JR岡山駅で、2024年4月6日から運行を始めたばかりの新型特急やくも5号(9:13発)を撮影しました。
やくもブロンズの洗練した外観デザインと温もりのある車内デザインで、乗りたくなる列車です。
岡山駅→総社駅まで、わずか19分の乗車でしたが、快適な旅でした。
昭和・平成・令和の時代を超えて、山陽地方と山陰地方を走り続けてきた"やくも"。
1972年3月に山陽新幹線岡山開業にあわせて、岡山駅と山陰中部(米子駅・松江駅・出雲市駅)を結ぶ、メインの速達列車として活躍しています。
キハ181系気動車(1972年3月〜1982年6月)・381系電車(1982年7月〜2024年6月)と運用車両が変遷してきましたが、2024年4月から第三世代となる273系電車が運行開始となりました。
長期スパンで運行されてきた過去の車両ですが、特に前世代の381系やくもは40年以上現役だったことから、多くの鉄道ファンからも愛されてきました。
2021年3月にJR東日本の185系が定期運用を終了してからは、381系やくもが国鉄特急型電車として国内唯一の定期運航列車となっていました。
以前は自由席の設定がありましたが、新型運行と同時に全席指定の4両編成となりました。
飛び乗って列車内で自由席特急券を買うという気軽さが先代まではありましたが、全席指定だと(一応)事前に指定席特急券を購入する必要があります。
振り子式電車として知られていますが、273系やくもで"車上型の制御付自然振り子方式"に進化し、乗り物酔いし難い快適な車内になっています。
新型やくもの車内チャイムは、島根大学の軽音楽部から誕生したOfficial髭男dismの楽曲です。
4両目の車両にのりました。
車内Wi-Fi・全席コンセント・大型荷物スペース設置で、車内がゆったりしているのが特徴です。
JR九州の新幹線さくら・みずほにも通じる、落ち着いた内装と室内の快適さを感じました。
新型やくもは4両編成の特急ですが、グリーン車・セミコンパートメント・多目的室・フリースペース・車椅子スペースとバラエティーに富んだ空間が確保されています。
ヘッドレストの枕も可動タイプに生まれ変わり、居住空間は東海道・山陽新幹線より便利で快適です。
しっかりデザインされた新型特急の273系やくも。
大阪・岡山から米子・松江・出雲方面への移動手段として、高速道路・飛行機との競争のなか競争力の高い特急列車に生まれ変わりました。
第23回日本鉄道賞の日本鉄道大賞も受賞し、おおむね10％増の輸送量となっていて好評です。
おすすめのJR西日本の特急です。
