鉄職人、温故知新のものづくり

製造業での技術伝承を中心に 書いています。

展示会に出展します

こんにちは

1/8 (金)から1/28(金)まで、「近畿大阪銀行ものづくり企業展」に出展します。

昨年末より、準備をしてました。

小さな企業展ですが、お時間の許す方は、ぜひお越しください。

会場は、クリエーションコア東大阪の「MOBIO(モビオ)」です。

常設展示場での展示ですので、私は、たまに状態を見に行く位で、

出展者は基本いません。来場者の方が自由に見て回る感じです。

ここ「MOBIO」は、

大阪府内全域の中小ものづくり企業のための

「ものづくりの総合支援拠点」となっていますので、ご存知の方も

多いと思います。
 

企画展の詳しくは下記をご覧ください。



              記
 

     「近畿大阪銀行ものづくり企業展」
 

・ 場所: 
MOBIO(北館2階 常設展示場内企画展コーナー)

・ 期間: 2016年1月8日(金) から 1月28日(金)

        土日祝祭日除く9:00-17:00 

・ 入場無料





当社の展示は、こんな感じです。

展示会


 

パネル展示と動画です。昨年フクダスタジオ様に製作して頂いた、

当社「技術伝承部門の紹介動画」も使わせてもらいます。
 

1月8日には、出展企業によるプレゼンがあります。

緊張すると思いますが私も自社ブースの前で頑張ります。




ご来店お待ちしています!





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  町工場のお助け旋盤工

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明けましておめでとうございます


新年、明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。
 

昨年は、「知名度を上げた」一年でした。

今年は、それを実らせようと思っています。
 

そろそろ、汎用旋盤での加工や、職人の技術が見直されてくると思います。

各工場の機械は、ほとんどがNC機になりましたが、

当社は、汎用機で頑張ります。
 

今年はどのようなことが起こるのでしょうか。経済学など全く解りませんので、

各工場の様子や仕事の流れを分析し、方向を決めていきます。



初仕事は 1/4 日の予定です。




えらそうなことを書いているブログですが、本人は、真剣に考え、

精一杯書いています。このブログ共々宜しくお願いいたします。




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今年一年を振り返って


  (全体)は、ブログ「わが道を行く」と同文です。
    すでに読まれた方は、(技術伝承)からお読みください。

(全体)

こんにちは

毎年ですが、一年が経つのは早く感じます。

年々その速さが増すのは、みなさん同じなのでしょうか?

さて、今年を振り返ってみますと、結果的にですが、
 

「知名度を上げた年」
 


でしょうか。

リーマンショック以降、営業的にどのようにしていけば良いかを

常に考えてきました。たびたび言ってますが、私は、営業が大の苦手で、

どうしようもありません。人には得手不得手がありますが、

度を越すレベルでだめです。その中の突破口が昨年(2014年)の

商工会議所に入会したことでした。公のところは気が進みません

でしたが、思い切って入会してみました。すると、入会後、

「ものづくり達人に応募してみませんか」

と声を掛けて頂いたのをきっかけに、どんどん行動範囲が広く

なっていきました。

ここからが、今年2015年です。


・ネットを活用している八尾の方とお知り合いになったり、

・日刊工業新聞「マイスターに聞く」に掲載されたり、

・当社技術伝承部門の紹介動画を撮影してもらったり、

・交流会「いぶし銀の会」を主催させて頂いたり、

・「大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)」を受賞したり



と、冒頭「結果的に」と前置きしましたが、自然とこのような

流れになっていきました。非常に恵まれていると思います。

多くの方に助けて頂き、また目に留めて頂けましたことに感謝いたします。





(技術伝承)

技術伝承部門では、「職人養成」としての問い合わせは多数頂きましたが、

正直、依頼を頂けるところまでには、至っていません。残念ですが、

大切な部分だと思いますので、今後も続けていきたいと思います。

ネックとなるのが、価格と私への信頼だと思います。その最大の壁は、

依頼くださる方が、現場経験に乏しい経営者や管理職の方ということです。

現場経験の乏しい方に技術的な説明やその価値を理解頂くのは大変です。

資料を見て頂いても、それを理解して貰えません。もちろん精一杯の

努力はしたつもりです。実はこの部分が、近年問題化している、

熟練工不足や次の世代の方への技術伝承が出来ていない理由でもあります。

現場を知らない方が、現場の権限をも奪ってしまってるのです。

以前のように、現場に権限を与えるべきだと私は思います。

 

それと、嬉しいことに、若い方の技術を見る目が変わってきました。

取引先の若い方が当社にこられた時、

「これなんですか?」

と、私が作った治具や道具に興味を示します。最近ではあまりなかったことです。

良い傾向だと思います。どんどん技術に興味を持ってもらいたいと思います。

 
 

それと、汎用旋盤使える方がどんどん少なくなってきていると実感した一年でした。

これはおもに、熟練工の方が高齢のため引退されたためと思われます。

しかし、見逃してはいけないのが、若い方が汎用旋盤を使っていないことです。

これは、先のことを考えると深刻です。

汎用旋盤は全ての機械加工の基本です。
 

手の感覚や音や振動、その他さまざまなことを身に付ける機械です。いわば、

加工の大切な基礎をこの機械で覚えます。NC旋盤を使う方だけが経験すれば

いい機械ではないと思います。このあたりの認識が私と他の方とでは、

開きがあります。最終到達点をどこに置くかで変わってくると思います。




次に、ハイテクのマイナス面も、そろそろ見ていかなければいけない

時期に来ていると思います。

おもに下の二つ。


・職人の軽視

・まだそれほど経験がないのに、飛び越して高度な技術をハイテクで与えても

 品物はできるが、作業者の技術としては身に付かない



内容はにつきましては、「技術伝承議論の問題点」の記事で

詳しく書いてますので参考にしてください。

先輩職人方の技術をどんどんハイテクが吸い上げて、各メーカーが公開しています。

それを作業者がコピーして品物を加工してます。

良いことばかりではないと思います。特に高度な技術の習得面では。

技術伝承の問題の後を追うように、ハイテクのマイナス面が表面化することでしょう。



今年一年、お付き合い頂き本当にありがとうございました。

技術伝承部門の記事は、NC機をメインに使っている方にとって、

耳の痛いことや、場合によっては、腹立たしく思われたこともあったと思います。

決して他の方を批判しているのではなく、業界のことを私なりに考えての

発言です。生意気ですがうまく書けませんので、ストレートに書いています。

誤解のないように重ねて明記しておきます。



最後に、技術伝承における私の考えです。

 技術伝承の問題を議論するとき、あまりにも「職人」を軽視しすぎてます。

 「技術を持っていない方が、いかに簡単に安価にその技術を手に入れるか。

 しかも、一度マニュアル的なことを作ってしまえば、この先受け継がれる

 ようにしたい」

 そのような考えでは、技術伝承は出来ないでしょう。

 技術は職人から職人に受け継がれていくものです。実際に現場で作業しなければ

 熟練工にはなれませんし、その奥底にあるものは、言葉や文字や映像では

 表面に出てきません。出したとしても大切なものは抜け落ちて伝わると思います。





では、一年間ありがとうございました。

技術伝承の問題は、本当に奥が深くまた、大切な問題だと思いますので、

今後も取り組んでいきたいと思います。

よろしければ、来年もお付き合いの程、宜しくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。



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