2010年04月12日

春のファミ漫祭り 「ファミ魂ウルフ」「ファミコン少年団」「ファミコン風雲児対ファミ拳リュウ」「ファミコンキャップ」レビュー

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春のファミ漫祭り 「ファミ魂ウルフ」「ファミコン少年団」「ファミコン風雲児対ファミ拳リュウ」「ファミコンキャップ」レビュー





野生のカンがわいてきたぞー!
こんにちはJ君です。かつて、ファミコンブーム全盛の1980年代。コロコロコミックで掲載されたファミコンマンガ「ファミコンロッキー」のヒットを受け、その後雨後の竹の子のように出没したファミコンマンガ達が存在しました。その当時のファミコン関連マンガの連載数は一説には吉野家の店舗数に匹敵したと言われています。

今回はそんな星の数ほどあるファミコンマンガの中でも選りすぐりの4作品を一気レビュー致します。選りすぐりと言いつつ、単に手元にあったからレビューするだけなんですけど。




「ファミ魂ウルフ」
レビュートップを飾るのは「ファミ魂ウルフ」という作品。「ファミ魂」というベタなダジャレを導入したタイトルもアレですが、コンセプトもすごい。ズバリ、山奥で狼に育てられた少年が、悪い大人によって無理矢理都会に連れ出され、持ち前の野生パワーでファミコンチャンプに成り上がるという内容。世界的に有名な山奥で狼に育てられたいわゆる「狼少年」のお話にファミコンの要素を大胆にコラボさせたファミ漫なのです。


狼少年ぽい設定

一応狼に育てられた経緯などがいかにもそれっぽい感じで説明されていますが、ちゃんと読むまでもなく皆さんご想像通りの内容となっております。それにしても狼に育てられて読み書きもままならない少年にファミコンをやらせてしまうというムチャぶりがすごいですね。


ファミコンスカウトマン

このファミ魂ウルフ、ファミコンマンガの教科書にしたいぐらい、いちいち設定がベタです。ファミコンとファミコン少年を利用し一儲け企む悪い大人、剛田コンツェルン総帥とか、かつてファミプロNo1だった男が、手首を痛めて今はしがないファミコンスカウトマンだとか・・・。

ファミプロとかファミコンスカウトマンとか・・・職業として食っていけるんですかね?いや、当時のファミコンの社会的影響力を考えるともしかしたら有り得たのかもしれませんけど。


地獄すぎる・・・

”地獄の穴(ヘル・ホール)”と呼ばれる地獄のファミプロ養成機関も出てきます。それにしてもすごい地獄絵図です。なんか阿修羅みたいなのがいるし、ただ事ではない感じです。ファミプロになるのはどうやら相当大変なようです。


四天王だそうです

そんな地獄の特訓をくぐり抜けてきた地獄の穴(ヘル・ホール)四天王っていうのがいまして、ファミ魂ウルフと対決するわけですが、対戦するゲームが超マイナーゲーム「ゲイモス」だったりします。


レアすぎるゲイモス必勝法

「うわあっ!これは?」「そいつはフォボスだ!中央司令室にパルサーミサイルを5発当てると次の惑星へワープする!」
なんかスゴそうですが、ゲイモスというゲームがマイナーすぎて当時の読者の9割が何言ってんだか分からなかったんではないでしょうか。野生のパワーで読者を完全に置き去りです。 そして主人公が絶対絶命のピンチになると、母代わりの狼が


母親がわりの狼

ウォォーン!


目が光りまくり

「野生のカンがわいてきたぞー!」
という感じで敵に勝利します。野生のカンでファミコンを行う非常に稀有なファミコンマンガです。





「ファミコン少年団」
つづいてご紹介するのはコロコロ系マンガの「ファミコン少年団」。このマンガは表紙を見て分かる通り、出てくる少年達の目がキラキラと輝いてます。自衛官募集のポスターでもこれだけ希望に満ちた表情はしてませんよね。

この作品では、ファミコン業界におけるマリオと並ぶ2大ヒーローである高橋名人を崇拝するファミコン少年団が勇敢に、時には軽犯罪も厭わず、ハドソンを高橋名人をそして全国のファミコンファンを命賭けで守るストーリーがメインになっています。当時の高橋名人がいかにカリスマ的存在だったかを物語っていますね。


黄金の右腕が!

第1話目は名作「スターソルジャー」の開発秘話。ハドソンと少年達の強い絆を象徴するストーリーです。 悪の組織が高橋名人のあの16連射の黄金の右腕をバイクで轢くなどしてスターソルジャーの開発を妨害。ひでえなナ●コ!(完全に濡れ衣です)


少年団の恐るべき実力行使

怒りに燃えるファミコン少年団は悪の組織に極秘潜入、ビルを破壊しまくって組織を壊滅させるというとんでもない行動力を見せます。これはもはや信仰のパワーといっていいレベル。

その後のストーリーもすごいです。高橋名人主導で「ファミコンは立派で健康な遊びであるべし」といった思想のもと、山奥でスターソルジャー合宿を敢行。なんと早朝から山頂までのマラソンをするというゲーマーにはこれ以上ない苦行です。「この苦しみを乗り越えたときスターソルジャーを征服できると思え!」健康を超えてスパルタ教育になってる感がありますが、それほどまでにスターソルジャーというゲームを極めることは大変だったのでしょう。


実に楽しそうです

バスで移動中に全員で「ランニングボーイ♪」と熱唱するシーンは鳥肌モノ。ファンだったら涙なしでは読むことはできませんね。


きれいな名人

また、この「ファミコン少年団」は高橋名人が最も美青年に描かれている作品として知られており、 きれいなジャイアンならぬ「きれいな高橋名人」が見られる資料的価値の高いファミ漫と言えましょう。




「ファミコン風雲児 対 ファミ拳リュウ」
「ファミコン風雲児 対 ファミ拳リュウ」はファミコン風雲児とファミ拳リュウというコミックボンボン系の2大ファミ漫のコラボ作品です。ファミコン風雲児はコンピュータープログラミングを駆使する小太りオタク主人公で、ファミ拳リュウは拳法をファミコン攻略に取り入れた肉体派の主人公。理系と体育会系でキャラがかぶらないからこそ実現したコラボ作品と言えます。


追放て

「決定する!ファミコンは追放だ!」


T名人のパクリキャラ橋さん

「ファミコン戦士達よ ファミコンの危機がくる〜!!」
というわけでファミコン追放だのファミコンの危機だのと、ファミコンという名詞の使い方がなんかおかしい気がするのですが、とにかくファミコン追放をもくろむ組織フューチャーワールドと「シティ・コネクション」 「忍者じゃじゃ丸くん」等で不毛なファミコン対決をするファミコン風雲児&ファミ拳リュウ。


仲間割れシーン

途中で仲間割れなんかもあってなかなか凝ったストーリー展開です。

先程ファミコンの危機を心配していたロンゲで小太りのお兄さんは「橋さん」というファミコン少年達の味方的な存在なのですが、名前といいルックスといいどう考えてもT名人を意識しているのが丸分かりなキャラです。ライバル関係にあるコロコロとボンボンという大人の事情により実名で登場できなかったのかもしれません。


衝撃のどんでん返し

ちなみにファミコン追放組織フューチャーワールドのラスボス(ダースべーダー風)はなんと橋さんだったというドンデン返し的オチもナイスです。


カギ十字入りディスク

その他にもネオ・ナチと戦うストーリーでは、カギ十字のマークが入った「ゼルダの伝説」のディスクの謎をとかないと世界中が壊滅するという理屈もへったくれもない展開。

ネオ・ナチが容赦なくマシンガンを掃射し、銃弾がファミ拳リュウの腕を貫通して血みどろになったりとえらく殺伐としたストーリーなのですが、なぜかボスとはタッグチームプロレスリングマグマックスで対決というシュールさ。こういった企画モノですから、ストーリーが多少強引なのは必然です。我々はむしろその不条理さを楽しまねばなりませんね。


ファミコン風雲児の特技、ドットチェンジ




「ファミコンキャップ」
「ファミコンキャップ」はファミコンキャップの名の通り、キャップ(帽子)をかぶった少年が主人公。で、なおかつファミコンのキャプテンというダブルミーニングになっていると思われます。


オレはファミコンキャップだ!

主人公のかぶっている帽子はなんとファミコンのカセットを両サイドに一本ずつさすことのできる特別仕様。そしてゲームに勝利すると、「ウイニングカセット!」 という雄叫びと共に帽子に刺さっているカセットを天高く放り投げるという奇行癖を持っているのが特徴です。もしカセットを落としたら確実におシャカなのでお子様が決してマネできない技ですね。


ウイニングカセット

設定的には金持ちお坊ちゃんゲーマーVS庶民派ど根性ファミコン戦士というよくある対立の構図に加え、お色気ラブコメの要素もあり、ある意味ファミ漫の王道を行っています。

主人公のライバルである御曹司のお坊ちゃんはなんと、日本全国ファミコン業界の総元締めといわれている大和コンピューターの息子、綾小路隼人くん。通称「ファミコン貴族」


ファミコン貴族

このマントが貴族の証しですね。
ファミコン貴族の名はダテではありません。ファミコンキャップとの対決でいきなり


決戦の挨拶

ピシィッ!


さすが貴族

「貴族流決戦のあいさつだ! 」
・・・ファミコン貴族カッコ良すぎです。



ファミコンのコントローラーで運転可

対戦ゲームはマッハライダー。 何故か任地堂(にんちどう)の部長なる人物に気に入られたファミコンキャップは任地堂とホンザキ工業が共同開発したファミコンのコントローラーで運転できるという特注バイク「ウルトラマッハ」でGPライダーのコーチの元、バイクの実地訓練をします。


おキャラさん

その他、グラディウス対決の時はファミコンキャップのガールフレンド、通称「おキャラ」というあんまり萌えない系のあだ名のヒロインを奪い合うなど、割とどうでもいいお色気ラブコメ展開もあり、なかなかバラエティに富んでいるファミ漫です。


ゲームも現代ではブルーレイになったり、ネット通信したり、3Dになったりする時代ですが、かつて、少年達はそんなテクノロジーなど関係なく、時には野生のパワーを使い、時には貴族を名乗り、そして地獄のファミプロ養成機関でゲーム腕を磨いていたからこそ今のゲーム業界の発展があるといえるのです。ちなみに今回は、2003年に当サイトでレビューしながら現在お蔵入りになっていたネタの再レビューでした。

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