボンプレート入りシューズに挑んだ」というお話。

自分的シューズオブザイヤー20203

タイトルの通り。
今年私が買ったシューズの中でコレが一番!ってものを選ぼうというものである。
私が買ったものなので、今年発売したものとは限らない。

今年は例年よりも少ない気がするのだけどそれなりに数を買っている。
その中から5足選定。
では、早速第5位からいってみましょう。

○第5位
ソーティマジックRP5

買ったときは今年のメインレースシューズとしたのだけど、よもやここまで出番がないとは・・・。
結果、その実力が良く判らない、ということで5位が精一杯。

ただ、練習で何度か使った限りでは、
「自己ベスト出せるんじゃね?」
と思わせるタイムをぽこぽこ出してくれた。

とても期待した。
・・・のだけど、今年一度もまともにレースを走りきることが叶わず。
もはやコロナ関係ないレベルで身体がまともにならなかった1年だった・・・。
つらい・・・。

本当の実力が判らなかったところだけど、レースシューズとしては全く不満なし。
トラックでもロードでも活躍させようというのは今でも変わらない。
来年に期待しよう・・・・。

○第4位
アディゼロボストン8

全く今年のシューズじゃない(^_^;
完全にモデル末期。安くなったから買ったというだけ。
ただ、いいシューズだった。
アディゼロジャパン5のブーストの感触が良かったので、ボストンも試してみたら良かったというオチ。
昔のグニャグニャしたブーストの感触がなく、かなり固いブーストはともするとスピーバにも似ている。

実は踵の厚さはアディゼロジャパン5と同じくらいで、つま先が厚いのがボストンの特徴。
そのためドロップはアディゼロジャパンよりも小さいのだけど、スピードレンジはアディゼロジャパンと大して変わらないという印象。
欧米人ならアディゼロジャパンよりもボストンの方がサブ3狙いランナー向けかもしれない。
まあ、今ならヴェイパー履いちゃうんだろうけど(^_^;

何故か足底腱膜炎との相性が悪くなかなか履けなかったけど、最近良くなってきたので出番が増えてきた。
アディゼロジャパン5の出番食いそう・・・。

○第3位
ソーティマジックLT2

RP5と一緒に買ったLT2の方が上位にランキング。
私は練習専用にしているけど、ぶっちゃけレース用でも構わない。
ともかく汎用性が高く、器用貧乏になってないところが素晴らしい。

練習用として高クッションのお陰でロードも安心。
プロペルじゃないフライトフォームは何故か良く跳ねる(^_^;のでスピードも従来のソーティと遜色ないから、トラックでも使っている。

高クッションなのでセーハの代替もできるし、もっといえばセーハよりクッションある。
メタレーサーがなければハーフとかで使いたくなる。
ともかく何でもござれ!
おまけに安い!
嬉しいしかないので2足目もいつでもいける、が、私が使い潰すほど履けていない・・・・。

○第2位
メタレーサー

メタレーサーが1位ではない!
だってレースで使ってないから実力が判らない(^_^;

練習で使っている限りではフルやハーフで大活躍できそうなんだけどね。
結局、トラックの記録会(しかも完走してない)と練習でしか使えなかった。

感触としてはトラックではちょっと物足りない。
スピードを出すだけならソーティの方がいいという感触。
やはり少し加減したスピードを楽に出すというところが本領だろう。

まず、男子のトップランナーが使うようなシューズではないという感じは、実際その通りに。
ただ、軽量女子の、ちょこちょこ高ピッチで走る人には合いそう。
私もメタレーサーでちゃんとレースを走りきってみたい。
それには、コロナ以上にポンコツの身体をなんとかせねば・・・・。

そして、今年の一番は・・・

○第1位
ゲルニンバスライト

まさかのニンバス。
ノンプレート厚底(^_^;
しかし、言おう。

ニンバス様ありがとう。

ポンコツには本当に嬉しいシューズだ。
似たシューズにクリフトンもあるのだけど、ニンバスライトが上位互換。
柔らかく、超厚底にもかかわらず軽量で屈曲も良く、体重移動がしやすいから走りやすい。
決してスピードを出せるシューズではないのだが、むしろスピードを出さないときに履きたいのでありがたい。

カヤノライトも出たので気になるけど、似たような感じになるのならニンバスライトの方が私のニーズに合いそう。
是非定番化して欲しい。


それでは、逆にランクインできなかった敗者の弁(?)も聞いてみましょう。

○アディゼロジャパン5
ボストンに食われた(^_^;

○クリフトン6
ゲルニンバスライトに食われた(^_^;

○ウエーブデュエルNEO Low
メタレーサーに食われた(^_^;
というか、足への攻撃性が高すぎて履けない(>_<)

○GT-2000 8 GTX
うーん。GT-1000の方がいいなぁ・・・。
確かにクッションあるんだけど、ニンバスのクッション知っているから柔らかいと思えないんだよね。
ただ、GT-1000 8と9は別物になってしまって、GT-2000はGT-1000 8(または7)に近いのでそっちの方がいいと思って買っておいた。
高クッションという観点では、ニンバスGTXがあればいいのに・・・。


今年もあと1ヶ月だけど、もう2足増やす算段。
実は1足発注済み。
もう一足、これから発注しようか悩み中。たぶん、買う。
これから注文する方は、

私が履くには似合わない

事この上ないものなので、気が向いたらここで紹介しようかと画策。
ぶっちゃけ多分私に似合わない以上に合わない(^_^;
まあ、それも踏まえて買おうと算段。それはそれで使い道がある。

脚が、足が、身体がポンコツで、ランナーとして瀕死なんだけど、シューズ買う癖はなかなか直らない。
中毒だな(; ̄Д ̄)

まずは、練習量を増やせる身体を目指したい。
シューズの活躍も増える。
あとは、レースの復活を祈るばかり・・・・。

シューズ棚卸し3

最近やむを得ない出費がどーんと来た(400Kほど・・・)ので、焼け石に水的ではあるがシューズ購入は自粛中。
つか、あり過ぎる。

最近かなり断捨離を実行したのだが、それでも有り余っている。
もう少し整理したい気もするし、増えることは無いだろうからここで一回シューズの棚卸しをしてみた。
使うシューズは結構限定されているので、いくらでも断捨離は可能なのだが、やっぱり貧乏性が出てなかなか捨てられない。

目的別につらつら並べてみよう。

○平日日常ジョグ用(キロ4'30〜5'00)
・グライドライド(アシックス)
・GT-1000 7(アシックス)
・ライトレーサー(アシックス)
・ゲルフェザーグライド4(アシックス)
・フリークスジャパン(アシックス)
・スカイセンサーグライド4(アシックス)
・ソーティジャパントレーナー(アシックス)
・ターサージール2(車内保管緊急用)(アシックス)
・クラリオン(サッカニー)
・M890(ニューバランス)
・アディゼロジャパン2(前期、非ブースト)(アディダス)
・アディゼロジャパン1(アディダス)ストック品
・アディゼロボストン8(アディダス)
・クリフトン6(ホカオネオネ)

平日の16kmくらいを走るためのシューズ。全部使うと1週間に1回も順番が回ってこない(^_^;
実際にはグライドライド、GT-1000、ライトレーサー辺りに集中。最近はそこにクリフトンが割り込みつつある。着実に厚底化(^_^;
スカイセンサーやアディゼロジャパンは薄底扱いで使用機会が減ってきている。
ソーティトレーナーは、最後に履き替えて数km走るという使い方。グライドライドから履き替えてギャップを楽しむというのが乙。
フリークスは何故か足底腱膜炎と相性が悪いので自粛中。
フリークスとライトレーサーは自然とスピードが出てしまうので使うときは覚悟する。
890は、スピード出すと(キロ4'30を切る辺りから)凄く感触が良くなることが判明。
思った以上にいいシューズだ、と思ったのもつかの間、暑くてそこまでスピード出す気力無いので結局なかなか履かないというオチ。
そろそろ涼しくなって履くかな?
あと、さらっと最近増えたボストン8は、ブーストが固くなって大変良いシューズになっていた。
欧米人にとってはフル2時間半ぐらいの人も使いそうなガチレースシューズになる気がするが、私だとジョグにしか使わない(^_^;
アディゼロジャパン1はストック待機中。

○平日雨天ジョグ用(キロ4'30〜5'00)
・ズームスピードライバル5(ナイキ)(ストック+1)
・ウエーブライダーGT-X(ミズノ)
・GT-1000 8 GT-X(アシックス)

雨専用。ライバルは濡れても足が冷たくなりにくい生地なので重宝している。
雨でスピード出るジョグの場合はライバル。
ライダーもかなりスピードが出るので、この3足を使い分けすると意外とスピードコントロールできる。
GT-1000でもキロ5弱くらいが一番快適。
ライバルは更に新品がストックが1足待機している。貴重品だ。

○ゆっくり用(キロ5'00〜)
・ゲルパルス10(アシックス)
・ゲルニンバスライト(アシックス)

スピード出さない用。
2部練の午後10kmちょいを走る時に使う。クッション最優先。
グライドライドやクリフトン入れてもいいのだが、あれらはスピードが意外と出る。

○週末ロングジョグ用(キロ4'40〜4'20)
・スカイセンサージャパンモノクローム(アシックス)
・スカイセンサージャパン(限定カラーピンク)(アシックス)
・アディゼロジャパン5(アディダス)

主に土曜午前に走るロングジョグ用。20〜32kmくらいをアベ4'30で走る。
フリークス同様足底腱膜炎と相性が悪いのがスカイセンサー。好きなシューズを使えないのは痛い。
アディゼロジャパン5に不満は無いどころかお気に入りだが、これしか選択肢が無いのが寂しい。
最近は、ライトレーサーとか引っ張り出したりしている。
非ブーストのアディゼロジャパンもこっちに持ってこようかとも考え中。

○レースアップ用
・アディゼロジャパン(後期、非ブースト)(アディダス)
・キンバラ9(サッカニー)

レースのアップシューズ専用という特殊用途。
キンバラはドロップが低く、トラックレース用シューズとのギャップが少ないんじゃね?ってことで使っている。アウトソールがほとんど無いのが不満。雨が降ると滑りすぎ。
アディゼロジャパンはスピードレンジが広いのでロードレースのアップにゆっくりジョグから流しまで自由に使える。
なお、非ブーストのアディゼロジャパンは、アウトソールの違いで前後期と勝手に呼んでいる。
同様に先述のアディゼロジャパン2も、ミッドソールの違いで前後期があるという認識。

○ロードポイント練習用(キロ4'00切り)
・ソーティマジックLT2(アシックス)
・ターサージャパン(アシックス)
・ターサーエッジ(アシックス)
・アディゼロタクミセンブースト3(アディダス)
・ウエーブデュエルネオLow(ミズノ)

ターサージャパンはペース走用。エッジと気分で使い分けて、速いペースならLT2。
センブーストはロードのインターバルなんかに使う。
で、さらっと増えているデュエルネオ。
アキレス腱が3kmまでしか持たないことが判明。
レースなら、5kmくらいは・・・と思っているのだが、トラックレースでは使えないと来て、使い道に困っている・・・('A`|||)
今、ロングジョグに使えないかと画策中・・・。

○本気レース用
・ソーティマジックRP5(アシックス)
・ソーティジャパンセーハモノクローム(アシックス)
・ソーティマジックVRファイナル(アシックス)
・スカイセンサージャパン(別注)(アシックス)
・メタレーサー(アシックス)

おお・・・。気が付いたらアシックスしかない。
フル以外、基本はRP5の予定。ただ、何せレース無い。ハーフはメタレーサーか悩む。多分メタレーサー。
セーハもフル以外何でもいけるが、10kmロードがメインだった。去年の暮れにトラック5000mで履いたが、気になった厚さも全く問題無し。思った以上にいいタイムだった。超万能(*´∇`*)
VRファイナルはトラック5000m用。RP5とどっちにしようか悩む。
別注スカイセンサー、通称ソーティスカイはフルマラソン用。
・・・だったが、メタレーサーにその座を奪われた。
まあ、メタレーサーをフルで一度使ってからもう一度使い道は悩もう。
それはいつになることやら。。。

○遊びレース用
・ソーティマジックRP(アシックス)
・ソーティジャパン(別注)(アシックス)
・スカイセンサージャパン(別注)(アシックス)
・ミムラボソーティジャパン(トレーニングタイプ)(ミムラボ)
・ミムラボソーティマジック(ニューバランス)

遊びレース用?

4足がオーダー品ですが?

まあ、中古格安品だったり本気レースからのお下がりだったりなので、そのために買ったわけじゃない。
気に入っているのでどこかで使いたい。
しかし、使い場所が提供されない・・・。
ミムラボソーティジャパンは練習に使ってもいいかも。

○トラック用スパイク
・LDジャパン(アシックス)
・デュオジャパン(別注)(アシックス)
・ガンラップ(アシックス)
・ヒートディスタンス4(アシックス)
・ズームマトゥンボ(ナイキ)
・ミムラボLDジャパン(アディダス)

いっぱいあるけど、結局デュオジャパンしか使わないんじゃね
基本的に3000mSC用。
デュオジャパンは2足目。初代は通常品だったが、中古の別注品になった。新品で買うと5万を超えるとか(((( ;゚д゚)))
やっぱり出番がない。
LDジャパンも3000mSC用に買ったのだが、後からデュオジャパンが入手できたので2回ほど使ってお役御免な雰囲気。
1500mや3000mに出ることがあればLDジャパンも使いたい。
マトゥンボは引退でいいんじゃないだろうか。
ヒートディスタンスは900円だったので買ったが、練習で使ってもイマイチ。
もし、万が一、土のトラックで走ることがあれば使ってみるのもいいかも。
土用のピンがないけど・・・。
ミムラボは薄すぎて使い道がないし、普通のLDジャパンが上位互換(;´Д`)

○殿堂入り保管
・T3(初代)(アシックス)
・マラソンソーティジャパンSP(アシックス)
・ゲルタイガーパウ(初代)(アシックス)
・デュオジャパン(アシックス)

お気に入りや、記念となったシューズの保管品。
そろそろ腐り始めているのもあるのだが気にしたらいけない(^_^;

T3は単なるお気に入り。スカイセンサーベースだけど専用ソールで、タクミセンに近い厚み具合。
ワンサイズ小さい25.0を無理矢理履いていたが、90年代後半頃、練習にレースに出番が多かった。
2本のマジックテープ+ウェットグリップにオレンジのアッパーは個性抜群。

マラソンソーティは2003年頃まで使っていたレースシューズ。
ほとんどの自己ベストが40歳を越えて更新している中、唯一の20代のベストとなっているのが10kmロードで、それはこのマラソンソーティで出した。
マラソンソーティジャパンはソーティジャパンと違って厚底(?)ふわふわ(?)。
アウトソールの硬質化が早いのでクッションの寿命はあまり長くないが、イージーオーダーで作るよりアッパーがいいので継続販売して欲しかった。
マラソンソーティジャパンデュオの方も欲しかった、と思ったのはもう手に入らなくなってからの話。

ゲルタイガーパウは、ヒールカップの見本用。
恐らく偶然でしかないが、踵のフィットがこれを越える物がないレベルでいい。
ただ、シューズとしてはイマイチ。スカスカミッドソールにグリップが全然ないアウトソール。軽いだけのシューズと言われればそれまでだが、ともかくフィットと見た目のカッコ良さがお気に入り。

デュオジャパンは、アウトソールが剥がれたので引退。その引退レースが全日本マスターズの優勝だったという思い出の品。
接着剤で貼れば使える・・・と思いつつ、綺麗に引退することを優先した。
・・・結果、後継シューズに苦労することになった。ようやく今年後継のデュオジャパンを手に入れたが、今度はレースが無い(ノд・。)


引退していないシューズを合計してみると・・・46足?
うん。

絶対にそんな数要らない。

無駄もいいところだ。
大変な贅沢だね。
レースシューズやお気に入り以外はともかく安く買うというメーカーの敵のように思えるが、これだけ買ってたくさんお金落としているのだからカンベンして欲しい。
経済十分回しているよ?

アシックスが多いのは、相性と客観的な性能を重視しした結果。普通に良いものを選ぼうとするとアシックスになるんだ。
単純な興味で試してみたい、ってシューズもたくさんあるけど、どうしても実用重視になってしまう。
無駄なお金は使いたくない。
・・・って思うならシューズ買いすぎだって・・・。
一応、シューズは私の思う「寿命」まで使い切るのが基本。
私の「寿命」は、他の人から見ると異様なまでに短いと思うけど。ミッドソールにヘタリを感じたらアウトとか、相当厳しい。
ちょっと前まで使っていたペガサスターボなんかかだと、ズームXの寿命は50km無いとか判定されたし(^_^;

昔は多趣味でいろいろやってブログに書いていたけど、人生余裕が無くなって(^_^;ランニングばかりになった結果、投資がシューズに集中してしまった。
まあ、趣味だな。ランニングシューズが。
ランニングが趣味かは微妙。

レースシューズがだぶつき気味で、使えないから練習で使おう、ってやっているとレースデビューする前に引退しそうな雰囲気で心配。
トラックレースも出られそうで、なかなか出られない。
早くロードレース復活して欲しいなぁ。

マイシューズ505

50足目です。
50だよ!
1足1万としても、50万だよ!?
ここで紹介しているのは現行品限定で、定価買いも少なくないから1足1万で済んでないよ!?
ここで紹介するために買っているわけじゃないけど、ここで紹介しても1円も儲けてないのが切ないね!
ともあれ、お金の計算はしない方がいいね・・・。

そんなどうでもいいことはさておいて。
記念すべき50足目は、やはり記念すべきシューズということで。

メタレーサー




メタレーサー!
厳密にはメタレーサーTOKYO。

アシックス初のトップランナー向けレースシューズ。

・・・というと「ソーティは??」っていう感じになるけど、ソーティは日本限定品。
グローバルモデルのトップランナー向けとなると実はこれまで無かった。

アシックスはそもそもトップランナーと契約してシューズを提供するいうことがほとんどないのだけど、過去にはスカイセンサージャパンを履いた女子選手とかいたなぁ。

最近は結構トップアスリートも全面に持ってくることも増えてきた。桐生とか川内とか。
国内では冬の駅伝シーズンでプロトタイプが見かけられるようになって話題になったけど、海外では真っ黒なプロトタイプが1年以上前からチラチラ散見されていた。

昨年の春くらい前になるとカーボン入りがウワサされ、当時は「アシックスのカーボンプレート入りシューズ」「ターサーエッジ」がくっついて噂になっていた。
どうやら半年以上前には販売店に新製品がお披露目されているようで、夏に出るターサーエッジの名前リークとカーボンプレート入りシューズのウワサがくっついてしまったらしい。
選手が履いている足元が写った写真ではよく分からなかったけど、はっきりソールが分かる形でプロトタイプの写真を見たのは、ちょうど1年くらい前だった・・・と思っていたけど、振り返って調べたらどうも昨秋(10月?)くらいだったかもしれない。

時期はさておき、その頃見たプロトタイプはソール裏からカーボンプレートが見えた。
ヴェイパーなど、それまでのミッドソールに埋め込まれたカーボンプレートの使い方と違ってアウトソール真裏に張り付いた状態なのが分かった。

この時点で、即買いを決意(^_^;

私は、シューズに関しては実用主義なので、物珍しさだけでは買わない。
ヴェイパーも興味津々なのだが、ズームフライの反発でさえ合わない事が分かったので買ってない。

そんな私でも、これは使えると。

このシューズは、高反発シューズではない。だから、多分、私にも使える。

と。
メタライドと同系統であることが予想されたので、グライドライドも割とすぐ手を出してトライ。
その後、RP5でも効果を実感して、待ちに待っていたという次第。

結果、登場したシューズはほぼ想像通りだった・・・!

さて、まず概要のおさらい。
名前はメタがついている。
これまでのメタラン、メタライドは技術見本的なシューズで、直接の製造原価や性能とは無関係に高価な感じだったが、今回の出たメタレーサー(それ以外のメタライズ、メタスプリントも含め)は実用的な競技シューズ。
値段も相応の値段・・・むしろ安いと感じるものになった。
日本で買えるカーボンプレート入りランニングシューズでは、これより安いのはカーボンロケット(ホカオネオネ)とエンドロフィンプロ(サッカニー)くらいかな?

カーボンプレートは、反発を得るために使用しているわけではなく、ガイドソール(メタライドから始まったロッカー構造)の剛性維持のために使用。
カーボンプレートというと何故か高反発と思う人が多いかもしれないが、カーボン強化樹脂の良いところは軽量で剛性が高いところだ。且つ、靭性もあって簡単に壊れない。耐久性も高い。
スパイクでは割と使われているのにロード用ランニングシューズで普及し始めたのはヴェイパー以降なのが意外。

もちろんゴルフクラブのシャフトなどのように高弾性を活かす使い方が多い。しかし、メタレーサーでは反発性のためには使われず、ソール形状を維持するのにちょうど良いということらしい。
まあ、ナイロンよりは断然強い。(ナイロンも凄く強い樹脂だよ?)
剛性だけならGF(グラスファイバー)含有PPSだって相当だが、そこはやはり弾性も欲しかったのだろう。
カーボンプレートを反発を得る以外の目的に使うのはこのシューズが初かな?
あ、いや、メタランがあったか・・・。
まあ、どうでもいいや。
肝心のシューズを詳しく見ていこう!

まず、割とどうでもいい(^_^;アッパーから。
ちょっと、ヒールを見て欲しい。

メタレーサーヒール




何を見て欲しいかというと、形状を維持するための内張があるだけだというところだ。
つまり、このシューズにはヒールカップがない。
ソーティでもガッチリした樹脂のヒールカップがあるのだが、このシューズにはない。
これは、グローバルモデルのスパイクと同じだ。
手元にあったのはガンラップ(3000mSC用)だが、似た感じ。

日本ではガチガチのヒールカップは普通だが、ナイキなんかはレースモデルになると柔になるので、海外では硬いヒールカップは好まれていないのかもしれない。
ともあれ、メタレーサーのアッパーは完全なグローバルモデル。

メタレーサーサイド




一応、アシックスのサイドストライプはある。
あるが、単なるペイント・・・。補強とは全く関係が無い。
この辺りが完全にグローバル仕様。グローバルモデルは、ともかくサイドストライプを補強機能としては殺しにかかる('A`|||)

では、出来が悪いかといえばそんなことはない。
そもそもフィット性がアシックスらしく抜群に良いのでストレスはない。
ヒールカップ、ストライプによる補強がないのでホールド性が少ないのは確かだが、ナイキに慣れている人ならわかると思うが、これはこれで全然問題無い。

不満はないのだが・・・。
斜めになっているメッシュ方向とか、あまり意味を感じない。
斜め方向が補強のラインになっているかと思ったが、内側は何か向きが違う。
外側の斜めラインは合っていると思うのだが、外側の方には透明な樹脂によって甲を巻き上げる補強が入っている。
結局、メッシュ方向とか関係なくどの方向でもそれなりに剛性があるメッシュなので、靴紐を締めればちゃんとホールド感がある。

総じて、工夫の効果はさておいて、いいアッパーだ。

ところで、最初に足入れしたとき感じたのが、

「ちょっと長い?」

だった。つま先にゆとりがあって全長が長いように思えた。
今、試しにソーティマジックRP5とメタレーサーをそれぞれ履いてみたのだが、やはりメタレーサーの方がかなり(1cm近く)長く、つま先に空間がある。
ソールの長さも実測してみた。ソーティやセンブーなどその辺に転がっていた(^_^;レースシューズを測ってみると、25.5で大体28〜29cmの間に入る。(測り方は一定のやり方で統一)
それに対してメタレーサーは30cm越え。
これは、踵が後ろに飛び出し気味なのも含んでいる。

ガイド構造が全長を長くしている要因のひとつとして考えて良さそう。
ちなみにグライドライドは更に長く、31cmを越えていた。

全長が他のシューズより長い、と聞くと、「じゃあ、サイズをワンサイズ落とそうかな?」と思う人がいるかもしれない。
それは、ちょっと待って、と私は声を大に言いたい。サイズ選定には一家言ある。

メーカーが同じでもシューズによってサイズが違うから、必ず試し履きしてサイズを選びましょう、というのはよく聞く話だ。
試し履きして、のところは否定しようがないが、「サイズを選びましょう」については疑問を呈する。
少なくとも、私は試し履きの結果でサイズは変えない。
私は主要メーカーについては、基本25.5で決めている。試し履きしなくても、サイズは変わらない。
強いて言えば、ジョグにしか使わなくて、安売りのサイズが限られている場合は26.0を選ぶ場合がある。
重要な目的のシューズは、25.5一択だ。

理由はシンプル。

メーカーが、目的を持ってそのサイズ・フィット感にしているのだから、その目的に乗っているだけだ。

そして、サイズはシューズと足の間に隙間(=パワー伝達ロス)を生じさせないため最小サイズを狙うのだが、25.5以下は小さくて履けない。
小さくて履けない部分は、全長ではなく、だ。

メタレーサーも踵がピッタリフィット。大変気持ちいい。
これ以上サイズを下げると、踵が入り切らないでフィットが悪くなるハズだ。
メタレーサーはヒールカップがないので痛くはないかもしれないが、ヒールカップがあるシューズだと25.0では踵が痛くてダメだ。

当たり前の話をすると、メーカーはモデルによって基準となる足のサイズを変えるはずがない。
25.5のシューズであれば、25.5の基準サイズの足型があって、それを元に設計する。(足型には日本人や欧米人という差はあるかもしれないが)
そして、それでできるフィット性には目的がある。

例えば、エントリーモデルであればキツイ締め付けに慣れていないことと、大きな力で蹴ることがない前提で緩めにする。
例えば、レーシングモデルであればエネルギーロスを防ぐためできるだけ隙間を埋めてキツイフィットにする。

その設計の意図と自分の好みにアンマッチがあった時に「このシューズはサイズを変えよう」となるわけだ。

キツイという理由で大きいサイズを選ぶのは分からないではない。
キツイシューズ自体がストレスではある。
試しに、厚底エントリーモデルでちょうどいいサイズで、同じメーカーのスパイクを履いてみると、凄まじくギチギチになることが分かる。
隙間がない方が良いといっても履くこと自体ストレスで、サイズを上げるのはありだろう。

問題は、サイズを下げる方。
サイズの大きいシューズだからワンサイズ下げよう、と言って下げられるようならば、普段から大きいサイズのシューズを履いている可能性が高い。

そうゆう場合、多くは指先の隙間の広さでサイズを選んだ結果のことが多い。
しかし、指先の前方向の隙間は、実用上それほど大きな問題では無い。
踵と足首周りのフィットがシューズにとって何より大切なのは、多くの人が実感しているはず。
是非、ヒールの大きさでサイズを選んで欲しい。

シューズを履く時に「つま先を立てて、踵をトントンとやる」なんて履き方の紹介を読んだことがあるが、

そんな隙間なんて無いんだけど?

私の持っているシューズは、足を入れればその時点でほとんど隙間無くヒールカップに踵が入るけどなぁ。
ヒールカップのスポンジを潰すってことかな?
まあ、どうでもいいか。

話がちょっと逸れたが、メタレーサーのサイズの話に戻る。
ガイド構造は、転がるという特性上他のシューズよりも全長が長くなる傾向なのは間違いなさそう。
踵が後ろに飛び出しているのもあるが、同様につま先も長いようだ。
そのためにつま先にも空間が空きがちなのだろう。
全長方向に長い分には、指より前の空間は元々デッドスペースなのでほとんど害も益もない。この部分の長さを気にしてサイズを選定するのは割と無駄。

それとは別に、メタレーサーの指先は横方向(上方向も含む?)にも緩めになっているようだ。
どちらかと言えば、指の上下・横方向の空間の方が影響が大きいと思うので、そちらの方が重要だ。
恐らく、フルマラソンなど長距離レースを想定して、キツイと指・・・というか爪の負担が増すので緩くしている可能性が考えられる。
ただ、指先の空間が広いと、指が動いてマメの原因になりかねない。

甲から指の根元まではしっかりフィットしているので、指先をルーズにしているのは意図的で間違いなさそう。
指先のルーズさのメリットデメリットを天秤にかけてこのサイズになったのではないかと思う。
いずれにせよ、スパイクやソーティのようなギチギチのフィット感をこのシューズに求めるのは無理そうだ。

アッパーについて、写真がないけど書いておきたいのが、つま先に空いた穴。
USBタイプCが刺さってデータ転送ができそうな雰囲気だが、残念ながら穴が小さくて刺さらなかった(^_^;

目的は、通気によるシューズ内冷却。どっかで、水抜き穴という記載を見た気がするが、三障じゃないんだからそれはないだろう(^_^;
仮に水溜まりに足を突っ込んだ場合でも、つま先から水は抜けにくいと思う。
しかし。

空冷穴にしても無駄じゃね?

空気の入り口にしても、出口がない
流体は入り口と出口があって初めて流れる。
明確な出口がないので、綺麗な流れは期待できない。

マジックベンチレーションという、ソール底面に穴が空いていたものは、着地の圧縮で空気が押し出されて、足が離れる際に同じ穴から吸気するというポンプ作用を利用したものだった。
灼熱の日なんかだと、シューズ内の足裏に籠もった熱い空気を着地で押し出して、焼けて目玉焼きができそうな路面周辺の空気を吸うわけですな。
・・・空気の質はさておき、マジックベンチレーションの換気作用は理にかなっている。

今回のタイプC用(にもならない)穴は・・・メッシュから抜くのかな?
だったら、普通にメッシュから熱気が抜けるのとあんまり変わらないんじゃね?
指先の温度は下がるのか・・・?
フローができるイメージが付かないのだが・・・空冷できるデータがあるのかもしれない。

まあ、マジックベンチレーションと違って水が入るとかはあまり感じなかったので(雨の日も走ってみた)、害は無い感じ。
しかし、実用的なメリットは、話のネタになる、くらいじゃね?

さて、割とどうでもいいと言ったアッパーにここまで話が長くなってしまったが、いよいよ本番のソールだ!
改めて横からの写真。

メタレーサーサイド




ヴェイパーフライやアルファフライほどではないが、なかなかの厚底感。
後で写真を載せるが、厚みとしてはフリークスジャパンと同等
これをピュアレーサーとしてしまった辺りに技術の進歩を感じる。
ヴェイパーフライとは別に開発が進んだ感があるメタレーサーではあるが、ヴェイパーの普及がなかったらこのメタレーサーの状態で世に出たかどうかイマイチ判らない。
少なからず影響があったのではないだろうか。
厚底をレースシューズとして普及させたナイキ様々だ。

まず、ロッカー構造について。
アシックス的にはガイドソール。
この手のロッカー構造自体は他のシューズにもある。
ズームフライもロッカー構造を感じた。
ヴェイパーフライは持ってないけど同じくロッカー構造の恩恵があるようだ。

アシックスによると、転がるソール構造により足首の屈曲を小さくすることで筋肉の負担を減らすということらしい。
というところで、手元にヴェイパーフライとズームストリーク6とアディゼロアディオス(ジャパン)ブーストを比較したデータがあるのだが、それによるとヴェイパーフライを履いた時に足首の仕事が減っているらしい。
まさしく、ガイドソールと同じ効果(^_^;

ヴェイパーは履いたことが無いが、ズームフライを履いた感触だとガイドソールとはちょっと異なる印象がある。
まず、アウトソールがそれなりに柔らかいのでしっかりとしたガイド構造になっていない。
また、つま先の反りがかなりつま先側に寄っているので、最後の蹴りの瞬間だけカクン隣るような感じで、転がるという感じはガイドソールよりは無い印象だ。

類似点はあるが、ヴェイパーフライやズームフライはあくまで反発に重点を置いているので、基本的には別物だろう。
同じくメタレーサーもガイドソールに重点を置いており、アシックスは欠片も反発性について謳っていない。
たまに「ヴェイパーほど反発がない」と文句を言っている人がいるようだが、そりゃそうだ。
そもそも反発する構造になっていない。

板バネが反発を返すのは、板が反っているからだ。
メタレーサーのカーボンプレートはアウトソールに沿って貼ってあるため、路面の接触面とカーボンプレートは常に平行だ。これでは、路面からの力でプレートを反らすことはできない。
つま先立ちの状態でようやく踵を力点・つま先を作用点(支点はそのちょい後ろ)にしてプレートを曲げることができるので、全く反発無い訳ではないが、根本的にはロスなく転がる構造を維持するためのプレートだ。
見るからに反発構造ではなかったから、私が飛びつくことになった訳だ。

他方で、ヴェイパーなどのプレートはソール面と常に角度を持っている。
なので、路面に接地している限りは内臓のプレートには常に曲がるストレスがかかる。
カーボンプレートがスプーンってのも嫌らしく(?)、スプーンの底面が潰されて戻る反発も得ようとしているのか、えげつないまでの反発構造になっているので、徹底的にカーボンプレートの使い方が違う。

手持ちのグライドライドとメタレーサーを比べてみたのだが、見た感じ反りのカーブそのものは大きな差はなさそう。
ただ、反り始めの位置がメタレーサーの方が後ろだ。
グライドライドは指の付け根付近だが、メタレーサーは中足部付近から反り始めており、ソールの平坦面が少ない。
まあ、グライドライドはそもそもメタライドよりも先端寄りに反り始め位置を持ってきているらしいので、メタレーサーの位置が本来(?)のガイドソールの形なのかもしれない。

メタレーサーのスピードレンジを考えると、このガイドソールの方が断然使いやすい。
場合によっては、着地の位置でソールが反っているので、着地・転がる・蹴るが全て同時のようになる。

横から見ると踵も反り上がっているので、踵で着地するとそこから転がり始めるように見えるが・・・実のところこのシューズは踵での着地を想定していない。

メタレーサーソール




踵の後ろ側にはアウトソールがない・・・。
また、踵の後ろは薄くなっていることもあってクッションもない。
このシューズのクッションは、中足部の後ろ寄りのところがMAXという印象。
別に走力に注文がつくシューズではないと思うのだが、つま先を立てて踵から着地する人には向かないシューズではある。

ガイドソールではないが、ソーティマジックRP5との比較も気になるところだろう。
ソーティマジックRP5は、履いてみると実に良く転がるソールで、ガイドソールと謳わないのが不思議なくらいだ。
ただ、履き比べてみると、なるほど全然違う。

大きな差は、RP5にはドロップがないところだ。
レスドロップで、つま先がコロンと転がる感触なので、中足部には転がる感触が薄い。
しかし、メタレーサーでは、例え(後ろ側の)アウトソールが平坦面でも、足はドロップで角度が付いている。
踵からつま先へのドロップで足が前に倒れ始めて、中足部からはガイドソールの影響で転がるという形なので、メタレーサーの方が圧倒的に接地感が楽だ。
他方で、RP5には柔らかさがほとんどないから、ロスなく転がるという面もあるのだが・・・。
RP5がガイドソールに分類されない理由も何となく判る。
まあ、あれはあれで良いシューズだ。

厚さは、先述の通りフリークスと同等。
ただ、レースシューズなので幅は同じではなく、メタレーサーの方が狭い。

メタレーサー厚さ比較




右がフリークスなので、見ての通り厚さはほぼ同じ。
フリークスは上から下に向かって末広がりのソールになっているが、メタレーサーも若干下の方が広くなっていて安定性を出している。
これがヴェイパーなどは切り立った状態になっていて、更に異様に柔らかいズームXのせいでとてつもなく不安定になっている模様。
ズームフライ3を足入れしたときの不安定さはビックリした。
そりゃ駅伝・マラソンで転倒シーンが増えるわ。

メタレーサーもフリークスよりは不安定ではあるが、実用的にはそれほど不安定さは感じない。
ズームXの厚底にあるような、ちょっと横に捻るとカクンと足首をくじきそうになる感じはない。
ペガサスターボでもかなり不安定なんだよな・・・。

で、肝心のクッション性だが、個人的には必要十分。ターサーエッジよりも断然ある。
ぶっちゃけ、柔らかい分フリークスより快適かもしれない(^_^;

ミッドソールは、フライトフォームの単一構造。
恐らく、オレンジに塗られた部分も白い部分も変わらない。
意外に思った人も多いだろうが、反発を謳ったフライトフォームプロペルでは無い。
先述の通り、このシューズは反発を得ようとしている構造ではないので、ミッドソール材にも反発性・・・この場合は、潰れに対する復元力はそれほど必要ないということかもしれない。

が。

このミッドソールなかなかのクセ者(^_^;

まず、最初の印象を正直言おう。

新材料かと思った。

もっと言おう。

ズームXをパクッたかと思った。

まあ、そんなこと無いと思うが。

つまり、ズームXに似ていると思った。
もちろん、全然違うけど、今までのフライトフォームとも違うとも思った。

フライトフォームプロペルが登場した辺りで、第2世代的な変化があり、普通のフライトフォームでもモチモチした感触が普通になった。
正直言えば、フライトフォームとフライトフォームプロペルの差異は履いた感触だけでは分かりにくい。
フライトフォームプロペルと呼ばれる、その実スピーバだと一発で判るんだが(^_^;

例えば、グライドライドに使われているフライトフォームとフライトフォームプロペルだと、硬度がややプロペルの方が高いかな〜的に感じる。組み合わされているので、反発の差異は判らない。

また、ターサーエッジはフライトフォームプロペルとなっているが、結構柔らかくモチモチしている。
結構簡単に踵が潰れる印象だ。

では、メタレーサーのフライトフォームはどうか。
相変わらず柔らかいが、ターサーエッジより潰れにくい印象だ。
厚さはメタレーサーの方が厚いのに変形はターサーエッジより少ない。

大きな違いは、潰れた後の感触だ。

パンパンに膨れた風船の上に乗っかっているような感触がある。

この辺がズームXに似ていると言ったところ。
ただ、ズームXよりは断然変形量は少ない。

弱い力でも変形するので、当たりがソフトでクッション性がある。
また、変形するのに強い力を必要としないせいか、足裏全面で叩くような着地でも衝撃がほとんど伝わってこない。
ターサーエッジと明らかに違うのは、つま先側の衝撃だ。本当につま先側のストレスが少ない。

そして、パンパンに膨れた風船の上、というのもポイントだ。
潰れてから、更に強い力で潰そうとすると、それはそれでちょっと潰れて力を吸収して、しかもそれを反発として返してくれる感じがする。

新材料、もしくはフライトフォームプロペルと呼ばれても別に疑問に感じないミッドソールになっている。
チューニングレベルではあろうが、恐らく初登場のフライトフォームではないだろうか。

ただ、似ている材料はある。
ソーティマジックLT2だ。
あまりに薄すぎて比較が難しいのだが、あの薄さでモチモチ感が出て、それでいて潰れきらない感触は非常に似ている。
LT2もプロペルではない。

プロペルとプロペルではないフライトフォームの定義の仕方が判らないのだが、正直気にしてもしようが無いと思った。
もはや、材料の名前がどうだろうと履いて感触を確かめるしかない。

最近はミッドソール材料が多様化しすぎてよく判らない。アシックスに限らず。
カーボンプレートが幅を利かせている傾向にあるが、実のところミッドソール材料戦争の方がよほど激しい。

メタレーサーのミッドソールとして、クッション性を保ちつつ、ガイドソールの邪魔をしない最小限の変形にしようとしたチューニングをひしひしと感じる。
変形量が少ないから不安定さもないし、ある程度変形しやすいからクッションもある。
変形してから強い力をかければ更に変形して反発を返す。
ちょっと良く出来過ぎなレベルで良くできたミッドソール材という感じだ。

正直に言って、メタレーサーで一番驚いて、一番想定外だったのがこのミッドソール材だ。
意外と話題にならないのが不思議だ・・・・。
ともかく、驚くほどこのシューズのコンセプトにマッチしている感じだ。
まあ、反発を謳わない材料で喜んでいるのは、私のように高反発シューズが合わなくて困っている人だけだろうけど・・・。

アウトソールも見てみよう。
アウトソールのメインはウェットグリップ。
デュオソールではない、というところで、意外性をもって受け止められているのが印象的。
ウェットグリップは、ソーティジャパンやスカイセンサージャパンで不動のアウトソールとして使用されているのだが、使わない人は全然使わない(^_^;

しかし、レースシューズのアウトソールとしては非常に優秀だ。
登場して20年以上経っているというと不思議に思われるかもしれないが、総合的なバランスとしてはアディダスのコンチネンタルラバーと並んで優れた材料だ。

材料そのものがグリップがあるので、路面にかかわらず安定したグリップを発揮する。
名前の通り雨でもグリップが高いのが特徴。
硬質ウレタン樹脂のデュオソールの場合、樹脂の粒のエッジを路面の細かな凹凸に引っかけることでグリップを発揮するのだが、摩耗してエッジがなくなったり、路面に凹凸が少なかったりすると途端にグリップを失う。
ウェットグリップは摩耗しても材料そのものが粘りのある摩擦を持っているので、常に安定したグリップを発揮する。

また、発泡ゴムであるので、アウトソールでの衝撃吸収能力も高い。
硬い路面と接触するアウトソールで衝撃を吸収するのが最も効率的なので、硬いウレタン樹脂と接触するデュオソールより足の裏の感触が断然ソフトになる。

メタレーサーは長距離を想定してかなり保護機能を高く保っているので、ウェットグリップを使用するのも納得だ。

また、カーボンプレートの存在も影響があるだろう。
というのも、アウトソール裏に硬質なカーボンプレートがあるとデュオソールではいっそう足当たりが厳しいものになる。
デュオソールは一粒一粒がミッドソールに押し込まれることで圧力を分散したり衝撃を吸収したりしているが、カーボンプレートの下に貼り付けられると押し込まれようが無くなってしまう。

また、グリップ的にも不利。
やはりデュオソールの粒が押し込まれて路面に対して角度を持ったりすることで引っかかりができたりするが、路面と常に平行に保たれてしまえば路面の凹凸より大きなデュオソールの粒では引っかかりにくくなってしまう。

様々な面でデュオソールは不利であり、ウェットグリップが良いという面もあるが、デュオソールがダメということもあって今回のようなアウトソールになったと考えられる。

ウェットグリップに掘られた溝も特徴的。
縦溝のみで、横溝が全く無いのも始めて見た。
もちろん、屈曲させないガイドソールならではの溝だろう。

溝は恐らく排水溝。
クルマのタイヤのトレッドと同じ考えのものだろう。
横溝は屈曲を誘導するのでやりたくなかったというのもあるが、ソール面の転がりを考えると縦溝の方が排水性が良かったのかもしれない。

実際、水の膜が張ったトラック路面でも十分なグリップを発揮。
トラックのコンディションが悪く、2コースは黒ずんでカビ(!)だかコケだかが全面に張り付いていて、乗ると滑ったところを見るとちゃんと排水しているらしい。

もともとガイドソールはグリップを要する構造ではないが、グリップに関しては全く不満が無い。
ミッドソールと合わせてアウトソールでの衝撃吸収も良好なようで、カーボンプレートの硬さはほとんど感じない。

そのカーボンプレートは、つま先先端と踵に無く、中足部からつま先にかけてアウトソール裏側にある。
踵側はアウトソールが二股になっている根元付近から伸びており、つま先側は先端のアシックスグリップと切り替わっている溝の手前まである。
プレートはソール外側端面には無く、端面から1cmくらい距離を置いている。
また、面白いことに先端はV字の二股になっているようだ。
ちょうど指の根元付近からは中央にプレートが無く、二股に分かれている。
理由はハッキリと判らないが、後述のつま先先端と併せて、横方向に指の自由度を確保したいのかもしれない。

そのつま先先端。
つま先先端はアウトソールが一度切れて、RP5でも使われていたアシックスグリップに変わっている。
RP5のレビューでアシックスグリップがウェットグリップの名前替えの疑惑もあったが、こうして使い分けされていることで別物であることが確定。
触った感じでは、アシックスグリップはグリップよりも耐摩耗性に重点を置いた材料な気がする。
基本的に上位ランナーが最も摩耗させるのはつま先先端なことが多いので、ある程度のグリップを確保しつつ耐摩耗性を上げているのかもしれない。

踵側の浮き小島になっているアウトソールは耐摩耗性重視のエーハープラスだろう。
グリップが高い順に、ウェットグリップ、アシックスグリップ、エーハープラスで、耐摩耗性はその逆。
きちんと目的別に使い分けされていると思われる。

で、気になったのはアシックスグリップの位置と役割。
RP5の時は、つま先先端で最後の踏ん張りを感じたので、ここでつま先立ちの支えになるためのグリップと耐摩耗性の確保だと思った。
が、メタレーサーは全く違うようだ。

そもそも、アシックスグリップのところは、足の指が無い。
ちょっとかかっているかもしれないが、ほぼ無いのでここでつま先立ち状態でグリップ、ってのは無い。

ガイドソール先端、転がりの最後の引っかかりを逃げようとしている部分なのかもしれない。
先端までガッチリプレートで固めると、最後の最後も引っかかる感じになって脚(主にふくらはぎ)の負担になるため、最後に屈曲させて若干力を逃がしてあげる構造なのかもしれない。
であれば、わざわざ屈曲溝を掘る理由も判る。

アッパーに関しては、芸の細かさと機能に結びついている感じがしなかったが、ソールに関しては細かな工夫があってのレース用ガイドソールという印象だ。

さて。
細かなところをこうして見てきたけど、トータルでレースシューズとしてどうか。
反発が無いんじゃ・・・と思う人も多いかもしれない。
しかし、クッション性の高さによる保護力と、バテても脚を後ろにやろうとすればすんなりペースが維持できそう、という楽さは間違いなくメリットだ。
ヴェイパーなど高反発シューズとは全く方向性が違うので、どっちが良いとか悪いとかでは無いだろう。
間違いなく相性の問題で、私のように高反発が困るという人には福音だろう。

既に練習や記録会にも使用しているので、使用感についてもちょっと話ができる。
そこで、私の素直な感想を言おう。
ここまで、高反発じゃ無いと言い切ってきた中、大変恐縮だけど、

アシックスのレースシューズ史上最高の高反発シューズじゃね?( ̄ー ̄;)

なんだかんだ言ってカーボンプレート入っていて、つま先立ち状態ならプレートも屈曲する。
ミッドソールもプロペル言わないけど、かなりモチモチした復元力を感じる。
結果、ソーティやターサーなんて比じゃ無い反発になってるんじゃね?

これに関しては、今回実験までした。

まず、先ほども出てきたヴェイパーとストリークとアディゼロジャパンの比較データだと、ヴェイパーは他のシューズよりもピッチが遅くなっている。
これは、反発によって滞空時間が延びている事が原因と考えられる。
実際、ヴェイパーとアディゼロジャパンでは、滞空時間について統計的な有意差があると判定できている。
ヴェイパーとストリークについては、数字的にはヴェイパーの方が滞空時間が長いのだが、(ばらつきなどを考慮した)統計的には有意差が出てなかったが、ピッチはヴェイパーの方が少ないという有意差が出ている。

反発で飛ばされる分、ピッチが遅くなるというのは私もズームフライで経験したし、ヴェイパーで体感している人も多いようだ。

ちなみにデータ上のピッチの差異は、2%程度。
で、それを踏まえて私も実験。
実験に使ったのはこいつら。

アシックステストサンプル




色鮮やかなトリオ。
ピンクのスカイセンサーはアップに使っただけだが( ̄∇ ̄)
実際の比較は、ソーティマジックRP5とメタレーサー。
それぞれ3kmをそこそこのペースで走って、ピッチを比較した。
ついでにタイムも取っているが、これは参考。
ピッチは、GPSウォッチに付いている機能を利用。
ピッチはGPSとは無関係にジャイロセンサーで測定しているはずなので、スピードよりは精度が高いはず。

本当はそれぞれ6kmで計測しようとしたのだけど、あまりに疲労が酷くて3kmになった。そんな話前にも聞いたな。。。
なので、ペースとしてはジョグに毛が生えた程度。3呼吸縛り(3回吐いて3回吸う)。

で、その結果。

メタレーサー




ソーティマジックRP5




上が先に走ったメタレーサーで、下が後から走ったRP5。
タイムはRP5の方が速いけど、実は途中までRP5の方が遅かった。最後無意識にちょっと頑張っちゃったらしい。

見て欲しいのはピッチ。
左に記載されている平均よりもグラフの線(茶色)を見て欲しい。

ピッチは右の縦軸だが、スケールは合わせてある。
どかんと落ち込んでいるのは信号待ち、または腕振りを止めてしまったのどちらかだ。

ちょっと判りにくいかもしれないが、メタレーサーの方がピッチの変動が大きく、不安定な場合が多い。
そして、比較的安定しているところでは概ね192くらいで推移している。

他方、RP5は終始安定していて、概ね195前後で推移している。
・・・1〜2%くらい、メタレーサーの方がピッチが落ちているのが判る。

実は、初めて履いた時から体感でピッチが落ちているのを感じていた。
なので、この実験に至ったのだが、実験後に改めてヴェイパーの実験結果を見て似たようなものだったんだな、と思った次第。

ただ、私の感触では、ズームフライの方がピッチの落ち方は顕著だったと思う。
つまり、ズームフライの方が脚が吹き飛ばされている(^_^;

メタレーサーも従来のソーティよりも高反発だが、ズームフライほどじゃないというのが、私の体感。
もちろん、こんなのは人によって違うから参考までに。

ただ、メタレーサーもそこそこ反発もあるというのは判った。
ここで、ちょっと言いたいのが、

ピッチが遅くなった=ストライドが伸びた=スピードが出る

とは、ならないということ。
実は、どのイコールも成立しない
物理のお話。

実は、ピッチというのは、ジャンプの高さに依存する。
もっと言えば、ジャンプの高さだけで決まる。

ランニングにおけるピッチは、足が路面を離れて、もう片方の足が着地するまでの時間のことだ。
すなわち、身体が中空を浮いている時間と言っていい。
そして、中空に浮いている時間は、横の進行スピードとは無関係で垂直方向の高さだけで決まる。
更に言うと、中空に浮いている時間は、体重にも関係が無い。
高校物理を勉強した人は、ちょっと思い出してもらえば納得してもらえるはず。

試しにその場で、普段のランニング中のピッチでジャンプしてみるといい。
そのジャンプの高さがランニング中のジャンプの高さだ。
実のところ、驚くほど低く、計算してみると2cmくらいだ。

で、ピッチが2%ほど遅くなった、というのが、全て滞空時間の違いによる(つまり接地時間は変わらない)とすれば、どれくらいジャンプの高さが変わるかと言えば・・・
1mmにも満たないレベルだ。

しかし、そのわずかなジャンプの高さで滞空時間が0.01秒違ったとしても横方向には数センチ進むので、バカにはならない。

じゃあ、やっぱりピッチが伸びればストライドが伸びるんだ、といえばそうなるとは限らない。
大抵そうなるように伸びるだろうが、2%ピッチが遅くなったからストライドが2%伸びるとは限らないのだ。
反発のエネルギーで上にばかり飛んでいれば、横方向には1%しか伸びない可能性もあるし、全くストライドが伸びない可能性もある。まあ、さすがにそれはあんまりないと思うけど。

更に言うと、2%ピッチが遅くなって、2%ストライドが伸びただけでは、スピードが変わっていない(^_^;
2%以上ストライドが伸びないとスピードは上がらない。

私がズームフライを履いた時は、明らかにピッチが遅くなったがスピードはあまり変わらなかった。
だから、ピッチが遅くなった分、ストライドが同程度伸びていたのだろう。とりあえず、高反発性は使い切った。
ただ、ひたすら疲れる。
疲れないで走ることが困難だった。
それに尽きる。

筋力や質(収縮スピード、収縮力のバランス)、フォームも影響があるだろう。脚の筋肉の付着量というのも、実は大きな影響がある(筋肉が重りなので)。
自分の身体に適したピッチというものがあって、そこから大幅にずれると走りづらくなるのはどうしようも無いと思う。
ズームフライが使えない、ひいてはもっと反発のあるヴェイパーを使えない(使わない)私の事情がそんなところにある。

これが、メタレーサーにも垣間見えてしまった('A`|||)

いや、これはヤバイと思った。
実は、実験の際、既に頑張ってピッチを抑えようとしている。
ジャンプの高さを1mmほど低く抑えようとしている(^_^;
理想としては、反発力を全て前方向に変換するのがいい。ピッチはそのままでストライドだけが伸びる。
簡単にできそうな気もするが、なんともまあ微妙な話だ。

結果、実験の時メタレーサーのピッチが不安定無いのは、そんなこんなでイマイチ走りづらくしていたからだろう。

で、先日、内輪のクラブ内の記録会で履いてみたら。

全く気にならなかった( ̄∇ ̄;)

5000mで、半年ぶりにキロ3分20秒ペースで走ったら、2呼吸(2回吸って2回吐く)のままだけど呼吸筋がやばくて2kmでリタイヤしたのだけど、ピッチに違和感は全く無かった。
その後、別の組に入ってキロ3分50秒くらいのペースメーカーやった時も違和感無し。

いきなり慣れた??

よく判らないけど、とりあえず構えるほど慣れる必要のあるシューズではなさそう。

で、今日は今日で3km×2本。レペ。
2本とも、過去のコースベスト(あくまで練習でのタイム。全力では無い)を15秒ほど更新!
もちろん、ピッチに違和感は無く、スピードがキロ3分20秒そこそこに上がっているのでピッチも200にアップ。
昔は210を超えていたから、これでも最近ピッチが遅くなって、ストライドが伸びる走りに変わってんだが。。。

トラックだったら10分ジャストくらいで2本という感触だった。
ソーティと比べて遜色ない、というかキロ5秒ほど速い(^_^;
速くなったのはシューズのおかげというか、自分の進化のおかげと思いたい。

とりあえず、ソーティと比較しても出せるスピードは遜色ないという確信は得た。
ただ、厳密には、ダメージの少ないトラックなら5000mくらいはRP5の方が速いかもしれないなぁ。
何となく。
RP5はソールの変形が無いから、本当にロスなくコロコロ足が転がって、脚が回るんだ・・・。

メタレーサーの使い方としては、ロードの10km以上。
ハーフとフルは間違いなくこれでいく。
ソーティスカイよりクッションがあるのは大きい。
スピードもソーティスカイより出せるし、値段も1万ほど安い
・・・・って何か悲しくなってきた(;´Д`)
大好きなシューズの行き先が無くなってしまった・・・・。
これも技術の進歩による時代の流れか・・・。

今のところレースが無いので練習専用(^_^;
レース用には別途買おうかなと思っている。
実は、色的には白+赤ストライプの方が好きなんだ('▽'*)

ヴェイパーをレースで使っている人は、練習も大抵ヴェイパー。ズームフライで練習するケースは意外と少なそう。
メタレーサーも同じ感じになりそう。
正直、このダメージの少なさは手放せない。

ヴェイパーより明らかに上なのは耐久性。
アウトソールは転がる使い方なので全然減らない感じだし、ミッドソールも普通のシューズと変わらない。
そもそも屈曲しないから、屈曲のヘタリもほとんどない。
ぶっちゃけ、ソーティより耐久性高い。
ソーティマジックRP系なんかは、レースに使うのは正直50km未満。屈曲剛性がすぐへたってしまう。

・・・・。
気が付いたら、メタレーサーに依存する体質になっていた!
どの程度の耐久になるかは判らないが、2万のシューズを練習にレースにどんどん買うしかない。
恐るべしアシックスの戦略。
ナイキのヴェイパー戦略に嵌まった人の気持ちが分かるが、ヴェイパーほど金を使わないのはいい。

本当はLT2も練習にガンガン使いたいのだが、最近悪化している足底腱膜炎がそれを許してくれない。
大きな路面のひび割れ(というか段)を踏んだら激痛が走る。
しかし、カーボンプレートという楯を持つメタレーサーなら無痛で走れる・・・。
もはやメタレーサー依存症・・・っ!

ターサーエッジも出番が無くなりそうな雰囲気。
ちなみに今日はアップはターサーエッジだった。
あれはアレで良いんだが・・・メタレーサーが完全に上位互換。
ぶっちゃけ、ジョグでもメタレーサーでいいじゃないかって感じだ。


待ちに待ったメタレーサーは期待通り。もしくは期待以上。
後はレースが復活すれば大活躍間違いなし。

もっと言えば、ポンコツな身体が何とかなれば完璧!

・・・それは現在見込み薄・・・。

でもまあ、この歳まで走って、辛くなったところでこのシューズにで会えたのは幸運。
世の中反発反発というシューズが増えている中で、我関せず我が道を行ったアシックスには感謝。

とは言いつつ、私も流行の高反発シューズも履けるようになりたい・・・。
まあ、いつか、ね。
アシックスも、メタレーサーとは別にそうゆうシューズがあってもいいかも。

ヴェイパーをきっかけにシューズに革新が起きた昨今。
楽しみが増えたなぁ。
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