Tessey Ueno's blog

古楽系弦楽器を演奏する上野哲生のブログ。 近況や音楽の話だけでなく、政治や趣味の話題まで、極めて個人的なブログ。

2012/08

Soranocdjacket デザイナーの藤島祥枝さんが歌のための詩作を始め、上野哲生がそれに曲を付け、上野律子が歌い録音をし、更に上野の作品を加え、ゆっくりとしたペースで曲が増え続けました。
アルバムのタイトル「宙の囁き」は、私たちが宇宙の中の地球に奇跡的に生きていること、その星の中で様々な天変地異を経験するということ、その命というものは宇宙のどこから来て何処に去っていくのかということ、その短い一生の中で何を感じ何を視るのかということ、そんなことが全体の主題となっているとの認識を深める中で、藤島さんからこのタイトルが出て来ました。
一つ一つの作品はとてもメロディアスでありますが、歌や詩の趣が特にプサルテリーやリュート等の甘美な撥弦楽器を多用することで、更に幽玄の中に溶け込んでいったと思っています。
ぜひ多くの人に聴いていただきたいというのが願いであります。
タイトル「宙の囁き Sora no Sasayaki」 歌;上野律子 詞・曲・演奏:上野哲生 詞・アルバムデザイン:藤島祥枝 MAG-003 税込価格2,100円 9月7日発売予定

以下のページから視聴、購入が出来ます。 
MAGI Record
 

今年で32回を迎えた「ロバの学校」は天気に恵まれ、静かで幽玄なロバ祭と、子どもも大人も誰もが手を動かし、積極的で傍観者にはならない、力みのない素敵な合宿となりました。

今年はロバの音楽座が結成30周年で、ロバの学校はさらにその2年前から始めたことになります。
20代の終わりからずっとやっていたわけで、さすがにロバの学校の若いスタッフたちからは、体調、体力的にいつ出来なくなってもおかしくないと心配されます。
確かに公演活動も搬入搬出・舞台仕込・打合せ・運転など全て自分らの手でやっていて体力的に大変ですが、ロバの学校はそれ以上の得体の知れないエネルギーを使います。

僕に関して言えば、公演で子どもたちを巻き込むことは出来ても、数人の子どもたちの意見を聞いて何かそこから創作的なものを引き出していく作業は、歳を重ねても年にたった数日の出来事なので慣れることはありません。
身体はどこも悪いところがないし、体力は昔と同じように使いますが、年々回復力が落ちているのは確かです。それなりの身体の動かし方になっていくのでしょう。
ちょうどオリンピックの閉会式に「ザ・フー」が出て来て(まだ活動していたとは!)、もう67才になるであろうピート・タウンゼントは、相変わらず腕を振り回してギターを弾いてました。
彼らはもう少しで結成50年になるはずです。 アクションバンドの彼らも終わってへとへとになっているのか知れません。
「ロバの音楽座」の舞台も「ロバの学校」も動き回ります。
そんなときに体力の衰えを微塵にも感じさせてはいけないと思っています。
青山のVACANTと言うところで、大規模ではありませんが、ロバの音楽座が結成30周年記念コンサートがあります。
先日はここでガリュウーさんの娘=ののほのいるバンド「ショピン」の素晴らしいライブがありました。
同じ場所で我々があと何年一線でやっていけるか、世代交代なのか、どうかご見分下さい。 http://www.roba-house.com/live.html#vacant Mori4ms2

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