体感!オレオレ詐欺!!2〜許すまじ!〜体感!オレオレ詐欺!!4〜許すまじ!〜

2004年10月29日

体感!オレオレ詐欺!!3〜許すまじ!〜

 いよいよ佳境に入ってきましたぞ。舞台も簡易裁判所に移り、何やらおかしな様子を感じ始めるものの、一向に気づく様子のない俺たち。俺たち家族は保釈金を払ってしまうのか、はたまた寸前で気づくことが出来るのか!そんなことよりウチに450万なんて大金はあったのか?鉄雄(愛犬)の散歩は誰が行くのか?店長は一人で店を回せるのか?(オレのバイトする焼肉屋は平日は二人でやるのだ)さー、問題山積みの中、騒乱の簡易裁判所内の始まりです。

 簡易裁判所にタクシーが到着したところで尿意を感じたオレ。親父がナカムラ弁護士に電話すると言ったところでトイレに向かった。と、その時、携帯がナカムラ弁護士からの着信を知らせた。

相手「もしもし」
オレ「ちょっと待ってください」

親父と母ちゃんの元に急いで戻り親父に声に出さず「ナカムラ弁護士」と伝え電話を渡す。

親父「もしもしナカムラ先生ですか」
親父「今、簡易裁判所なのですが、どこにおられるんですか?」
親父「とにかく身柄を確保したいんですよ!」

親父の声が若干荒くなり、母親が落ち着くようにジェスチャーをする。俺に何度も電話がかかってきたことをオレが納得できたのも、おそらく相手に親父がキレたからだと思っていたからだった。

親父「金の方はどう考えても今日中というのは無理なので、とりあえず体を確保して
   頂いて、明日用意するということではダメなんですかね?先ほども言ったとは
   思うのですが」
親父「では、今、お会いできませんかね?どちらにおられるんですか?」
親父「事務所?・・・。では、ナカムラ先生の事務所はどこにあるんですか?」
親父「今から伺いますから」
親父「だから!私たち、この辺の地理に詳しくないもので住所をおっしゃっていただ
   けませんか?」
親父「1−1−4・・・、どう行けばいいんですかね」
親父「簡易裁判所を背中に右に500m!?公園が見たら右折!?自動販売機がある
   から、そこ!?
親父「何階になりますか?」
親父「その建物全部がナカムラ総合相談所?」
親父「はい?それでは、ナカムラ先生の下のお名前は?」
親父「マモル!?わかりました」

そう言い、電話を切る姿を見た俺はすぐにナカムラ弁護士の下に向かうと思っていた手のつけられない馬鹿だった。この時点で何も気づいていない。親父は一目散に公衆電話に向かい、何やら電話をかけ始めた。その時「何かおかしい」とつぶやいていた。
どうやら知り合いの弁護士に電話をかけているようだった。その姿を見て、俺はタバコを吸いに行った。戻ると、親父が手招きをして、俺が近づくと、もう一度ナカムラ弁護士に電話して、所轄の警察署を聞けと言ってきた。

オレ「もしもし」
相手「はい」
オレ「一つお聞きしたいのですが、所轄の警察署を教えてください」
相手「はい?ちょっと待ってください」

なにやらガサガサ音がする。そして少し待たされた。

相手「もしもし。こちらに来られるんじゃなかったんですか?」
オレ「そうですけど、その前に一つ聞きたいんです」
相手「わかりました」

そう言うと一方的に電話を切られた。そのことを父親に報告すると「やっぱり」という顔をしたが、俺の頭はいまだに回転を始めない。俺はてっきりナカムラ弁護士がこちらに向かってくるのだと思っていたほどだ。と、その時、簡易裁判所の職員とおぼしき二人組みがオレと母ちゃんの下に近寄ってきた。

「先ほどから見ていたのですが、どうされました。最近物騒なものでねぇ」と言われ、なんだこいつら俺たちを何かテロリストだとでも思ってんのか!大変なんだよ!馬鹿!!なんて思ったほど馬鹿正直にオレオレ詐欺師のいうことを鵜呑みにしてしまっている素直のオレ。少し答えに困りながら、兄貴が事故を起こし、女の子を轢き殺してしまったということを話し始めると、二人の職員は顔を見合わせ、確信めいた表情に変わっていった。

「それはおかしいですね。まず保釈金を当日に払うなんてことはありませぬぞ。それに弁護士がすぐに電話してくるというのもおかしいですね」

えっ!何言ってんだ?わからん。と思っていると

母親「でも、電話の声は本当にミッキーだったんですよ」
オレ「えっ!兄貴が電話に出てたのか?最初は弁護士じゃなかったの?」
母親「そう。ミッキーが泣いて電話してきたのよ。絶対ミッキーだったわよ」
職員「そうですか。相手は二人いたんですな。それは99%『オレオレ詐欺ですよ』」
オレ「えぇぇぇぇ!!!!!」

正直、嬉しかった。希望が見えた気がした。しかしまだまだ安心はできていなかった。そこに電話を終えた親父がやってきて

親父「やっぱりおかしいぞ。今、知り合いに聞いたら『オレオレ』臭いって言われ
   た。だから弁護士名簿でナカムラマモルという名前を調べてもらったんだが
   その名前の弁護士は二人いるんだが、一人は吉祥寺、もう一人は青葉区という
   とこにいるらしい」
職員「それはもう間違えないですな」
親父「そうですよね。警察署にも問い合わせたいんで、御茶ノ水の管轄を教えていた
   だけませんか?」

オレオレなんだな!そうなんだな!!兄貴は小学生を轢き殺してないんだな!!!その素晴しい知らせを信じるぞ!絶対だな!と安心し始めると、頭と舌が滑らかに回り始めた。職員二人組みに今までの電話の不審な点を話し始め、一つづつ、オレオレ詐欺である、というよりも兄貴が事故を起こしていないという証拠を集め続けた。

さー、ついにオレオレだと気づいた俺。ここからいまだ残るひとかけらの不安を取り除く努力を始めるわけだが、もう少し時間がかかることになる。そして、その後、さらに後日、新事実も飛び出してくるのだった。

tetuo2 at 02:25│Comments(0)TrackBack(0) オレオレ詐欺 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
体感!オレオレ詐欺!!2〜許すまじ!〜体感!オレオレ詐欺!!4〜許すまじ!〜