2007年02月

2007年02月20日

BATTLE其の四〜能の達人君編〜

それは生える生えると聞いていたものの、こんなにも生えないもんかねえとセンチメンタルになっていた中学生の頃のこと、確か、私は家庭科の授業で手作りナップサックの柄を熱心に製作していたのでした。その柄というのも「ブロンズエイジの魚」に似た、なんだったら実用も目論んだ格好の良いデザインでした。家庭科の授業と言うのは班ごとで行われる形式のため6人ほどの未来溢れる生徒たちが大きめの机を囲み黙々とナップサック製作に取り組んでいたのです。みな、熱心に取り組み、繊細な作業に力が入っていたのだと思います。四時間目ということもあり、育ち盛りのお腹は十分空腹になっていたのかもしれません。一つの班に対し、一つしかない特別な工具を私は右斜め前の女子が使い終わるのを今か今かとチラチラ確認しながら、作業を進めていました。早く貸せ、早く置けと、心でつぶやいていました。そしてようやく、その工具が共有スポットに置かれた瞬間、私は雷のようなスピードでその工具へと右手を伸ばしました。しかし、そんな右手がまさに工具に辿り着いた瞬間、私の左手方面から稲妻のようなスピードで太い右手が飛び出して参りました。その右手の主は普段から何を喋っているのか分からないほど声の小さな激太りした少年でした。「離せよ」「ぼそぼそぼそ」「離せ、デブ」「ぼそぼそ、ぼそ」何を言っているのかわかりません。彼の家は能という伝統芸能で生計を立てる由緒ある一門で彼も将来はその道に進むため未来は約束され、そのせいかゲームばかりしていたら、彼はとても太ってしまったのです。そのため、思春期の女子たちは彼のことをややキモいと思っていたのです。そいつから工具一つ奪い取れないようでは、私の学園生活の沽券に関わると瞬時に察した私は声を挙げました。「離せ、ボケ」。班のみんなが二人の争いに注目し始めます。能の跡継ぎもナップサック製作に命を賭けてますとばかり、意地になり、その工具を離しません。何を!この野郎、根暗なくせにぃ!と私も熱くなりますが、実際、彼の手からその工具を引き抜けば良いだけなのに、当時の小学生に毛が生えないレベルの私にそんな腕力は当然ありませんでした。

そこで、私は一気に工具を引っこ抜くという行為を作戦Aとしたならば、作戦Bに切り替えます。工具を離さないまま彼のすねを思い切り良く蹴っ飛ばしました。その痛みを感じた能の跡継ぎ君はもの凄い形相で私に襲い掛かってきました。その動きはとてもスローでしたが、ここで引いてなるものか!と私も応戦し、四つ手状態に突入します。勿論、二人の右手にはすでに工具はありません。跡継ぎ君はゲームとお菓子で鍛え上げた体を駆使し、グイグイと私の体に圧力をかけ、あれよあれよという間にヘッドロック状態に持ってゆきます。幸い痛みをそこまで感じなかった私は、跡継ぎ君のケツを高速連打することでヘッドロック状態を解除しようと努めますが、跡継ぎ君の尻は潤沢な贅肉で覆われ、決定的なダメージを与えることが出来ません。

その時にはすでに班だけでなくクラス中が私たちのバトルに注目しています。ここで負けるわけには行かない!しかも、根暗だという印象を持たれているこいつに負けたら・・・暗黒な学園生活は容易に想像できます。なんとしても、この状態を打破しようと閃いた作戦C「全然効かねえぞ!!こらぁぁあ」と叫ぶ、を実行しました。クラスメートたちに私のタフネスをアピールできると同時に家庭科の先生にバトルを気づかせることが出来る一石二鳥の離れ業です。目論見どおり家庭科の先生が「何をしてるの!!」と注文どおりのセリフと共に駆けつけ、二人を引き離しました。しめた!と思った私は引き離された時のバックステップを反動にし、跡継ぎ君へ飛び掛り、渾身の右強パンチをお見舞いしました。するとどうでしょう?跡継ぎ君は痛がるどころか、涙を流し始めました。きっと親にも殴られたことがないのでしょう。顔に走る初めての衝撃がこの名勝負に決着をつけました。勿論、家庭科の先生には叱られましたが、クラス内の威信はなんとか守り続けました。

右斜め前の女子が言いました。「アンタ、強かったんだね」と。何を見てそう思ったのかはわかりませんが、間髪入れず私は応えます。「だろ」と。

tetuo2 at 01:32|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 武勇伝 

お酒を飲むとすごく頭が痛む

病気でしょうか?お酒を飲むと頭がとても痛くなるのです。「二日酔いだ、馬鹿」と言われてしまいそうですが、確かにその通り、二日酔いです。しかし、普通の二日酔いと少し違うのはお酒を飲んでいる時点で頭が痛いということです。二日酔いとは通常、お酒を飲んでいる時点では超ご機嫌であり、記憶が無くなり始めた辺りで、気持ちが悪くなり、それでもラーメンなんかでシメるぞ、この野郎なんて調子に乗った挙句、結局さらなる不快感を得て、家路につけたのかどうかすらもわからず、布団の中で目を覚まし、嗚呼、気持ちが悪い、頭が痛い、喉が渇く、などといった現象を指すのではありませんか?それなのに、超ご機嫌状態をすっ飛ばして頭が痛いだなんて、二日酔いになる甲斐が全くないということになります。何やらアセトアルデヒトとかい言う良くない物質のせいらしいのですが、そんなことより頭が痛いのが困るわけです。実を言うと酒を飲んでいる時、その次の日、また次の日まで頭痛いのですから、2泊3日は頭痛に悩まされることになります。お酒を飲むのをやめれば良いのですが、誘われると多少無理を押してでも行ってしまうと言う悪い癖が私には御座いまして、まずはそれを治す事が先決であります。「行こうぜ」「NO」と一蹴できる男になろうと思います。そんなわけで、その癖を治すには誰かの誘いがなければなりません。どうぞ皆々様お誘いお待ちしております。

tetuo2 at 00:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

2007年02月19日

同窓会怪奇

土曜の夜のこと、ほとんど面識のない同級生の皆さんとの同窓会に参加してまいりました。遅れていった方が格好が良いというのは一般教養というか常識なので2時間ほど遅れて現場に到着したのですが、想像以上に面識のない人たちばかりで、特に歓迎されたと感じることもなく、ひっそりと当たり障りのなさそうな席に着きます。コソコソとビールを誰に勧められるわけでもなく注文すると、一人が私に近づいてきて「4000円寄こせ、コラ」と取り立てきたので、26にもなってケチな奴だと思われるのもアレなので快く4000円支払い、目の前にある海老の刺身を箸がないため手で口に運びます。そして20人以上のメンバーを一人一人の顔をゆっくりと眺めてゆき、確か見たことがある、同じクラスだったことがあったのかもしれないなどと確認して行きます。皆さん、それなりに大人になっているのかななんて思っていたのですが、そうでも御座いません。中学生の頃からあまり変わっていないどころか退化してしまった人もいるようです。残念ながらハゲ野郎になってしまった人はまだいないようでした。そんな感じで、皆さんを見ていくとやはり思い出してくるものです。ああ、いたね、アンタ、アンタもいたね、うん、懐かしいね、特に接点なかったね、そう言えば、給食当番頑張ってたっけ?そんなこともない?あっそう、などと心の中での勝手を極めたトークとビールでその場をごまかし、ただただ時が過ぎるのを待っていると、運良く、ちょっとした知り合いがやってきて、「おお、久しぶりぃ!連絡しろよ!」とかお互い軽快に心ないトークを始めます。とても楽しい時間です。二人とも特に親しい人もいなかったため、盗み聞きに終始し、ああ、あの娘結婚したんだなぁ、めでたいですなあ、と祝福したり、ああ、あいつまだ定職にもつかずフラフラしているのか、親不孝ですなあと安心したりしておりました。まあ、そんなこんなで同窓会なのに新鮮さを感じて家路に着いたのですが、ただ一人、違和感を感じざるを得ない人がいました。アンタ誰?誰なの?皆さん、仲良さげにトークしているけど、いや、そうでもない、案外アンタ一人ぽっちだったでしょ?という人が。3000歩くらい譲っても見覚えは御座いません。私の記憶力の問題なのかなと家に帰り、同窓会後恒例の卒業アルバムを眺めてみても、その場にいたその人は見当たりません。えっ?どういうこと誰なのさ?まあ、いいけど、俺だけかな、こんな不思議に思っているのは?もしかして、今流行の整形手術ですか?そうなの?名前でも聞いておけば楽しい話になったかもしれないのに。でも整形手術して同窓会って来るものではないような気もします。まあ、人生いろいろあるものですからね。それで、人生楽しく過ごせるのならそれも一つの案とうことで、まあ、なんだかんだで160万円もする腕時計をした人とかもいてとても楽しい時間をすごさせていただきました。ありがとうございます。以上。

tetuo2 at 09:05|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日記 

2007年02月09日

「それでもボクはやってない」

さみーよ。寒い。さすが、さすが冬です。風が冷たくて仕方がない。というのに映画館の前はもの凄い列で、こんな想いまでして観たい映画でもないんだよな、なんて気持ちが増しますが、そもそも、この映画館の上映本数は4、チケット窓口が2なわけで、どの映画が混雑しているのか分からない状況で、もしかしたら、ワタシが観ようかなと目論む映画は閑古鳥が鳴くほど人気がなくて、それなのにこの長蛇の列に並ばなければならないのだったらもの凄い損だなあ、と思うのです。ということで前に並ぶ不細工同士が妥協を重ね今に至るのであろう笑いも通り過ぎて悲しみに満ちたカップルにリサーチすることに。ププ、鼻低く。「どろろです」だって。どろろみたいな顔して、お似合いだよ、ということでワタシが観ようと志すものとは異なります。それではと、後ろの金ならないけど今日は奮発して大きな画面で映画を観ようと意気込んでいるのが丸見えな極貧カップルに尋ねると「幸せのちからだけど・・・」だそうです、これまたワタシと違い、一体どの映画がこの長蛇の列を作っているのでしょう。わかりません。それにしても、何故、チケットを買うだけでこうも進まないの?どうなってんだ!ということで前の方を見てみると女子大生風3人娘が何やら「えーどうするぅ?」「えーいいじゃん、マリーでぇ」「だって混んでるってぇ」「じゃあ、どろろにするぅ?」おい・・・、おい・・・、おい!!そんなものは今まで長蛇の列を並んでいる間に決めておけ!そして、金を出して待ってろ!!3人だったら、学生だから合わせて4500円をピッタリ用意して、もう片方の手に学生証持って、寒かったら持ったまま、ポケットに手入れて、自分の番になったら、金を出し、映画名を告げると同時に脇へ避けて、次の人の場所を空けて列を少しでも進ませろ!どうせ、居酒屋とかで「あの人カッコ良くない?」「えーもしかして好きなの?」とかなんとか言いながら稼いだ泡銭のくせに、こっちがどんな思いでお金を稼いでいると思っているんだ!そいつらだけに言ってるんじゃないぞ、お前ら全員金出して待ってろ、というわけで、観てきました、「それでもボクはやってない」。

まあ、結果を言うと「やってない」「やってない」と言いながらやってたわけです、痴漢を。だって裁判官が言ってんだからさ。ダメだよ、痴漢は、犯罪ですよ。もうやってはいけないよ。大爆発も臨場感溢れるカーチェイスもないつまらない映画でした。

tetuo2 at 01:21|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 映画 

2007年02月04日

校長先生は超偉い。

黒澤明が家が邪魔だと取り壊させたり、トルシエが中田浩二を部屋に呼んだりと偉い人は「そんな馬鹿な!」というようなことを平気でやってのけるもので、そんな話を聞くたびに爽快な気持ちに人をさせるのですが、今回はちょっと違ったお話です。ある小学校、言うまでもなく、一番偉いのは子供でも体育教師でもなく、校長先生です。校長先生というのは、校内で唯一個室を所持することを許された偉い人で、そんな校長室で何が行われているかは生徒なんていう底辺の人たちは知る必要もなく、だからこそいろいろな想像が掻き立てられ、エロいビデオでオーラルSEXしてたりするのでしょう。そんな由緒正しき、場所だから環境も良くなくてならん!と威厳を持ってそのある小学校の校長先生は言いました。

小学校の校庭には、そのほとんどにサッカーゴールが御座います。大きなゴールが校庭の両端に置かれ、その小学校では校庭を半分に区切ったミニサッカー用としてプラス4つのミニゴールがありました。その四つのおかげでたくさんのサッカー少年がゴールを奪い合いうことなく円滑にサッカーを楽しむことが出来たのです。少年たちはシュートをたくさん打ち、メキメキシュート力を強めていきました。お母さんたち、お父さんたち、先生たち、地域サッカークラブのコーチたちは大いに喜びました。

しかし一人だけ、それを良しとしない人がいたのです。それが何を隠そう校内NO.1の校長先生だったのです。その四つのミニゴールのうちの一つは不幸にも校長室の前に置かれていたのです。そのため、少年たちのシュートがゴールの枠から外れた場合、校長室の防弾ガラスに当たる可能性が非常に高かったのです。校長先生は怒りました。どこのどいつだ!こんなけしからん場所にゴールを設置したのは!!どうせ体育教師だろ!と。そんな怒りを受け、教頭先生を中心に緊急会議が開かれ、ただちにゴールの位置を改正する決定が下されました。そしてなんと校庭の半分にミニゴールが四つ置かれ、校庭のもう半分にはミニゴールはなくなりました。ハーフコートのサッカーを2面ですることは出来なくなるだけでなく、1面でする際にも、改正で移動された2つのゴールが邪魔でしょうがありません。そんな姿を今日も校長先生はご満悦で校長室から眺めています。馬鹿。

tetuo2 at 12:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0) サッカー