2011年01月26日

月下のハッカー!?能條純一先生の超ハッキングマンガ 「無力の王」

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月下のハッカー!?能條純一先生の超ハッキングマンガ 「無力の王」




あンた、液晶モニターが煤けてるぜ。
こんにちは、J君です。突然ですがITって凄いですよね!昨年は「ウィキリークス」ってのが話題になりました。ウィキリークスっていうのは世界中の機密情報を匿名でガンガン告発できてしまう凄いサイトですが、なにより凄いのは、運営している中の人が国際指名手配されちゃってるところです。国際指名手配ってルパン以外でもされるんですね・・・やっぱり銭形のとっつあんが捕まえに来るんでしょうか。

そして今年は「ソーシャル・ネットワーク」なんて映画も公開されたりして、一大ハッカーブームが来そうな予感がしないでもない気がする昨今なのですが、我が国におわします神レベルのスーパーハッカー伝説を描いたマンガが存在するのはご存知でしょうか?その名も「無力の王」という作品です。

「無力の王」は、「月下の棋士」「哭きの竜」などの作品で有名な能條純一先生の作品です。J君はTwitter経由ではじめてこの作品の存在を知りました。能條純一先生といえば、麻雀とか将棋とかラーメン屋とか比較的オヤジくさい題材を超イカしたモテクールなマンガに仕立て上げてしまう凄い先生です。なにしろ月下の棋士なんかジャニーズ主演でドラマ化とかしてますからね。それ以来、棋士=イケメンというのが世間のイメージになったぐらいです。例えばこの人とか超イケてますよね。すげーカッコイイ。

で、その能條純一先生が描くのだからハッカーだって超カッコイイに決まっています。まずキーボードを打つ構えからして素人とは全然違います。

構えが違います

超かっけぇ!!
やっぱりスーパーハッカーともなるとパソコンに向かう時にも武道のように構えがあるんですね。「パソコン黒帯」って感じでいかにもデキそうな雰囲気がビンビン漂ってきます。ちなみに能條先生のマンガだと、将棋を打つとき麻雀やるとき構えがほぼ同じような気もしますがそこはあまり触れないようにしたいと思います。


ハッキングされて企業は大慌て

このスーパーハッカー「無力の王」は、とにかく大企業だろうと金融機関のセキュリティシステムだろうといったん目をつけたコンピューターにはガンガン侵入してしまいます。そして、ハッキングされたコンピューターのモニターにはこんな表示が。


侵入されました

「無力の王来たり 御座は何処に」
「何処に」と言われても、知らんとしか言いようがないのですが・・・とにかく自分が使っているコンピューターの画面にこんな表示がいきなりでたら超怖いですよね。エクセルとかやってる最中に、突然「王」が現れて居座っちゃうんですからたまったもんじゃありません。


王からの要求に愕然

ちなみに無力の王はスーパーハッカーですが、悪いことをしている人とか企業を懲らしめるために現れる正義の味方なのです。たとえば第一話でコンピューターに侵入された大日本重工は、無力の王に政府と共同開発中の戦闘機FS-XXの開発を即刻中止しろ!と要求されます。


親切すぎるぐらいのハッキング

なんとこの戦闘機は設計に欠陥があり、このままでは死者が出て危険だというのです。しかも具体的に設計図まで画面に表示して指摘しています。設計図がバレバレて、もう内部までスケスケのスッカスカになるほど侵入されまくってるってことですね。

ちなみにこのFS-XXの情報は、防衛庁とペンタゴンが秘密裡に設けている衛星回線に侵入しないとハッキングできないのです。無力の王のハッキング技術がムチャクチャ凄いことがわかりますね。


答えはNO!

しかし大金を投じて開発している戦闘機をハッカーごときの戯言で中止するわけない!というのが大日本重工の社長の判断です。まあ当然といえば当然ですけど。無力の王が毎日のように侵入しては、再三「開発中止する”Yes?” ”No?”」とコンピューターの画面に表示し、半ば脅迫気味に開発中止を迫ってきます。そのたびに大日本重工は「No」と突っぱねます。無力の王の粘着っぷりもハンパじゃないですが、そのまま何の対策もせずに侵入され放題のこの会社もどうなんでしょうか・・・。

Noといえる大日本重工の態度で、無力の王の怒りに火がついたのか、ついに本気を出してきました。なんと・・・大日本重工のビルに、しかも社長の眼前に戦闘機が突っ込んできたのです。そして、ビルにはヒビが・・・。


まじヤバイ

無力の王恐るべし

そう、無力の王がハッキングで管制システムに侵入し、戦闘機を操ってビルに突っ込ませたのです。無力の王・・・凄い力を持ってました。ていうか全然無力じゃありませんね。そして、お約束のメッセージ。


ほんとしつこい

「もう一度だけ聞く”Yes?” ”No?”」
さすがの大日本重工の社長もガクブルです。こんなことされたらもう「Yes」って言うしかないですよね。そして、最終的に無力の王がこの会社に要求したものは・・・


慈善事業か!

「王は望む 開発資金を国民のために 子供達のために もっとのびのびと遊べる 公園を増やすことに使うよう・・・」
えー!戦闘機の開発資金で子供のために公園作らせるの!?なんか、パッと見はいいことしてるっぽいけど、実は結構見当違いな要求なような・・・。他にも無力の王のハッキング世直しは続きます。


O幹事長もビックリ

政治家の不祥事を暴いたり・・・


ドアも閉まります

銀行強盗を追い詰めたり・・・


外交官よりすごいです

テロリストから人質を開放したり・・・
神と呼んで差し支えないレベルの大活躍です。ハッカーってホントなんでもできるんですね。
そんな「無力の王」の正体ですが、実は、普通の高校の美術教師、加納先生でした。美術教師て・・・理系ですらないのか


ごく普通の高校教師

なぜ一介の美術教師がこんな凄いハッキング技術を持って世直しをしているのか・・・実は加納先生は教え子の女子高生の父が作ったゲームソフトに残された遺言を読み、謎のハッカー「無力の王」を受け継いだのです。・・・って意味がよくわからないのですが、ゲームやっただけでそんな簡単に引き継げるもんなのでしょうか、ハッカーって。


電車もポチって止めちゃいます

無力の王こと加納先生は高校教師ですから、学校で起こったトラブルなんかもハッキングでサクっと解決します。
自分の学校の生徒が踏切に飛び込んで自殺を図ろうとした時も・・・鉄道会社の管制システムをハッキングして電車を止めて救います。どう考えても直接本人を追っかけて止めた方が早いと思うのですが、あえてハッキングでトラブル解決するのがハッカーとしての美学なのでしょうか・・・。

そんなわけで、日本の世直しハッカー伝説を描いた「無力の王」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
パソコンをプロ級に使いこなしたかったらまずは構えからというのがよく分かりましたね。J君も早速明日からあの構えを実践したいと思います。


とりあえず構えとけ

驚くべきことにこの作品は1996年に描かれているのです。1996年ていうと・・・日本でWindows95が発売されて話題になった頃ですが、まだOSの主流はWindows3.1とかMS-DOSで、Macだと漢字Talkとかでした。エクセルやワードよりもロータス123と一太郎の組み合わせが普通で、ネット環境もインターネットよりもパソコン通信のニフティサーブとかが主流の時代・・・まあ興味のない人にはどうでもいい話かもしれませんが、そんなおっさんホイホイな素敵体験もできる作品です。もしJ君がリアルタイムに本作品を読んで衛星回線をハッキングとか言われても、現実味なさすぎてポカーンとしてただろうなあ。それをあえてマンガにしたところに能條先生の先進性を感じます。

伊達直人の正体に迫る!「タイガーマスク」のレビューをこちらでしています。合わせてどうぞ!

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