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自転車のりの聖地として全国的に有名となった、『瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)』
本州と四国をつなぐ高速道路としてよりも、サイクリングロードとして有名になった観光路線です。
『しまなみ海道は、サイクリストの聖地』という考え方がすっかり定着して、地元にとっては本州と四国をつなぐ連絡橋としての価値より、観光資源としての価値の方が段々高まっていったという貴重な事例となりました。

今回、広島県呉市を訪問して、次に目指したのは『安芸灘とびしま海道』
地図で島伝いに橋がかかっていて、元々気になる存在でしたが、当初は無かった○○海道という呼び名が、しまなみ海道にあやかって、後付けで『とびしま海道』という愛称が付けられました。
しまなみ海道とは違い、全国的な知名度は低いですが、今回の機会に車で走ってみることにしたものです。

そんな『しまなみ海道』にあやかった○○海道が、広島県・愛媛県にはたくさんあります。
しまなみ海道とびしま海道ゆめしま海道かきしま海道さざなみ海道はまかぜ海道せとかぜ海道、これらを総称して瀬戸内7海道と呼ぶらしい。
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そのうち、とびしま海道は実際に訪問したので、後日紹介することとして、○○海道と呼びからには、定義を明確にしたいところ。

ご存じのとおり、しまなみ海道・西瀬戸自動車道(尾道市〜今治市)は、本州と四国を結ぶ連絡橋事業の一番西にある高速道路です。
島づたいに橋がかかっていて、大小さまざまな瀬戸内海の島を様々な橋が結んでいることから、しまなみ海道という愛称がつき、それが定着しました。

一番東の神戸淡路鳴門自動車道(神戸市〜鳴門市)は、本州と淡路島・淡路島と四国を2つの長大橋で結ぶという意味合いが強く、特に世界最長の釣り橋、明石海峡大橋(橋長 3911m,吊橋)のイメージが強いことから、島づたいに橋がかかっている、というイメージは薄いです。
ここだけ、愛称らしい愛称が付けられることは無かったのも、二つの橋と一つ島が大きすぎることからでしょう。

真ん中の瀬戸大橋・瀬戸中央自動車道(倉敷市〜坂出市)は、世界一長い鉄道道路併用橋として、連続した一つの長大橋のイメージが強いです。
瀬戸大橋も島づたいではありますが、連絡している島が小さくてICも小規模なものしか設置されていないことから、島づたいに橋がかかっている、というイメージは薄いです。

これらの事から、○○海道の定義を、

三つ以上の島(北海道・本州・四国・九州の四島含む)を二つ以上の橋で結ぶ
 
下道にIC等からアクセスできる、二つ以上の島(北海道・本州・四国・九州の四島除く)がある

と定義しました。

御本家のしまなみ海道は、もちろん2つの条件クリアです。
神戸淡路鳴門自動車道は、,魯リア(本州・四国・淡路島)ですが、△NG(淡路島のみ)です。
瀬戸大橋は、,魯リア(本州・四国・与島・櫃石島・岩黒島等)ですが、△NG(与島のみ)です。

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ゆめしま海道は、愛媛県の弓削島・佐島・生名島・岩城島の4つの離島を結び架橋構想です。
弓削島・佐島・生名島までは既に開通していますが、生名島・岩城島は2022年に完成する予定です。
弓削島・佐島・生名島までは、途中、弓削大橋(橋長 325m,斜張橋)生名橋(橋長 515m,斜張橋)を渡ります。
生名島・岩城島までは、途中、岩城橋(橋長 735m,斜張橋)を渡ります。2022年3月に開通予定です。


かきしま海道(約70km)はJR呉駅と江田島市切串港を結ぶ自転車道です。
本州から倉橋島・江田島(能美島)をつなぐ道で、途中、音戸大橋(橋長 172m,アーチ橋)/第二音戸大橋(橋長 492m,アーチ橋)早瀬大橋(橋長 623.5m,トラス橋)を渡ります。
自転車専用道路と言うわけではなく、サイクリングロード推奨ルートとして、一般道路の標識類を整備したものです。


さざなみ海道(約82km)は本州の呉市と尾道市の海岸線を結ぶ自転車道です。
自転車専用道路と言うわけではなく、サイクリングロード推奨ルートとして、一般道路の標識類を整備したものです。


はまかぜ海道(今治・道後はまかぜ海道)(約52km)は、四国の今治市と松山市道後温泉を結ぶ自転車道です。
自転車専用道路と言うわけではなく、サイクリングロード推奨ルートとして設定されたものです。


せとかぜ海道(伊予灘・佐田岬せとかぜ海道)(約82km)は、四国の伊予市と佐田岬半島の先端を結ぶ自転車道です。
自転車専用道路と言うわけではなく、サイクリングロード推奨ルートとして設定されたものです。


以上の、瀬戸内7海道を○○海道の基準

三つ以上の島(北海道・本州・四国・九州の四島含む)を二つ以上の橋で結ぶ
 
下道にIC等からアクセスできる、二つ以上の島(北海道・本州・四国・九州の四島除く)がある

に照らし合わせると、

しまなみ海道 海道度 御本家だけに、島づたいの海の道感はバッチリ
とびしま海道 海道度 知名度は低いですが、7つの架橋でつながる島々の道は御本家以上
ゆめしま海道 海道度 3つめの岩城橋もまもなく開通、フェリーに乗らないと本州・四国からアクセスできないのもまた一興
かきしま海道 海道度 海道の条件はクリアも、行き止まり感は感じる
さざなみ海道 海道度× 海岸沿いの、あやかり自転車道の意味合いが強い
はまかぜ海道 海道度× 海岸沿いの、あやかり自転車道の意味合いが強い
せとかぜ海道 海道度 海道の条件はクリアしないが、絶景は補償で見どころ多数

と、しまなみ海道・とびしま海道・ゆめしま海道は、観光道路として期待に応えてくれると思います。
かきしま海道は、観光道路と呼ぶにはちょっとさみしいです。
さざなみ海道・はまかぜ海道・せとかぜ海道は、いってしまうとただの海岸沿いのサイクリングロードです。
そのなかでも、『伊予灘・佐田岬せとかぜ海道』は、行程はアップダウンが激しく厳しめのサイクリングロードですが、単に海道でくくってしまうのはもったいない観光資源です。

と、瀬戸内7海道には、本来『海道』のネーミングに込められた意味合いを逸脱しているものも含まれていますが、そこはご愛敬。

《訪問: 2022年1月3日》