少し気になったことがあったので。

それでは、

考える咲

第四十一回「宮守女子のオーダーの意味」

始めます。


 
阿知賀編における小鍛治プロの台詞にこのような物があります。

IMAG0353-1

新道寺女子のオーダーに対する発言ですが、気にかかることがかかれています。

副将にエースを置いていた高校の一つに、沖縄県の真嘉比高校があるということです。
永水女子の面々に警戒されていた、銘苅選手のことでしょう。塞さんの説明にも、銘苅を完封したというものがありました。

ここで、一つの仮説を提唱。

熊倉トシという、オカルトを全面肯定した監督によって練られた宮守女子のオーダーが、ほぼ全ての全国常連校のオーダーに対して極めて効果的であるということです。

ここで言う全国常連高とは、
①白糸台
②永水女子
③千里山女子
④姫松
⑤臨海女子
⑥新道寺女子
以上の六校を指します。

臨海女子は未だメンバーについての描写が少ないので今回は割愛します。

次に、前年度の強豪校と本年度の注目される出場校
⑦龍門渕
⑧阿知賀女子
⑨有珠山
⑩清澄
これらの四校を定義します。

また、同様に有珠山は未だメンバーについての描写が少ないので今回は割愛します。

今回は、前半の全国常連高五校について、宮守女子のオーダーを考えてみます。


①白糸台

 対白糸台戦において、恐らく最もオーダーが機能するのが、中堅戦と副将戦です。
 白糸台の中堅の尭深は、その能力の都合上、出来るだけ自分、もしくは他家の連荘によって局数を増やす必要があります。
ここに、他家の手に敏感で差し込みができ、かつ黙聴で和了も見込める胡桃を置くことで、所謂たかみスロットを最小限に抑えることが出来ると考えられますし、必要以上の失点も防ぐことが出来るでしょう。
 また、副将戦においては、速度のある誠子を塞ぐことで、失点を出来るだけ抑えて大将に繋ぐこともできますし、ドラを含まない場合、特性上安手になることが多く、比較的『能力を無視』して戦える誠子に当てることで、他校の能力者に塞ぐ能力を回すこともできます。
 先方のシロはうまく立ち回り照の直撃を回避できる可能性もあり(宮守の中では一番他家に気を配れる打ち筋だと判断)、大将の豊音は、当時まだ不明瞭だった淡の能力に、六曜の何らかで対応できる可能性がありました(恐らくダブリーには先負で対応可能)。
 以上のように、対白糸台戦では、比較的バランスよく対応できると思われます。


②永水女子

 対永水戦において、恐らく最も機能する、また実際に機能したのは、言わずもがな副将戦です。
 各半荘毎に必ず二回以上回ってくるはっちゃんの鬼門を完全に封じることが出来るのは何よりもの強みです。
 また、先方戦ではシロがうまく立ち回っていましたし、次鋒戦ではまこに敗れはしたものの、エイスリンが数多く和了れると判断したのでしょう。全国一回戦と県大会では、まこの驚異的な場の把握能力が明らかではなく、そこの穴を突かれたのだと考えられます。
 また、保険として大将戦でも、霞さんの強制絶一門が、豊音の『全体効果系』の能力で止められるかもしれないと考えたのでしょう。
 実際の結果から見ても、対永水戦においては、このオーダーはかなり機能したと判断できます。


③千里山女子

 対千里山戦において、最も機能するであろうオーダーは、次鋒戦と副将戦です。
 次鋒戦の泉は、船Qの入れ知恵によって最速で和了を目指すプレイスタイルで勝負を仕掛けてくると思われますが、その程度で打ち破られるのだったらエイスリンが地区大会での和了率が全国トップを取れるとは思えません。準決勝のように、どんなに前傾姿勢で挑んでも聴牌速度が上がらない、この原因は泉の場の支配力の薄さに起因するものでしょう。牌譜から見れば、泉は能力はないと思われるので、エイスリンの場の支配力があれば問題ありません。何より、エイスリンが高い和了率を誇る理由の一つに、他家に対する牽制があるのではないかと思われます。十三順目までに聴牌するというのは、途中で鳴きが入らなかったとしても、最も遅い場合一局の三分の二程度で聴牌することになります。この時点で他家が和了していないということを考えると、エイスリンの『卓上に理想を描き出す』という能力には、十三順目までの聴牌以上のものがあると思われます。。
 次に、副将戦で何故塞が効果的かというと、対戦相手の船Qがオカルト肯定派の打ち筋だからです。つまり、最悪他の二校の片方に厄介な能力者(プレイスタイルで封じることが難しい哩や、場の支配系の能力者など)が出た場合、もう一方の能力者をあまり気にせずに打つことができます。この場合、Aブロック二回戦第二試合のように、船Qの研究不足や友香のバカヅキなど、塞ぐことでは対処できないこともあります。
 先方の怜に関しては、シロの柔軟な打ち筋がかなりの効果をみせるでしょう。一発自模が確定している怜の立直を止めるためには他家の鳴きが必須ですが、シロは他家の必要牌を察知する能力に長けているように思われます。
 また、中堅、大将においては、別段不利な組み合わせではないでしょう。セーラは高火力の割に他家の上がりを牽制しないので、安手で流させることも可能といえば可能ですし、竜華の怜ちゃんは対戦時時点では考慮できませんが、豊音が相性的に不利になる相手ではありません。
 以上より、対千里山戦においては、比較的有利に試合を運べるのではないでしょうか。


④姫松

 姫松に関しては、対応できるのが先方戦しかありません。シロの能力や打ち筋で漫ちゃんの爆発を不発に終わらせることはできましたが、他の選手が癖が無く対応力に長けている選手が多いので、宮守のオーダーが有利に働くという場面は少ないように思います。
 強いてあげれば、中堅戦で数秒間洋榎を黙らせることができます。


⑥新道寺女子

 宮守女子のオーダーが最も効果的に働くのが、対新道寺戦です。
 先方の煌に対しては、シロは何の不自由もなくマヨイガの能力を使うことが出来ます。そもそもシロは他家を飛ばすというよりも他家を牽制する打ち筋なので、失点は少なく、そこそこの点数を稼げるでしょう。
 次鋒戦では、美子に何らかの対策を打たれる可能性はありますが、前述したエイスリンの場の支配力を考えると、さほど不利な状況に陥ることはないでしょう。
 同様に、中堅戦においても、相性の面でも問題はなく、振り込みが少ない(二回戦では稼げていた発言を考慮し)仁美に対しても問題なく戦えるはずです。
 このオーダーの肝となるのが、副将戦です。何故新道寺に対して最も効果的に働くのかというと、塞さんの塞ぎによって、哩姫コンビのリザベーションを断ち切れる可能性があるからです。淡の支配力よりも強いリザベーションですが、悪霊の力を借りた鬼門を防ぐことが出来る塞さんならば、塞ぐことができないとは言い切れません。リザベーションさえ絶ってしまえば、例え哩に和了られたとしても、リンクによる姫子の高火力は防ぐことができます。
 また、万が一塞ぐことができなくても、塞さんが塞ごうとした場合には、疲れなどの何らかのフィードバックがあり、それを頼りに、どの局で縛りを掛けたかがわかるという可能性も十二分にあります。その情報だけでも、大将戦で豊音は姫子に対して六曜をフル活用することで優位に立つことが出来るでしょう。
 対新道寺戦において、哩姫のリザベーションに何らかの影響を与えることが出来れば、かなり有利に試合を進められます。


全国常連校五校に関する考察は以上です。
「ここがおかしい」とか、「ここはこういうふうにした方がいい」などご意見ご感想ご要望がありましたら、コメント欄にお願いします。

照「久しぶりに真面目に考えたんだね」

白「そうですね」

照「あ、そうそう、新しく人入ったから」

白「!? やっと私にも部下ですか!?」

智葉「まだこんな雑用してんのか。呆れるな……」

照「辻垣内さん。私が手が回らない諸々の管理をしてくれる、白揚羽の上司にあたる」

白「」

智葉「それでは、次回は残りの前年度の強豪校と本年度の注目される出場校の計四校の考察らしいから」

白「」

照「がんばって」


それではっ!!