「三国志フェス2013」を振り返って・・・ステージイベント編 その1
(開会式~映画「曹操暗殺」上映会~エンペラー・オブ・お笑い三国志予選)

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去る9月28日(土)に横浜で開催された、三国志フェス2013
「もう1ヶ月も前じゃないか・・・去りすぎだよ」という声が聞こえてきそうだが、
フェスが終わってから、仕事がものすごく忙しくなってしまい、落ち着いて
ブログを書く余裕もない割りに、下手にTwitterなんぞをやっていると、
お客さんや参加者と交流もできるので、それで満足した気になっちゃって、
ブログに手が回らないという悪循環・・・。

それでもこうやってきちんと記録しておくことは大事なので、
今さらながら、当日の模様を数回に分けて記しておきたいと思う。
それが主簿(広報担当)としての勤めでもありますから・・・。

そう、今書いたように私は主催者ではない。単に広報とイベント運営を
手伝っているだけに過ぎず、主催者は実行委員長のUSHISUKE氏である。
フェスが終わったあと、やついいちろうさんのラジオでもイジられていて、
すっかり有名になった彼だが、本人は未だ香港にいるためか実感もなさそう(笑)。

さて、前置きはこのぐらいにして、当日朝の様子から。
本当は前日や当日の準備のことも書きたいが、長くなるので後回しにして、
まずは、ステージイベントの流れを2回に分けて書いてみよう。
(ブースの様子は3回目を予定しています)

2013年9月28日。曹操が213年に魏公へ就任してから1800年後の
秋晴れのこの日、いよいよ「三国志フェス2013」がスタートした。

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まず、見ていただきたい。この長蛇の陣ならぬ長蛇の列。
午前10:30の開場ながら、30分前には列ができ始めていたそうだ。
「~そうだ」というのも、私は初っ端に行なわれるイベント準備に
追われていて、開場前はてんやわんやの状態。
(今回、写真撮影はプロカメラマンの藤井亜樹さんにお願いしました)

8:30過ぎに会場入りをしたにも関わらず、準備してると2時間なんてあっという間。
気がつけば、10:30を過ぎてお客さんが続々と入場してきて、会場を歩いておられた。

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余談になるが、三国志フェスは2011年以来、2年ぶりの開催。
去年はMini 三国志として、少人数向けのトーク中心のイベントを実施したのだが、
50名満員御礼になってしまい、来られなかった方も多数おられたし、
告知も十分にできていなかったので、開催されたことすら知らない方も多かったようだ。

なので、去年は正式開催されなかった分、期待感もそれだけ大きかったらしい。
それが開場前からの長蛇の列という形になって現れたのだと思う。

会場内は、すでに出展者によるブースの準備もできて、盛り上がりができていたが、
あっという間に11時になり、ステージのほうでは早速、開会式が行なわれた。

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まずは「開会宣言」ということで、主催者のUSHISUKE氏が壇上へ。
おかげさまで、客席にはスタートからお客さんがびっしり。
司会・進行は、各地での歴史イベントのMCを務めたり、
歴女子会を主宰していることで有名な磯部深雪(いそべ みゆき)さん。

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磯部さんは朝から夜まで1日中、イベントを盛り上げ続けてくれました。

開会式が終わり、すぐに最初のイベントへ移行。
新作映画 『曹操暗殺~三国志外伝~』特別予告上映会
(配給:アルケミーブラザース、協力:メディアゲート)が開始とあいなった。

『曹操暗殺~三国志外伝~』は、2014年の春公開予定。
正史・三国志と三国志演義両方に記された曹操暗殺計画の
エピソードをふくらませ、アレンジした作品。
曹操の最晩年、銅雀台を舞台に繰り広げられる政争が焦点となる。
「レッドクリフ」のような活劇ではなく、三国志らしい重厚な人間ドラマが売りだ。

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まず最初に、ナレーション入りの特別映像を上映。
映像はこの日のために編集された特別バージョンで、出来立てほやほや。
ナレーション原稿は光栄にも、わたくし哲舟が作らせていただいた。
迫力ある映像に、客席に座ったお客さんたちの目も釘付け。

映像が終わり、深雪さんが2名のゲストをステージへ招く。

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満田剛(みつだ たかし)さんは三国志研究者として大学などで講師を務めるほか、
『三国志街道の集い』出演や、『大三国志展』の監修など、
三国志ファンの間ですっかりおなじみの方。
今回は『夜の三国志フェス』にもご出演で、大活躍していただいた。

そして、先の映像のナレーションをつとめた声優・菊池康弘さん。
菊池さんは、なんと「三国志検定3級」を所持されている、声優界では大変貴重な人材。
最近では海外ドラマの吹き替えでご活躍中で、
とくに『項羽と劉邦 King's War』では張耳役を務めておられる。

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「玉木宏さんじゃなくてスイマセン!」と開口一番に菊池さんが会場を和ませる。
そう。本作は2012年に中国・韓国で公開された映画(原題:銅雀台)なのだが、
まず、チョウ・ユンファが演じる曹操が主役ということに加え、
準主役扱いの穆順(ぼくじゅん)役で、日本人俳優の玉木宏が出演しているのだ。

そういう意味で、日中両国から注目されるべき作品だったのだが、
諸事情(特に尖閣問題)により、現地のポスターから玉木宏の姿が削除されるなど、
日本での公開も延び延びになってしまい、ようやく実現の運びになったわけだ。

三国志ファンはもちろん、当日は玉木宏ファンもたくさん来てくださり、有難い限りだった。
どうしても三国志好き向けの編集にならざるをえず、玉木さんは控えめに
映っていただけだったので、どこまで楽しんでいただけたかという心配はあるが。

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満田さんいわく、「日本人が主要な役で出演しているだけでも凄いことだし、
(玉木さんは)違和感なく演じられているのがいい」
との印象。
そのほか、「銅雀台のセットが史実の描写に忠実で、とても見事に再現されている」
「三国志好きであればあるほど、全編にちりばめられた小ネタに気付くから面白いはず」
といった、専門家ならではの感想を好意的に述べてくださった。

sou-anトーク中にも満田さんから語られたが、この映画には、制作されるに至ったきっかけがある。
2009年12月に発見された曹操の墓。その中には曹操と思われる60代の男性の遺骨と、卞(べん)夫人と思われる50代の女性の遺骨のほかに、20代の女性の遺骨が収められていたが、それが誰なのか、今のところ大いなる謎だ。

本作は「なぜ20代女性の遺骨があるのだろう?」という疑問から、プロット制作がスターとしたそうである。穆順の恋人役ながら、曹操暗殺の密命を帯びて曹操に近づく、霊雎(れいし)という若きヒロインが登場するのも、それが理由だ。

特別イベントということで、トークの内容にも絡めて5分ほどの見どころ映像を上映し、お二人がそれぞれに本作品に対しての感想や期待を述べられて終演。大きな拍手が沸き起こっていた。






こちらが、会場で配布された映画のチラシ。
先のような深い意味を持った映画だし、いち三国志ファンとしての立場からも、
実際に内容も面白いと断言できる。来年の公開が今から楽しみだ。
メディアゲートによるレポート

30分のインターバル後、続いてのイベントは、
「エンペラー・オブ・お笑い三国志」予選。

このイベントは、9組のプロ芸人さんによる「三国志コント」の大会。
9組の中から、一番面白かった芸人さんが、初代「笑帝」つまり、
エンペラーになるという、本邦初ともいえるユニークイベントだ。

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最初の登場は、侍コントと現代ものの融合コントを得意とする「サニム」さん。
隊長さんと津田慶彦さんの2人によるコンビ芸人だ。
2人とも殺陣師という経歴の持ち主だけあって、関羽、曹操に扮して
息の合った立ち回りを披露。関羽の顔が真っ赤!見事なキャラ作り。

※追記・・・11月26日、「サニム」の津田慶彦さんがお亡くなりになりました。
津田さんは青いマント(三國無双の曹操のコスプレ)を着ていらした方です。当日、見事なチャンバラコントを披露していただきました。突然の訃報に、大変驚いたと同時に残念でなりません。慎んでご冥福をお祈りします。

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2組目は、丸沢丸さんと綾瀬マルタさんによる男女コンビ「東京アヴァンギャルド」。
現代の「麋夫人」という設定で、おかしくなっちゃった妊婦(マルタさん)を、
産婦人科医として冷静にたしなめる丸さんの掛け合い。
お笑いらしからぬコンビ名もインパクトがあって、異色の存在感を示していた。

fes2013-s02033番目は、ピン芸人の安本精肉さん。
単独ライブ『肉の日。』など精力的に活動中。肉屋さんのスタイルで、日頃はどんなコントをしておられるのか、ハナから興味津々だった。

三国志で「肉屋」といえば、そう。何進(かしん)。何進というちょっとマイナーすぎる人物と、「肉」との掛け合いが、会場を沸かせるにはちょっとイマイチかな・・・と思いきや、けっこう沸いていた。そう、なにしろ三国志ファンばかりが集まる会場なので、比較的コアなネタでも十分に受けてしまうのである。個人的には、とてもツボで面白かった。








「あっ!」と、気付かされたのが、何進が殺されたのが189年8月29日(旧暦)のことで、
約1ヶ月違い(修正しました)で何進の命日だったのである。何進の死か ら1824周年だったわけ(笑)。
残念ながら安本さんは予選落ちしてしまったのだが、
もう少しリスペクトしておくべきだったと悔やまれる、非常にハイレベルなコントだった。

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というのも、私はこのイベントで審査員をさせていただいていたからだ。
右隣は言わずと知れた、お笑い界きっての三国志好き、やついいちろうさん。

やついさんは三国志フェスに第1回から登場してくれている常連メインキャスト。
今回、自身のトークショーのほか、こうして審査員まで引き受けてくださった。
事前と終了後に、ラジオ番組(エレ片のコント太郎 9/14分、9/21分、10/5分)で、
たっぷりとフェスのことを話して盛り上げてくれて、いくら感謝してもし足りないという感じ。
(実行委員から頼んだわけでもないのに、本当に嬉しい!)

私の左隣は、ゲームカフェ・バー「ナインティ」のオーナー、はやしなおや さん。
ナインティは東京曙橋にある店で、セガの「三国志大戦TCG」(カードゲーム)の
大会が毎週水曜に行なわれており、三国志好きが集まることでも有名だ。

恐れ多くも、芸人さんたちのコントを審査し、心を鬼にして点数をつける。
審査員が10点満点でつけた点数と、会場のお客さんの投票によって、
勝者を決めるという形式で、投票の合間には我々審査員が簡単な講評をした。

fes2013-s0226さて4組目は、「しろたてるひさ」さん。元々は「ザ・ベビースターズ」というコンビで活動していたが、現在はピン芸人。














ピンということで、いささか不利なのは否めないかな・・・と思ったが、
先ほどの安本精肉さんと同様、そんな心配を物ともしない身体を張った
三国志コント(下ネタ入り)で会場を笑わせてくれた。

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そして、5組目。同じくピン芸人の爆烈Qさん。
紙芝居風のフリップボードを駆使してのユニークなコントを披露してくれた。
なかなか絵が上手で芸が細かい!

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続いて6組目。トリオ(3人組)のオハイオさん。
桃園の三兄弟よろしく、息のぴったり合ったコント。
真・三國無双の呂布を連想させる立ち回りが印象的だった。
メンバーの原井サンダーイーグルさんは三国志検定3級の保持者(ここにも居た!)。

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7組目の登場は、孔明と張飛のショートコントなど持ちネタ多数、
いばキラTVにて『すっぽん大学の茨城三国志』という冠番組も持つコンビ、
すっぽん大学さん。登場シーンから三国志へのたゆまぬ愛情が感じられ、
衣装の効果もあって、たちまちにしてお客さんを味方につけていた(笑)。

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8人目は藤子さん。元、国立がんセンター研究所勤務という
異色の経歴を持っている女性ピン芸人。
婦人警官に扮して、赤兎馬でスピード違反をする呂布を取り締まっていた。
目のつけどころが素晴らしい。

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9組目、最後の登場は「惑星ボルヘス」さん。
アルゼンチンの作家の名を冠したインパクトのあるコンビ名。
コントは会話の単語を、何でも三国志の人名に解釈してしまうという内容。
「脅威」という言葉を拾って「姜維」とか、「過信」を「何進」と解釈したり、
我々も日常生活でやるような、アレだ(笑)。
やついさんのラジオ(10/5分)で、そのネタにかなり突っ込まれていたので気になる方はぜひ(笑)。

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こんな感じで、全9組の出演が終わって、いよいよ緊張の結果発表。
ブログ上では一通り全部流して紹介したが、9組を3グループに分けて採点していた。
その結果、①魏グループの勝者は東京アヴァンギャルド、
②呉グループの勝者しろたてるひさ、③蜀グループの勝者はすっぽん大学。
以上3組が、決勝進出ということにあいなった。(敬称略しています)

さすが、全組プロの芸人さんだけあって、本当にみんな面白かったと思う。
午後にもなって会場は大盛り上がりで、立ち見のお客さんも多数いらっしゃるほど。

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やついさんも「レベルが高い!」と喜んでいらしたが、一方でこんな不満も。

「時間を守ってください!」と、終始突っ込んで会場を沸かす。
一応、予選も決勝も1組3分という時間の規定があったのだが、
やついさんは全部ちゃんと時間を計っていらして、
藤子さんを除く8組がみんな3分を超過していたからである。
(結局、時間を守ったはずの藤子さんは予選落ちしてしまった)

審査員なのにしっかり笑いをとる、やついさんの存在感は素晴らしい。
当初、やついさんと2人で審査員をする予定だったが、
私の本業は一介の物書きだからして、それだと心細い限りだから
仲良くさせてもらっている、はやしさんに手伝いをお願いしたのである(笑)。

それなりに知恵を振り絞って決めた3分という時間だが、
何の意味もなく片付けられてしまう結果に・・・(笑)。
ということで、予選イベントが終わったところで13:30を過ぎ、昼休みに入った。
・・・だいぶ長くなったので、まずはここまで。続きは次回!
 

※参考リンク。随時、足していきます。
サニムさんのブログみみっくすさんのブログASCII.jpさんの秀逸なレポート