2013年01月25日

これぞ平松イズム!? 幻のボクシング仕置人マンガ 「ラブ&ファイヤー」

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これぞ平松イズム!? 幻のボクシング仕置人マンガ 「ラブ&ファイヤー」





俺の左が燃えてきやがったー!
あけましておめでとうございます!いやー超明けました。BIG3ゴルフ観た?(やってない) この時期に正月っぽいこといってるブログって当サイトぐらいかもしれませんが、うちは旧正月方式でやってるんでいいんです(確か去年も同じ言い訳してた)。

今年はじめてのレビューですがここはドカンと景気良く、熱いボクシングマンガをご紹介したいと思います。その名も「ラブ&ファイヤー」。実に暑苦しいタイトルですね。さぞかし内容も盛り上がってるんだろうなあと思って読んでみると・・・世の中そんなに甘いものではありませんでした。


全2巻です

さて本日ご紹介する「ラブ&ファイヤー」は平松伸二先生の作品です。平松先生の作品について当サイトでは過去にマンガ版モンハンこと「モンスターハンター」や、いんだよ細けぇことは!のセリフでおなじみ「ザ・松田」をご紹介したことがあるのですが、先日その「ザ・松田」が完結いたしました。



松田にタブーは関係なし

単行本2巻では国民的アイドルグループの枕営業疑惑原発問題にガツンと斬り込み



いじめ問題まで解決

単行本3巻では学校のいじめ自殺問題、さらには尖閣諸島や竹島などのデリケートな領土問題をザ・松田が一挙解決します。

最高だよ・・・松田サン。タイムリーすぎる時事ネタで容赦なく攻め続ける「ザ・松田」が終わってしまったのは個人的には大変悲しいのですが、なにしろザ・松田の設定が不死身なのでいつ突然復活してもおかしくないです。再開に期待して待ちましょう。

というわけで「ラブ&ファイヤー」ですが、本作品は平松先生の代表作「ブラックエンジェルズ」の連載終了後にスタートしたボクシングマンガです。

冒頭部分はだいたいこんなストーリーです。主人公の飛雄河 炎(ひゆうがほのお)は4歳の時、ボクシングの世界チャンピオンだった父の運転する車が事故に会い、両親が亡くなり天涯孤独になる。炎は左腕に大火傷を負いながらも一命はとりとめ、親の友人に引き取られて渡米。13年後、父が所属していた聖拳ジムのお嬢様で、炎の幼馴染だったは、ずっと音信不通だった炎とアメリカで奇跡的に再会。しかし炎はスラム街で不良となっていた・・・。



DQNカー

この通り、主人公が子供の頃に両親を失うという悲しいストーリーから始まります。あまりに壮絶な事故のシーン、何と悲しい出来事・・・と思いきや、事故った父ちゃんと車があまりにDQNすぎて、そりゃいつか事故るだろというツッコミを入れたくなってしまう画期的なシーンです。



ボクシング神ジーザス

時が流れ13年後、聖拳ジム期待のボクサー王島がニューヨークのマジソンスクエアガーデンにライト級世界戦挑戦者として登場。この試合に勝ってチャンピオンになったら、愛お嬢様に告って結婚という流れだったのですが、ボクシング界の神と呼ばれる最強の男、ジーザスにボッコボコにされます。



女の切り替えの速さは異常

そのころ愛お嬢様はというと・・・会場で炎らしき人影を見かけ、まだ試合中だというのに追って行ってしまいました。見捨てられまくりの王島カワイソス。そう、いつだって女は強い男が好きなのです。



スラム街の番長

愛お嬢様が炎を追っていくと、スラム街へ迷い込みます。炎はボクシング経験があるわけでもないただのケンカが強いスラム街の不良になっていました。



お嬢様の説得でボクシング開始

しかし、そこから愛お嬢様の怒涛の説得でボクシング特訓を開始、目指すは打倒ジーザスです。



絶対マイケル意識してる

炎のデビュー戦としてジーザスの一番弟子が登場。ちょっとBADのころのマイケル・ジャクソンみたいですが、コイツがめっちゃ強いです。



なぜか炎のでる左腕

しかしそこは主人公。物理的に解明不能の炎の出る左ストレートでマイケル(仮称)をブッ倒し、今度はジーザスをやっつけるぜHaHa!ちなみに炎と愛で「ラブ&ファイヤー」だYo!



ジーザスやったるぜ!

・・・というノリノリの流れだったのですが、なんとなんとここでまさかの急展開。次話でなんの説明もなくいきなり舞台が日本へ、しかも丑の刻参りのシーン

さらに主人公も草影幽児という全くの別人に。炎と愛で「ラブ&ファイヤー」だ!とかさっきまで言ってたのに微塵も関係ありません!一体どんな大人の事情があったのでしょうか。


前回とのギャップがすごすぎる


この草影幽児こそボクシング仕置人、まさにボクシング版のブラックエンジェルズです。最初のアメリカのくだりは一体なんだったのかというほど全く別の話になっておりますが、これこそまさしく平松先生らしいボクシングマンガという感じです。盛り上がってまいりました。

草影幽児はまぼろしのボクサーと呼ばれ、依頼人に指定された悪いボクサーをボクシングによって再起不能にしてしまうおそるべきボクシング仕置人です。ていうか「悪党ボクサー専門の仕置人」てどんだけニッチなニーズだよと心配になるレベルです。ボクサーってそんなに悪党ばっかりじゃないだろ・・・。

ちなみに皆様がご用命の際の参考までに、草影幽児への依頼方法をご説明しておきましょう。

STEP1 まずはグローブとわら人形を用意し、木に五寸釘で打ち付けます。


時間帯は子の刻がおすすめ


STEP2 その音を聞きつけて、どこからともなく草影が登場します。


ほんとに来た!


STEP3 きちんとした恨みの理由をこめて、物怖じせずはっきりと復讐の依頼をしましょう。


悪いボクサーは草影におまかせ!


こんな依頼方法なのに、都内限定とかではなく、東北で依頼があっても来てくれます。基本的に全国どこでも迅速に対応してくれるようです。どういう耳してんだ。


東京から東北まで駆けつけて来ました


草影は一回依頼を引き受けてくれますと、ターゲットとなる悪党ボクサーをボクシングの試合に引っ張りだし、確実に再起不能にしてくれます。
ちなみに草影はいろんな人間の怨念を背負い込んでるため、試合中の草影にはこんなオーラがでています。


嫌オーラ1


嫌オーラ2

・・・こんなのと対戦するの嫌すぎるだろ。
その後はさすがにボクシング仕置人ネタだけでは限界があったのか、物語はさらに第三部の最終章、怒涛のクライマックスへ。



ハワイに行く芸能人みたい

なんと、第一部から突如として出番がなくなった炎と愛が緊急来日。なんと草影と宿命のボクシング対決をすることになるのでした!ちなみに何が宿命なのかはちゃんとした説明がありません



二人のオーラが対照的すぎる

第一部と第二部のそれぞれの主人公、炎と草影の対決シーンはまさにボクシングの光と影を現していますね。そして、衝撃の決着へ!
そういえば最初の頃、打倒ジーザスとか言ってましたけどどうなったんでしょうか。完全にうやむやになってしまいました。

ちなみにこの作品のもう一つの見所が擬音です。第一部の舞台がアメリカのためか擬音が徹底してアルファベット表記なのが凝ってます。

「GYAGYAーーー」
「DOGAA」
「BOKI BOKI」


BOKIBOKIて

などなどとにかく徹底してアメリカンスタイル。さすがに「BOKI BOKI」は日本語じゃないと無理があると思うんですが・・・。
ただし、第一部の途中ぐらいからいつの間にか擬音が普通に日本語になっています。面倒くさくなっちゃったのかもしれません。

この「ラブ&ファイヤー」は全二巻ですが、第二巻は話数が足らなかったためか読みきり作品が2本含まれています。特に、2本目のいかにも初期に描きましたといった感じのゆるーいラブコメはこれまでのダークな感じの平松先生の作品イメージを180度ひっくり返すぐらいのインパクトがありますので一見の価値ありですよ!


ゆるすぎるラブコメ


そんなわけで今年も当サイトをよろしくお願いいたします!

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