東京の蒲田で行われた、三国志フェスに出展参加させていただいた。朝9時ごろ、会場「大田区産業プラザPIO」2階に行くと、すでに多くのボランティアスタッフが集まっており、会場の設営に大忙しの様子。

100821 (8).JPG 

お客さんが入る前の会場と受付。「おおっ」と思ったのは、みんなが黄巾党よろしく、黄色い布を身につけているところ(笑)。さすが。 私も入って行き、少し手伝おうかと思ったのだが、人間、こういうときに手際が良く重宝がられる人と、逆に居るだけ邪魔者になる奴の2種類が存在する。 私は当然後者なので(笑)、ひとまず30分ほど表で待機し、物販・展示者の入場定刻の9時半になったころ、改めて中へ。 主催者側が用意してくれた展示パネルに、いそいそと布をかぶせ、その上に展示物である写真や解説用紙を貼っていく。さらに、今回の展示の目玉である「関羽の墓」や、飾りを設置。

 100821.JPG
実はオープンの10時半には間に合わず、開会式の始まる 11時を過ぎた頃、ようやく「蒲田・関帝廟」が完成(笑)。最初の頃に来たお客さんには、すっかりバタバタした様子を見せてしまった。
P1060103.JPG

この関羽墓は発泡スチロール製。 1982~1984年に放映された「NHK人形劇三国志」にて、実際に使用されたもの。撮影が終了して処分されそうになっていたのを、訳あって引き取り、以来我が家で保管させていただいている。 おそらく、今まで表には出なかったものだし、このような場で日の目を見るのは、今回が初めてだったと思う。線香台を置き、周りを「関帝廟」らしく飾って、参加者にお参りしてもらうようにした。 周囲の壁面には、これまでに私が訪れて撮影した、日本各地および、香港の関帝廟(関羽が祀られている廟)写真を展示する。 内容としては、当サイトの「全国関帝廟ガイド」を3次元化したような格好だ。生で大きな写真として観てもらうのは、以前からやりたかったことなので晴れて今回、それが実現して嬉しい。

100821 (2).JPG
 
会場のほうは10時半の開場から、17時半の閉会式まで三国志ファンがひっきりなしに訪れ、大いに盛り上がっていた。 コミケには行ったことがないが、規模は違えど大体こんな雰囲気なのだろうか。公式ブースでは「三国志饅頭」や、出演者たちの著書などを販売。三国志らしいコスプレをしている人も数人いた。しかし、女子が武将の扮装をするのはまだいいが、付け髭というのはどうなんだろう。似合わないし、何度見ても首を捻ってしまう。


100821 (3).JPG
 
会場奥に設置されたイベントステージでは、「総合三国志同盟」の坂本和丸さんによるクイズ大会、三国志好き芸人のおくまんさん、「三国志男」著者のさくら剛さん、歴史アイドル小日向えりさんのトークショーなどが行われていた。

 100821 (9).JPG
昼休み後には、名医・華佗が考案したと伝えられる「五禽戯」をビデオ映像に習って参加者全員で体感するというエクササイズも。 各種物販コーナーにも、多数の人だかりができており、合間を見つけ、私もいろいろと回ってみた。

 100821 (7).JPG
切り絵作家『伏竜舎』さんのブースでは、三国志をはじめとした歴史モノの「切り絵」を販売。あまりに見事なので私も関羽と、孫策vs太史慈一騎討ちの絵葉書を購入させていただく。 写真右の、早稲田大学三国志研究会のブースでは、手作りの弩や弓による射的や、三国志人物占いをやっていた。 私も挑戦したところ、射的は3回のうち1回命中で景品「うまい棒」をGET(笑)。ちなみに人物占いでは、私は「孫策」という結果が出た。彼ら研究員とは去年、「おべんきょう会」で一緒に講師を務めさせてもらった仲だ。

100821 (5).JPG 
「うまい棒」がらみでは、駄菓子屋三国志という店が出ていて、よく見かける駄菓子に無理やり「曹操うまい棒」「張飛カツ」「馬超あんず」という名前をつけて販売していた。面白かったので、思わず100円分を購入(笑)。

100821 (4).JPG 
本場の三国志グッズを販売していた、草林舎のブースでは関羽の鎧や弓が置かれていて、それを試着している人が。誰かと思えば、友人のマコちゃんだった(笑)。 左に居るのは、取材に来ていたフランスのメディアの女性カメラマン。一体、「日本で行われる中国の歴史イベント」がどのような形で報道されるのか、個人的にはすごく興味がある。 私は出展者だったので、講演は聴くことができなかったし、すべてのブースを十分に回ることもできなかったが、雰囲気は満喫できた。

 100821 (6).JPG
おかげさまで、わが「蒲田・関帝廟」ブースにも、それなりの人だかりが。4Fの別会場で行われていた講演や、トークショーの時間は閑散としていたものの、危惧していた「秋風五丈原」の状況にはならず、胸をなでおろす。 メインの関羽墓を食い入るように眺めたり、拝んだりしてくれた以外にも、写真のほうも「関帝廟って、横浜と神戸以外にもこんなにあるんですね」と結構、興味をもって見入ってくれる人もいて嬉しい限りだった。 ただ1~2人、墓を鷲づかみにするように複数回触る人がおり、困った。子供を連れたいい大人の夫婦が、そういうことをするのは理解に苦しむ。注意をしても「人」には関心がないのか、こちらの声には反応もせず。その手の客をどのように扱えばいいか、今後の課題かもしれない。

100821 (10).JPG 
写真左は、今回も好評を博していた三国志Tシャツの「赤兎馬」スタッフ、理香さんと。今回私は、青龍偃月刀Tシャツを着て参加させていただいた。右はイベントの主催者NPO三国志フォーラム代表で、このイベントの発案者でもあるUSHISUKEさん(右)。

100821 (11).JPG 
女流歴史プロデューサーの早川知佐さんと、著書も大人気だったさくら剛さん、関羽の面をつけ、ミ二青龍刀を持った人(マノさん)など、たくさんの友人・知人も観にきてくれた。

100821 (12).JPG 
ちなみに、ブースでは関帝廟の人気投票もやってみたのだが、結果はご覧のようになった。知名度が大きく影響したようで、やっぱり横浜が一番人気。 大阪の清寿院や、函館中華会館などがもう少し票を集めて欲しかったのだが、長崎の興福寺、崇福寺がかなり健闘したのは良かったと思う。 午後5時すぎ、盛況のうちにイベントも終了。

 100821 (1).JPG
出展・出演・運営者たちによる打ち上げは、会場近くの中華料理屋「来富市場」。お互いに労をねぎらい、楽しく歓談してお開きとなった。現在多くの分野で活躍中の小日向えりさんは、久々に三国志イベントに出演されたとのことで、今後も活動の原点として、三国志を大切にしたいと話していた。 有料入場者数は約300名とのことだった。運営や出演者を入れて400名近く。体感ではもう少し多かったような気もしたが、主にWeb上の告知だけで、これだけの人を集めたのは大したものだ。

まだ正直、洗練されてはいないがその分、手作り感と温かみのあるイベントだった。改めて主催者、ボランティアスタッフに拍手を送りたい。来年も開催されるとのことで、楽しみにしつつ注目していきたいと思う。 私のブースは物販ではなく、単なる展示だったので、写真の現像、布や飾りなどの小道具などで少々の出費だったが、かなりの数の人が楽しんでくれたことで、満足している。何より、大勢のファンと直接交流できたし、とくに最近の若いファン層の様子も間近に見ることができた。 こういう展示をするのが初めてだったにしては、うまく行ったのではなかろうか。歴史だけは古い三国志サイト管理人としても、多少ではあるが貢献できて良かった。イベントに関わったすべての方へ、有難うございました。 ※後日、主催者からのお知らせによれば、来場者数はのべ435人で、出展者やボランティアスタッフなどを加えると500人強の参加者だった模様。