2013年06月30日

「東京都北区赤羽」と「東京トワイライトゾーン」に学ぶ東京珍スポットの世界

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「東京都北区赤羽」と「東京トワイライトゾーン」に学ぶ東京珍スポットの世界



セットされった未来人♪
こんにちは、J君です。「東京都北区赤羽」というマンガがあるのはご存知でしょうか。J君が今一番ハマっているマンガなのですが、東京の人以外あまり馴染みのない・・・そして東京の人でも誰もが知ってるというほどの知名度でもない「赤羽」という土地にスポットを当て、赤羽に出てくる変な人や変な店、変なスポットなどを清野とおる先生が面白おかしく紹介しているエッセイマンガです。赤羽界隈ではワンピースよりも売れているというぐらいなので、もしかしたら知っている方も多いかもしれません。

実は「東京都北区赤羽」はTwitterやメールなどで絶対J君向けだから読んだほうがいいよ!と数年前からおすすめされていたのですが、薦められると意地でも読みたくなくなる性分なのでしばらく敬遠していたんですよね。で、先日ついつい読んでみたらものの見事にズッポリとハマってしまいました。なんだよ、こんなに面白いならもっと早く教えてよ!!(※教えてもらってます)

「東京都北区赤羽」の面白さは、次々と登場する赤羽の奇人&珍スポットとそれを発見する清野先生の奇人発見レーダーの力によるところが大きいのだと思いますが、普通の人が見ると一見どうでもいいようなものや、不気味に感じて敬遠するようなものでも見事に面白ネタに仕上げてしまうセンスが冴え渡っています。そんな北区赤羽に登場するすごい奴ら&場所をほんの一部だけ紹介しましょう。


■赤羽の奇人編

1.ペイティさん


オーラがヤバイ

本作品の準レギュラーともいえるほどしょっちゅう出てくるアーティスト兼ホームレスのペイティさん。ホームレスの人が準レギュラーっていうマンガも珍しいと思いますけど、このペイティさん、自称アーティストらしく様々な自作の奇怪ソングを赤羽の路上で披露します。



どんな機械だよ

「男はいけないような遠くに送られ〜♪女は死ぬまで機械の操作を〜♪」
ゴミ袋を楽器がわりに地面に叩きつけながら歌うペイティさん。死ぬまで機械の操作させられるとか、どんな拷問だよ・・・・っていうかどんな機械だよ。詳細がわからないのが逆に怖いです。さらに新曲、「セットされた未来人」は・・・



表現力豊か

「セットされった♪未来人♪」
天使の歌声と悪魔の歌声を使い分けて歌います。まるでミュージカルのような表現力。さすがアーティスト(兼ホームレス)。ていうかセットされるって何をセットされるのか・・・全く説明がないのがとにかく怖いです。セットされたくない・・・。


2.10万円ジジイ


逆カツアゲ状態

赤羽の街を神出鬼没に現れる謎の老人。手には1万円札の束を持ち、人に見せびらかすのが趣味の老人。しかし、実は一番上の1枚が1万円札なだけで、それ以外は1000円札という悲しすぎる見栄っ張り。金持ちなのか何なのか・・・一体何を自慢したいのかよくわからないジジイです。


3.街の便利屋


こんなのが走ってる街ってどうなの・・・

チンドン屋なみにデコレーションしまくったチャリンコに乗って赤羽を徘徊するおっちゃん。街の便利屋とのことで頼めばできる範囲でなんでもやってくれるらしいです。しかし、デコチャリンコは道交法違反でよく撤去されている模様(そりゃそうだ)。そして、次に紹介するのがまさに赤羽を象徴するようなこの人・・・


4.全身赤い老人


赤羽の彗星

赤羽だけに真っ赤!これはヤバイですね。タレントでも何でもない素人な分、林家ぺー、パー夫妻とは違う系の素のヤバさを感じます。やはり赤羽だけに赤なのだろうかと思いきや・・・


信号機か!

全身緑の老人も出没するという・・・もう、なんなんだよ赤羽。この全身同色老人の正体が気になる方は是非単行本をご覧ください。衝撃の事実が載っております。



■赤羽の珍スポット編

1.居酒屋ちから


謎のイラストで客引き

本作品はこの店を中心にネタが生まれているといっても過言ではありません。赤羽の伝説の居酒屋「ちから」です。真っ二つに割れたまま放置されている看板、マスターのやる気の無さ、謎の手書きイラストで客引きする斬新なシステム、そして意味不明なメニューの数々・・・まさしく本作品を象徴するお店です。


焼きムーミン


2.赤羽霊園


赤羽では有名スポット

こちらも居酒屋ですがお化け屋敷スタイル。赤羽ではかなり有名なスポットでマスコミ等でも取り上げられています。でもこんなインチキテーマパークみたいなのが普通に街中にある風景っていうのも尋常じゃないですよね。赤羽はやっぱりスゴい。この赤羽霊園の中に入ってみると・・・



やる気ないな―

ベタな幽霊スタイルのマスターがお出迎え。なんともシュールですね。


3.でかい謎の植物


植物さえもデンジャラス

赤羽クラスになると植物も普通じゃないようです。ケセランパサランが大量に舞っていたり、謎の超巨大植物が生えていたりします。ウルトラQとかに出てきそうな、人とか襲いそうなヤバイやつです。この街は生態系もおかしな事になってるんでしょうか?


持ってると幸せになれるらしいです


4.幻のエロ美容室


完全に風俗だろ・・・

なんと赤羽にはとびきりエロい美容室があったそうです。鏡越しにパンチラを見せてくれるらしいシステム。昔あったノーパン喫茶的なやつでしょうか・・・しかもこの美容室、かつて存在していたらしいという噂レベルの話だけで、真偽のほどははっきり分からないまさしく幻の店。でも赤羽だとあながちウソではないかもしれないというのがすごいですね。

とまあ、こんな感じです。なんてネタ満載の土地なんだ。赤羽・・・素晴らしいよ!(震え声)

J君は東京生まれ東京育ちでありながら今まで赤羽には縁がなくて行ったことがなかったのですが、「東京都北区赤羽」を読んでからというものの、赤羽に行きたくなる衝動が抑えられず、先日ついに赤羽に行ってしまいました。



赤羽の超有名店 まるます家

そして「孤独のグルメ」にも出てくる有名店「まるます家」を見物。それにしてもまるます家、噂通り朝っぱらからおっちゃんたちが酒飲みまくっててすごい光景です。J君はその光景にビビって近くの温野菜でしゃぶしゃぶランチ食べて帰ってきました。正直、赤羽行った意味全然なかった。

実際の赤羽はどんな感じかといいますと、最大の繁華街と思われる赤羽一番街は小学校の周りを一杯飲み屋がとり囲むというカオスな状況になっており、朝から酔っぱらいとホームレスのおっちゃんと小学生とお迎えのPTAの奥様方がごっちゃになってごく自然な風景で入り混じっており、赤羽という土地の凄まじさを感じずにはいられませんでした。

ちなみにフォローするわけではないですが、赤羽はJRが通ってるせいか駅周辺も商店街もめちゃくちゃ栄えていて賑やかで楽しい街です。物価は安いし、分譲マンションもガンガン売られてますし、ネタは満載だしみんなどんどん赤羽に住んだらいいと思います。J君がもし次に引っ越すなら絶対赤羽だな!(引っ越す予定ないけど)


そんな感じで昔からB級スポットとか珍スポット的なものを愛してやまないJ君なのですが、自分の珍スポット好きのルーツをたどって行くと、あるテレビ番組のワンコーナーに突き当たるのです。それは1990年頃にやっていたタモリ倶楽部「東京トワイライトゾーン」というコーナー。

街中にあるどう考えても役に立たないのにやけに存在感がある変な建物やオブジェやスポットのことを業界用語で「トマソン」といいますが、トマソンをさらにエンタメ路線に拡大解釈したものがこの「東京トワイライトゾーン」・・・いわゆる都内にある「トワイライトな物」を紹介するミニコーナーです。

その当時「東京トワイライトゾーン」に出演していたのはタモリさんに加え、「孤独のグルメ」の久住昌之氏、「タキモトの世界」の滝本淳助氏。まだ「孤独のグルメ」がスタートする前の久住先生を無意識のうちに番組で見かけていたのですから不思議な感じです。この頃からどこか通じるものがあったのかもしれません。



東京トワイライトゾーンの単行本

実はその「東京トワイライトゾーン」が単行本にもなっており、J君は発売と同時に即買いしたのですがこれがまた超がつくほどの寄書なのです。とりあえず「トワイライトな物」を文章で説明してもイメージが湧かないと思うのでその一部を紹介しますと・・・


1.缶のなる木


ゴミと芸術の間

このゴミ屋敷と芸術の紙一重な感じ。やってる本人には芸術なんでしょうが、周りの人から見るとどう見てもゴミという・・・そういう物って最近では見かけないですよね。エコロジーとかそういう概念が一切ない時代の芸術作品といえます。でも近くにこういう家があったらやっぱり景観的にアレなのでまことちゃんハウスに反対してた人とかが黙ってなさそう。


2.タイルの家


しょぼいガウディ


屋内までタイル

ガウディを思わせる世田谷のとある家。家主さんが木造住宅がボヤになったのをきっかけに防火対策でタイルを貼りまくってはや16〜17年の歳月が経っているとのこと。17年もタイルを貼り続けるとか左官屋さんもビックリの執念です。まあ大体こういうとんでもないブツを作る人って、好きな事に対する執念がハンパないわけですけど。

ちなみに世田谷には「サイケの家」というのも存在していたようです。


単なる落書きのレベルを超えてます

明らかに狂気を帯びてる感じがすごいんですが、この家に住む気分というのはいかばかりなのか・・・日を追うごとに心が病んでいく感じがします。正直10万円もらっても住みたくない感じですね。


3.超薄型医院


先が鋭角すぎる

薄っ!
三角地に建てた無理のある建物というのはありがちですけど、それを突き詰めるとこういう感じになります。もはや人が入ることすら難しそうな薄さ、これって建築技術的もむしろ普通の建物より難しいんじゃないでしょうか?この本に載っているトワイライトなスポットはほとんど現存しないらしいのですが、この超薄型医院はそのままの立地が今でもGoogleストリートビューで確認できます。なんというか・・・東鳩ハーベスト級の薄さですね。(それはいいすぎか)


5.マンホール銀座


モグラたたきか!

一見どこにでもある単なる道路のように見えますが、異常な数のマンホールで埋め尽くされている物件です。それぞれのマンホールに意味があって掘ってるとしてもいくらなんでも掘りすぎです。埋蔵金でも隠されているのでしょうか。昔ディグダグという地中に穴を掘りまくるゲームがありましたがあれよりも酷いレベル。現実はゲームより奇なりという例ですね。


6.高所ドア


ドアを開けたらあの世行き


窓ではありませんドアノブがあります

高所ドアというのは純粋階段とならぶ古典的トマソン物件です。このように2階以上の高さに、まるで窓であるかのように足場のないドアが設置されているというもの。うっかり開けて外に出ようものなら間違いなく奈落の底に真っ逆さま、絶対に開けてはいけないドアなのです。また仮に外部からの侵入に使うとしても、トランポリンでも使用しない限りドアの開閉は難しい状況です。このように存在する意味がない無用の長物がさも当然であるかのように存在することがトワイライトゾーンである所以なのです。ちなみに純粋階段というのはこういうやつです。



ドアの開閉まで塞いでます

分かりますでしょうか?昇った先には何もない。どこにも行くことができない。まさしく純粋に昇ったり降りたりという階段本来の役目しか果たさない、これが純粋階段です。


7.濃すぎるマネキン

トワイライトなものは時として建造物ではない場合もあります。たとえばマネキンがトワイライトな状態に陥るとこのようになるようです。


 
スーパのマネキンにしては濃すぎる

「ヒムロックだ!」
J君が初めてこのマネキン写真を見た時の第一印象です。そう、マネキンにヒムロックを感じたのです。
いや、具体的にどこがどうヒムロックなのかというと説明できないのですが、この影のある感じがなんとなくヒムロックじゃないですかね?ちなみにこのヒムロックマネキンには髪型が違う兄弟タイプもあるようです。



ヒムロックのお兄さん?

こちらは床屋のモデル風というか、若かりし頃の草刈正雄のようですね。いや、具体的にどこがどう草刈正雄なのかというと説明できないのですが、顔が濃い=草刈正雄という確固たる先入観が子供の頃からあるので仕方がないのです。いわゆる草刈ジェネレーションです。

とまあ、こんなのばっかり紹介されてます。「東京トワイライトゾーン」・・・なんとなくイメージ湧きましたかね?

この東京トワイライトゾーンな珍スポット紹介のスピリットは現在はデイリーポータルZのようなサイトで受け継がれており、足場のないドアとか全く意味のないらせん階段とか、ツタに囲まれまくってる家とかを紹介されているのを見ちゃうと今でも心ウキウキしちゃいますよね。あれ?J君だけですかそうですか。

そういえばJ君は、数年前に埼玉県の知る人ぞ知るB級スポット「神秘珍々ニコニコ園」を見に行って、来訪者の魂を吸いとらんばかりの凄まじい状況にドン引きして帰ってきたことがあります。今思うとあれはB級スポットというよりもZ級スポットでした。完全に油断してました。そういう経験も今では良い思い出です。


というわけで、東京の珍スポット繋がりで「東京都北区赤羽」「東京トワイライトゾーン」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?「東京トワイライトゾーン」の単行本は大半がモノクロ写真なので、できることならタモリ倶楽部でやっていた動画を是非とももう一度観たいのですがDVDとかで出ないかなあ・・・まあ絶対無理だろうなあ。

「東京都北区赤羽」は2ndシーズンとなり「ウヒョッ!東京都北区赤羽」として漫画アクションに連載中で、まもなく単行本1巻が出るようです。しかし1stシーズンの「東京都北区赤羽」の方は再版の見込みがなく廃刊になってしまうとのこと・・・これはもったいなさすぎる。めちゃくちゃ面白いので手に入るうちに是非ご一読をおススメします。


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