水島臨海鉄道の創業は1970年ですが、元々は1943年4月に国策で作った工場専用鉄道を、1948年6月22日に一般旅客でも乗れる"水島鉄道"に転換したのが始まりです。
機関車の汽笛音「ピーポー」が、地元では水島臨海鉄道の愛称として定着しています。
なお、水島臨海鉄道は第3セクター形式の企業で、社長は倉敷市長です。
JR倉敷駅から水島臨海鉄道倉敷市駅へ乗り換え、乗車。
JR倉敷駅と水島臨海鉄道倉敷市駅のホームはほぼ隣接していますが、乗り換えには4分程度かかります。
未だに交通系電子マネーが使えません。
乗車したのは、50周年記念塗装色のMRT300形。
昔も今も紙の硬券の切符。
自動改札なんて当然ありませんし、倉敷市駅以外駅舎に改札はなく、車内改札(ワンマン運転)となっています。
車内は井原鉄道にも通じる、ワンマン列車独得の空間となっています。
鉄道というよりバスの感覚です。
2020年4月の外観のリフレッシュの際に、座席シートも新しいものに張替えられています。
ワンマン電車なので、電車の車内に運賃箱も運賃表もあります。
水島臨海鉄道の南半分、水島地区に入ってからは単線高架になっているので、車窓の景色は以外といいです。
そんな水島臨海鉄道、「国鉄水島計画」を発動させ復活させたのが「キハ205」です。
国鉄ロゴ付扇風機・栓抜き・灰皿・オルゴール付車内放送マイクなど、マニア心をくすぐります。
赤とクリーム色のノスタルジーな汽車、キハ205。
国鉄時代の代表的な気動車キハ20系は1126両が製造されましたが、現在でも動くものは国内に2両しかなく、1両は茨城県のひたちなか海浜鉄道が所有し、1両は岡山県の水島臨海鉄道が所有しています。
水島臨海鉄道が所有する、1960年に製造されたキハ205は、旧国鉄→JR四国からのおさがりで、1988年に購入されたものです。
2017年に引退していましたが、2022年3月に「国鉄水島計画」と銘打ったクラウドファンディングで復活。
構内限定運行で、イベント時に特別公開されています。
イベントで鉄道ファンにも魅力的な水島臨海鉄道。
観光目的にもおすすめです。
水島臨海鉄道 時刻表 (2023年3月18日改正)
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