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映画 「のぼうの城」で、にわかに脚光を浴びている、埼玉県の行田市。
石田三成が水攻めにしたとされる、忍城跡があることで有名な街だ。

去年、ここを訪れて忍城や、ゼリーフライの日記を書いたときはあまり反応がなかったが、
今年は映画の影響で、かなりの人が同記事を検索して観に来てくれているらしい。

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まだ訪れていなかった、丸墓山古墳にも行ってみた。石田三成が本陣を置いたところである。
山といっても古墳だから大した高さではないが、それでも街を一望する眺めは素晴らしい。
当然、忍城の戦いがあった頃とは様変わりしているが、往時を偲ぶには絶好のスポットといえる。

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さて、今回の目的は何かというと、レキシズルのIT奉行・小松さん(左)のお招きにより、
足袋(たび)の工場を見学させてもらいに来たのである。
そう、行田は日本一の足袋の産地。今でも国内シェアの8割をまかなっているとか。
右にいらっしゃるのが、「後藤足袋有限会社」の後藤安男さんで、この道40年の社長さん。

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さっそく、工場の中に入れてもらうと、職人さんたちが一所懸命、足袋作りに精を出していらした。

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皆さん、まさにベテランといった風格。我々にとって、初めて見るような機械を
器用に使いこなし、それぞれの工程で作業に没頭している。機械はドイツ製のものだそうだ。
この工場は後藤社長のお父さん、お兄さんと続いてきて、約70年の歴史があるとのこと。

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若奥さん風の人も、しゃきしゃきと手を動かしている。
細かい説明は省くが、ここでは全9工程の作業が行われていた。

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レキシズルスペースで使われている、ポップ足袋は受注生産の特注品のため、
通常の白い足袋の合間をみて、注文された数だけがつくられている。
ひときわ異彩を放つデザインの柄足袋だが、実に手際よく完成されていく。
一通り見ていたが、1足あたり15分もかからなかったのではなかろうか?

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完成の図。この工場では、1日にだいたい1000足ほどが生産される。
1ヶ月あたりで2万~2万5千も作るとか。今の時代、日常的に足袋を履く人は少ないが、
それでも、この小さな工場で、そんなに作られているのを聞くと、すごいなあと思う。

日本の伝統文化、そして、それを作る職人さんたち、どちらも本当に素晴らしい。
こういう現場を見ると、我々も日本文化を守っていかねば・・・と強く思う。

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いやあ、良いものを見せてもらった。
ちょうど昼時なので空腹を満たしに、小松さんの案内で、うどん屋に入る。
「奥秩父」という名前の、手打ちうどん屋。地元では割と有名らしい、民家風の店だ。

行田といえば、やっぱり「ゼリーフライ」や「フライ」がすぐに思い浮かぶが、
実は先週も来てそれは食べているので、
さすがに違うものが食べたくて、うどん屋に入ったのだ。実は埼玉は、うどん処なのである。

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「きのこ汁うどん」の大盛(700円)を注文した。もりうどんにして、麺の食感を楽しむ。
つけ汁は熱くて、きのこがタップリと入っている。他に肉うどん、鴨南うどんがある。
写真でお分かりのように、不揃いの太さの麺は、きしめんを思わせる。まさに手打ちならでは。
しっかりとした弾力があって、箸が進むこと・・・。

蕎麦は置かずに、うどんだけで勝負しているのが素晴らしい。
フライといい、うどんといい、小麦粉料理が伝統的なのは、米が貴重だった時代の名残なのだろうな。

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棟方志功が愛したことで有名な、「十万石まんじゅう」の本舗、ふくさやにも立ち寄り。

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おなじみの「十万石」の焼印の代わりに、のぼうの城の登場人物らの名が刻まれた商品もあった。
こういう商品で地元が盛り上がるのは良いことである。

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秩父鉄道の「行田市駅」に到着。改札の横にも、のぼう様のパネルが・・・(笑)。
この日は久しぶりに時間ができたので、このまま秩父へと電車に揺られて行ってみることにした。
とりあえず、今日はここまで。続きはまた。