横浜に近い東横線の白楽駅前、六角橋商店街には、同級生が経営する花屋「花日和(はなびより)」がある。そこを冷やかしに行ったついでに見つけたのが、花屋と同じアーケードにある「天せ」なる天丼屋。


軒先の商品見本に置いてあるのは、天丼一品という潔さ。よく見ると、暖簾の上の看板に「うまい・安い・天丼の店」と書かれてもいる。チェーン店以外で、天丼一本槍の店というのは貴重でもある。

店内はカウンターのみ。左側にある揚げ場には主人らしき人物に奥さんらしいおばちゃん。それを取り巻くように正面と右側を客席が取り巻いている。先客は意外にも、少し年の行った親子らしい2名の女性。私が食べている間にも、3名ほど続々と入ってきたので、そこそこ人気らしい。

カウンターに置かれたメニューを見ると、天丼520円を筆頭に、えび天丼、あなご天丼、やさい天丼、かきあげ天丼、上かきあげ天丼、大えび天丼、あとは定食にお新香、シラスおろしなど、なかなかに豊富。天ぷらは個別にも揚げてくれるようなので、チェーン店の「てんや」にもひけをとらぬ品数といえるか。

天丼にビールを注文する。一口サイズの小さな冷えたコップに、酢の物を出してくれた。天ぷらが揚がるまでの配慮なのだろう、気が利いているではないか。10分も待たずに天丼が出された。「はい、どうも。お待たせしました」とうやうやしく丁寧に供されたのに好感。


さて、出された天丼を見ると…具材は小ぶりなエビが2本、イカ、キス、ししとう、カボチャ。黒いのは何かと思ったら、なんと海苔であった。豪勢ではないか。520円で最大限の満足感を出そうという努力がわかる。
「てんや」と同程度の値段で、しかも個人経営というだけで応援したくなるではないか。

天ぷらにかじりついてみると、果たしてサクサク感というより、少しグニャリとした感触。ビールのつまみではなく、天丼の具として揚げられたものなので、まあ納得がいく。この手の店で特級の味を出されるよりはB級が丁度いい。エビだけに頼らず、色々と乗せてくれているので、天ぷらを平らげる頃には、腹は結構ふくれてきた。ビールを飲みながらであるから当然だ。

天つゆは、さほどのしつこさはなく、むしろ薄味で好ましい。一緒に出された味噌汁と、天つゆ付きの飯を一気に平らげ、ご馳走様。出た後、表の壁に「大盛り3杯完食で無料」の張り紙発見。いつか挑戦したいものだが(笑)。

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