2006年10月

2006年10月13日

BATTLE其の2〜超ワルほんちゃん編〜

 中学校はワルの巣窟です。特にわが校はワルの吹き溜まりで先輩の中にはチャリ通をする人や夏でも学ランを着続ける人とか目が合うやいなや「土下座しろ!」という人たちがいたのです。その中でもトップクラスにビビッたのはやはり中学生にして学生かばんに電動バイブを忍ばせ、「今からコレ(電動バイブのことです)持って、テニス部の練習に特攻してこい!」と言われたことです。「電動バイブだけは勘弁してください!だってこれ電動バイブじゃありませんか。電動バイブなんですよね、コレは」と何とか死に物狂いで逃げ切ったのですが、今でもたまに思い出すと体の震えが止まりません。

もちろん、同級生にもいました。その名も「超ワルほんちゃん」。私の学年唯一の超ワル中学生でして、入学早々ほぼモヒカンの超豪快なツーブロックでまだまだ小学生気分の抜けない私たちを恐怖のどん底に陥れたのです。当然のように授業中は漫画を読み、先生の注意を受けては、毎晩鏡の前で練習済みのガンをつけていたのです。なんて、ワルなんだ!と誰もが思っていたのです。しかし、そんな超ワルほんちゃんも人の子、お洒落をしたい年頃でした。当時大流行のネルシャツにはまります。ほんちゃんは超ワルですから中途半端なことはいたしません。自分で袖をぶった切ったお手製ネルシャツの下に長袖ネルシャツを、そして腰にネルシャツを巻くというネルシャツ三位一体技で校内ファッション界を笑いの渦に巻き込みます。日々壁をパンチし、コブシを平らにすることには余念がありませんでしたし、「昨日、○○中の奴らと喧嘩してYO」という武勇伝を語りだしたら止まりません。当然、兄ちゃんも極道まっしぐらの超ワルらしく、二人で犯した犯罪は数知れないらしかったのです。タバコだってお手の物で、吸うと「ケホッケホッ」と面白い一発ギャグまで見せてくれるのです。

 そんな超ワルほんちゃんも時が経つに連れて丸くなり、3年生になる頃には数多くの武勇伝が暴かれ、通り過ぎると失笑を起こすことのできる、笑いの取れる超ワルという新時代のワルに成長しました。そうなると功名心に燃え、自らの力を学年にアピールしたいと心から願う私のチャンス到来です。こいつを倒せば、俺は超モテ男だぜ、と深く悟った私はチャンスを待ちました。チャンスがあればやったるぞ、と。亀田史郎さんが乗り移ったとしか思えないメンタリティーでそのチャンスを虎視眈々と待ったのです。

そしてある日、ある時、ある時間、超ワルほんちゃんが私の必要以上に天に逆立ったサイバーヘアーをサボテンと罵ったのです。来た!!来た来た来た!!と盛り上がったチン毛が生えたばかりの凡人私は超ワルほんちゃんに飛び掛りました。まずはほんちゃんのジェルでカッチカチの布袋のようなヘアーを掴み、必殺爪攻撃で顔でも引っ掻こうかと考えます。しかし、脳内歴戦の猛者ほんちゃんも日頃のイメージトレーニングの効果か、素早い対応で私の攻撃をかわし、あれよあれよと取っ組み合いに発展してしまったのです。これはしまった!何故なら成長の遅い私の筋力はそこらの中学3年生のそれよりも遥かに弱かったのです。取っ組み合いはまずい!そう思った私は、咄嗟に機転を利かせ「おう!こらぁ、本○ぁ!!」と叫びました。そうなればこっちのもの、もの凄い勢いで、出来た中学3年生がその戦いを静止しに飛び込んできたのです。ここまで来たら死ぬまでやったるど、こらぁ!みたいな雰囲気を出しつつ素直に引き下げられる私とほんちゃん、双方もの凄い勢いの睨み合いがしばし続きます。

そんな時、5教科オール4だった成績の良い私はとある必勝の作戦を思いついたのです。ふっしょうがねえな、この勝負お預けだとばかりに力を緩め、その場を立ち去ろうと試みます。するとほんちゃんも鋭い舌打ちとともに踵を返し廊下方向に歩いてゆきました。クラスが安堵と静寂に包まれたその瞬間、私は猛ダッシュでほんちゃんに飛び掛り、秘技「うしろから思いっきりパンチ」を繰り出しました。勿論、私のパンチはほんちゃんをノックアウトすることはしません。こちらを振り返ったほんちゃんの顔は騙された怒りで真紅に染まっています。そこで一発「逃げてんじゃねえよ」と最強に格好の良いセリフを大きな声で叫ぶと狙い通り心あるクラスメートたちは再び私たち二人を押さえつけ、今度こそ戦いに終止符が打たれたのです。

私の右手はジンジンと痛みましたが、どう見ても一発パンチを当てた私の優勢勝ちなのは言うまでもございません。完璧な戦闘プランを立てた私の作戦勝ちでした。

この一件で、この年のバレンタインデイの活躍を確信したのでした。結果も勿論言うまでもございません。

tetuo2 at 01:56|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 武勇伝 

2006年10月04日

今日の名シーン

 小学生の頃、私の所属する少年サッカーチームにはとても良い選手がいました。粘り強いディフェンスが持ち味であったのとお風呂があまり好きではなかったことから「納豆」とストレートなあだ名で呼ばれていました。人の気持ちを考えない小学生らしいあだ名です。そんな納豆のガッツ溢れるプレーにいつもチームは助けられました。ペナルティーエリア内であろうと後ろから相手の足を狙うスライディングを見る度に俺も頑張ってディフェンスしなきゃと反省させられたものです。しかし、納豆の一番の得意技はスライディングではなく、ヘディングでした。私は納豆がヘディングで競り負けたのを見たことがありません。相手がどんなに足が長かろうが納豆はヘディングで勝つのです。相手が足でボールを取りに行くところを納豆は必ずヘディングで行きます。低空30センチの浮き球をヘディングで奪い取る献身的なプレーには相手も恐怖を感じたことでしょう。そんな凄技につけられた名称は土下座ヘッド、その名の通り土下座をするかのようなヘディングでした。

 そんなことを思い出すと実はサッカーの醍醐味は相手を騙す独創的プレーや一瞬のひらめきや判断力が見せるファンタジーではなく、ヘディングなのではないかとも思ってしまいます。日本サッカーの象徴であり、トシちゃん信者のKINGKAZUもそのことを実証しています。KAZUの選手生活でのビッグプレーを挙げろと言われれば、極太辞書が出来てしまいますが、一番を挙げろと言われたのなら、誰もがあのセリエAデビュー戦、ジェノバーACミラン、開始早々センターサークルやや付近からヘディングシュートを超ビッククラブであるACミランにお見舞いしようしたところ、当時最も有名なDFの一人バレージにヘッドバッドを食らわし、あまりの強烈さに自らの鼻を叩き折るというハードパンチャー顔負けのプレーが挙げるはずです。

まあ、そんな世界最高峰プレーを見ることが出来るのは本当に稀でして、現代サッカーではディフェンスもオフェンスを効率化が進み、さらにスーパープレーを見る機会は減りました。

そんな全世界が待ち望むプレーの片鱗を今日見せてくれた選手がいたのです。その名も播戸竜二、お洒落ヘアー、お洒落ヒゲ全盛の現日本代表における救世主的存在として今回抜擢されました。点を決めた後の喜び方にも好感が持て、会社を作ってTシャツなんかを販売しているという点を除けば期待の持てる選手と言うことが出来ます。そんな選手はやはりやってくれるわけです。今日のガーナ戦の後半30分過ぎ、なんだかんだ言っても点が取れない、取れそうもない日本代表にやっぱり楽しみがねえなと思っていた頃、ガーナの真っ黒な選手の内の1人が、センターサークルやや後方から、クリアをしようと右足を多きく振りかぶったのです。すると背後から黒い影が飛び出してきました。しかも超低空、まさに蹴ろうとしている超スピードのガーナ選手の足とボールの間にジャンピングヘッドを叩き込み、期待通り、頭部を強キックされたのです。しかも流血、おびただしい血が流れ落ちます。名コーチが心から育てたい選手と出会った時の喜びとはこのような感覚なのでしょうか。確かにまだKAZUに比べれば見劣りする点もあるかもしれません。しかし、このつまらない日本代表の中キラ星の如く輝きを放つ選手だと私は思うのです。その後も復活すると精力的にボールを追い回し、特にボールには触れません。だからこそ唯一のチャンスで唯一のシュートの場面では決めてくれ!と強く願ったものですが、そこはやはり27歳にして成長中の選手、温かく見守ることにしましょう。それにしても、決めてくれ!と最近思ったことが日本代表戦であったかなあ、と一瞬熱くなったことを感じさせられました。

納豆、KAZUと目標は遥か彼方かもしれませんが、播戸選手にはこれからも頑張っていただきたいです。ファイト!!

巻はもういらね。振る舞いがムカツク時の城臭いね。


tetuo2 at 23:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) サッカー 

2006年10月03日

母ちゃんの優しさ

 けつが痛い。歩くと痛い。立つと痛い。ボールを蹴ると痛い。寝てても痛い。寝返りもうてない。だから寝れません。それでむかつくのが痛いよ、痛いよみたいな顔をしていて「どうしたの?」「けつが痛いのです」となるとニヤリ「痔?」みたいなことを聞いてくる馬鹿がいることでして、痔だったとしたらもっと面白おかしくウンコが排出される際のデリケートなウンコと肛門の関係性を語っています。高校時代からとにかく激しい時は本当に歩くのもままならないほど痛むわけで、どこがと言うケツの筋肉なのか筋なのか、我慢ならない痛みがケツの中から体全体に伝わって、いいから道をあけろというヤンキーな気持ちになるのです。で、そんな痛みがここに来てまた再発。いてえよ。で、ついでに腰も痛い、走ると痛い。ヘディングすると痛い。やっぱり寝てても痛い。勿論寝返りは打てません。よって眠れません。

それをですね、人に訴えると「またまたぁー」みたいな態度をされて俺は鉄の意志を持つ我慢強い男だから明るく話しているけど、そこらの軟弱BOYなら今をときめくヒキコモリになって1人ウーウー唸っていることは間違いないよと思うのです。自殺だって視野に入ってくるはずなんです。それをわからず「またまたぁー!?」だと!と強く怒りを感じます。

が、しかし、そんな中、高校時代からの俺の苦しみを目の当たりにしていた心ある人が1人だけおりました。その名も母ちゃん、「大丈夫、病院いきやぁー」と偽者臭い関西弁で心配してくれます。そんな心配されてしまうと、うん、大丈夫だから、今月は金入れなくてもいいかい、と言いたくなってしまいます。それでも母ちゃんの心配は止まらず、昨日、ついに母ちゃんの宝物の一つ高級磁気マットレスを無理矢理レンタルさせられることに。この高級磁気マットレスというのは訪問販売という今時そんな販売方法じゃモノは買わねえよと言われるルートで母ちゃんが数十万円で購入した実に有難い健康器具でございまして、その効果たるやどんな病気や怪我も特殊磁気によって一夜で完治させる可能性十分、中国四千年もびっくりの代物で、どんな分厚い生地でも縫える40万円の高級ミシンと肩を並べる母ちゃんの宝物です。これは有難い、これで明日からこのむかつく痛みともお別れだ、別れとなっても今回ばかりは微塵も名残惜しくないぜ、と思っていた今朝、まあ、予想通り痛いよね、「どう?」と俺のケツと腰より高級磁気マットレスの効果を尋ねる母ちゃんの気持ちを深く考えると少しは痛みのことを忘れることができます。これが、磁気マットレスの効果なんだな、とか思いながら病院へ行き、ヘルニア臭いね、と言われました。明日からリハビリです。

tetuo2 at 00:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記