2017年12月01日

かわいがりなんてレベルじゃない!!力士が死すぎィ!なミステリー小説「大相撲殺人事件」とは?

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かわいがりなんてレベルじゃない!!力士が死すぎィ!なミステリー小説「大相撲殺人事件」とは?




力士が死すぎィ!
こんにちは、J君です。皆さんミステリ小説はお好きですか。もしかして赤川派?それとも西村派?ああ、わかった乱歩派だ!!え、いろいろ古いって?だってマンガしか読まないからよく知らないし・・・。推理小説は江戸川乱歩の「怪人ニャンコ面相」ぐらいしか読んだことのない当サイト管理人のJ君が、数十年ぶりに思わず読んでしまったミステリ小説を本日はご紹介したいと思います。

その作品の名は「大相撲殺人事件」1人の力士が土俵の真ん中で爆死したのを皮切りに、次から次へと力士限定で殺されていき、最終的に幕内力士の40%が死亡・・・もはやビール瓶がどうとか、モンゴル互助会がどうとか言ってる場合じゃないレベルで角界を揺るがす世にも恐ろしいミステリー。そのあまりの奇書っぷりをご堪能ください。

「大相撲殺人事件」(小森健太郎先生)は2004年の作品。別に大して新しくもない本作品をJ君が読むきっかけになったのは「Twitterで話題になってたから」という、実にシャレオツな理由によるものでありますが、これほどまでの名作がTwitterでブレイクするまで、世間にあまり知られていなかったのか不思議です。読んでみればすぐに分かることですが、これは話題になるのも当然というもの。とにかくあらすじだけでグッと来ます。

ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司
・・・って、なんだこれ。

「爆死する力士」というパワーワード。これだけでも読んでみたくなります。だって力士って普通は爆発しないですよね?そう、力士は決して爆発物じゃない。じゃあなぜ力士が爆死したのか?気になること山のごとしです。あと、前頭が頭がないのもダジャレが利きすぎています。

あらすじだけでなく、作品をもうちょっと掘り下げて紹介してみましょう。とはいえ、ミステリ小説なのでネタバレはご法度!全体的にヤバすぎる本作品の中でも、突出してヤバい部分だけピックアップしてご紹介します。


■とにかく胡散臭すぎる外人力士・マーク
本作品のキーパーソンである、ハワイから日本に来た金髪の青年マーク・ハイダウェー。日本に来た第一声が「ジャパン・・・ビューティフル」でした。これだけだと、まあ、言うかもしれないなと言う感じですが「オー、スモー・スタイル?」とか、かなり胡散臭い英語を使います。

そして、何よりも日本の文化を学ぶために日本の大学を受験しようとしてやってきたのに、間違って相撲部屋に入門してしまうというお馬鹿さんぶりです。新弟子検査を大学入試と間違えるって、いくらなんでもありえないだろ・・・。

そんなマークですが、相撲の素質がものすごく、親方にその素質を見込まれて結局力士になることになるのですが、その他にも、ものすごいカンの良さで、これから起こる数々の殺人事件を解決してしまう能力を持っているのです。まさしく外人力士版のコナン君です(何だそのたとえ)。


■力士の連続殺人事件を解決する探偵役は女子高生
本作品の主人公は、マークが入門した千代楽部屋の親方の娘で女子高生の聡子です。あらすじだけ見ると、外国人力士のマークが主役なのかなと思いきや、いつのまにか聡子が中心となって殺人事件の捜査が行われ、その流れでマークが的確な推理をしたり、使えない力士・御前山の変な推理にツッコミを入れたりする展開となります。

聡子の周囲で連日のように力士が死にまくるのに、怖がりもせずにに殺人現場に入っていって、「犯人はおまえだ!」と言い切る女子高生・・・どう考えてもヤバイでしょ。

もしかしたら、力士を主人公にするよりJKが主人公のほうがウケがいいな、という判断でこういう無理矢理な設定になっているのかもしれません。そして実際JKを主人公にしたことで成功しているといえます。


■警察無能すぎ!力士14人連続殺人
新人力士「幕ノ虎」として、名古屋場所・秋場所・九州場所などで連続優勝、異例のスピードで幕内入りし、「トラチャン」などと愛称もつけられたマーク。本当は大学受験のために日本に来たのですがすっかりそんな話はどうでもよくなっており、力士としてのキャリアは順風満帆です。

しかし、夏場所でとんでもないことが起こるのです!なんと、マークの対戦相手が一人目から次々と怪死。マークの取組相手が発表されるごとに殺され、ついに不戦勝で1試合もせず14勝無敗で千秋楽を迎えるという事態になってしまいます。

この異常事態にマークは、「オー・マイ・ヴィクトリー?」「グレイト」とかのんきなセリフ。ホントはコイツが犯人じゃないかと思わせるぐらいの胡散臭さです。

それにしても、マークの取組相手が殺されるとわかっているはずなのに、防げない警察や、10人以上殺されてるのに、慣例だからと取組相手を発表し続ける相撲協会の無能ぶりがヤバイですね。


■性転換して股間にイチモツのある女県知事
女性は土俵に上がることができない、古くから繰り返されている議論ですね。かつて、太田房江大阪府知事が「自ら土俵に上がり優勝力士に知事杯を手渡したい」と意向を示した際も、実現できなかったと聞きます。

この問題を驚くべき方法で解決した女知事が、本作品では登場します。この知事は、相撲を愛するがあまり、どうしても土俵に上がりたい、そしてそのためだけにこっそりタイで性転換手術を受けてきたのです。そうかその手があったか!っていうか、性転換したら女知事じゃねーじゃん


■力士の体のパーツを集める最強力士アゾートという概念
力士アゾート、聞きなれない言葉ですね。チョコとかアーモンド味のピノがいろいろ混ざって入っている箱入りのピノ・チョコアソートとかありますが、それの力士版みたいな感じです。

ちょっと何言ってるんだかわからないと思いますが、とにかく力士がやたらめったら殺される本作品では、様々な動機で力士を殺す犯人が登場します。

強い力士を殺して、それぞれの強い体のパーツ、左腕、右腕、左足、右足、胴体・・・を集めて最強の力士を完成させようぜ!という動機で力士を殺すやつがいるということなのです。いやー。狂ってますね。マジ猟奇。キン肉マンの「僕の考えた最強の超人」とかのノリで、幕内力士を殺すんですからたまったもんじゃありません。


■中二病的発想全開の黒相撲・黒力士の世界
最強力士アゾートも十分中二病っぽい発想だったんですが、こっちのほうがもっと中二病っぽいです。なんと、本作品には「黒相撲」で闘う「黒力士」というのが出てくるのです。そう、タイガーマスクにブラックタイガーがいるように、聖闘士星矢に暗黒聖闘士(ブラックセイント)が出てくるように・・・って完全に少年マンガの発想ですが。

ちなみに黒相撲とは、普通の相撲とは異なり、鎧兜をして武装して取り組みを行い、普通の相撲では禁じ手とされているつかみや蹴り、殴りなどもOKで、黒力士は権力者の暗殺にも使われる。まさに相撲の暗黒面を引き出したもの・・・らしいです。だから、それもう、相撲じゃねーじゃん


というわけで、力士が爆死するとネットで話題のミステリ小説「大相撲殺人事件」をご紹介しました。爆死だけでなく、全体的にいかに狂っているかお分かりになりましたでしょうか。ほんとね、ビール瓶がどうのだのモンゴル勢がどうの言ってるレベルじゃないんですよ。黒力士が来たら全て終わりですよ!

ちなみに、あとがきによれば、続編として「中相撲殺人事件」「小相撲殺人事件」も執筆を計画中だそうで・・・って、絶対ふざけてるだろ。それ。


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