去年末から高崎車宮原車「だいせん」用3000番台と12系を続々製作してきましたが、うちで一番古い12系を久々に出したいと思います。
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オハフ13
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オハ12
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スハフ12
2002年のTOMIX25周年記念製品として発売された12系です。
(18年前のものなのでJRマークの貼り方もサイズも適当です)

TOMIXの12系は大きく3時代に分かれます。
1.1977年の香港生産品
2.2002年の中国生産品(25周年記念)
3.2011年以降の国産品

1977年の香港生産品はTOMIX黎明期のもので、ライトは非点灯、窓ガラスがまだはめ込み窓ではないものです。私も「TOMIXのすべて」という本でしか見たことがない製品です。

2002年の中国生産品は、583系と共に黎明期の製品の車両を最新技術でリメイクする企画で製品化されました。
583系は国産でしたが、12系は中国製に。

1999年から2008年頃まで、新製品の中国生産が盛んでした。
E26系やコキ106、DD51やEF66といった部品成型の質に問題のある製品が数々生まれてしまいました。この12系もその一つでした。

中国生産品は造型や品質に問題が多かったためか、その後国産化されるものが続発しました。
コキ106は、部品の持ち越しが一切ない完全新規設計で国産化。
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EF66は100番台が国産化。
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EF510は500番台で車体とスカートが、E26系も2012年ロットから台車が新規設計となりました(JAPANの刻印がないので断定できませんが、プラの質やモールドのキレが国産並み)。
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そして12系は、改造車では2011年のやまぐち号、原型車では2012年の高崎車から国産化されました。

前置きが長くなりましたが細部を比べていきましょう。
この中国製12系は初期車がプロトタイプのはずですが、結構めちゃくちゃな仕様です。
●車体
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左が中国製、右は国産品から改造のやまぐち号予備電源車スハフ12-36。
中国製はテールライトレンズが通常の赤色で塗られていたので、クリアレッドで塗り直してあります。
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(スハフ12-36)
スハフ12-0は貫通扉の窓にHゴム(後に大半が防火対策のため金属枠へ改造)があるのが正しいですが、中国製には表現がありません。
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(スハフ12-129)
0番台の車体ながら100番台の形態になってしまっています。
これは細かい点なのでまだ良いとしても、
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(手前:中国製 奥:国産品から改造の3000番台)
12系初期車最大の特徴、屋根補強のモールドがありません。
排気管も先端に凹みがなく、安っぽい造型です。
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(左:3000番台 右:中国製)
屋根と車体のはめ合いも国産の方が良いですね。幌枠は国産品と爪の位置が一緒で容易に交換できます。
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(左:中期型の宮原車 中央:国産品の1000番台=元0番台初期車 右:中国製)
オハ12は屋根の補強がなく中期車がプロトタイプかと思うところですが、防火対策のため追加された貫通扉がないのでやはり初期車としか見なせません。
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(左:3000番台 右:中国製)
車体のモールドのエッジが立っておらず、ぬるい印象を受けます。印象把握や塗装は問題ないんですが。

ちなみに製品状態では銀色車輪・旧集電ですが、10年前に黒色車輪・新集電へ交換しました。その時に合わせて車体マウントTNとトイレタンクを取り付けましたが、そのまま付けたためトイレタンクが車端に寄り過ぎているのと、TNが10年の間に粉吹きで真っ白になってしまっています。

●座席
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国産品に比べてモールドがぬるいです。
車端部の車掌室、洗面所の仕切りも中国製はかなり端折られています。
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当時は電球基板だったため、LED採用の国産品より車掌室付近の床板が盛り上がっています。
ライトは発熱防止のためLEDに換装してあります。
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室内灯はどちらも幅狭が対応しますが、取付位置が車体中央寄りのため車端部が暗くなりそうです。
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窓際のテーブル表現は583系との共通点。キハ58系や旧製品の24系にもこの表現がありますが、これは現行品に引き継がれても良かったと思います。

●床下機器
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(上:国産の12系0番台 下:中国製)
2002年の製品とは思えないキレの無さです。何十回と生産してくたびれた金型じゃあるまいし・・・(中国製の再生産は1〜2回あったかどうか)。

手持ちの中国製12系はスハフ・オハ・オハフの3両だけです。当時は手持ちの客車が他に24系3両だけだったので、12系は本当によく走らせて遊びました。
改造種車にする予定でしたが、国産品からしっかりしたものを作ることにしました。この3両は思い出の品としてこれ以上手を加えずに保管しておこうと思います。
何を作るかについては次回、種車や工作内容と併せて書こうと思います。