振り返ると、私の大学生活は、自堕落な日々ばかりでした。

恥を承知で、今日も馬鹿をひとつ公開いたします。

 

私は福岡の某私立大学に通っておりました。金銭面においては、ろくに定職バイトにもつかず、日雇いバイトで小金を稼ぐは、パチ屋に行って8割方負ける、筋金入りの極貧でございました。

 

一方、私の周りにいる大学の友達は、時給900円超のアルバイトでお金を貯めこみながらも、いい服を買い、いいものを食べる、リッチな大学生活を過ごしておりました。

 

私の極貧ともいうべき大学生活は、上記の内容にとどまらず、それは実に哀れなもので、具体的なところを申しますと、昼のランチは専ら、学食の小ごはん(80円)と、水(0円)で飢えをしのぎ、先輩から120円をめぐんでもらっては、なけなしの金で、すうどん(140円)を食べるという、ハングリー精神に満ちた毎日。。

 

そのために、

大学のキャンパスで、真昼間に突然、ホームレスと化しても、それはそれはおかしくありませんでした。

 

そこで、私はこの極貧から一歩でも抜け出そうと、思わぬ行動に打ってでます。

 

学食がひとつ構えるその横には、10ばかりの、自動販売機並んでおりました。この自動販売機には、学食を食べ終えた学生たちがわんさか群がり、食後のジュースが飛ぶように出るのです。

そして、その自動販売機群の横には、妙ではございますが、「ほうき」が一本ございました。おそらく清掃員のおばさんが置いているのだ、と推察できます。

 

常人には到底信じがたい、私の行動。

 

話の流れでお分かりでしょう。

 

それは、

学生がいなくなる夕暮れを見計らい

 

「一人、ほうきを持ち、

自動販売機の下をまさぐる」

という暴挙でございます。

 

20歳を越えて、大人のプライドを脱ぎ捨てた、

大胆な犯行。

 

そこは、学業をおろそかにしていても、

お金を拾うことに関しては、

経済学部経済学科。

 

驚くことに、

ほうきでつつく、と、

なんと、一回当たり、約500円以上の硬貨が

顔を出してきます。

 

大量の収穫があった翌日には、

 

「棄てる者あれば、拾う者あり」という格言を用いて、

その、社会人あるまじき行為を、

友人相手に自慢げで正当化する、

愚か者の私。

 

しかも、

 

お金の収集活動中に、

見知らぬ学生たちが

その自動販売機に近づいてきた場合については、

 

臨機応変に対応し、

 

 

「俺がさっき、ジュース買って、

出てきたおつり、

大体どこ行ったとや、って〜

マジ、むかつく〜」

 

 

 

あたかも、

「自動販売機の下にあるお金、

全部落としたかわいそうな人」の役

を劇団四季顔負けに演じるのです。

 

 

 

あれから5年近く経過しました。

 

あのときの貧乏性。

とうの昔に、なくなってしまってしまった、と思っていました。

 

しかし、

 

私は、当時から根強く残る忌まわしい習慣に、

最近、気づかされたのです。

 

それは、

 

 

買うつもりもない、

自動販売機の

お釣りBOXに手を入れる習慣

です。