2017年10月29日

ヨッピー著「明日クビになっても大丈夫!」を読んだら、所有しているテキストサイト本をまとめて紹介したくなった件

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ヨッピー著「明日クビになっても大丈夫!」を読んだら、所有しているテキストサイト本をまとめて紹介したくなった件




キリ番ゲットの方は記念カキコお願いします!(嘘)
こんにちは、J君です。皆さんはテキストサイトって知っていますか?限りなく死語に近い、むしろ呪詛に等しいこのワード。Wikipediaには「テキストサイトとは、インターネット黎明期の1990年代中期から2000年代前期に日本で流行した、日記などの文章をメインコンテンツにしたサイトのうち、特に情報よりもエンターテイメント性(ネタ)を重んじているウェブサイトである。」って、実にウィキっと簡潔に書いてありました。分かりやすい!ちなみに当サイトも2001年にスタートしたテキストサイトの残骸みたいな存在であります。残骸いうな!!

そんなテキストサイトの出身者にして、書いた記事がことごとくバズる今をときめくキングオブWEBライター、ヨッピーさんが・・・あのオレイズム「おっぱいぱぱいぱい」とか書いていたヨッピーさんが、ビジネスマン必見の著書「明日クビになっても大丈夫!」(幻冬舎)を出版したということで読んでみました。その感想を書くという体裁で、過去に出版されたテキストサイト本達をまとめて紹介したい所存です。

「明日クビになっても大丈夫!」はヨッピーさんの初著です。もっと本を出していてもおかしくないほどの売れっ子ライターなのにちょっと意外です。っていうかライターなのに著書より先にCD出してる人って他にいる?




というわけで、以降のテキストはこの名曲「BIG BALLS 〜TAMA GA DEKAI〜」をBGMにお読みいただきたいと思いますが、え、BIG BALLってどんな意味だって?金●のことだよ言わせんな恥ずかしい。

で、「明日クビになっても大丈夫!」はどういう本なのかといいますと、フリーライターになってサラリーマン時代よりも遥かに稼ぐようになった成功者、ヨッピーさんの実体験をベースに、最初は副業としてうまいこと収入を確保しつつ安全にフリーランスを目指す方法と、フリーになってからのライターとしての売り出し方・戦略みたいなものが書いてあります。サラリーマン生活が嫌で嫌で、こんなブラック会社なんか今すぐにでもやめて、大好きなブログだけ書いて生きていけたらいいのに・・・なんて思っている人は、今のご時世めちゃくちゃたくさんいると思いますが、そういう人は絶対読んでおいたほうが良い本といえます。

読んでみて思ったのは、ヨッピーさんて本当は凄い頭のいい人なんだ!と思ったこと。いや、とても失礼なこと言ってるとは思うんですけど、なにしろヨッピーさんが書いていたテキストサイト「オレイズム」では「右手オナニーはスゴ腕ソープ嬢で、左手オナニーは初々しい女子大生」とか、知性が限りなくゼロな文章を書いていたんですからそう思っても仕方がありませんよね。

とにかくただ闇雲に取材して、好きに文章書いて、たまたま売れたわけじゃなく、売れるための戦略が先にあって、自分の描いた画のとおりに売れっ子になったんだ、というのが伝わってきます。



売れるノウハウがヤバイ

特に「儲かる椅子の見分け方」「プラスワン戦略」あたり、めちゃくちゃ考えてるなーと思わせられます。もちろん、他のライターさんだって独自の「売れるための戦略」を実践していると思うのですが、それっていわゆる企業秘密ですよね。その企業秘密を本書では惜しげもなく晒してるのが凄いところです。ライターとかフリーランスに興味がない人は読む必要がないと思いますが、ちょっとでもそういう気がある人なら強烈に背中を押してくれる本ですので、オススメであります。



BL界の大物

ところでテキストサイト出身のライターといえば、初期には当サイトと同様に痛い日記を書いていたのに、いつの間にかBL界・テニプリ界のビッグネームになっていた「カフェオレ・ライター」のマルコさん。現在、山田井ユウキ名義でテック系やガジェット系の記事を書く売れっ子フリーライターでもあります。その辺の経緯を「ネット歴12年のぼくがブロガー⇒ライターになったワケ」(KADOKAWA/エンターブレイン)という本にまとめられており。こちらもライターを目指す人に役立つ本だと思います。まあサラリーマンのJ君が言っても説得力がイマイチなのがアレなのですが・・・。

さて、ここまででも十分に冗長ですが、ここからが本題。よりディープな「テキストサイト本」達をご紹介していきましょう。J君は実はテキストサイトの人たちが出版した書籍をコレクションするという誰にも理解してもらえない趣味を持っていまして、あまりに恥ずかしいのでこの趣味は誰にも言わずに、墓場まで持っていくつもりでいたんですけど、ヨッピーさんの本を読んだら、この速さなら言える、ここだ、今まで封印していたアレをここで公開するんだ!!と思ったために紹介することにしました。これが自己啓発ってやつか!(違う)


■大御所・重鎮系サイト
テキストサイトの人気は実はReadMe!Japanというサイトによってランキング化されておりました。ReadMeランキング上位=人気があるサイトというのが暗黙の了解となっており、テキストサイトを始める人のほとんどがまず、このランキングにエントリーするというまさに登竜門。ここでいう大御所・重鎮系とは、テキストサイト黎明期から常にReadMeランキング上位だった人気サイト達のことです。


ろじっくぱらだいす (ワタナベ/ぶんか社)
ReadMeには登録をしていないなかったものの、日記サイトとして絶大な人気を誇り、現在でも毎日更新を続けて読者を笑わせているすごいサイト、それが”ろじぱら”こと「ろじっくぱらだいす 」です。サイトの人気を考えれば、ろじぱら本が出ることはある意味必然といえるかもしれませんが、この本の最大の特徴を一言で言うと「スク水」です。


伝説の袋とじグラビア


袋とじにされたワタナベさん(♂)のスク水グラビア。そして、本を出すためにスク水を着させられることになるワタナベさんの心の葛藤みたいなものが、テキスト化されております。このグラビアだけでも買う価値があると言えるでしょう。まさに芸人の鑑!(芸人じゃないけど)


POPOI(入江 舞/ぶんか社)
テキストサイト管理人の大多数を男が占める中、女流テキストサイトのトップランナーだった「POPOI」。J君がテキストサイトの存在を知った2000年頃から存在し2005年に更新停止されるまでずっと人気サイトでした。


下ネタもエレガントに!?

仙台に住む普通のOLである入江さんが書く日常、それだけだとなぜ人気なのかと思いますが、読んでみると分かる、女性ながら実にあっけらかんと下ネタを書きつつも、下品な感じにせず笑いに昇華するそのセンスが人気の秘密だったに違いありません。もうね、「ズリネタ」だの「挿入」だの「ちんこ」だの普通に出てきますからね。あれ・・・普通に下品じゃねーか?


おたくら(ゴトウ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス)
無類のココイチ好き、そしてアニメ、声優、コスプレなどのオタク系ネタに自虐テイストを加えたスタイルが一貫してブレない「一流ホームページ」のゴトウさんの著書が「おたくら」です。



4コマ漫画形式です

サイト名が「一流〜」なので、もっとゴージャスでエグゼクティブな感じのタイトルでくるのかと思いきや非常にシンプルですね。サイトはテキスト形式ですが、本の方は4コマ漫画になっており、全然別のスタイルでさすが本業デザイナーです。テキストも漫画も描けるって夢のようなスキルです。



安定のオタクあるあるネタ

しかし四コマになっても方向性は全くブレません。不惑のオタクテキストサイターです。


我が妻との闘争 (呉エイジ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス)
世の中にテキストサイトという言葉が生まれる前からすでにオモシロサイトとして有名だった「我が妻との闘争 」の書籍版。Mac専門誌、マックピープルでも連載されておりました。Mac大好き、他にはこれと言って趣味のない呉エイジさんが、奥さん(鬼嫁)にMacの魅力を全く理解してもらえないまま、ヤ〇ザみたいなおっそろしい関西弁でどやしつけられる日々を綴ったものです。



蛭子さんの表紙イラストが素敵

内容はまさに「我が妻との闘争」としか言いようがない。カイヤも逃げ出しそうな本格派の鬼ワイフが登場します。・・・まあ、他人事だから笑って読めるのですが、この戦慄の内容は、ちゃんと奥さんの許可を取っているのか心配になるレベル。本がシリーズ5冊も出ているので許可取ってないなんてことはないと思いますが、許可してるとしたらそれはそれで、めちゃくちゃ心の広い嫁だといえるかもしれません(鬼嫁だけど)。



■著名クリエイター系サイト
こちらでは、テキストサイト出身で、現在はテキストという枠を超えて多方面にわたって活動されているクリエイターな方々(出世頭ともいう)が出した著書をご紹介します。よっ、クリエイター!そういえば普通のテキストサイト管理人とは異なり、顔出ししている人も多いです。


やぎの目ゴールデンベスト (林 雄司/アスキー)
林雄司さんは、おもしろサイトとしては日本でいちばん有名かもしれない「デイリーポータルZ」の編集長にして、1996年から運営しているシュールなテキストサイト「Webやぎの目」の管理人でもあります。



どの本もシュール

著書は「死ぬかと思った」シリーズや「ビジネス書」(タイトルは固いのに内容はお笑い系)などをはじめとして山ほど出ているのですが、ここでは個人サイト名を冠した「やぎの目ゴールデンベスト 」を紹介しておきます。「ゴールデンベスト」っていうタイトルがまたいいです。昭和のミュージシャンのベスト盤みたいで。


毎日笑わせる凄さ

内容はとにかくシュール。短めの日記風コラムでクスッと笑わせてもらえます。この毎回、しかも何年も継続してクスッとさせる文章を書き続けられる、というのが天賦の才能なのでしょう。普通の人でも数か月ならできるかもしれない、でも何年も継続するのは難しい。大抵の人は、自分が面白いと思った渾身のネタをネットにアップして、盛大にスベり、そして自身喪失して挫折、更新停止に陥るのです。いまでもTwitterなどでは日常的にみられる風景ですね。


ゆかいな誤変換。 (ヨシナガ/イースト・プレス)
「僕の見た秩序。」の管理人にして、ニンテンドーDSでのコンテンツ配信や、LINEスタンプなどマルチクリエイターぶりを発揮しているヨシナガさんが初めて出した書籍が「ゆかいな誤変換。」です。



こんなの絶対笑うわ

これは、かつてパソコンやワープロでまだ日本語の漢字変換精度が低かった時代に多発した痛い誤変換を募集し、投稿をまとめたもので、だれが見ても面白い一発ネタの宝庫になっています。まさにアイデアの勝利。ちなみに今も「痛い」が「遺体」って変換されたし。最新のGoogleIMEさんでもこんな感じですから、かつてはもっとヤバイことになっていたのでしょう。


ぼく、オタリーマン。 (よしたに/KADOKAWA 中経出版)
いわゆるテキストサイトとか日記サイトとかいわれていたジャンルからの派生として、絵が描ける人はどんどんマンガ形式での日記に進出していき、絵日記サイトというジャンルが確立されました。その代表格が、よしたにさんのサイト「ダンシング☆カンパニヰ」でした。



オタリーマン

その後、よしたにさんは大ヒットした「ぼく、オタリーマン。」をはじめ「理系の人々」「ぼくの体はツーアウト」などを出版し、現在はサラリーマンから転身して本格的にマンガ家として活動されています。よしたにさんの作風は「理系×非モテ」というスタイルで貫かれていて、理系あるあるネタが理系な人たちに共感を呼んでいます。



理系じゃなくてもあるある

しかし、さすがにこれだけヒット作を量産している著名クリエイターが非モテのはずがないだろ!と突っ込みを入れたくなるところですが、本当に非モテだったら怒られるので黙ることにします。


日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術(シモダテツヤ/中公新書ラクレ)
ヨッピーさんも寄稿しているエンタメサイト「オモコロ」の運営会社バーグハンバーグバーグの社長、シモダテツヤさんの著書です。バーグハンバーグバーグの設立のきっかけから、電通もうならせるバーグ社独自のおもしろ企画の発想の仕方まで、ところどころふざけたフレーズが入ってるので笑いながら読めて勉強になるビジネス書です。



企画の勉強になるかも!

なんでここで紹介しているかというと、シモダテツヤさんはかつて「僕とゴブリン。」という、「僕」と緑の怪物「ゴブリン」がひたすらシュールな会話をする異色のテキストサイトを運営していたからです。その「僕ゴブ」管理人だった「僕」がシモダさんだったというわけです。しらんかったわ。中の人にカミングアウトされると結構ビックリする!



■短文・職人系サイト
テキストサイトの派生として、短文サイトというジャンルもありました。まさに今でいうTwitterのような感じで、毎回独自のスタイルで、一行から三行ぐらいの短いテキストを更新する、とてもストイックで職人気質あふれるサイトが多かった記憶があります。


死にたい(タナトス/バジリコ)
テキストは毎回、「〇〇だった、死にたい」というスタイルに徹した短文サイトで、読者からの投稿もとても多かったようです。言いたいことも言えないポイズンな今のご時世だと、ものすごい陰鬱なヤバいサイトなのかと勘違いしてしまうところですが、本当に死にたい人が多かったわけではなく、「そんなくだらないことで死ぬんじゃねー、生きろ!」っていうツッコみ待ちのお笑いサイトです。書籍では読者投稿作品も多数収録されています。


生きろ!



母さん (164-ひろし/洋泉社 )
「母さん、○○なんだ・・・」という形式の短文サイトで、おかんに向けてメッセージを放つという郷愁を感じさせるほのぼの感と、それなんで母さんに言う必要あるんだよ、というナンセンスさが同居し、独特の脱力感を醸し出していたサイトです。書籍では、その写真どこから持ってきたんだよ!な、昭和初期のノスタルジー感丸出しな写真が多数掲載され、巻末には付録として肩たたき券までついているという凝りようです。


ほのぼの感がヤバイ



さよなら、気まずさたち (フロンツ/ブックマン社)
たった三行の中に、フリがあり、ボケがあり、ツッコミがあり、ちゃんとオチがある。まるで漫才のネタ帳のような、正統派のお笑いネタを毎日更新していた短文サイト「プラッチック」。毎回必ず笑わせてくれてしかもハズレなしという、短文サイトの中でも特に職人気質を感じさせるサイトでした。


気まずいシーン満載


そんなプラッチックの管理人フロンツさんの書籍が「さよなら、気まずさたち」。こちらはサイトの傑作選みたいな感じではなく、完全に描き下ろし。日常で起こりがちな「気まずいシーン」での対処法についてそれぞれ「ベター」「エクセレント」「超エクセレント」の三パターンを紹介するというもの。ベターな回答は、まあ実践可能なレベル。エクセレント以降がボケになってるわけですが、超エクセレントを実践できる人はどう考えても頭おかしいです。


■特別枠
以下の2つのテキストサイトを特別枠にしたのは、どちらもJ君の思い入れのある超有名大手サイトで、書籍も出ていることは出ているんですが、やたらと入手困難であるという理由によるものです。

バーチャルネットアイドルちゆ12歳(ちゆ12歳/ぶんか社)
「バーチャルネットアイドル ちゆ12歳」はサイト管理人が12歳の女の子でありながら、大人顔負けのボキャブラリーと知識を持ち、めちゃくちゃ毒舌・・・というギャップが生み出す面白さで、テキストサイト界隈に多大な影響を与えました。当サイトも「ちゆ12歳」の毒のあるマンガレビューのスタイルを随分参考にさせていただいたものです。



可愛いけど毒がスゴい

ちなみに当時、この「ちゆ12歳」スタイルを模倣した「バーチャルネット○○ xx歳」というサイトが雨後の筍のように、もしくは縁日のハンドスピナー屋台のように大量に産まれたのも今はいい思い出です。角が立つとアレなので具体的なサイト名は言いませんけど。

書籍の方はサイトの傑作選のスタイルを取っておりますが、なぜか現在Amazonで書籍の登録自体がなく、中古本すら入手困難な状態です。なにか大人の事情があるのでしょうか・・・。


ぬめり4 ふぞろいのウンコたち(pato)
他のサイトを圧倒する長文と文章力、そしてエゲツないほどにお下品なギャグが乱舞し、ヌメラーと呼ばれるカルト的なファンをもつ大手テキストサイト「Numeri」ですが、こちらの書籍は管理人のpatoさんによる自費出版のため、相当入手困難な状況にあります。J君も「ぬめり4」以前の本は入手できていません。



超入手困難本

書籍の内容は・・・まあサブタイトルからしてもうエゲツないんですけど、とにかくウンコウンコ言ってます。それでいて破綻していない長文。本当に恐るべき才能です。でも、あまりにお下品なのでやっぱり商業ベースの本にしなくて正解なんだと思います。「Numeri」は永遠にインディーズの帝王として君臨し続けて欲しいところです。

というわけで、ヨッピーさんの書籍の紹介をきっかけに、長らく封印していたテキストサイト語りをやってしまいました。なんだただの老害か、と思われた方もいるかもしれませんが・・・



知ってる人はまあまあの年齢のはず?

この娘の笑顔に免じて許していただきたい。そう思うのであります。


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