50足目です。
50だよ!
1足1万としても、50万だよ!?
ここで紹介しているのは現行品限定で、定価買いも少なくないから1足1万で済んでないよ!?
ここで紹介するために買っているわけじゃないけど、ここで紹介しても1円も儲けてないのが切ないね!
ともあれ、お金の計算はしない方がいいね・・・。
そんなどうでもいいことはさておいて。
記念すべき50足目は、やはり記念すべきシューズということで。

メタレーサー!
厳密にはメタレーサーTOKYO。
アシックス初のトップランナー向けレースシューズ。
・・・というと「ソーティは??」っていう感じになるけど、ソーティは日本限定品。
グローバルモデルのトップランナー向けとなると実はこれまで無かった。
アシックスはそもそもトップランナーと契約してシューズを提供するいうことがほとんどないのだけど、過去にはスカイセンサージャパンを履いた女子選手とかいたなぁ。
最近は結構トップアスリートも全面に持ってくることも増えてきた。桐生とか川内とか。
国内では冬の駅伝シーズンでプロトタイプが見かけられるようになって話題になったけど、海外では真っ黒なプロトタイプが1年以上前からチラチラ散見されていた。
昨年の春くらい前になるとカーボン入りがウワサされ、当時は「アシックスのカーボンプレート入りシューズ」「ターサーエッジ」がくっついて噂になっていた。
どうやら半年以上前には販売店に新製品がお披露目されているようで、夏に出るターサーエッジの名前リークとカーボンプレート入りシューズのウワサがくっついてしまったらしい。
選手が履いている足元が写った写真ではよく分からなかったけど、はっきりソールが分かる形でプロトタイプの写真を見たのは、ちょうど1年くらい前だった・・・と思っていたけど、振り返って調べたらどうも昨秋(10月?)くらいだったかもしれない。
時期はさておき、その頃見たプロトタイプはソール裏からカーボンプレートが見えた。
ヴェイパーなど、それまでのミッドソールに埋め込まれたカーボンプレートの使い方と違ってアウトソール真裏に張り付いた状態なのが分かった。
この時点で、即買いを決意(^_^;
私は、シューズに関しては実用主義なので、物珍しさだけでは買わない。
ヴェイパーも興味津々なのだが、ズームフライの反発でさえ合わない事が分かったので買ってない。
そんな私でも、これは使えると。
このシューズは、高反発シューズではない。だから、多分、私にも使える。
と。
メタライドと同系統であることが予想されたので、グライドライドも割とすぐ手を出してトライ。
その後、RP5でも効果を実感して、待ちに待っていたという次第。
結果、登場したシューズはほぼ想像通りだった・・・!
さて、まず概要のおさらい。
名前はメタがついている。
これまでのメタラン、メタライドは技術見本的なシューズで、直接の製造原価や性能とは無関係に高価な感じだったが、今回の出たメタレーサー(それ以外のメタライズ、メタスプリントも含め)は実用的な競技シューズ。
値段も相応の値段・・・むしろ安いと感じるものになった。
日本で買えるカーボンプレート入りランニングシューズでは、これより安いのはカーボンロケット(ホカオネオネ)とエンドロフィンプロ(サッカニー)くらいかな?
カーボンプレートは、反発を得るために使用しているわけではなく、ガイドソール(メタライドから始まったロッカー構造)の剛性維持のために使用。
カーボンプレートというと何故か高反発と思う人が多いかもしれないが、カーボン強化樹脂の良いところは軽量で剛性が高いところだ。且つ、靭性もあって簡単に壊れない。耐久性も高い。
スパイクでは割と使われているのにロード用ランニングシューズで普及し始めたのはヴェイパー以降なのが意外。
もちろんゴルフクラブのシャフトなどのように高弾性を活かす使い方が多い。しかし、メタレーサーでは反発性のためには使われず、ソール形状を維持するのにちょうど良いということらしい。
まあ、ナイロンよりは断然強い。(ナイロンも凄く強い樹脂だよ?)
剛性だけならGF(グラスファイバー)含有PPSだって相当だが、そこはやはり弾性も欲しかったのだろう。
カーボンプレートを反発を得る以外の目的に使うのはこのシューズが初かな?
あ、いや、メタランがあったか・・・。
まあ、どうでもいいや。
肝心のシューズを詳しく見ていこう!
まず、割とどうでもいい(^_^;アッパーから。
ちょっと、ヒールを見て欲しい。

何を見て欲しいかというと、形状を維持するための内張があるだけだというところだ。
つまり、このシューズにはヒールカップがない。
ソーティでもガッチリした樹脂のヒールカップがあるのだが、このシューズにはない。
これは、グローバルモデルのスパイクと同じだ。
手元にあったのはガンラップ(3000mSC用)だが、似た感じ。
日本ではガチガチのヒールカップは普通だが、ナイキなんかはレースモデルになると柔になるので、海外では硬いヒールカップは好まれていないのかもしれない。
ともあれ、メタレーサーのアッパーは完全なグローバルモデル。

一応、アシックスのサイドストライプはある。
あるが、単なるペイント・・・。補強とは全く関係が無い。
この辺りが完全にグローバル仕様。グローバルモデルは、ともかくサイドストライプを補強機能としては殺しにかかる('A`|||)
では、出来が悪いかといえばそんなことはない。
そもそもフィット性がアシックスらしく抜群に良いのでストレスはない。
ヒールカップ、ストライプによる補強がないのでホールド性が少ないのは確かだが、ナイキに慣れている人ならわかると思うが、これはこれで全然問題無い。
不満はないのだが・・・。
斜めになっているメッシュ方向とか、あまり意味を感じない。
斜め方向が補強のラインになっているかと思ったが、内側は何か向きが違う。
外側の斜めラインは合っていると思うのだが、外側の方には透明な樹脂によって甲を巻き上げる補強が入っている。
結局、メッシュ方向とか関係なくどの方向でもそれなりに剛性があるメッシュなので、靴紐を締めればちゃんとホールド感がある。
総じて、工夫の効果はさておいて、いいアッパーだ。
ところで、最初に足入れしたとき感じたのが、
「ちょっと長い?」
だった。つま先にゆとりがあって全長が長いように思えた。
今、試しにソーティマジックRP5とメタレーサーをそれぞれ履いてみたのだが、やはりメタレーサーの方がかなり(1cm近く)長く、つま先に空間がある。
ソールの長さも実測してみた。ソーティやセンブーなどその辺に転がっていた(^_^;レースシューズを測ってみると、25.5で大体28〜29cmの間に入る。(測り方は一定のやり方で統一)
それに対してメタレーサーは30cm越え。
これは、踵が後ろに飛び出し気味なのも含んでいる。
ガイド構造が全長を長くしている要因のひとつとして考えて良さそう。
ちなみにグライドライドは更に長く、31cmを越えていた。
全長が他のシューズより長い、と聞くと、「じゃあ、サイズをワンサイズ落とそうかな?」と思う人がいるかもしれない。
それは、ちょっと待って、と私は声を大に言いたい。サイズ選定には一家言ある。
メーカーが同じでもシューズによってサイズが違うから、必ず試し履きしてサイズを選びましょう、というのはよく聞く話だ。
試し履きして、のところは否定しようがないが、「サイズを選びましょう」については疑問を呈する。
少なくとも、私は試し履きの結果でサイズは変えない。
私は主要メーカーについては、基本25.5で決めている。試し履きしなくても、サイズは変わらない。
強いて言えば、ジョグにしか使わなくて、安売りのサイズが限られている場合は26.0を選ぶ場合がある。
重要な目的のシューズは、25.5一択だ。
理由はシンプル。
メーカーが、目的を持ってそのサイズ・フィット感にしているのだから、その目的に乗っているだけだ。
そして、サイズはシューズと足の間に隙間(=パワー伝達ロス)を生じさせないため最小サイズを狙うのだが、25.5以下は小さくて履けない。
小さくて履けない部分は、全長ではなく、踵だ。
メタレーサーも踵がピッタリフィット。大変気持ちいい。
これ以上サイズを下げると、踵が入り切らないでフィットが悪くなるハズだ。
メタレーサーはヒールカップがないので痛くはないかもしれないが、ヒールカップがあるシューズだと25.0では踵が痛くてダメだ。
当たり前の話をすると、メーカーはモデルによって基準となる足のサイズを変えるはずがない。
25.5のシューズであれば、25.5の基準サイズの足型があって、それを元に設計する。(足型には日本人や欧米人という差はあるかもしれないが)
そして、それでできるフィット性には目的がある。
例えば、エントリーモデルであればキツイ締め付けに慣れていないことと、大きな力で蹴ることがない前提で緩めにする。
例えば、レーシングモデルであればエネルギーロスを防ぐためできるだけ隙間を埋めてキツイフィットにする。
その設計の意図と自分の好みにアンマッチがあった時に「このシューズはサイズを変えよう」となるわけだ。
キツイという理由で大きいサイズを選ぶのは分からないではない。
キツイシューズ自体がストレスではある。
試しに、厚底エントリーモデルでちょうどいいサイズで、同じメーカーのスパイクを履いてみると、凄まじくギチギチになることが分かる。
隙間がない方が良いといっても履くこと自体ストレスで、サイズを上げるのはありだろう。
問題は、サイズを下げる方。
サイズの大きいシューズだからワンサイズ下げよう、と言って下げられるようならば、普段から大きいサイズのシューズを履いている可能性が高い。
そうゆう場合、多くは指先の隙間の広さでサイズを選んだ結果のことが多い。
しかし、指先の前方向の隙間は、実用上それほど大きな問題では無い。
踵と足首周りのフィットがシューズにとって何より大切なのは、多くの人が実感しているはず。
是非、ヒールの大きさでサイズを選んで欲しい。
シューズを履く時に「つま先を立てて、踵をトントンとやる」なんて履き方の紹介を読んだことがあるが、
そんな隙間なんて無いんだけど?
私の持っているシューズは、足を入れればその時点でほとんど隙間無くヒールカップに踵が入るけどなぁ。
ヒールカップのスポンジを潰すってことかな?
まあ、どうでもいいか。
話がちょっと逸れたが、メタレーサーのサイズの話に戻る。
ガイド構造は、転がるという特性上他のシューズよりも全長が長くなる傾向なのは間違いなさそう。
踵が後ろに飛び出しているのもあるが、同様につま先も長いようだ。
そのためにつま先にも空間が空きがちなのだろう。
全長方向に長い分には、指より前の空間は元々デッドスペースなのでほとんど害も益もない。この部分の長さを気にしてサイズを選定するのは割と無駄。
それとは別に、メタレーサーの指先は横方向(上方向も含む?)にも緩めになっているようだ。
どちらかと言えば、指の上下・横方向の空間の方が影響が大きいと思うので、そちらの方が重要だ。
恐らく、フルマラソンなど長距離レースを想定して、キツイと指・・・というか爪の負担が増すので緩くしている可能性が考えられる。
ただ、指先の空間が広いと、指が動いてマメの原因になりかねない。
甲から指の根元まではしっかりフィットしているので、指先をルーズにしているのは意図的で間違いなさそう。
指先のルーズさのメリットデメリットを天秤にかけてこのサイズになったのではないかと思う。
いずれにせよ、スパイクやソーティのようなギチギチのフィット感をこのシューズに求めるのは無理そうだ。
アッパーについて、写真がないけど書いておきたいのが、つま先に空いた穴。
USBタイプCが刺さってデータ転送ができそうな雰囲気だが、残念ながら穴が小さくて刺さらなかった(^_^;
目的は、通気によるシューズ内冷却。どっかで、水抜き穴という記載を見た気がするが、三障じゃないんだからそれはないだろう(^_^;
仮に水溜まりに足を突っ込んだ場合でも、つま先から水は抜けにくいと思う。
しかし。
空冷穴にしても無駄じゃね?
空気の入り口にしても、出口がない。
流体は入り口と出口があって初めて流れる。
明確な出口がないので、綺麗な流れは期待できない。
マジックベンチレーションという、ソール底面に穴が空いていたものは、着地の圧縮で空気が押し出されて、足が離れる際に同じ穴から吸気するというポンプ作用を利用したものだった。
灼熱の日なんかだと、シューズ内の足裏に籠もった熱い空気を着地で押し出して、焼けて目玉焼きができそうな路面周辺の空気を吸うわけですな。
・・・空気の質はさておき、マジックベンチレーションの換気作用は理にかなっている。
今回のタイプC用(にもならない)穴は・・・メッシュから抜くのかな?
だったら、普通にメッシュから熱気が抜けるのとあんまり変わらないんじゃね?
指先の温度は下がるのか・・・?
フローができるイメージが付かないのだが・・・空冷できるデータがあるのかもしれない。
まあ、マジックベンチレーションと違って水が入るとかはあまり感じなかったので(雨の日も走ってみた)、害は無い感じ。
しかし、実用的なメリットは、話のネタになる、くらいじゃね?
さて、割とどうでもいいと言ったアッパーにここまで話が長くなってしまったが、いよいよ本番のソールだ!
改めて横からの写真。

ヴェイパーフライやアルファフライほどではないが、なかなかの厚底感。
後で写真を載せるが、厚みとしてはフリークスジャパンと同等。
これをピュアレーサーとしてしまった辺りに技術の進歩を感じる。
ヴェイパーフライとは別に開発が進んだ感があるメタレーサーではあるが、ヴェイパーの普及がなかったらこのメタレーサーの状態で世に出たかどうかイマイチ判らない。
少なからず影響があったのではないだろうか。
厚底をレースシューズとして普及させたナイキ様々だ。
まず、ロッカー構造について。
アシックス的にはガイドソール。
この手のロッカー構造自体は他のシューズにもある。
ズームフライもロッカー構造を感じた。
ヴェイパーフライは持ってないけど同じくロッカー構造の恩恵があるようだ。
アシックスによると、転がるソール構造により足首の屈曲を小さくすることで筋肉の負担を減らすということらしい。
というところで、手元にヴェイパーフライとズームストリーク6とアディゼロアディオス(ジャパン)ブーストを比較したデータがあるのだが、それによるとヴェイパーフライを履いた時に足首の仕事が減っているらしい。
まさしく、ガイドソールと同じ効果(^_^;
ヴェイパーは履いたことが無いが、ズームフライを履いた感触だとガイドソールとはちょっと異なる印象がある。
まず、アウトソールがそれなりに柔らかいのでしっかりとしたガイド構造になっていない。
また、つま先の反りがかなりつま先側に寄っているので、最後の蹴りの瞬間だけカクン隣るような感じで、転がるという感じはガイドソールよりは無い印象だ。
類似点はあるが、ヴェイパーフライやズームフライはあくまで反発に重点を置いているので、基本的には別物だろう。
同じくメタレーサーもガイドソールに重点を置いており、アシックスは欠片も反発性について謳っていない。
たまに「ヴェイパーほど反発がない」と文句を言っている人がいるようだが、そりゃそうだ。
そもそも反発する構造になっていない。
板バネが反発を返すのは、板が反っているからだ。
メタレーサーのカーボンプレートはアウトソールに沿って貼ってあるため、路面の接触面とカーボンプレートは常に平行だ。これでは、路面からの力でプレートを反らすことはできない。
つま先立ちの状態でようやく踵を力点・つま先を作用点(支点はそのちょい後ろ)にしてプレートを曲げることができるので、全く反発無い訳ではないが、根本的にはロスなく転がる構造を維持するためのプレートだ。
見るからに反発構造ではなかったから、私が飛びつくことになった訳だ。
他方で、ヴェイパーなどのプレートはソール面と常に角度を持っている。
なので、路面に接地している限りは内臓のプレートには常に曲がるストレスがかかる。
カーボンプレートがスプーンってのも嫌らしく(?)、スプーンの底面が潰されて戻る反発も得ようとしているのか、えげつないまでの反発構造になっているので、徹底的にカーボンプレートの使い方が違う。
手持ちのグライドライドとメタレーサーを比べてみたのだが、見た感じ反りのカーブそのものは大きな差はなさそう。
ただ、反り始めの位置がメタレーサーの方が後ろだ。
グライドライドは指の付け根付近だが、メタレーサーは中足部付近から反り始めており、ソールの平坦面が少ない。
まあ、グライドライドはそもそもメタライドよりも先端寄りに反り始め位置を持ってきているらしいので、メタレーサーの位置が本来(?)のガイドソールの形なのかもしれない。
メタレーサーのスピードレンジを考えると、このガイドソールの方が断然使いやすい。
場合によっては、着地の位置でソールが反っているので、着地・転がる・蹴るが全て同時のようになる。
横から見ると踵も反り上がっているので、踵で着地するとそこから転がり始めるように見えるが・・・実のところこのシューズは踵での着地を想定していない。

踵の後ろ側にはアウトソールがない・・・。
また、踵の後ろは薄くなっていることもあってクッションもない。
このシューズのクッションは、中足部の後ろ寄りのところがMAXという印象。
別に走力に注文がつくシューズではないと思うのだが、つま先を立てて踵から着地する人には向かないシューズではある。
ガイドソールではないが、ソーティマジックRP5との比較も気になるところだろう。
ソーティマジックRP5は、履いてみると実に良く転がるソールで、ガイドソールと謳わないのが不思議なくらいだ。
ただ、履き比べてみると、なるほど全然違う。
大きな差は、RP5にはドロップがないところだ。
レスドロップで、つま先がコロンと転がる感触なので、中足部には転がる感触が薄い。
しかし、メタレーサーでは、例え(後ろ側の)アウトソールが平坦面でも、足はドロップで角度が付いている。
踵からつま先へのドロップで足が前に倒れ始めて、中足部からはガイドソールの影響で転がるという形なので、メタレーサーの方が圧倒的に接地感が楽だ。
他方で、RP5には柔らかさがほとんどないから、ロスなく転がるという面もあるのだが・・・。
RP5がガイドソールに分類されない理由も何となく判る。
まあ、あれはあれで良いシューズだ。
厚さは、先述の通りフリークスと同等。
ただ、レースシューズなので幅は同じではなく、メタレーサーの方が狭い。

右がフリークスなので、見ての通り厚さはほぼ同じ。
フリークスは上から下に向かって末広がりのソールになっているが、メタレーサーも若干下の方が広くなっていて安定性を出している。
これがヴェイパーなどは切り立った状態になっていて、更に異様に柔らかいズームXのせいでとてつもなく不安定になっている模様。
ズームフライ3を足入れしたときの不安定さはビックリした。
そりゃ駅伝・マラソンで転倒シーンが増えるわ。
メタレーサーもフリークスよりは不安定ではあるが、実用的にはそれほど不安定さは感じない。
ズームXの厚底にあるような、ちょっと横に捻るとカクンと足首をくじきそうになる感じはない。
ペガサスターボでもかなり不安定なんだよな・・・。
で、肝心のクッション性だが、個人的には必要十分。ターサーエッジよりも断然ある。
ぶっちゃけ、柔らかい分フリークスより快適かもしれない(^_^;
ミッドソールは、フライトフォームの単一構造。
恐らく、オレンジに塗られた部分も白い部分も変わらない。
意外に思った人も多いだろうが、反発を謳ったフライトフォームプロペルでは無い。
先述の通り、このシューズは反発を得ようとしている構造ではないので、ミッドソール材にも反発性・・・この場合は、潰れに対する復元力はそれほど必要ないということかもしれない。
が。
このミッドソールなかなかのクセ者(^_^;
まず、最初の印象を正直言おう。
新材料かと思った。
もっと言おう。
ズームXをパクッたかと思った。
まあ、そんなこと無いと思うが。
つまり、ズームXに似ていると思った。
もちろん、全然違うけど、今までのフライトフォームとも違うとも思った。
フライトフォームプロペルが登場した辺りで、第2世代的な変化があり、普通のフライトフォームでもモチモチした感触が普通になった。
正直言えば、フライトフォームとフライトフォームプロペルの差異は履いた感触だけでは分かりにくい。
フライトフォームプロペルと呼ばれる、その実スピーバだと一発で判るんだが(^_^;
例えば、グライドライドに使われているフライトフォームとフライトフォームプロペルだと、硬度がややプロペルの方が高いかな〜的に感じる。組み合わされているので、反発の差異は判らない。
また、ターサーエッジはフライトフォームプロペルとなっているが、結構柔らかくモチモチしている。
結構簡単に踵が潰れる印象だ。
では、メタレーサーのフライトフォームはどうか。
相変わらず柔らかいが、ターサーエッジより潰れにくい印象だ。
厚さはメタレーサーの方が厚いのに変形はターサーエッジより少ない。
大きな違いは、潰れた後の感触だ。
パンパンに膨れた風船の上に乗っかっているような感触がある。
この辺がズームXに似ていると言ったところ。
ただ、ズームXよりは断然変形量は少ない。
弱い力でも変形するので、当たりがソフトでクッション性がある。
また、変形するのに強い力を必要としないせいか、足裏全面で叩くような着地でも衝撃がほとんど伝わってこない。
ターサーエッジと明らかに違うのは、つま先側の衝撃だ。本当につま先側のストレスが少ない。
そして、パンパンに膨れた風船の上、というのもポイントだ。
潰れてから、更に強い力で潰そうとすると、それはそれでちょっと潰れて力を吸収して、しかもそれを反発として返してくれる感じがする。
新材料、もしくはフライトフォームプロペルと呼ばれても別に疑問に感じないミッドソールになっている。
チューニングレベルではあろうが、恐らく初登場のフライトフォームではないだろうか。
ただ、似ている材料はある。
ソーティマジックLT2だ。
あまりに薄すぎて比較が難しいのだが、あの薄さでモチモチ感が出て、それでいて潰れきらない感触は非常に似ている。
LT2もプロペルではない。
プロペルとプロペルではないフライトフォームの定義の仕方が判らないのだが、正直気にしてもしようが無いと思った。
もはや、材料の名前がどうだろうと履いて感触を確かめるしかない。
最近はミッドソール材料が多様化しすぎてよく判らない。アシックスに限らず。
カーボンプレートが幅を利かせている傾向にあるが、実のところミッドソール材料戦争の方がよほど激しい。
メタレーサーのミッドソールとして、クッション性を保ちつつ、ガイドソールの邪魔をしない最小限の変形にしようとしたチューニングをひしひしと感じる。
変形量が少ないから不安定さもないし、ある程度変形しやすいからクッションもある。
変形してから強い力をかければ更に変形して反発を返す。
ちょっと良く出来過ぎなレベルで良くできたミッドソール材という感じだ。
正直に言って、メタレーサーで一番驚いて、一番想定外だったのがこのミッドソール材だ。
意外と話題にならないのが不思議だ・・・・。
ともかく、驚くほどこのシューズのコンセプトにマッチしている感じだ。
まあ、反発を謳わない材料で喜んでいるのは、私のように高反発シューズが合わなくて困っている人だけだろうけど・・・。
アウトソールも見てみよう。
アウトソールのメインはウェットグリップ。
デュオソールではない、というところで、意外性をもって受け止められているのが印象的。
ウェットグリップは、ソーティジャパンやスカイセンサージャパンで不動のアウトソールとして使用されているのだが、使わない人は全然使わない(^_^;
しかし、レースシューズのアウトソールとしては非常に優秀だ。
登場して20年以上経っているというと不思議に思われるかもしれないが、総合的なバランスとしてはアディダスのコンチネンタルラバーと並んで優れた材料だ。
材料そのものがグリップがあるので、路面にかかわらず安定したグリップを発揮する。
名前の通り雨でもグリップが高いのが特徴。
硬質ウレタン樹脂のデュオソールの場合、樹脂の粒のエッジを路面の細かな凹凸に引っかけることでグリップを発揮するのだが、摩耗してエッジがなくなったり、路面に凹凸が少なかったりすると途端にグリップを失う。
ウェットグリップは摩耗しても材料そのものが粘りのある摩擦を持っているので、常に安定したグリップを発揮する。
また、発泡ゴムであるので、アウトソールでの衝撃吸収能力も高い。
硬い路面と接触するアウトソールで衝撃を吸収するのが最も効率的なので、硬いウレタン樹脂と接触するデュオソールより足の裏の感触が断然ソフトになる。
メタレーサーは長距離を想定してかなり保護機能を高く保っているので、ウェットグリップを使用するのも納得だ。
また、カーボンプレートの存在も影響があるだろう。
というのも、アウトソール裏に硬質なカーボンプレートがあるとデュオソールではいっそう足当たりが厳しいものになる。
デュオソールは一粒一粒がミッドソールに押し込まれることで圧力を分散したり衝撃を吸収したりしているが、カーボンプレートの下に貼り付けられると押し込まれようが無くなってしまう。
また、グリップ的にも不利。
やはりデュオソールの粒が押し込まれて路面に対して角度を持ったりすることで引っかかりができたりするが、路面と常に平行に保たれてしまえば路面の凹凸より大きなデュオソールの粒では引っかかりにくくなってしまう。
様々な面でデュオソールは不利であり、ウェットグリップが良いという面もあるが、デュオソールがダメということもあって今回のようなアウトソールになったと考えられる。
ウェットグリップに掘られた溝も特徴的。
縦溝のみで、横溝が全く無いのも始めて見た。
もちろん、屈曲させないガイドソールならではの溝だろう。
溝は恐らく排水溝。
クルマのタイヤのトレッドと同じ考えのものだろう。
横溝は屈曲を誘導するのでやりたくなかったというのもあるが、ソール面の転がりを考えると縦溝の方が排水性が良かったのかもしれない。
実際、水の膜が張ったトラック路面でも十分なグリップを発揮。
トラックのコンディションが悪く、2コースは黒ずんでカビ(!)だかコケだかが全面に張り付いていて、乗ると滑ったところを見るとちゃんと排水しているらしい。
もともとガイドソールはグリップを要する構造ではないが、グリップに関しては全く不満が無い。
ミッドソールと合わせてアウトソールでの衝撃吸収も良好なようで、カーボンプレートの硬さはほとんど感じない。
そのカーボンプレートは、つま先先端と踵に無く、中足部からつま先にかけてアウトソール裏側にある。
踵側はアウトソールが二股になっている根元付近から伸びており、つま先側は先端のアシックスグリップと切り替わっている溝の手前まである。
プレートはソール外側端面には無く、端面から1cmくらい距離を置いている。
また、面白いことに先端はV字の二股になっているようだ。
ちょうど指の根元付近からは中央にプレートが無く、二股に分かれている。
理由はハッキリと判らないが、後述のつま先先端と併せて、横方向に指の自由度を確保したいのかもしれない。
そのつま先先端。
つま先先端はアウトソールが一度切れて、RP5でも使われていたアシックスグリップに変わっている。
RP5のレビューでアシックスグリップがウェットグリップの名前替えの疑惑もあったが、こうして使い分けされていることで別物であることが確定。
触った感じでは、アシックスグリップはグリップよりも耐摩耗性に重点を置いた材料な気がする。
基本的に上位ランナーが最も摩耗させるのはつま先先端なことが多いので、ある程度のグリップを確保しつつ耐摩耗性を上げているのかもしれない。
踵側の浮き小島になっているアウトソールは耐摩耗性重視のエーハープラスだろう。
グリップが高い順に、ウェットグリップ、アシックスグリップ、エーハープラスで、耐摩耗性はその逆。
きちんと目的別に使い分けされていると思われる。
で、気になったのはアシックスグリップの位置と役割。
RP5の時は、つま先先端で最後の踏ん張りを感じたので、ここでつま先立ちの支えになるためのグリップと耐摩耗性の確保だと思った。
が、メタレーサーは全く違うようだ。
そもそも、アシックスグリップのところは、足の指が無い。
ちょっとかかっているかもしれないが、ほぼ無いのでここでつま先立ち状態でグリップ、ってのは無い。
ガイドソール先端、転がりの最後の引っかかりを逃げようとしている部分なのかもしれない。
先端までガッチリプレートで固めると、最後の最後も引っかかる感じになって脚(主にふくらはぎ)の負担になるため、最後に屈曲させて若干力を逃がしてあげる構造なのかもしれない。
であれば、わざわざ屈曲溝を掘る理由も判る。
アッパーに関しては、芸の細かさと機能に結びついている感じがしなかったが、ソールに関しては細かな工夫があってのレース用ガイドソールという印象だ。
さて。
細かなところをこうして見てきたけど、トータルでレースシューズとしてどうか。
反発が無いんじゃ・・・と思う人も多いかもしれない。
しかし、クッション性の高さによる保護力と、バテても脚を後ろにやろうとすればすんなりペースが維持できそう、という楽さは間違いなくメリットだ。
ヴェイパーなど高反発シューズとは全く方向性が違うので、どっちが良いとか悪いとかでは無いだろう。
間違いなく相性の問題で、私のように高反発が困るという人には福音だろう。
既に練習や記録会にも使用しているので、使用感についてもちょっと話ができる。
そこで、私の素直な感想を言おう。
ここまで、高反発じゃ無いと言い切ってきた中、大変恐縮だけど、
アシックスのレースシューズ史上最高の高反発シューズじゃね?( ̄ー ̄;)
なんだかんだ言ってカーボンプレート入っていて、つま先立ち状態ならプレートも屈曲する。
ミッドソールもプロペル言わないけど、かなりモチモチした復元力を感じる。
結果、ソーティやターサーなんて比じゃ無い反発になってるんじゃね?
これに関しては、今回実験までした。
まず、先ほども出てきたヴェイパーとストリークとアディゼロジャパンの比較データだと、ヴェイパーは他のシューズよりもピッチが遅くなっている。
これは、反発によって滞空時間が延びている事が原因と考えられる。
実際、ヴェイパーとアディゼロジャパンでは、滞空時間について統計的な有意差があると判定できている。
ヴェイパーとストリークについては、数字的にはヴェイパーの方が滞空時間が長いのだが、(ばらつきなどを考慮した)統計的には有意差が出てなかったが、ピッチはヴェイパーの方が少ないという有意差が出ている。
反発で飛ばされる分、ピッチが遅くなるというのは私もズームフライで経験したし、ヴェイパーで体感している人も多いようだ。
ちなみにデータ上のピッチの差異は、2%程度。
で、それを踏まえて私も実験。
実験に使ったのはこいつら。

色鮮やかなトリオ。
ピンクのスカイセンサーはアップに使っただけだが( ̄∇ ̄)
実際の比較は、ソーティマジックRP5とメタレーサー。
それぞれ3kmをそこそこのペースで走って、ピッチを比較した。
ついでにタイムも取っているが、これは参考。
ピッチは、GPSウォッチに付いている機能を利用。
ピッチはGPSとは無関係にジャイロセンサーで測定しているはずなので、スピードよりは精度が高いはず。
本当はそれぞれ6kmで計測しようとしたのだけど、あまりに疲労が酷くて3kmになった。そんな話前にも聞いたな。。。
なので、ペースとしてはジョグに毛が生えた程度。3呼吸縛り(3回吐いて3回吸う)。
で、その結果。


上が先に走ったメタレーサーで、下が後から走ったRP5。
タイムはRP5の方が速いけど、実は途中までRP5の方が遅かった。最後無意識にちょっと頑張っちゃったらしい。
見て欲しいのはピッチ。
左に記載されている平均よりもグラフの線(茶色)を見て欲しい。
ピッチは右の縦軸だが、スケールは合わせてある。
どかんと落ち込んでいるのは信号待ち、または腕振りを止めてしまったのどちらかだ。
ちょっと判りにくいかもしれないが、メタレーサーの方がピッチの変動が大きく、不安定な場合が多い。
そして、比較的安定しているところでは概ね192くらいで推移している。
他方、RP5は終始安定していて、概ね195前後で推移している。
・・・1〜2%くらい、メタレーサーの方がピッチが落ちているのが判る。
実は、初めて履いた時から体感でピッチが落ちているのを感じていた。
なので、この実験に至ったのだが、実験後に改めてヴェイパーの実験結果を見て似たようなものだったんだな、と思った次第。
ただ、私の感触では、ズームフライの方がピッチの落ち方は顕著だったと思う。
つまり、ズームフライの方が脚が吹き飛ばされている(^_^;
メタレーサーも従来のソーティよりも高反発だが、ズームフライほどじゃないというのが、私の体感。
もちろん、こんなのは人によって違うから参考までに。
ただ、メタレーサーもそこそこ反発もあるというのは判った。
ここで、ちょっと言いたいのが、
ピッチが遅くなった=ストライドが伸びた=スピードが出る
とは、ならないということ。
実は、どのイコールも成立しない。
物理のお話。
実は、ピッチというのは、ジャンプの高さに依存する。
もっと言えば、ジャンプの高さだけで決まる。
ランニングにおけるピッチは、足が路面を離れて、もう片方の足が着地するまでの時間のことだ。
すなわち、身体が中空を浮いている時間と言っていい。
そして、中空に浮いている時間は、横の進行スピードとは無関係で垂直方向の高さだけで決まる。
更に言うと、中空に浮いている時間は、体重にも関係が無い。
高校物理を勉強した人は、ちょっと思い出してもらえば納得してもらえるはず。
試しにその場で、普段のランニング中のピッチでジャンプしてみるといい。
そのジャンプの高さがランニング中のジャンプの高さだ。
実のところ、驚くほど低く、計算してみると2cmくらいだ。
で、ピッチが2%ほど遅くなった、というのが、全て滞空時間の違いによる(つまり接地時間は変わらない)とすれば、どれくらいジャンプの高さが変わるかと言えば・・・
1mmにも満たないレベルだ。
しかし、そのわずかなジャンプの高さで滞空時間が0.01秒違ったとしても横方向には数センチ進むので、バカにはならない。
じゃあ、やっぱりピッチが伸びればストライドが伸びるんだ、といえばそうなるとは限らない。
大抵そうなるように伸びるだろうが、2%ピッチが遅くなったからストライドが2%伸びるとは限らないのだ。
反発のエネルギーで上にばかり飛んでいれば、横方向には1%しか伸びない可能性もあるし、全くストライドが伸びない可能性もある。まあ、さすがにそれはあんまりないと思うけど。
更に言うと、2%ピッチが遅くなって、2%ストライドが伸びただけでは、スピードが変わっていない(^_^;
2%以上ストライドが伸びないとスピードは上がらない。
私がズームフライを履いた時は、明らかにピッチが遅くなったがスピードはあまり変わらなかった。
だから、ピッチが遅くなった分、ストライドが同程度伸びていたのだろう。とりあえず、高反発性は使い切った。
ただ、ひたすら疲れる。
疲れないで走ることが困難だった。
それに尽きる。
筋力や質(収縮スピード、収縮力のバランス)、フォームも影響があるだろう。脚の筋肉の付着量というのも、実は大きな影響がある(筋肉が重りなので)。
自分の身体に適したピッチというものがあって、そこから大幅にずれると走りづらくなるのはどうしようも無いと思う。
ズームフライが使えない、ひいてはもっと反発のあるヴェイパーを使えない(使わない)私の事情がそんなところにある。
これが、メタレーサーにも垣間見えてしまった('A`|||)
いや、これはヤバイと思った。
実は、実験の際、既に頑張ってピッチを抑えようとしている。
ジャンプの高さを1mmほど低く抑えようとしている(^_^;
理想としては、反発力を全て前方向に変換するのがいい。ピッチはそのままでストライドだけが伸びる。
簡単にできそうな気もするが、なんともまあ微妙な話だ。
結果、実験の時メタレーサーのピッチが不安定無いのは、そんなこんなでイマイチ走りづらくしていたからだろう。
で、先日、内輪のクラブ内の記録会で履いてみたら。
全く気にならなかった( ̄∇ ̄;)
5000mで、半年ぶりにキロ3分20秒ペースで走ったら、2呼吸(2回吸って2回吐く)のままだけど呼吸筋がやばくて2kmでリタイヤしたのだけど、ピッチに違和感は全く無かった。
その後、別の組に入ってキロ3分50秒くらいのペースメーカーやった時も違和感無し。
いきなり慣れた??
よく判らないけど、とりあえず構えるほど慣れる必要のあるシューズではなさそう。
で、今日は今日で3km×2本。レペ。
2本とも、過去のコースベスト(あくまで練習でのタイム。全力では無い)を15秒ほど更新!
もちろん、ピッチに違和感は無く、スピードがキロ3分20秒そこそこに上がっているのでピッチも200にアップ。
昔は210を超えていたから、これでも最近ピッチが遅くなって、ストライドが伸びる走りに変わってんだが。。。
トラックだったら10分ジャストくらいで2本という感触だった。
ソーティと比べて遜色ない、というかキロ5秒ほど速い(^_^;
速くなったのはシューズのおかげというか、自分の進化のおかげと思いたい。
とりあえず、ソーティと比較しても出せるスピードは遜色ないという確信は得た。
ただ、厳密には、ダメージの少ないトラックなら5000mくらいはRP5の方が速いかもしれないなぁ。
何となく。
RP5はソールの変形が無いから、本当にロスなくコロコロ足が転がって、脚が回るんだ・・・。
メタレーサーの使い方としては、ロードの10km以上。
ハーフとフルは間違いなくこれでいく。
ソーティスカイよりクッションがあるのは大きい。
スピードもソーティスカイより出せるし、値段も1万ほど安い
・・・・って何か悲しくなってきた(;´Д`)
大好きなシューズの行き先が無くなってしまった・・・・。
これも技術の進歩による時代の流れか・・・。
今のところレースが無いので練習専用(^_^;
レース用には別途買おうかなと思っている。
実は、色的には白+赤ストライプの方が好きなんだ('▽'*)
ヴェイパーをレースで使っている人は、練習も大抵ヴェイパー。ズームフライで練習するケースは意外と少なそう。
メタレーサーも同じ感じになりそう。
正直、このダメージの少なさは手放せない。
ヴェイパーより明らかに上なのは耐久性。
アウトソールは転がる使い方なので全然減らない感じだし、ミッドソールも普通のシューズと変わらない。
そもそも屈曲しないから、屈曲のヘタリもほとんどない。
ぶっちゃけ、ソーティより耐久性高い。
ソーティマジックRP系なんかは、レースに使うのは正直50km未満。屈曲剛性がすぐへたってしまう。
・・・・。
気が付いたら、メタレーサーに依存する体質になっていた!
どの程度の耐久になるかは判らないが、2万のシューズを練習にレースにどんどん買うしかない。
恐るべしアシックスの戦略。
ナイキのヴェイパー戦略に嵌まった人の気持ちが分かるが、ヴェイパーほど金を使わないのはいい。
本当はLT2も練習にガンガン使いたいのだが、最近悪化している足底腱膜炎がそれを許してくれない。
大きな路面のひび割れ(というか段)を踏んだら激痛が走る。
しかし、カーボンプレートという楯を持つメタレーサーなら無痛で走れる・・・。
もはやメタレーサー依存症・・・っ!
ターサーエッジも出番が無くなりそうな雰囲気。
ちなみに今日はアップはターサーエッジだった。
あれはアレで良いんだが・・・メタレーサーが完全に上位互換。
ぶっちゃけ、ジョグでもメタレーサーでいいじゃないかって感じだ。
待ちに待ったメタレーサーは期待通り。もしくは期待以上。
後はレースが復活すれば大活躍間違いなし。
もっと言えば、ポンコツな身体が何とかなれば完璧!
・・・それは現在見込み薄・・・。
でもまあ、この歳まで走って、辛くなったところでこのシューズにで会えたのは幸運。
世の中反発反発というシューズが増えている中で、我関せず我が道を行ったアシックスには感謝。
とは言いつつ、私も流行の高反発シューズも履けるようになりたい・・・。
まあ、いつか、ね。
アシックスも、メタレーサーとは別にそうゆうシューズがあってもいいかも。
ヴェイパーをきっかけにシューズに革新が起きた昨今。
楽しみが増えたなぁ。
50だよ!
1足1万としても、50万だよ!?
ここで紹介しているのは現行品限定で、定価買いも少なくないから1足1万で済んでないよ!?
ここで紹介するために買っているわけじゃないけど、ここで紹介しても1円も儲けてないのが切ないね!
ともあれ、お金の計算はしない方がいいね・・・。
そんなどうでもいいことはさておいて。
記念すべき50足目は、やはり記念すべきシューズということで。

メタレーサー!
厳密にはメタレーサーTOKYO。
アシックス初のトップランナー向けレースシューズ。
・・・というと「ソーティは??」っていう感じになるけど、ソーティは日本限定品。
グローバルモデルのトップランナー向けとなると実はこれまで無かった。
アシックスはそもそもトップランナーと契約してシューズを提供するいうことがほとんどないのだけど、過去にはスカイセンサージャパンを履いた女子選手とかいたなぁ。
最近は結構トップアスリートも全面に持ってくることも増えてきた。桐生とか川内とか。
国内では冬の駅伝シーズンでプロトタイプが見かけられるようになって話題になったけど、海外では真っ黒なプロトタイプが1年以上前からチラチラ散見されていた。
昨年の春くらい前になるとカーボン入りがウワサされ、当時は「アシックスのカーボンプレート入りシューズ」「ターサーエッジ」がくっついて噂になっていた。
どうやら半年以上前には販売店に新製品がお披露目されているようで、夏に出るターサーエッジの名前リークとカーボンプレート入りシューズのウワサがくっついてしまったらしい。
選手が履いている足元が写った写真ではよく分からなかったけど、はっきりソールが分かる形でプロトタイプの写真を見たのは、ちょうど1年くらい前だった・・・と思っていたけど、振り返って調べたらどうも昨秋(10月?)くらいだったかもしれない。
時期はさておき、その頃見たプロトタイプはソール裏からカーボンプレートが見えた。
ヴェイパーなど、それまでのミッドソールに埋め込まれたカーボンプレートの使い方と違ってアウトソール真裏に張り付いた状態なのが分かった。
この時点で、即買いを決意(^_^;
私は、シューズに関しては実用主義なので、物珍しさだけでは買わない。
ヴェイパーも興味津々なのだが、ズームフライの反発でさえ合わない事が分かったので買ってない。
そんな私でも、これは使えると。
このシューズは、高反発シューズではない。だから、多分、私にも使える。
と。
メタライドと同系統であることが予想されたので、グライドライドも割とすぐ手を出してトライ。
その後、RP5でも効果を実感して、待ちに待っていたという次第。
結果、登場したシューズはほぼ想像通りだった・・・!
さて、まず概要のおさらい。
名前はメタがついている。
これまでのメタラン、メタライドは技術見本的なシューズで、直接の製造原価や性能とは無関係に高価な感じだったが、今回の出たメタレーサー(それ以外のメタライズ、メタスプリントも含め)は実用的な競技シューズ。
値段も相応の値段・・・むしろ安いと感じるものになった。
日本で買えるカーボンプレート入りランニングシューズでは、これより安いのはカーボンロケット(ホカオネオネ)とエンドロフィンプロ(サッカニー)くらいかな?
カーボンプレートは、反発を得るために使用しているわけではなく、ガイドソール(メタライドから始まったロッカー構造)の剛性維持のために使用。
カーボンプレートというと何故か高反発と思う人が多いかもしれないが、カーボン強化樹脂の良いところは軽量で剛性が高いところだ。且つ、靭性もあって簡単に壊れない。耐久性も高い。
スパイクでは割と使われているのにロード用ランニングシューズで普及し始めたのはヴェイパー以降なのが意外。
もちろんゴルフクラブのシャフトなどのように高弾性を活かす使い方が多い。しかし、メタレーサーでは反発性のためには使われず、ソール形状を維持するのにちょうど良いということらしい。
まあ、ナイロンよりは断然強い。(ナイロンも凄く強い樹脂だよ?)
剛性だけならGF(グラスファイバー)含有PPSだって相当だが、そこはやはり弾性も欲しかったのだろう。
カーボンプレートを反発を得る以外の目的に使うのはこのシューズが初かな?
あ、いや、メタランがあったか・・・。
まあ、どうでもいいや。
肝心のシューズを詳しく見ていこう!
まず、割とどうでもいい(^_^;アッパーから。
ちょっと、ヒールを見て欲しい。

何を見て欲しいかというと、形状を維持するための内張があるだけだというところだ。
つまり、このシューズにはヒールカップがない。
ソーティでもガッチリした樹脂のヒールカップがあるのだが、このシューズにはない。
これは、グローバルモデルのスパイクと同じだ。
手元にあったのはガンラップ(3000mSC用)だが、似た感じ。
日本ではガチガチのヒールカップは普通だが、ナイキなんかはレースモデルになると柔になるので、海外では硬いヒールカップは好まれていないのかもしれない。
ともあれ、メタレーサーのアッパーは完全なグローバルモデル。

一応、アシックスのサイドストライプはある。
あるが、単なるペイント・・・。補強とは全く関係が無い。
この辺りが完全にグローバル仕様。グローバルモデルは、ともかくサイドストライプを補強機能としては殺しにかかる('A`|||)
では、出来が悪いかといえばそんなことはない。
そもそもフィット性がアシックスらしく抜群に良いのでストレスはない。
ヒールカップ、ストライプによる補強がないのでホールド性が少ないのは確かだが、ナイキに慣れている人ならわかると思うが、これはこれで全然問題無い。
不満はないのだが・・・。
斜めになっているメッシュ方向とか、あまり意味を感じない。
斜め方向が補強のラインになっているかと思ったが、内側は何か向きが違う。
外側の斜めラインは合っていると思うのだが、外側の方には透明な樹脂によって甲を巻き上げる補強が入っている。
結局、メッシュ方向とか関係なくどの方向でもそれなりに剛性があるメッシュなので、靴紐を締めればちゃんとホールド感がある。
総じて、工夫の効果はさておいて、いいアッパーだ。
ところで、最初に足入れしたとき感じたのが、
「ちょっと長い?」
だった。つま先にゆとりがあって全長が長いように思えた。
今、試しにソーティマジックRP5とメタレーサーをそれぞれ履いてみたのだが、やはりメタレーサーの方がかなり(1cm近く)長く、つま先に空間がある。
ソールの長さも実測してみた。ソーティやセンブーなどその辺に転がっていた(^_^;レースシューズを測ってみると、25.5で大体28〜29cmの間に入る。(測り方は一定のやり方で統一)
それに対してメタレーサーは30cm越え。
これは、踵が後ろに飛び出し気味なのも含んでいる。
ガイド構造が全長を長くしている要因のひとつとして考えて良さそう。
ちなみにグライドライドは更に長く、31cmを越えていた。
全長が他のシューズより長い、と聞くと、「じゃあ、サイズをワンサイズ落とそうかな?」と思う人がいるかもしれない。
それは、ちょっと待って、と私は声を大に言いたい。サイズ選定には一家言ある。
メーカーが同じでもシューズによってサイズが違うから、必ず試し履きしてサイズを選びましょう、というのはよく聞く話だ。
試し履きして、のところは否定しようがないが、「サイズを選びましょう」については疑問を呈する。
少なくとも、私は試し履きの結果でサイズは変えない。
私は主要メーカーについては、基本25.5で決めている。試し履きしなくても、サイズは変わらない。
強いて言えば、ジョグにしか使わなくて、安売りのサイズが限られている場合は26.0を選ぶ場合がある。
重要な目的のシューズは、25.5一択だ。
理由はシンプル。
メーカーが、目的を持ってそのサイズ・フィット感にしているのだから、その目的に乗っているだけだ。
そして、サイズはシューズと足の間に隙間(=パワー伝達ロス)を生じさせないため最小サイズを狙うのだが、25.5以下は小さくて履けない。
小さくて履けない部分は、全長ではなく、踵だ。
メタレーサーも踵がピッタリフィット。大変気持ちいい。
これ以上サイズを下げると、踵が入り切らないでフィットが悪くなるハズだ。
メタレーサーはヒールカップがないので痛くはないかもしれないが、ヒールカップがあるシューズだと25.0では踵が痛くてダメだ。
当たり前の話をすると、メーカーはモデルによって基準となる足のサイズを変えるはずがない。
25.5のシューズであれば、25.5の基準サイズの足型があって、それを元に設計する。(足型には日本人や欧米人という差はあるかもしれないが)
そして、それでできるフィット性には目的がある。
例えば、エントリーモデルであればキツイ締め付けに慣れていないことと、大きな力で蹴ることがない前提で緩めにする。
例えば、レーシングモデルであればエネルギーロスを防ぐためできるだけ隙間を埋めてキツイフィットにする。
その設計の意図と自分の好みにアンマッチがあった時に「このシューズはサイズを変えよう」となるわけだ。
キツイという理由で大きいサイズを選ぶのは分からないではない。
キツイシューズ自体がストレスではある。
試しに、厚底エントリーモデルでちょうどいいサイズで、同じメーカーのスパイクを履いてみると、凄まじくギチギチになることが分かる。
隙間がない方が良いといっても履くこと自体ストレスで、サイズを上げるのはありだろう。
問題は、サイズを下げる方。
サイズの大きいシューズだからワンサイズ下げよう、と言って下げられるようならば、普段から大きいサイズのシューズを履いている可能性が高い。
そうゆう場合、多くは指先の隙間の広さでサイズを選んだ結果のことが多い。
しかし、指先の前方向の隙間は、実用上それほど大きな問題では無い。
踵と足首周りのフィットがシューズにとって何より大切なのは、多くの人が実感しているはず。
是非、ヒールの大きさでサイズを選んで欲しい。
シューズを履く時に「つま先を立てて、踵をトントンとやる」なんて履き方の紹介を読んだことがあるが、
そんな隙間なんて無いんだけど?
私の持っているシューズは、足を入れればその時点でほとんど隙間無くヒールカップに踵が入るけどなぁ。
ヒールカップのスポンジを潰すってことかな?
まあ、どうでもいいか。
話がちょっと逸れたが、メタレーサーのサイズの話に戻る。
ガイド構造は、転がるという特性上他のシューズよりも全長が長くなる傾向なのは間違いなさそう。
踵が後ろに飛び出しているのもあるが、同様につま先も長いようだ。
そのためにつま先にも空間が空きがちなのだろう。
全長方向に長い分には、指より前の空間は元々デッドスペースなのでほとんど害も益もない。この部分の長さを気にしてサイズを選定するのは割と無駄。
それとは別に、メタレーサーの指先は横方向(上方向も含む?)にも緩めになっているようだ。
どちらかと言えば、指の上下・横方向の空間の方が影響が大きいと思うので、そちらの方が重要だ。
恐らく、フルマラソンなど長距離レースを想定して、キツイと指・・・というか爪の負担が増すので緩くしている可能性が考えられる。
ただ、指先の空間が広いと、指が動いてマメの原因になりかねない。
甲から指の根元まではしっかりフィットしているので、指先をルーズにしているのは意図的で間違いなさそう。
指先のルーズさのメリットデメリットを天秤にかけてこのサイズになったのではないかと思う。
いずれにせよ、スパイクやソーティのようなギチギチのフィット感をこのシューズに求めるのは無理そうだ。
アッパーについて、写真がないけど書いておきたいのが、つま先に空いた穴。
USBタイプCが刺さってデータ転送ができそうな雰囲気だが、残念ながら穴が小さくて刺さらなかった(^_^;
目的は、通気によるシューズ内冷却。どっかで、水抜き穴という記載を見た気がするが、三障じゃないんだからそれはないだろう(^_^;
仮に水溜まりに足を突っ込んだ場合でも、つま先から水は抜けにくいと思う。
しかし。
空冷穴にしても無駄じゃね?
空気の入り口にしても、出口がない。
流体は入り口と出口があって初めて流れる。
明確な出口がないので、綺麗な流れは期待できない。
マジックベンチレーションという、ソール底面に穴が空いていたものは、着地の圧縮で空気が押し出されて、足が離れる際に同じ穴から吸気するというポンプ作用を利用したものだった。
灼熱の日なんかだと、シューズ内の足裏に籠もった熱い空気を着地で押し出して、焼けて目玉焼きができそうな路面周辺の空気を吸うわけですな。
・・・空気の質はさておき、マジックベンチレーションの換気作用は理にかなっている。
今回のタイプC用(にもならない)穴は・・・メッシュから抜くのかな?
だったら、普通にメッシュから熱気が抜けるのとあんまり変わらないんじゃね?
指先の温度は下がるのか・・・?
フローができるイメージが付かないのだが・・・空冷できるデータがあるのかもしれない。
まあ、マジックベンチレーションと違って水が入るとかはあまり感じなかったので(雨の日も走ってみた)、害は無い感じ。
しかし、実用的なメリットは、話のネタになる、くらいじゃね?
さて、割とどうでもいいと言ったアッパーにここまで話が長くなってしまったが、いよいよ本番のソールだ!
改めて横からの写真。

ヴェイパーフライやアルファフライほどではないが、なかなかの厚底感。
後で写真を載せるが、厚みとしてはフリークスジャパンと同等。
これをピュアレーサーとしてしまった辺りに技術の進歩を感じる。
ヴェイパーフライとは別に開発が進んだ感があるメタレーサーではあるが、ヴェイパーの普及がなかったらこのメタレーサーの状態で世に出たかどうかイマイチ判らない。
少なからず影響があったのではないだろうか。
厚底をレースシューズとして普及させたナイキ様々だ。
まず、ロッカー構造について。
アシックス的にはガイドソール。
この手のロッカー構造自体は他のシューズにもある。
ズームフライもロッカー構造を感じた。
ヴェイパーフライは持ってないけど同じくロッカー構造の恩恵があるようだ。
アシックスによると、転がるソール構造により足首の屈曲を小さくすることで筋肉の負担を減らすということらしい。
というところで、手元にヴェイパーフライとズームストリーク6とアディゼロアディオス(ジャパン)ブーストを比較したデータがあるのだが、それによるとヴェイパーフライを履いた時に足首の仕事が減っているらしい。
まさしく、ガイドソールと同じ効果(^_^;
ヴェイパーは履いたことが無いが、ズームフライを履いた感触だとガイドソールとはちょっと異なる印象がある。
まず、アウトソールがそれなりに柔らかいのでしっかりとしたガイド構造になっていない。
また、つま先の反りがかなりつま先側に寄っているので、最後の蹴りの瞬間だけカクン隣るような感じで、転がるという感じはガイドソールよりは無い印象だ。
類似点はあるが、ヴェイパーフライやズームフライはあくまで反発に重点を置いているので、基本的には別物だろう。
同じくメタレーサーもガイドソールに重点を置いており、アシックスは欠片も反発性について謳っていない。
たまに「ヴェイパーほど反発がない」と文句を言っている人がいるようだが、そりゃそうだ。
そもそも反発する構造になっていない。
板バネが反発を返すのは、板が反っているからだ。
メタレーサーのカーボンプレートはアウトソールに沿って貼ってあるため、路面の接触面とカーボンプレートは常に平行だ。これでは、路面からの力でプレートを反らすことはできない。
つま先立ちの状態でようやく踵を力点・つま先を作用点(支点はそのちょい後ろ)にしてプレートを曲げることができるので、全く反発無い訳ではないが、根本的にはロスなく転がる構造を維持するためのプレートだ。
見るからに反発構造ではなかったから、私が飛びつくことになった訳だ。
他方で、ヴェイパーなどのプレートはソール面と常に角度を持っている。
なので、路面に接地している限りは内臓のプレートには常に曲がるストレスがかかる。
カーボンプレートがスプーンってのも嫌らしく(?)、スプーンの底面が潰されて戻る反発も得ようとしているのか、えげつないまでの反発構造になっているので、徹底的にカーボンプレートの使い方が違う。
手持ちのグライドライドとメタレーサーを比べてみたのだが、見た感じ反りのカーブそのものは大きな差はなさそう。
ただ、反り始めの位置がメタレーサーの方が後ろだ。
グライドライドは指の付け根付近だが、メタレーサーは中足部付近から反り始めており、ソールの平坦面が少ない。
まあ、グライドライドはそもそもメタライドよりも先端寄りに反り始め位置を持ってきているらしいので、メタレーサーの位置が本来(?)のガイドソールの形なのかもしれない。
メタレーサーのスピードレンジを考えると、このガイドソールの方が断然使いやすい。
場合によっては、着地の位置でソールが反っているので、着地・転がる・蹴るが全て同時のようになる。
横から見ると踵も反り上がっているので、踵で着地するとそこから転がり始めるように見えるが・・・実のところこのシューズは踵での着地を想定していない。

踵の後ろ側にはアウトソールがない・・・。
また、踵の後ろは薄くなっていることもあってクッションもない。
このシューズのクッションは、中足部の後ろ寄りのところがMAXという印象。
別に走力に注文がつくシューズではないと思うのだが、つま先を立てて踵から着地する人には向かないシューズではある。
ガイドソールではないが、ソーティマジックRP5との比較も気になるところだろう。
ソーティマジックRP5は、履いてみると実に良く転がるソールで、ガイドソールと謳わないのが不思議なくらいだ。
ただ、履き比べてみると、なるほど全然違う。
大きな差は、RP5にはドロップがないところだ。
レスドロップで、つま先がコロンと転がる感触なので、中足部には転がる感触が薄い。
しかし、メタレーサーでは、例え(後ろ側の)アウトソールが平坦面でも、足はドロップで角度が付いている。
踵からつま先へのドロップで足が前に倒れ始めて、中足部からはガイドソールの影響で転がるという形なので、メタレーサーの方が圧倒的に接地感が楽だ。
他方で、RP5には柔らかさがほとんどないから、ロスなく転がるという面もあるのだが・・・。
RP5がガイドソールに分類されない理由も何となく判る。
まあ、あれはあれで良いシューズだ。
厚さは、先述の通りフリークスと同等。
ただ、レースシューズなので幅は同じではなく、メタレーサーの方が狭い。

右がフリークスなので、見ての通り厚さはほぼ同じ。
フリークスは上から下に向かって末広がりのソールになっているが、メタレーサーも若干下の方が広くなっていて安定性を出している。
これがヴェイパーなどは切り立った状態になっていて、更に異様に柔らかいズームXのせいでとてつもなく不安定になっている模様。
ズームフライ3を足入れしたときの不安定さはビックリした。
そりゃ駅伝・マラソンで転倒シーンが増えるわ。
メタレーサーもフリークスよりは不安定ではあるが、実用的にはそれほど不安定さは感じない。
ズームXの厚底にあるような、ちょっと横に捻るとカクンと足首をくじきそうになる感じはない。
ペガサスターボでもかなり不安定なんだよな・・・。
で、肝心のクッション性だが、個人的には必要十分。ターサーエッジよりも断然ある。
ぶっちゃけ、柔らかい分フリークスより快適かもしれない(^_^;
ミッドソールは、フライトフォームの単一構造。
恐らく、オレンジに塗られた部分も白い部分も変わらない。
意外に思った人も多いだろうが、反発を謳ったフライトフォームプロペルでは無い。
先述の通り、このシューズは反発を得ようとしている構造ではないので、ミッドソール材にも反発性・・・この場合は、潰れに対する復元力はそれほど必要ないということかもしれない。
が。
このミッドソールなかなかのクセ者(^_^;
まず、最初の印象を正直言おう。
新材料かと思った。
もっと言おう。
ズームXをパクッたかと思った。
まあ、そんなこと無いと思うが。
つまり、ズームXに似ていると思った。
もちろん、全然違うけど、今までのフライトフォームとも違うとも思った。
フライトフォームプロペルが登場した辺りで、第2世代的な変化があり、普通のフライトフォームでもモチモチした感触が普通になった。
正直言えば、フライトフォームとフライトフォームプロペルの差異は履いた感触だけでは分かりにくい。
フライトフォームプロペルと呼ばれる、その実スピーバだと一発で判るんだが(^_^;
例えば、グライドライドに使われているフライトフォームとフライトフォームプロペルだと、硬度がややプロペルの方が高いかな〜的に感じる。組み合わされているので、反発の差異は判らない。
また、ターサーエッジはフライトフォームプロペルとなっているが、結構柔らかくモチモチしている。
結構簡単に踵が潰れる印象だ。
では、メタレーサーのフライトフォームはどうか。
相変わらず柔らかいが、ターサーエッジより潰れにくい印象だ。
厚さはメタレーサーの方が厚いのに変形はターサーエッジより少ない。
大きな違いは、潰れた後の感触だ。
パンパンに膨れた風船の上に乗っかっているような感触がある。
この辺がズームXに似ていると言ったところ。
ただ、ズームXよりは断然変形量は少ない。
弱い力でも変形するので、当たりがソフトでクッション性がある。
また、変形するのに強い力を必要としないせいか、足裏全面で叩くような着地でも衝撃がほとんど伝わってこない。
ターサーエッジと明らかに違うのは、つま先側の衝撃だ。本当につま先側のストレスが少ない。
そして、パンパンに膨れた風船の上、というのもポイントだ。
潰れてから、更に強い力で潰そうとすると、それはそれでちょっと潰れて力を吸収して、しかもそれを反発として返してくれる感じがする。
新材料、もしくはフライトフォームプロペルと呼ばれても別に疑問に感じないミッドソールになっている。
チューニングレベルではあろうが、恐らく初登場のフライトフォームではないだろうか。
ただ、似ている材料はある。
ソーティマジックLT2だ。
あまりに薄すぎて比較が難しいのだが、あの薄さでモチモチ感が出て、それでいて潰れきらない感触は非常に似ている。
LT2もプロペルではない。
プロペルとプロペルではないフライトフォームの定義の仕方が判らないのだが、正直気にしてもしようが無いと思った。
もはや、材料の名前がどうだろうと履いて感触を確かめるしかない。
最近はミッドソール材料が多様化しすぎてよく判らない。アシックスに限らず。
カーボンプレートが幅を利かせている傾向にあるが、実のところミッドソール材料戦争の方がよほど激しい。
メタレーサーのミッドソールとして、クッション性を保ちつつ、ガイドソールの邪魔をしない最小限の変形にしようとしたチューニングをひしひしと感じる。
変形量が少ないから不安定さもないし、ある程度変形しやすいからクッションもある。
変形してから強い力をかければ更に変形して反発を返す。
ちょっと良く出来過ぎなレベルで良くできたミッドソール材という感じだ。
正直に言って、メタレーサーで一番驚いて、一番想定外だったのがこのミッドソール材だ。
意外と話題にならないのが不思議だ・・・・。
ともかく、驚くほどこのシューズのコンセプトにマッチしている感じだ。
まあ、反発を謳わない材料で喜んでいるのは、私のように高反発シューズが合わなくて困っている人だけだろうけど・・・。
アウトソールも見てみよう。
アウトソールのメインはウェットグリップ。
デュオソールではない、というところで、意外性をもって受け止められているのが印象的。
ウェットグリップは、ソーティジャパンやスカイセンサージャパンで不動のアウトソールとして使用されているのだが、使わない人は全然使わない(^_^;
しかし、レースシューズのアウトソールとしては非常に優秀だ。
登場して20年以上経っているというと不思議に思われるかもしれないが、総合的なバランスとしてはアディダスのコンチネンタルラバーと並んで優れた材料だ。
材料そのものがグリップがあるので、路面にかかわらず安定したグリップを発揮する。
名前の通り雨でもグリップが高いのが特徴。
硬質ウレタン樹脂のデュオソールの場合、樹脂の粒のエッジを路面の細かな凹凸に引っかけることでグリップを発揮するのだが、摩耗してエッジがなくなったり、路面に凹凸が少なかったりすると途端にグリップを失う。
ウェットグリップは摩耗しても材料そのものが粘りのある摩擦を持っているので、常に安定したグリップを発揮する。
また、発泡ゴムであるので、アウトソールでの衝撃吸収能力も高い。
硬い路面と接触するアウトソールで衝撃を吸収するのが最も効率的なので、硬いウレタン樹脂と接触するデュオソールより足の裏の感触が断然ソフトになる。
メタレーサーは長距離を想定してかなり保護機能を高く保っているので、ウェットグリップを使用するのも納得だ。
また、カーボンプレートの存在も影響があるだろう。
というのも、アウトソール裏に硬質なカーボンプレートがあるとデュオソールではいっそう足当たりが厳しいものになる。
デュオソールは一粒一粒がミッドソールに押し込まれることで圧力を分散したり衝撃を吸収したりしているが、カーボンプレートの下に貼り付けられると押し込まれようが無くなってしまう。
また、グリップ的にも不利。
やはりデュオソールの粒が押し込まれて路面に対して角度を持ったりすることで引っかかりができたりするが、路面と常に平行に保たれてしまえば路面の凹凸より大きなデュオソールの粒では引っかかりにくくなってしまう。
様々な面でデュオソールは不利であり、ウェットグリップが良いという面もあるが、デュオソールがダメということもあって今回のようなアウトソールになったと考えられる。
ウェットグリップに掘られた溝も特徴的。
縦溝のみで、横溝が全く無いのも始めて見た。
もちろん、屈曲させないガイドソールならではの溝だろう。
溝は恐らく排水溝。
クルマのタイヤのトレッドと同じ考えのものだろう。
横溝は屈曲を誘導するのでやりたくなかったというのもあるが、ソール面の転がりを考えると縦溝の方が排水性が良かったのかもしれない。
実際、水の膜が張ったトラック路面でも十分なグリップを発揮。
トラックのコンディションが悪く、2コースは黒ずんでカビ(!)だかコケだかが全面に張り付いていて、乗ると滑ったところを見るとちゃんと排水しているらしい。
もともとガイドソールはグリップを要する構造ではないが、グリップに関しては全く不満が無い。
ミッドソールと合わせてアウトソールでの衝撃吸収も良好なようで、カーボンプレートの硬さはほとんど感じない。
そのカーボンプレートは、つま先先端と踵に無く、中足部からつま先にかけてアウトソール裏側にある。
踵側はアウトソールが二股になっている根元付近から伸びており、つま先側は先端のアシックスグリップと切り替わっている溝の手前まである。
プレートはソール外側端面には無く、端面から1cmくらい距離を置いている。
また、面白いことに先端はV字の二股になっているようだ。
ちょうど指の根元付近からは中央にプレートが無く、二股に分かれている。
理由はハッキリと判らないが、後述のつま先先端と併せて、横方向に指の自由度を確保したいのかもしれない。
そのつま先先端。
つま先先端はアウトソールが一度切れて、RP5でも使われていたアシックスグリップに変わっている。
RP5のレビューでアシックスグリップがウェットグリップの名前替えの疑惑もあったが、こうして使い分けされていることで別物であることが確定。
触った感じでは、アシックスグリップはグリップよりも耐摩耗性に重点を置いた材料な気がする。
基本的に上位ランナーが最も摩耗させるのはつま先先端なことが多いので、ある程度のグリップを確保しつつ耐摩耗性を上げているのかもしれない。
踵側の浮き小島になっているアウトソールは耐摩耗性重視のエーハープラスだろう。
グリップが高い順に、ウェットグリップ、アシックスグリップ、エーハープラスで、耐摩耗性はその逆。
きちんと目的別に使い分けされていると思われる。
で、気になったのはアシックスグリップの位置と役割。
RP5の時は、つま先先端で最後の踏ん張りを感じたので、ここでつま先立ちの支えになるためのグリップと耐摩耗性の確保だと思った。
が、メタレーサーは全く違うようだ。
そもそも、アシックスグリップのところは、足の指が無い。
ちょっとかかっているかもしれないが、ほぼ無いのでここでつま先立ち状態でグリップ、ってのは無い。
ガイドソール先端、転がりの最後の引っかかりを逃げようとしている部分なのかもしれない。
先端までガッチリプレートで固めると、最後の最後も引っかかる感じになって脚(主にふくらはぎ)の負担になるため、最後に屈曲させて若干力を逃がしてあげる構造なのかもしれない。
であれば、わざわざ屈曲溝を掘る理由も判る。
アッパーに関しては、芸の細かさと機能に結びついている感じがしなかったが、ソールに関しては細かな工夫があってのレース用ガイドソールという印象だ。
さて。
細かなところをこうして見てきたけど、トータルでレースシューズとしてどうか。
反発が無いんじゃ・・・と思う人も多いかもしれない。
しかし、クッション性の高さによる保護力と、バテても脚を後ろにやろうとすればすんなりペースが維持できそう、という楽さは間違いなくメリットだ。
ヴェイパーなど高反発シューズとは全く方向性が違うので、どっちが良いとか悪いとかでは無いだろう。
間違いなく相性の問題で、私のように高反発が困るという人には福音だろう。
既に練習や記録会にも使用しているので、使用感についてもちょっと話ができる。
そこで、私の素直な感想を言おう。
ここまで、高反発じゃ無いと言い切ってきた中、大変恐縮だけど、
アシックスのレースシューズ史上最高の高反発シューズじゃね?( ̄ー ̄;)
なんだかんだ言ってカーボンプレート入っていて、つま先立ち状態ならプレートも屈曲する。
ミッドソールもプロペル言わないけど、かなりモチモチした復元力を感じる。
結果、ソーティやターサーなんて比じゃ無い反発になってるんじゃね?
これに関しては、今回実験までした。
まず、先ほども出てきたヴェイパーとストリークとアディゼロジャパンの比較データだと、ヴェイパーは他のシューズよりもピッチが遅くなっている。
これは、反発によって滞空時間が延びている事が原因と考えられる。
実際、ヴェイパーとアディゼロジャパンでは、滞空時間について統計的な有意差があると判定できている。
ヴェイパーとストリークについては、数字的にはヴェイパーの方が滞空時間が長いのだが、(ばらつきなどを考慮した)統計的には有意差が出てなかったが、ピッチはヴェイパーの方が少ないという有意差が出ている。
反発で飛ばされる分、ピッチが遅くなるというのは私もズームフライで経験したし、ヴェイパーで体感している人も多いようだ。
ちなみにデータ上のピッチの差異は、2%程度。
で、それを踏まえて私も実験。
実験に使ったのはこいつら。

色鮮やかなトリオ。
ピンクのスカイセンサーはアップに使っただけだが( ̄∇ ̄)
実際の比較は、ソーティマジックRP5とメタレーサー。
それぞれ3kmをそこそこのペースで走って、ピッチを比較した。
ついでにタイムも取っているが、これは参考。
ピッチは、GPSウォッチに付いている機能を利用。
ピッチはGPSとは無関係にジャイロセンサーで測定しているはずなので、スピードよりは精度が高いはず。
本当はそれぞれ6kmで計測しようとしたのだけど、あまりに疲労が酷くて3kmになった。そんな話前にも聞いたな。。。
なので、ペースとしてはジョグに毛が生えた程度。3呼吸縛り(3回吐いて3回吸う)。
で、その結果。
上が先に走ったメタレーサーで、下が後から走ったRP5。
タイムはRP5の方が速いけど、実は途中までRP5の方が遅かった。最後無意識にちょっと頑張っちゃったらしい。
見て欲しいのはピッチ。
左に記載されている平均よりもグラフの線(茶色)を見て欲しい。
ピッチは右の縦軸だが、スケールは合わせてある。
どかんと落ち込んでいるのは信号待ち、または腕振りを止めてしまったのどちらかだ。
ちょっと判りにくいかもしれないが、メタレーサーの方がピッチの変動が大きく、不安定な場合が多い。
そして、比較的安定しているところでは概ね192くらいで推移している。
他方、RP5は終始安定していて、概ね195前後で推移している。
・・・1〜2%くらい、メタレーサーの方がピッチが落ちているのが判る。
実は、初めて履いた時から体感でピッチが落ちているのを感じていた。
なので、この実験に至ったのだが、実験後に改めてヴェイパーの実験結果を見て似たようなものだったんだな、と思った次第。
ただ、私の感触では、ズームフライの方がピッチの落ち方は顕著だったと思う。
つまり、ズームフライの方が脚が吹き飛ばされている(^_^;
メタレーサーも従来のソーティよりも高反発だが、ズームフライほどじゃないというのが、私の体感。
もちろん、こんなのは人によって違うから参考までに。
ただ、メタレーサーもそこそこ反発もあるというのは判った。
ここで、ちょっと言いたいのが、
ピッチが遅くなった=ストライドが伸びた=スピードが出る
とは、ならないということ。
実は、どのイコールも成立しない。
物理のお話。
実は、ピッチというのは、ジャンプの高さに依存する。
もっと言えば、ジャンプの高さだけで決まる。
ランニングにおけるピッチは、足が路面を離れて、もう片方の足が着地するまでの時間のことだ。
すなわち、身体が中空を浮いている時間と言っていい。
そして、中空に浮いている時間は、横の進行スピードとは無関係で垂直方向の高さだけで決まる。
更に言うと、中空に浮いている時間は、体重にも関係が無い。
高校物理を勉強した人は、ちょっと思い出してもらえば納得してもらえるはず。
試しにその場で、普段のランニング中のピッチでジャンプしてみるといい。
そのジャンプの高さがランニング中のジャンプの高さだ。
実のところ、驚くほど低く、計算してみると2cmくらいだ。
で、ピッチが2%ほど遅くなった、というのが、全て滞空時間の違いによる(つまり接地時間は変わらない)とすれば、どれくらいジャンプの高さが変わるかと言えば・・・
1mmにも満たないレベルだ。
しかし、そのわずかなジャンプの高さで滞空時間が0.01秒違ったとしても横方向には数センチ進むので、バカにはならない。
じゃあ、やっぱりピッチが伸びればストライドが伸びるんだ、といえばそうなるとは限らない。
大抵そうなるように伸びるだろうが、2%ピッチが遅くなったからストライドが2%伸びるとは限らないのだ。
反発のエネルギーで上にばかり飛んでいれば、横方向には1%しか伸びない可能性もあるし、全くストライドが伸びない可能性もある。まあ、さすがにそれはあんまりないと思うけど。
更に言うと、2%ピッチが遅くなって、2%ストライドが伸びただけでは、スピードが変わっていない(^_^;
2%以上ストライドが伸びないとスピードは上がらない。
私がズームフライを履いた時は、明らかにピッチが遅くなったがスピードはあまり変わらなかった。
だから、ピッチが遅くなった分、ストライドが同程度伸びていたのだろう。とりあえず、高反発性は使い切った。
ただ、ひたすら疲れる。
疲れないで走ることが困難だった。
それに尽きる。
筋力や質(収縮スピード、収縮力のバランス)、フォームも影響があるだろう。脚の筋肉の付着量というのも、実は大きな影響がある(筋肉が重りなので)。
自分の身体に適したピッチというものがあって、そこから大幅にずれると走りづらくなるのはどうしようも無いと思う。
ズームフライが使えない、ひいてはもっと反発のあるヴェイパーを使えない(使わない)私の事情がそんなところにある。
これが、メタレーサーにも垣間見えてしまった('A`|||)
いや、これはヤバイと思った。
実は、実験の際、既に頑張ってピッチを抑えようとしている。
ジャンプの高さを1mmほど低く抑えようとしている(^_^;
理想としては、反発力を全て前方向に変換するのがいい。ピッチはそのままでストライドだけが伸びる。
簡単にできそうな気もするが、なんともまあ微妙な話だ。
結果、実験の時メタレーサーのピッチが不安定無いのは、そんなこんなでイマイチ走りづらくしていたからだろう。
で、先日、内輪のクラブ内の記録会で履いてみたら。
全く気にならなかった( ̄∇ ̄;)
5000mで、半年ぶりにキロ3分20秒ペースで走ったら、2呼吸(2回吸って2回吐く)のままだけど呼吸筋がやばくて2kmでリタイヤしたのだけど、ピッチに違和感は全く無かった。
その後、別の組に入ってキロ3分50秒くらいのペースメーカーやった時も違和感無し。
いきなり慣れた??
よく判らないけど、とりあえず構えるほど慣れる必要のあるシューズではなさそう。
で、今日は今日で3km×2本。レペ。
2本とも、過去のコースベスト(あくまで練習でのタイム。全力では無い)を15秒ほど更新!
もちろん、ピッチに違和感は無く、スピードがキロ3分20秒そこそこに上がっているのでピッチも200にアップ。
昔は210を超えていたから、これでも最近ピッチが遅くなって、ストライドが伸びる走りに変わってんだが。。。
トラックだったら10分ジャストくらいで2本という感触だった。
ソーティと比べて遜色ない、というかキロ5秒ほど速い(^_^;
速くなったのはシューズのおかげというか、自分の進化のおかげと思いたい。
とりあえず、ソーティと比較しても出せるスピードは遜色ないという確信は得た。
ただ、厳密には、ダメージの少ないトラックなら5000mくらいはRP5の方が速いかもしれないなぁ。
何となく。
RP5はソールの変形が無いから、本当にロスなくコロコロ足が転がって、脚が回るんだ・・・。
メタレーサーの使い方としては、ロードの10km以上。
ハーフとフルは間違いなくこれでいく。
ソーティスカイよりクッションがあるのは大きい。
スピードもソーティスカイより出せるし、値段も1万ほど安い
・・・・って何か悲しくなってきた(;´Д`)
大好きなシューズの行き先が無くなってしまった・・・・。
これも技術の進歩による時代の流れか・・・。
今のところレースが無いので練習専用(^_^;
レース用には別途買おうかなと思っている。
実は、色的には白+赤ストライプの方が好きなんだ('▽'*)
ヴェイパーをレースで使っている人は、練習も大抵ヴェイパー。ズームフライで練習するケースは意外と少なそう。
メタレーサーも同じ感じになりそう。
正直、このダメージの少なさは手放せない。
ヴェイパーより明らかに上なのは耐久性。
アウトソールは転がる使い方なので全然減らない感じだし、ミッドソールも普通のシューズと変わらない。
そもそも屈曲しないから、屈曲のヘタリもほとんどない。
ぶっちゃけ、ソーティより耐久性高い。
ソーティマジックRP系なんかは、レースに使うのは正直50km未満。屈曲剛性がすぐへたってしまう。
・・・・。
気が付いたら、メタレーサーに依存する体質になっていた!
どの程度の耐久になるかは判らないが、2万のシューズを練習にレースにどんどん買うしかない。
恐るべしアシックスの戦略。
ナイキのヴェイパー戦略に嵌まった人の気持ちが分かるが、ヴェイパーほど金を使わないのはいい。
本当はLT2も練習にガンガン使いたいのだが、最近悪化している足底腱膜炎がそれを許してくれない。
大きな路面のひび割れ(というか段)を踏んだら激痛が走る。
しかし、カーボンプレートという楯を持つメタレーサーなら無痛で走れる・・・。
もはやメタレーサー依存症・・・っ!
ターサーエッジも出番が無くなりそうな雰囲気。
ちなみに今日はアップはターサーエッジだった。
あれはアレで良いんだが・・・メタレーサーが完全に上位互換。
ぶっちゃけ、ジョグでもメタレーサーでいいじゃないかって感じだ。
待ちに待ったメタレーサーは期待通り。もしくは期待以上。
後はレースが復活すれば大活躍間違いなし。
もっと言えば、ポンコツな身体が何とかなれば完璧!
・・・それは現在見込み薄・・・。
でもまあ、この歳まで走って、辛くなったところでこのシューズにで会えたのは幸運。
世の中反発反発というシューズが増えている中で、我関せず我が道を行ったアシックスには感謝。
とは言いつつ、私も流行の高反発シューズも履けるようになりたい・・・。
まあ、いつか、ね。
アシックスも、メタレーサーとは別にそうゆうシューズがあってもいいかも。
ヴェイパーをきっかけにシューズに革新が起きた昨今。
楽しみが増えたなぁ。
メタレーサー、NIKEやSauconyとは違うアプローチでのカーボンの使い方でというのは初めて知りました。ライド構造を維持することにより、足離れをよくして回転数を上げる…となると、ピッチ走法向きのシューズになりますかね。
当面は買えませんが、楽しみです。
ちなみに、アシックスの秋冬カタログからスカイセンサージャパンが落ちてたのですが、まさか廃盤にならないですよね?