さきらく第三席「ふくすこ」

演:荒雲度差亜亭健夜


テンテケテケテンテン♪


 亭号でアピールしなければならないほど追いつめられているわけではないのですが。
 荒雲度差亜亭健夜でございます。

 中の人ネタというわけではございませんが、今回つまらない話を一席。

 解説やアナウンサーといった仕事には、物事をよく知っているといったことが求められるようで、四苦八苦しながらインターハイの解説を務めさせていただいたわけですが。ラジオで慣れているとはいえ、相方のペースについていくのはもう半端ではなく大変です。
 
 さて、何も博識であることが求められるのは解説だけではありません。様々な場面で、名前が売れてくるとあれこれ尋ねられるということがあるものです。

 ある一冊の本に、丸襟でグレーのリボンの女子校生と、活発そうな女子中学生のカップリングが載っていたわけで。

「これは一体、なんていうカップリングかな?」

「さあ、今までの登場人物には見たこともないキャラクターだ」

 ということになりまして、その道に詳しいというある牌のお姉さん(28)に尋ねに行くことになりまして。

「このカップリングは一体、何というものでございましょうか」

「うーん、はやりにもわっかんないなあ☆」

「牌のお姉さん(28)にも、わからないってことですかい」

「あんまり年齢プッシュすると、後が怖いよ☆」

 私より年上のプロってのが、あとは大沼プロくらいしかいないもので。
 こうして、わからぬままであるのも気持ちが悪いものでございまして、ヤ〇ー知恵袋というもので尋ねまわることにしたのです。

 専門家である者がわからない物を、一般の方々が知る由もなく。 なかなかめぼしい情報は得られなかったのですが、ベストアンサーとコインに目が眩んだ女が一人おりました。
 他でもございません、福与恒子です。

「そのカップリングは、ふくすこってやつですよ」

 とんちんかんな名前だ、と思われたわけではございますが、嘘か誠か確かめられるはずもなく。こーこちゃんまんまと100コインせしめたわけでございます。
 しかし、さすがに怪しく思ったのか、はやりさん一つ思いつきます。

「この二人の10年後の姿を撮って、もう一回知恵袋で聞いてみよう☆」

 もうお気づきだとは思いますが、これにまたまんまと引っかかるのがこーこちゃんでして。

「そのカップリングは、すてれんきょうってやつですよ」

 少しは考えればいいものの、適当な答えをしてしまったがために。

「10年たっただけでカップリングの名前が変わるわけないよね☆」

「これは麻雀を楽しませてあげるよ☆」

 とまあ大変。一応は保護者の務めとして、何とかご勘弁願おうと引き取りに行ったわけでございます。

「最期に言いたいことはある?☆」

「すこやん、すこやんは海砂〇水魚のことをく〇ぃむしちゅーって呼ぶような大人になっちゃだめだよ……」

 と言ったので、このとっさの機転にははやりさんも大層感心したようで。

「中々頭が回るみたいだから、今回は特別だよ☆」

 なんとか無事に助けることができたわけでございます。
 まあ、私が本気を出せば何とかはなったでしょうが、こーこちゃんも巻き込まれるかもしれないので。

 懲りたのか懲りてないのか、こーこちゃんが笑いながら言うものです。

「いやー、世代的にすこやんを見てたら思い出してね」

「あらほう」


 お後がよろしいようで。


テンテケテケテンテン♪

「第四席 姫の芝浜 永史亭春」ペラッ