イタリア訪問記(2006年10月)

2006年11月24日


スローフード協会主催のサローネ・デル・グスト開催の期間中に隣接した会場でトレビッキエーリ・テイスティングがありました。
看板

イタリアワインの評価としては、料理雑誌ガンベロ・ロッソ(Gambero Rosso)誌とスロー・フード協会とが発行しているガイドブック「vinid'Italia」が最も権威があると思います。このガイドではグラスの数でワインをランクしています。3つのグラスが最も高い評価です。3を意味するイタリア語が「トレ」、グラスのイタリア語(複数形)は「ビッキエーリ」です。「トレビッキエーリ」にランクされているワインは、ある面から見たイタリアを代表する高品質なワインと言っていいでしょう。この最高峰の評価のワインを集めたテイスティングのイベントに参加したんです。

今回、トレビッキエーリのワインが282種類、少し前のヴィンテージのものなどトレビッキエーリ以外のものを含めて、合計304種類のワインが出展されていました。テイスティングできる時間は3時間です。

とうてい全てをテイスティングすることは不可能です。時間を気にしながら駆け足でまわりました。会場はかなり広いです。4階に渡って並んでいます。1階はフランチャコルタから始まり、白ワイン中心。2階はピエモンテの赤、4階がトスカーナ、3階がピエモンテとトスカーナ以外の赤ワインといった状況でした。僕は1階から順に上に上がっていきました。入口でグラスをもらい、各ワインの前でイタリアソムリエ協会のソムリエからワインを注いでもらいます。生産者が来ているワイナリーもありました。
会場

今回、白で僕が最も飲みたかった作り手はグラブナー(Gravner)です。すごい人だかりでした。出品されていたのは、Breg Anfora 2002、Ribolla Anfora 2002、Breg 1998 の3種。中でも感激したのはBreg 1998。かなり濃い色。まろやかな味わいで、余韻がかなり長く続きます。
グラブナー

ヴァレンティーニ(Valentini)も飲めて幸せでした。Trebbiano d'Aburuzzo 2002 と Montepulciano d'Aburuzzo 2001。前者は今まで飲んだ中で一番おいしく感じました。ほのかに甘みがあって、きれいで自然な感じ。素直においしい。赤は初めて飲みました。酸がしっかり。果実の甘みは控えめ。
ヴァレンティーニ

赤で最も感動したのはブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)のバルバレスコ・ラバヤ・リゼルヴァ(Barbaresco Rabaja Riserva)2001。口に含むと、まずイキイキした果実味がたっぷり。その後、重量級のタンニンを強烈に感じます。しかし、タンニンはなめらかで全く不快に感じないのがすごいところ。がっしりとした骨格もすばらしい。
ジャコーザ

他に印象に残ったワインは、甘みのある凝縮した果実味たっぷりのBarberra d'Asti Superiore Bionzo 2004 (La Spinetta)とか、Barbaresco Vigneti in Paje Riserva 2001 (Produttori del Barbaresco) のびしっとした硬質感。それに、角が取れて柔らかみがでていたBarbaresco Camp Gros 1997 (Tenute Cisa Asinari dei Marchesi di Gresy)が素晴らしかったです。

すごいワインばかりなので吐き出すのはもったいないので調子に乗って飲んでいたせいか、一番上の階のトスカーナのワインにはそれほどいい印象を持てませんでした。ソライア(Solaia)は飲んだことがなかったので楽しみにしていたんですが、出品されていた2003は全くおいしいと感じられませんでした。サッシカイアは2003が出品されていたけど既に終了していて飲めなかったのは残念でした。その後、時間に追われながらも南のワインを飲んだりしましたが、サルデーニャのTurriga 2002 (Antonio Argiolas)はきれいだったなあ。

いずれにしてもこれだけたくさんの数のすごいワインを3時間で味わうのはとても無理なことです。もっと時間をかけて、というか1フロア1日くらいかけてじっくり比較しながらテイスティングできたらいいのになと思いました。

会場では、発売されたばかりの2007年版が並んでいました。ああ、あまりに贅沢なテイスティング会でした。
本

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2006年11月17日


スローフード協会が2年に1回開催している「サローネ・デル・グスト」に二日間行ってきました。
スローフード


トリノのリンゴット見本市会場で行われています。スローフード協会のロゴはカタツムリ。
かたつむり


広大な会場には各地から様々な食材が展示、即売されています。ほとんどのブースで無料で試食が出来ます。
人垣


こんな風に「チーズ通り」や「サラミ類通り」「オリーブオイル・保存食通り」などがあって、ずらっとブースが並んでいます。
チーズ通り


チーズのブースを何軒か紹介しましょう。試食をつまみながら歩いていきました。
チーズ2


通常であれば、その土地でしか手に入らないような、ほとんどが地元で消費されているチーズもあったと思います。
チーズ3


見たこともないチーズもたくさん出展されています。サイズも様々。
チーズ4


風土に根ざした個性豊かなチーズがこんなにたくさんあるとは驚きでした。
チーズ1


サラミやハム類もたくさん展示されていましたよ。
サラミ


これはイノシシの肉を使ったサラミ類。
チンギアーレ


ラルドもこれだけ積まれていると迫力があります。
ラルド


巨大なモルタデッラ。
モルタデッラ


高品質で有名なサンダニエーレの生ハムのブースです。たくさんの人が列を作っていましたが僕も並びました。
サンダニエーレ


薄切りのパンが置いてあるので、それを取ってスライスした生ハムをパンの上に載せてもらいます。ほどよい塩味とふくよかな味わいでおいしかったです。
スライス


こちらも高品質なカルペーニャの生ハム。
カルペーニャ


ここはグリッシーニに巻き付けてくれました。心地よい甘みが口中に広がりました。
グリッシーニ


ここのポスターが目を引いたので撮ってしまいました。
ポスター


これら以外にも、オリーブもパスタもチョコレートも野菜も塩も… とにかく様々な食材の生産者がやって来ていました。その土地固有の丁寧に作られた食べ物の存在を知ることが出来たのは意義あることでした。画一化された大量生産されたものにはない独自の魅力に溢れています。そして、自分が愛情を込めて作ったものに対する自信を出展者から感じ取りました。

会場ではワインも味わうことが出来ます。「エノテカ」というコーナーで1000種類以上のワインが有料で(といっても、かなり安い値段で)飲むことが出来ます。食べ物も購入することが出来て、席に座ってゆったりと楽しむことが出来ます。かなり賑わっていて、入場制限をするほどでした。
エノテカ



イタリア以外のワインもありました。ドンペリニヨンやグランダムといったプレステージ・シャンパーニュもあります。それがグラス1杯わずか4ユーロで飲めます。しかも、なみなみと注いでくれるんです。だから、いいワインほど早く品切れになっていました。僕は飲み損ねました。
ドンペリ

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2006年11月07日


この度、当店ソムリエ笹山がイタリアに行って参りました。その時の様子を少しずつ報告していきます。

ヴィーテ・イタリア主催のピエモンテツアーに参加してきました。
ピエモンテ州はイタリアの北部にあります。州都はトリノです。今年冬期オリンピックが開かれたところです。バローロやバルバレスコなどイタリアを代表する高品質なワインを産出する地域です。

今回はチーズの生産者を訪問した時の様子をご紹介しましょう。

細い道をくねくねとバスで上り、バスが進めない道は徒歩で上ったところにそのチーズ工房がありました。
ここではロビオーラ・ディ・ロッカヴェラーノというチーズを作っています。
ヤギ小屋

元気なヤギがたくさんいました。様々なヤギが待ってくれていました。
ヤギ1

人なつっこくてかわいかったです。
ヤギ2

ヤギさんがいる小屋のすぐ横でチーズをテイスティングさせていただきました。野外にテーブルを出して食べるチーズは格別の味わいでした。
試食


熟成違いによる3種類のチーズを比較しました。一番右の真っ白いのが作って3日目のもの。左側は二つは10日目のもの。一番上のが2ヶ月経ったものです。時間が経つごとに水分が抜けて小さくなっていきます。
チーズ3種

3日目のものはフレッシュな酸味を感じます。2ヶ月たったものは食感も堅めでぴりっとした味覚を感じました。僕は10日経過したものがねっとりした食感があって味わいのバランスも良く、一番気に入りました。同じチーズでも熟成期間の違いによって大きく味わいに差が出来ることを身をもって体験できて良かったです。

左は今回泊まったアグリツーリズモの主人ジョルジョさん。右は彼の友人のチーズ生産者の方です。
生産者の方が自家用に作った白ワインも一緒に味わわせてもらいました。これは決して洗練された味わいではなく、ちょっとひねた感じで独特の香りがありました。どぶろくみたいな感じ。田舎ではこうやって未だに自分で簡単にワインを作っているんですね。ここに来ないと味わえません。いい経験になりました。
ヤギ生産者

2ヶ月熟成のチーズの断面です。水分が抜けて固くなっています。味わい深くておいしかったです。
熟成チーズ

夕食の時にはさらにびっくりすることが。
9種類もの熟成の違があるロビオーラ・ディ・ロッカヴェラーノを食べることが出来ました。ジョルジョさんが自分で熟成させたとのこと。一番長いもので2年熟成です。
夕食チーズ
中央の黒っぽいのは甘い味わいのモスタルダ。チーズと共に味わうとおいしさがますます向上します。同じチーズとは思えないほど熟成期間によって味わいが異なります。すごく貴重な経験が出来ました。
ただ、長期熟成させたものは独特の熟成香(アンモニア香と言ったらいいのでしょうか)が漂っていて、僕にとっては必ずしもおいしいとはいえない状態ではありました。

チーズ生産者訪問のあとは、仔牛肉の生産者の農場を訪れました。こちらもジョルジョの知り合いです。地元独自の貴重なファッソーネという品種の牛だそうです。
牛1

とても愛嬌があって、殺して肉を食べるのは気が引けます。
牛2

ここのおばあちゃんが、手作りのリンゴのタルトを作ってもてなしてくれました。
タルト

ほのかに甘いワインも出していただけて、素晴らしくおいしくいただきました。明るい日差しの中で食べるのは本当に気持ちよかったです。
甘口ワイン

右のお二人がこの農場のご夫婦。笑顔が素敵なお二人でした。自分の仕事に誇りを持っていることがひしひしと伝わってきます。充実した人生に満足している様子がうかがえます。
牛夫婦

この農場のそばから山を見上げるとこんなすばらしい風景が広がっていました。
山
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Profile
cucina italiana TESORO (テゾーロ)
2006年6月24日に開店しました。

おいしいイタリア料理とイタリアワインをどうぞ。

大人がゆったり過ごせるお店を目指しています。ワインとつまみだけのお客様も歓迎です。

山陽電車 月見山駅からすぐ。

テーブル席8席、カウンター11席です。

全席禁煙です。

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