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2003年10月04日

東宝創立50周年記念超大作「幻の湖」 (後編)

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ジョギング戦国時代 「幻の湖」 (後編)



「ファントムではなく、イーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている。」

こんにちはJ君です。東宝創立50周年記念の超大作「幻の湖」レビューのお時間です。(前編はこちら)。 前編のレビューでは、予想に反して大変な反響を頂きました。「日本にそんなすごい映画があったのか、是非見てみたい」と。そうですか、そんなに見てみたいですか「幻の湖」を。


映画をナメるんじゃねえ!



はじめに申し上げておきますが「幻の湖」の映画の凄さは文章でお伝えしきれる物では ありません。そもそもレビューしている当人が全くストーリーが理解できていないので、 レビュー自体が無意味と言えなくもないのですが、それでもあえて、このレビューを見て「幻の湖」そんなにスゲエのか、 DVDを買って見てみようかなと言う方が万一いらっしゃっるのなら止めはしません。 が、一言だけアドバイスをしておきます。「脳が疲れている時には観るな」と。

疲れている時に無理して観ると、何らかのトラウマが残る可能性があります。 実際にそういう事例があった事が報告されています。(実例:J君)

トラウマの症例としては・・・

・和服の女性が怖い。
・ソープランドをトルコ風呂と言ってしまいそうになる。
・横笛の音を聴くとタイムスリップしそうな気がする。
・いつも誰かに出刃包丁を突きつけられている気がする。
・もう映画は観たくない。

などなど深刻な物ばかりです。
さてさて、テンションが下がりきる前にストーリーを先に進めましょう。 ジョギングが生き甲斐のソープ嬢「お市」が、ある日愛犬シロを何者かに殺されてしまうところまで前編ではご紹介しました。

家族同然に暮らしてきたシロを殺された。お市にとってそのショックは計り知れないものでした半狂乱で犯人探しをはじめるお市。そして掴んだ犯人の手がかり・・・ それは東京に住む、作曲家の「日夏」という名の男でした。


怒りの上京

職場のソープを休職し、東京へ向かうお市。もちろん目的は日夏という男への復讐。 ハンドバッグには犬殺しの凶器に使われた出刃包丁を携えて・・・目指すは日夏の音楽事務所へ。 すると、事務所では田舎から出てきた若い女の子が泣いています。


年端もいかない小娘まで毒牙に・・
「私のお腹の中には日夏先生の子供が・・・・」
どうやらこの女の子、日夏という男にはらませられた挙げ句捨てられたようです。

「それなら子供を産んでから血液証明を持ってらっしゃい」
こんな事は日常茶飯事とばかりに鬼のように冷たく受け流す事務所の職員。
日夏という男・・・どうやらかなりのクセ者のようです。

そして、本命登場。我らがお市の番です。面会を要求するお市に対して やはり冷徹に対応する事務所職員。
「犬が死んだぐらいで・・・」

しかしここはキレずにグッとこらえるお市。
「じゃあ仕事が終わったら会って頂けるんですね?」

事務員「来年の春、桜の花が咲く頃にでもね」

事務員のこの発言についにブチ切れるお市。ついに・・・・ついに出してしまいます。机にゴトリと音を立てて置いたのは・・・・そう文字通り伝家の宝刀、出刃包丁! そしてドスの利いた声で事務員に話しかけるお市。

ゴトリ・・・
「広島の女の子とアタシの犬は、事情も違うし相手もちょっと違うわよ!」


うん!違う違う。全然違うよ!(怯えた子犬のような目で)


ええとここで、ノーと言えないニッポンのビジネスマンの皆さんに勝つためのディベート術を伝授しましょう。 討論が不利になったら布に巻いた出刃包丁を机の上に置いてみよう!あら不思議、一気に形勢逆転。 常勝不敗のディベート術がここにある!(「ハーバード流ビジネス学」より抜粋)

・・・そんな感じで、ビビらせてみたもののやはり決定的な情報を得るには至らず、 警察にもストーカー扱いされて相手にされず、東京の冷たさに打ちひしがれるお市。

絶望に苛まれるまま東京をさまよい歩いていると、そこへ聞き慣れた声が・・・

「オイチサーン!」

なんとそこには、国へ帰ると言ってソープを辞めた源氏名「キリシタン」ことローザの姿が! しかもバリバリのキャリアウーマン姿で!


普通にスーツ姿

お前一体何者だ!


どうやらローザの真の姿はアメリカの某組織の諜報部員。そして日本の性風俗の調査のためにソープ嬢をやっていたようです。いくらなんでも仕事内容がアメリカン過ぎます

そんなトンデモな展開にもかかわらず、さも当然かのようにストーリーは進行します。 ローザはさすが諜報部員。お市のリクエストでコンピュータからサクッと日夏の データを洗い出します。そこには住所や顔写真まで完璧に載っていました。 すげえよ、ローザ、あんたはスゲエよ・・・。イーグルとの関連性は全く分からないけどとにかくスゴい

バリバリ仕事できます

さっそくそのデータをもとに日夏の住むマンションに張り込むお市。そしてついに日夏を発見。 なんと、日夏の趣味もジョギング。毎日のようにジョギングをしていることが判明したのです。 ついに、復讐が果たせる・・・お市もジョギング姿で日夏を背後から追いかけはじめます。 ひと思いに後ろからグサリ・・・・と思いきや、何故か始まったのはジョギング対決

ついに宿敵を捕捉

ジョギング対決らしく、「焦らず、自分のペースで」とか「よし、距離はこのままで保つ!」とか 「ここだ!この直線でくっつく!」とかマラソン走者の心理を描写 したようなセリフが続きます。

そこから国道246から駒沢公園にかけて、ただひたすらにジョギングシーンが15分続きます。







・・・ええと、これなんの映画だっけ?なんかのロードムービー?

しかし途中でものすごい形相の女に追いかけられていることに感づいた日夏は 一気にスパートをかけお市を振り切って去って行きます。 そう、お市は負けたのです。愛犬の仇とのジョギング対決に。(既にワケが分かりません)

諦めモードで琵琶湖まで帰ってくるお市。しかしそこでイイ感じだった銀行員の 長谷川初範にプロポーズされ結婚を決意、しばしラブラブムードに。 かなり犬のことはどうでも良くなってきています。

と思ったら、再び怒濤の展開が。結婚を決意した矢先に謎のイケメン、横笛の男が現れたのです。琵琶湖畔でお市に横笛にまつわる伝説を語りはじめるイケメン男。 そう、そこには琵琶湖の悲しい伝説があったのでした。

横笛イケメンが再登場

そこからNHKの大河ドラマを思わせる壮大な時代劇モードへ突入!(約20分)











ドドーン!

・・・・ええと、これなんの映画だっけ?(ソープ嬢のお話しです)

話が脱線しまくった挙げ句ようやっと、イケメンの昔話が終了します。何だったんだ・・・。そして、自分の身分を明かします。 「僕の仕事は宇宙科学、宇宙パルサー・・・・近くアメリカへ帰り大気圏外へ出るのです・・」 なんと、この横笛イケメンの正体は宇宙飛行士だったのです。 そうか、なるほどね!(全然話についていけてない)

それにしても宇宙パルサーって?J君はそっちの知識に疎いので、googleで検索してみました。 すると、なんと検索されたのは「幻の湖」ネタばかり。無限ループに陥りました。

そして、謎のイケメンとのお別れ。宇宙空間に旅立つイケメンに未練残りまくりのお市は最後のお別れに 手紙をしたためます。そしてお守りに心ばかりの物を・・・と自分の髪を切って手紙に封入するお市さん。怖すぎまーす!

心込めすぎです

その後、銀行員との結婚を決めすっかり落ち着いたかに思えたお市。ソープ嬢として働くのももうわずかとなってきたところ またしてもストーリーが展開するのです。

なんと、お市についた客はあの愛犬殺しの仇、日夏だったのでした!みるみる形相が変わっていくお市。 失っていた憎悪を取り戻したお市は、ついに出刃包丁を手に!

死ねい!

事態を把握した日夏。猛ダッシュで店を脱出します。そして、出刃に和服姿というものすごいカッコで追いかけるお市。琵琶湖に場面を移してジョギング対決第二弾です。

「日夏はこれから自分のペースで走る・・・・」 「少しずつ詰めるわよ!」

またしてもマラソン走者心理描写的セリフ。恨みつらみをスポーツに昇華する心がけは立派です。 右手に出刃を持ってなければの話ですが。

以下琵琶湖のジョギングシーンが延々25分・・・






二人ともヘロヘロ。


うわあ・・・出刃に手をかけた・・・危うし!日夏


ついに完全に足が止まった日夏。今こそ、今こそその出刃で日夏をっ!


あれ、通過した??


「勝った!あたしが勝ったのよ!」


えー!
なんと、日夏を追い抜き勝ち名乗りを上げるお市。 いいのか、もう復讐はいいのか?罪を憎んで人を憎まずなのか・・・・?

・・・と思いきや我に返るお市。ついに・・・ついに抜きました!伝家の宝刀、出刃包丁!


グサッ!


血がピュー!(きれいな孤を描いてます)

「お前なんかに、琵琶湖に沈んだ女の恨み節なんて・・・!!」
とどめにもう一刺し!というところでいきなり場面転換


爆音と共に何故かスペースシャトルが発射!(ものすごい脈絡のないタイミングで)




場面変わってイケメンが宇宙遊泳中です。
そして誰もが予想だにしなかった怒濤のエンディングへ!

宇宙に横笛持参

・・・ええと、ここから先はもう・・・・勘弁して下さい(レビュー不可能)

以上、完全ネタバレでお送りしました「幻の湖」いかがだったでしょうか・・・? この作品、脚本がブッ飛びすぎているが故にカルト映画扱いされておりますが、 超豪華な俳優、主演の南條玲子の鬼気迫るド迫力演技、そしてとても20年前とは思えないクオリティの美しい映像と荘厳なオーケストラ・・・日本を代表する超大作 にふさわしい要素ばかりです。

もしかしたら日本映画復興の鍵は座頭市ではなく、この「幻の湖」に隠されているのかもしれません。 さあ貴方も勇気を出して・・・観るなら今しかありません。

イーグルはすでに実戦配備についているのです。



参考)「幻の湖」DVD   レビューいろいろ     



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