46fb6eda.jpg京橋のGALLERY TSUBAKIにて鈴木亘彦展『ポリスプ』を拝見した。透明ガラスを使った平面作品と立体作品の両方を展示された個展で、平面作品は透明樹脂を使い、透明という特徴を巧みに活かして色々なディテールを作り出す事で全く異なる表現が見えた。自分が印象的だったのは細かくコマ分けされた透明ガラス面の内側の1コマ1コマにカラフルな印刷物や落ち葉、海藻といったそれぞれの色と形を持ったものが透明樹脂を使い閉じ込められていたコラージュ的な作品だった。近くで覗く様に見ると(画像下段)それぞれのコマに一場面が存在するかの様な面白さと共に標本のような興味深さが味わえた。個人的にはそのガラス面の内側に簡単な照明機具を設置してコマの中にある色や形がより明るく発色の良い状態が見れたらと想像ができた。その他にも透明だが薄い色の樹脂一滴を規則的に透明ガラス面の内側に配した大きいサイズの平面作品は観覧する時の角度によって作品自体の絵柄が変わって見える作品なども有り、とても面白く興味深い展示だった。*会期終了により告知無し。