2003年11月29日

WEST END x YUKI 「SO.YA.NA」ほかDA.YO.NEパクリユニット

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ご当地RAP国盗り物語



時は1991年。我らがMCコミヤが米国のバブリーラッパーMCハマーに日米ラップ対決を挑み、勝利を勝ち取ったことは皆さんの記憶に新しいことだろう。

そして1994年。再び日本のラップ界に激震が走った。ラップ界の重鎮EAST ENDにアイドルユニット東京パフォーマンスドールの市井由理が加わり、EAST END×YURIとして「DA.YO.NE」を発売し大ヒットを飛ばしたのだ。EAST END×YURIは紅白に出場するなどいくつもの快挙を成し遂げた。


そして「DA.YO.NE」の成功を機に日本語ラップシーンは群雄割拠の時代に突入した。 1995年になり、日本の各地から名乗りを上げたラップ大名が天下取りを目指しCDをリリースし始めたのだ。 北は北海道から南は九州まで、町おこしの道具に日本語ラップが利用されるという前代未聞の事態が起こる。


まさに世は戦国時代

そんな「DA.YO.NE」以降の日本語ラップ戦国時代の争乱の歴史を余すところ無く収録したアルバムが本日ご紹介する 「SPECIAL TRIBUTE TO DA.YO.NE」です。

収録曲
1 「SO.YA.NA」 WEST END x YUKI
2 「DA.BE.SA」 NORTH END x AYUMI
3 「DA.CHA.NE」 NORTH EAST x MAI
4 「DA.GA.NE」 CHUBU END x SATOMI
5 「HO.JA.NE」 OYSTER END x YUKA
6 「SO.TA.I」 SOUTH END x YUKA


7 「NA.HAO.BA(Mandarin version)」 FAX
8 「IYA-YEAH(Indonesian version)」 SUZY x THE IND' BOYS
9 DA.YO.NE(original backing track)



ジャケットはこの通り、そんな争乱の歴史を全く感じさせない非常に淡白なもの。 そして、右下には気になる但し書きが。



このCDに「DA.YO.NE」は収録されていません。

非常に親切な表記ではありますが、このCDを買う人ははじめから「DA.YO.NE」が収録されてるなんて期待してないので心配は無用です。

では各地方が威信をかけて歌うご当地ラップ達を紹介していきましょう。


1.「SO.YA.NA」 WEST END x YUKI (from O.P.D.)

アイコラ・・・?
歌い出し 「そやなー、そやなー、言わなしゃあないな、そんな時にはな」
吉本の人気タレント今田耕司と東野幸治に大阪パフォーマンスドールのYUKIが参加するコッテコテのパクリユニット。 ご当地ラップブームの先駆者であり、メンバーの知名度、歌詞の完成度などは本家の「DA.YO.NE」 のクオリティに勝るとも劣らない。東京に対する大阪人のコンプレックスをこれでもかと言うくらい感じさせてくれる名盤だ。


2.「DA.BE.SA」 NORTH END x AYUMI (from SAPPORO)

札幌時計台前ですな

歌い出し 「だべさー、だべさー、言えばいっしょやさ、そんな時だらさ」
ご当地ラップ北からの刺客は、北海道が誇るご当地スター鈴井貴之が率いるNORTH END x AYUMIだ。 AYUMIの女性とは思えないほどの低い声からのドスの利いたラップが北海道の大地の力強さを思わせる。 乳搾りに精を出す酪農青年とホルスタインのような乳を持つ彼女の切ない恋心を歌う道産子ラップの決定版だ。


3.「DA.CHA.NE」 NORTH EAST x MAI (from SENDAI)

伊達政宗像前にて
歌い出し 「だっちゃねー、だっちゃねー、言うすかねえっちゃねー、ほいな時だらね」
東北地方からの「DA.YO.NE」に対するオマージュはNORTH EAST x MAIの歌う「DA.CHA.NE」 仙台シティで繰り広げられる恋愛ストーリーをテーマに歌詞の中では「牛タン」「麦めし」「七夕祭り」 といったご当地名物もきっちりフォロー。後半で激しく挿入される津軽弁ラップは注釈無しでは理解不能な展開に。ジャケットの伊達政宗像もシュール。仙台への愛を感じさせる一枚。


4.「DA.GA.NE」 CHUBU END x SATOMI (from NAGOYA)

名古屋城前だがね
歌い出し 「だがねー、だがねー、言わないかんがやー、そんな時だでよお」
中部地方は中京の中心地名古屋からCHUBU END x SATOMI が参戦。もうここまで来ると 「SATOMI」って誰?って感じだが名古屋のローカルタレント原田さとみ氏がその正体。 若者達がラップに乗せて名古屋人の交通マナーの悪さを嘆き悲しむ社会派のナンバーに仕上がっている。 乗ってる車は当然トヨタ。尾張小牧ナンバーのことを「おコマナンバー」と略するセンスは名古屋ならでは。っていうか名古屋って映画が大抵二本立てって本当ですか?うらやましい。


5.「HO.JA.NE」 OYSTER END x YU-KA (from HIROSHIMA)

なぜか二人・・・寂しい
歌い出し 「ほじゃねー、ほじゃねー、ゆわにゃいけんよね、そがな事ならね」
3人編成のご当地ラップミュージシャンが多い中、ジャケットを見る限り2人組の OYSTER END x YU-KA。 ユニットのやっつけ度の高さを伺わせる。ユニット名もOYSTER END=「牡蠣」である 他のミュージシャンのような東西南北での地理表現をはじめから諦め、地元の名産を 持ってくるあたり、名門広島商業の手堅い野球に通じるものがある。 「カープ」「サンフレッチェ」「平和公園」「広島焼き肉玉ダブル」・・・ここぞとばかりに広島名物満載だ。


6.「SO.TA.I」 SOUTH END x YUKA (ftom FUKUOKA)

ラーメン屋台前たい
歌い出し 「そーたい、そーたい、いうしかないっちゃん、そんな時やけん」
長浜ラーメン屋台の前で写されたジャケットがいかにも福岡らしさを醸し出すSOUTH END x YUKA。 広島はYU-KAで福岡はYUKA。素人は間違えやすいので注意が必要だ。 「福岡ドーム」「ラーメン替え玉」「明太子」をキーワードに語られる博多っ子の恋物語。 そもそも「だよね」の九州弁置き換えは「そーたい」でいいんでしょうか?


その他にも「SPECIAL TRIBUTE TO DA.YO.NE」にはご丁寧にも 中国語バージョンのNA.HAO.BAやインドネシア語バージョンのIYA-YEAH まで収録されているが、津軽弁や三河弁すら解読がおぼつかない状況でインドネシア語とかとてもツッコミ切れませんので割愛させて頂きます。

ご当地ラップ戦国時代・・・いかがでしたでしょうか?個人的な感想を言わせて頂ければ歌詞は非常にバリエーションに富んでいるのですが、曲が全部同じなので飽きます

通常トリビュートと言う場合少なからず本家ミュージシャンに対するリスペクトが含まれて いなければいけません。しかしこの「SPECIAL TRIBUTE TO DA.YO.NE」について言えば トリビュートっていうか、単なる便乗商法 DA.YO.NE


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