2006年03月23日

黒い家

黒い家
「黒い家」:貴志祐介著

ちょっと毛色を変えてこんな本を読んでみました。いやね、どこぞの山田感想文を
見ていたら「山田を読んで怖いと言う人は、貴志祐介を読んでみて欲しい」という意見が
あったからです。実はこの作品、ボクもちょっと聞き覚えがありました。確か、映画化
された時に原作も合わせて紹介されていたのです。どうやら「やたら怖い」というので
興味があったのですが…。

筆者は保険会社勤務の経験があるらしく、この作品でも保険会社が舞台になっています。
主人公は、保険会社の職員。毎日様々な苦情処理に追われています。そこで、電話が
あって、事件に巻き込まれていく…といった内容。

テーマ自体は「モラルリスク」というもので、つまり病気でもないのに病気を装って
保険金を騙し取るなどといった詐欺についてです。究極まで行けば保険金殺人なのですが、
親指を自ら切り落して多額の保険金を得る(親指の方が他の指に比べ受け取れる額が
高いんだそーな)という手口や実在した事件が紹介してあってそれだけでも十分怖い(汗)。
さすがに元保険会社勤務というだけあって、このあたりのリアリティはたっぷりです。
「潰し屋(保険金を不当に詐取する相手を脅して、保険を解約させる人)」なんて本当に
いるんですかね??これはこれで怖いですよ(汗)。

そして起きる事件。主人公の身の回りでは不気味な出来事が起き始め、次第にエスカレートし
遂には命までもが狙われてしまう…という、簡単に紹介してしまえばそういう話なの
ですが、じょじょに追い詰められていく心理やら犯人(?)の異常さが、じわじわと
恐怖感を盛り上げてくれます。

ただ、後半に入ってから死体やらなんかが出て来ちゃうと、普通の洋風ホラーっぽく
なっちゃって少し興ざめしてしまいました。もちろんそういう所が好きな人はそこで
盛り上がってくれればいいんですけど、前〜中盤のノリがボクとしては気に入っていた
ので…。かといってそのままではまったりし過ぎてしまうので、こういうクライマックスを
持ってくるのは物語として仕方がないのでしょうけど。

ホラーと言えば幽霊とかゾンビとか呪いとかが当たり前の世の中ですが、存在するか
しないか分からないような曖昧なそれらよりもずっと、「人」というのは怖い存在だと
思わされた1冊です。

映画も見てみたくなったんですが…。評判悪いんですね、アレ(汗)。

てつこ度★★★★
オススメ度★★★★☆



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2006年03月14日

ネジ式ザゼツキー

ネジ式ザゼツキー

「ネジ式ザゼツキー」:島田荘司著
これは、面白かった!なんか、ボクが余り好きでない要素が沢山ありながら、
それでも楽しめてしまう本でした。

ずっと読み続けている「御手洗潔」シリーズ。この本、タイトルがかなり
気になっていました(笑)。ボクが、ネジに対して人一倍執着を持っている事は
周知の事かと思いますがw その「ネジ式」に加えて「ザゼツキー」って
一体何だ!?というカンジで、他の本を読んでいる間にも度々タイトルが
頭の中で浮つ沈みつしておりました。

結局「ネジ式ザゼツキー」が何であるのかは、ネタバレになってしまうので
言いませんが、ボクも十分満足できるネジっぷりだったと言っておきます(笑)。

やはりミステリの定番「記憶障害」がこの作品にも出てきます。その記憶障害の
男が書いた「タンジール蜜柑共和国への帰還」というナゾの童話があって、
それを元に男の記憶を取り戻そうという…。ちょっと「眩暈」あたりに似ている
カンジですけど、アレに比べると、男が脳内で創作しちゃった部分が多くて、
謎解き自体はそれ程びっくりでもなかったかな…。

作中作になっている童話のナゾっぷりは最高。こんなに変な話なかなか
読めません(笑)。

さて、この本は横書きと縦書きが入り混じったカタチになっています。
それにやたらセリフが多いです。「横書き」「セリフが多い」となると、
某DEEPナントカを思い出してしまいますが、アレとは比べ物にならないくらい
豊富な要素とストーリーテリングの見事さで、違和感なく最後まで読んでしまい
ました。

ボクは大いに気に入りました。本当は、御手洗+石岡のコンビが見たい所ですが、
海外で活躍する御手洗さんの姿も見られた事ですし、満足しました!

てつこ度★★★★
オススメ度★★★★

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シクラメンと、見えない密室

シクラメンと、見えない密室

「シクラメンと、見えない密室」:柄刀一著

これも、図書館の在庫一層セール(違)で、適当に手に取ってきたもの。
この方はボクの大好きな御手洗潔シリーズのパロディ小説「御手洗潔対
シャーロック・ホームズ」なんかも書かれていたりして、ボクにとっては
決して他人ではないようです(笑)。以前読んだ「御手洗パロディサイト事件」
の中でも短編を書いておられました。

この作品は、タイトル通り全編に「花」をあしらったとってもエレガントな
作品。主人公は喫茶店のママとその娘さんで、何故か持ち込まれる難事件を
次々と解決してしまうという…。「花」は、その手段になったり、手がかりに
なったりします。場合によっては武器にも…。その為このママは「魔女」
だとも呼ばれます。花についての具体的な表記は、花言葉や薬効、花の歴史や
名前の由来や伝説にまで及び、作家の知識の広さを感じます。まあ花が好き
なんでしょうけど、それでもこの作品の為に相当な取材をされたんであろう
事は想像できます。

基本的にはミステリ短編集。犯人と被害者がいます。トリックに関心したのは
「遠隔殺人とハシバミの葉」あたりかなあ。ホント、「おお!?」と思わず
声を出してしまった程でしたからw 

なかなか面白かったのですけど、ボクは短編集がイマイチ苦手なのであまり
高い評点はつけられないかな…。だけど、そんなにねっとりした殺人は起きないし、
軽い気持ちでお花に纏わる話を読みたい方にはオススメです。格調高いですよ。

てつこ度★★★☆
オススメ度★★★★

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狂骨の夢

今まで、ひとつの記事で何冊か紹介していましたけど、今回から一冊ずつ
バラで書いていく事にしました。1記事に1冊。その方が色々と便利
なもので…。

狂骨の夢

「狂骨の夢」:京極夏彦
京極堂シリーズ第三弾です。前作の「魍魎の匣」を読了した時、あまりにも
興奮してしまい、このコーナー始まって以来の五つ星をつけてしまいました。
ついかっとなってやった。今は反省している。

ただ、ボクの中で「魍魎」が半分殿堂入りしてしまった事も確かであり、
これからはこれを基準にしていかなければいけません。はあ、大変だ。

で、今回の「狂骨」ですが、タイトル通り「骨」と「夢」がテーマです。
夢と言えばユングなんですが、心理学なんかも大きくフューチャーされて
いて、京極堂シリーズの幅をまた広げています。…だからどんどん厚く
なっていくんだろうなあ(汗)。

京極堂シリーズは、一応ミステリという事になるのかも知れませんけど、
犯人の正体そのものよりも事件の全貌解明がメインになる事が多く、
尚且つあまりにも入り組んでいて背景も難解なので、真相が分かっているのが
主人公京極堂たった一人なんですよね。だから犯人が分かった瞬間に
「なーんだ、つまんねえ」と思う事もなく、最後の最後まで読者は
ケムに巻かれてしまう。途中で犯人が分かったとしても緊張感を欠く事なく、
あくまで作者の指揮下で読者は読み続けるしかなくなる訳です。この辺りが
京極夏彦さんのプロットの巧みさであり、魅力なんでしょうね。

結局ラストシーンまで「…んなアホな…」と思わされてしまったので(笑)
思う存分、作者の手の平で遊ばされてしまいました。相変わらず、圧巻です。

ただ、個人的好みから言うと妖怪「狂骨」とのからみが割とどうでもよかった
(失礼な(汗))ので、やっぱ「魍魎」の方が凄かったなあ、という事で
以下の評価です。

てつこ度★★★★
オススメ度★★★★


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2006年03月13日

梅は咲いたか、山田はまだかいな

レンタル・チルドレン

山田悠介著「レンタルチルドレン」がまだ読めていません。

山田氏の新作が出たという話は随分前に聞いたのですが、当然ならば買う気は
起きなかったので(笑)、また図書館で借りるか、とか思ってたんですが…。
これが、ちっとも入荷しない。こないだ図書館がしばらく休業になって、
その間に新刊が入るのかと思っていたのですが、今日行ってみたらそれも
ありませんでした。うーん、比較的新刊の入荷には敏感な図書館だと思って
いたんだけどなあ…。もしかして山田本はもう入荷されないのだろうかw
Yoshiさんの新刊も入ってないし…。

思わず図書館の人に聞いてしまいました。

「あの…。新刊というのはどのくらいで入荷するんでしょうか」
「いえ…本によってまちまちなんですが…」
「あ、そうですか…。特に決まってる訳ではないんですね」
「ええ、そうです。あの、何かお探しの本でもあるんですか?」

答えられませんでした(汗)。まさかここでタイトルを言う訳にもいきません。
きっと図書館で働いている人というのは大層な読書家なのです。
山田本の事を口にしたら「まあ!この人、山田悠介だって!プッ」と思われて
しまうに違いありません。

こないだから立ち読みで読破しようかと(汗)本屋さんに通ったりもしている
のですが…。やっぱり山田さんの本を読むのにはメモと付箋は必須なので(笑)
本屋さんではなかなか読めないし…。うーん、やっぱり買う?すぐに出る
金額だったらいいんですけど、山田さんの本に1155円は間違っても出せないなぁ…。
27円くらいだったらまだ出しますけど。

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2006年02月21日

読んだ本

読んだ本、です。

この所読書ペースが落ちているのは、京極作品に手を出した所為だと思われます(汗)。
十分に読書の時間が取れないボクにとって、京極作品は辛い(汗)。でも、面白いので
やめられない…。

悪魔はあくまで悪魔である

「悪魔はあくまで悪魔である」:都筑道夫著

これは父親が貸してくれた本です。タイトルを見ると下らないですが(言いすぎ(汗))、
中身は短編集。40本もの短編が収められています。
まあなんだ、作品も大分前のものがあって、構成や描写が凄い!という程でもないんですが、
これだけ沢山のシチュエーションを考えられるその発想力にはびっくりさせられます。
一応「恐怖」短編集」という事になっていますが、オチでぞくりとする程度の、ちょっと
大人向けのファンタジーというカンジでしょうか。一本一本が短くすぐ読め、その上様々な
世界が見られるので電車の中で読むのには最適かも知れません。幽霊とかがカンタンに
出てくるので突っ込みも入れたくなるのですが、そもそも懐疑的な人間が読む本では
ないのでしょうね(笑)。

短編集って山田さん位しか読まなかったんだけど、「集」って言うからにはこれくらい
やらなきゃいけないと思いました。

てつこ度★★☆
オススメ度★★★

DEEPLOVE

「Deep Love 完全版〜アユの物語〜」:Yoshi著

えーっと、遂に読みました。かねてからYoshiさんは噂になっていたし、以前にも「もっと、
生きたい…
」なんかを読んでそのトンデモなさは良く知っていたので、一応デビュー作も
読んでみようかと思って購入してきたのですが…。

うーん…。こんなに評価が難しい本は初めてです(汗)。

少なくとも小説としては評価できません(笑)。ライトノベルですらない。それは内容の単調さ、
文体の稚拙さ、描写の薄さ、展開のあり得なさ、どこを取ってもそうなので今更取り上げる
までもないでしょう。まあ敢えて言うなれば児童文学…?といってもハリーポッター辺りと
同列にするのも失礼な話ですが(汗)。

ただ濃厚なファックシーンが出てきたり、陰惨な暴行の様子が出てくるので子供には
読ませられない。だとすると対象読者は誰なんだろう(汗)。

内容が内容なだけに、主人公に共感できる人が随分少ないでしょうから、世間一般の
評価が得られないのは当然かと思います(汗)。だからボクがこの本を斬る事自体が畑違い
なのかも知れませんね。大人が子供の絵本を見て「こんなひらがなだらけの本、文学と
呼べるか!」なんて文句をつけるようなものだからです。

えっと、本当に言葉を慎重に選びながら言います。散々言われていますが、ボクはこの本を
別にアリなんではないかと思っています
(汗)。あ、もちろん小説としてではないです。
本来なら難解で深刻な生と死を分かりやすくシンプルにまとめ、尚且つ一番メッセージを
伝えたいジェネレーションにピンポイントして文体を選択し、「ほら、売春なんかすると
こんな悲劇が待っているよ!」と、散々使い古されたネタを手に脅すという…。
これを狙ってやっているのならば、Yoshiさんという人はかなり頭の優れた方なんだと
思います。

言うなればこれは「違反者講習の教科書」なんではないでしょうか。交通違反を
何度もして免許証の点数が無くなった時に、自動車学校へ行って見せられる不自然な
までに悲惨な事故を羅列した映像というか。実際「Deep Love」を読んで更正した人は
結構いると思います。「Deep Love効果」という言葉の通り、それが社会にとって有益ならば
本そのものの内容とは別に、評価されてもいいハズです。…まあ、Yoshiさんという人は
女子高生をもの凄くバカにしているという真意に気付きさえしなければ、ですが(汗)。

はっきり言ってしまえば、ボクはこの本が嫌いです(笑)。だけどまあ、山田本なんかに
比べるとメッセージ性は十分にあるし、それが世代によっては受け入れられるものならば
まあいいんではないかなあと…。ああ、本当に評価が難しいな。もうこの辺でやめて
いいですか(汗)。

てつこ度-★★
オススメ度-★★★★
売春をしている女子高生で、友達なんて必要なくて、自分が生きている意味が見いだせなくて、
愛なんて要らなくて、口ぐせが「タルイ」の人へのオススメ度 ★★★ 
↑特別に項目を設けました。

魍魎の匣

「魍魎の匣」:京極夏彦著

さて、気を取り直して(笑)「京極堂」シリーズです。この本を買った時に、なんだかその厚さに
嬉しくなってしまい、京極ファンであるろっくさんに携帯メールを送ったのですが、「モウリョウ」
「ウブメ」「オンモラキ」「ジョロウグモ」が尽く漢字に変換出来ず、大変苦労しました(汗)。

「魍魎の匣」は、「姑獲鳥の夏」に続く「京極堂シリーズ」と言われるものの第二弾です。
「姑獲鳥」はまだ一般的な小説+αの厚さだったのですが、「魍魎」からはもう「これぞ
レンガ本!」という厚さになっています。ボクが買ったのは文庫本で、巻末に広告で
IN THE POCKET」なんて書いてあったのですが、こんなん入るポケットってそう無いんじゃ
ないですか(汗)。胸ポケットに入れてあったら間違いなく心臓を弾丸から守ってくれそうです。
JOJOもDIOとの対決の時に、京極さんの本を入れていたら面白かったのに。

閑話休題(汗)。

この作品では、「姑獲鳥」よりも盛り沢山になっており、京極堂の薀蓄が山程読めます。
この主人公の口を借りた作者京極さんの主張が本当に興味深い。霊とか宗教団体とかに
対する考え方も、大体ボクと似通っていて嬉しくなりました。新興宗教好きなので、
この本の所々に出てくる「御筺様」という宗教の話も非常に興味深かった。本当に、
オカルトとか新興宗教にハマりやすい人はまず京極さんの本を読んでみて欲しいですよ(汗)。
考え方変わると思います。

今回全面的にフューチャアされている「匣(箱=はこ)」という単語、テストに出るくらいに
重要です。同列に「魍魎」も。様々な所に顔を出すこの二つのキーワード、最後にはひとつに
なって「魍魎の匣」となる訳ですが、このタイトルのつけ方もバツグンに上手い。本当に
この作品には、これ以上のタイトルはないでしょう。

匣の中のは綺麗な少女がぴつたり入つてゐた」という不気味なシチュエーション、その
魅せ方、連続で起きるとんでもない大事件、その収束、見え隠れする人間の業、悲しみ、
個性的なキャラ…何もかもを詰め込んだ上で破綻していない物語。ホントに凄かった。

自分で小説を書いていて思うんですが、やっぱり長い小説を書ける人って相当頭いいんで
すね…。もう、ボクなんて書いてる途中で最初に言った事忘れますもの(汗)。山田さんを
笑えないなあ、これは(汗)。

是非、此れは万人にお薦めしたいのですが、矢張り一寸難しい言い回しと厚さの所為で
其れが叶わぬのが口惜しくて仕方が無い(汗)。

てつこ度★★★★★
オススメ度★★★★


「Dear Friends」:Yoshi著(装丁画像ナシ)

勢いで読んでしまいました。生涯三冊目のYoshi作品です。

今回の話は、相変わらずヤリまくってる女子高生が主人公です。…なんかYoshiさんって、
こういう女子高生に恨みでもあるのではないかと思えてきますね(汗)。
主人公リナは、友達を「利用するもの」「使えなくなったら切るもの」としている、
ひねた女の子です。それが、自らの病気、白血病の少女との出会い、病院で出会った
幼馴染マキとの出会いによって「友達」の大切さを学んでいく、といった話です。
タイトル通り、「友達」がテーマなのですが、どうも全体的に漂うしらじらしさ、気持ち悪さが
気にかかります。病気に対する差別意識も気分の良いものではないし…。
一部実話を元にした、なんて書いてありますけどどこまでが実話なんだろうなあ?

今の作品もまた、関わった人たちがどんどん死んでいくので読後感はあまり良くないです。
一応主人公が命の大切さと友達の大切さを胸に生きていく、というポジティヴな終わり方に
なっているので「Deep Love」よりはマシなのかも知れませんが…。なんにせよやっぱり
小説としては読めません(汗)。

Deep Loveの評価を見ていると、AIDSを取り扱った作品の割には病気の描写がいい加減だと
いう評価が目に付きます。これは、Yoshiさんが病気というものを真剣に捕らえず、話を
進行させる為の記号
のように考えているからでしょうか。とにかく「泣ける作品には
病気を出せ、動物を出せ、誰か死者を出せ
」といったフォーマットが出来上がっているかの
様です。こういうトコロが見ていて気分が悪いんだろうなあ…。

まあ、病気の事についてはあまり突っ込むまいと思っていたんですけどね、以下の描写には
ちょっと衝撃を受けましたですよ。

病院で知り合ったカナエという少女は白血病なのですが、
「カナエは、先日父親から三度目の骨髄移植を受けた。しかし、白血球の数が
増えないのだ」

なんて書いてありました。



ぎゃ、逆ですよYoshiさん!



白血球が増えるのが白血病です!(汗)

※ボクが読んだのは初版だったので、後に修正されているハズだと思い本屋さんで
27刷を見てみたのですが…。そのままでした(汗)。


ネットで「白血病」を検索すればそんなのすぐに分かるのに、それすらしていなさそう(汗)。
その他には「筋萎縮性側索硬化症」なんて病気も出てくるんですが、これはどこから
引っ張ってきたんだか(汗)。もしかしたら「ブラックジャック」辺りなんじゃないかなあ、と
想像しているのですが…(汗)。

てつこ度☆
オススメ度☆
友情なんて要らない、友達は利用するものだ、友達の男は寝取ってもかまわない、
と思っている女子高生へのオススメ度★★
↑特別に項目を設けました。

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2006年02月07日

何を読もう?

昨日まで読んでいた「都筑道夫恐怖短編集」を読み終わったので、次は何を読もうかなあ、
と思って積まれていた未読本を眺めてみると…。

「寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁」:島田荘司著
「魍魎の匣」:京極夏彦著
「狂骨の夢」:同上
「ノストラダムス最後の天啓」:川尻徹著

…ううむ。一冊明らかに変な本が混ざっていますがまあ気にしないで下さい(汗)。

この中で、次に何を読もうか。でも、「寝台特急「はやぶさ」」はシリーズモノで、これは
一作目じゃないし、京極先生の本は読むのに時間がかかるのでもっと余裕のある時に
読み始めたいし、ノストラなんとかはネタにするとまたBlogに怖い人が来るし…。

こういう時は神さまに聞いてみよう。

どちどちどちらにしよ〜かな
天の神様の言う通り
あぷぷのぷのぷの
ケツの穴 ほじく〜った


…いや、ボクの地方ではこういうのですよ(汗)。こないだ某テレビでこれの地域での違い、
みたいな話題をやってて興味深く観ておりましたが…。ウチの地方のような歌い方は
下品すぎてOAされなかったのかなあ(笑)。

という訳で、天の神様の言うとおりに次読む本が決まりました!

こちらです!










deeplove





えっ何故君がこんなトコロに!?


まるで初恋のあの子がふと立ち寄った風俗にいた時のような気分になりましたよ?




ああ、こないだブクオフで105円だったから買ってきたんだっけ…。またこういうネタ本を…(汗)。


「アユは17歳の女子高生。みんなからも、かなりカワイイと言われている。
一回5万・・・・・文句を言うオヤジはいない。
んっ!・・・・のどの奥まで、どろっとしたのが流れてきた。」



…こういう文章に対してどう突っ込めばいいのか分かりませんけど(汗)。が、頑張って
読ませて頂きます。今まで様々な難書を読み越えてきたボクだから、きっとこれも
どうにかなるハズさ!

で、会社に来るまでの電車の中で読んでいた訳ですが…。知ってる人が見たら
「きっとあの人も、流行ってるからって読んでるんだろうねェ」とか「あの人、本を読まない
人なんだろうねェ」とか思われたんだろうなあ…。

※でもすぐ読み終わるだろうから、一応「魍魎の匣」も持って来ましたw この重さ…。
まるでお弁当を持参してきたような気分です

tezzco at 10:27|PermalinkComments(5)TrackBack(0)

2006年02月01日

読んだ本

読んだ本を淡々と紹介していくコーナーです。

姑獲鳥

「姑獲鳥(うぶめ)の夏」:京極夏彦著

かの京極夏彦さんのデビュー作です。去年には映画化もされて、たいそう評判が悪かった
らしいのですが(汗)。
京極さんはかなりスゴイ人なんだそうです。デザイナーでもある氏は自ら本のレイアウトを
手がけ、完全原稿で入稿するとか、文章が上下段やページを跨がないように、非常に
美しくレイアウトしてあるとか、氏の影響で「メフィスト賞」が生まれたとか、世界妖怪協会評議員
だとか、水木しげるの弟子を自称しているとか、宮部みゆきに強引に引っ張られて
大沢オフィスに入ったとか…。数々の逸話の持ち主のようです。氏が業界に与えた影響は
相当大きい様ですね。

さてこの作品ですが、主人公である中禅寺秋彦は、古本屋「京極堂」の主人で陰陽師。
店の名前から、本人も「京極堂」と呼ばれています。そして妖怪に取り憑かれた人を祓う、
という展開になります。こう言うと単なるオカルト小説のようですが全然そうではないのが
興味深いです。…というかボクが今書いてる小説も同じ様な設定だ(汗)。これ発表したら
絶対「京極堂のパクリ」って言われるんだろうなあ…。

最初のウチに、難解な脳についてレクチャアがあったりします。思わず読み飛ばしそうですが、
ここをちゃんと読んでおかないと肝心な所が分からなくなってしまうので、ちゃんと読む
必要がありそうです。主人公は「憑き物落とし」なんてのをやっているのに「霊はいる、
しかし存在はしない
」なんてセリフがあったり、名セリフである「この世には不思議なことなど
何もないのだよ
」等と非オカルト色が強いのもボクにとって嬉しかったです。

大きな謎があったり、グロっぽかったり、密室での人間消失事件があったりと、ミステリと
言えばミステリなんですが、その仕掛けがゴニョゴニョなので謎解きの楽しみとはまた
違うのかも知れませんが、戦後の時代における物悲しい美しさ、キャラクターの強烈さ、
探偵役が「陰陽師」で、「憑き物落とし」によって事件を解決するという斬新さ。どこを
切り取っても傑作と言えると思います。

これから京極堂シリーズを追いかけていく事になると思いますが(もう買ってあるし…w)、
今からかなりワクワクしています。久しぶりに寝る時間を惜しんで本を読みました。

…ただ、老婆心ながら付け加えておくと、本編の中に「水子というのは昭和に入ってから
生まれたもので」なんてセリフがありましたけど、「水子」がある宗教団体によって
産み出されたのは1970年代、昭和40年代であり、京極堂シリーズの舞台になっている
昭和20年代ではまだなかったというのを突っ込んでおきます(汗)。

てつこ度★★★★☆
オススメ度★★★★☆

龍臥亭龍臥亭下

「龍臥亭幻想」:島田荘司著

ひたすらに追い続けている「御手洗潔シリーズ」です。これは2004年に出されたばかりの
本で、「占星術」の頃はまだ若々しかった石岡くんもいよいよ50代になってしまって
います(汗)。所々に「年齢には勝てない」といった描写があるのが切ない(泣)。
ストーリーは、連続殺人事件があった「龍臥亭」に当時のメンバーが集まり、同窓会の
ような雰囲気で始まります。最初のうちはあまりにもセリフが多く、ライトノベルかと思った
程(汗)。話している内容もほのぼのとしたもので、ほんとにこのまま「同窓会」で終わって
しまうのではと思った程だったのですが、そこは流石に島田先生。ちゃんと死体が出て、
次第に怪奇な事件に発展していくので安心しました(笑)。

この本の見せ場はもう一つあります。それは「御手洗潔シリーズ」と平行して人気のある
「吉敷竹史シリーズ」がリンクしてくる所です。表紙にまで「御手洗潔と吉敷竹史!」なんて
書いてあるので、二人が「コナン対vs服部平次」の様に推理対決をしたり、「なかなか
やるな」「お前もな!」みたいな展開が大いに期待されたのですが…それ程関わりが
なかったので、がっかりした読者は多いようです。ボクはまだ吉敷シリーズを読んでおらず、
どうリンクしてくるのかがやっと分かった程度なんですが、たしかにこれはウリに出来る程の
ものではなさそうです(笑)。ああ、「龍臥亭事件」の方にも吉敷シリーズが関わってくる
という理由もやっと分かりましたよかしうさん(笑)。なるほど、ファンはここでニヤリと
しなければいけないのでしょうね。

前半の部分を除けば(汗)やはり限りなく陰惨で悲しいお話でした。犯人はちょっと予想
ついちゃったけど(笑)、ボクは石岡くんが頑張る「龍臥亭」シリーズが大好きなので、
少し甘めに評点しておきます。

てつこ度★★★★
オススメ度★★★☆

…にしても、犬坊里美さんが出てくると文体が急にアホっぽくなるのは気にしちゃいけない
のでしょうか(汗)。まあ、それが好きだという人もいるんでしょうけどね…。



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2006年01月27日

あまぞーん

Amazon.co.jpにユーザー登録して、よく本の事を調べていると
「てつこさんにオススメの商品があります!」とか言って、勝手に
何冊かの本をピックアップしてくれるようになります。最初のウチは
プレイボーイ」とかが良く表示されていて、なんかバカにされている
ような気分になっていました(汗)。「やっぱ、こんな「オススメ」なんて
全然信用出来ないよな」とか思っていたんですけど、今日表示されていた
「てつこさんへのオススメ商品」は、以下のものでした。

こんなこと

こんなこと、だれに聞いたらいいの?―日常生活を笑わすQ&A大全 疑心暗鬼の巻
スーツのベストの一番下のボタンってなぜ留めないの?でもこんなこと、
疑問に思っても調べようもないし、と放っておいたあなた。あるいは長い
旅行を控え、ふと貞操帯の使い方が知りたくなった夫のあなた。本書は
皆さんのためのものです。博覧強記のセシル・アダムズにかかれば、
森羅万象・故事来歴、深遠な科学からエッチな豆知識まで、わからない
ことはありません!

大秘密

大秘密―噂・都市伝説・憶測の真相あばきます
国家機密でもないのに、厚い謎のベールに包まれていることってありますよね。
ケンタッキーのチキンに使われているスパイスの調合方法とか、カッパー
フィールドのイリュージョンの秘密とか。コカコーラの製法の秘密を握る人物の
不可解な行動や、ポップスの名曲に隠されたメッセージについては妙な噂が
一人歩きしているし…本書はそんな日常生活に潜む、秘密や噂を巡る驚愕の
真実を、綿密な調査のうえ大々的にあばきます。

偽史

偽史冒険世界―カルト本の百年
どうしてカルトにはまるのか?義経=ジンギスカン説、日ユ同祖論、ムー大陸…。
だれもが少年時代に一度は胸躍らせて読んだトンデモナイ歴史や奇想天外な
冒険の世界を、大人になっても抜け出せない人もいる。それらの人々のバイブル
ともいうべきカルト本とその背景を日本近代百年のなかにさぐる。


…まったくアマゾンめ、ボクがこんな本に興味があるとおもっ…




あ、ある(汗)。




どの本もメチャツボにハマりそうだ(汗)。いやあ、ダメダメだと思っていた
この「オススメ商品機能」、結構バカに出来ないんですね(汗)。なんか、
機械にボクの嗜好を読まれてしまったようで微妙にヘコむんですけど(泣)。

まあ正直、アマゾンで物を買った事なんて一度しかないんですけどね…。
それももらったギフト券で(笑)。やっぱね、商品は目で確かめて、手に取って
買うのが好きなんで通販はあまり利用しないのです。自分で店に足を運ぶ手間を
惜しんでおいて「アマゾンは商品が届くのが遅い!」「商品の扱いが乱雑!」
なんて言ってちゃいかんと思うんですが、どうでしょうねえ。

それにしても、本当にボクがどんな変人なのかを見事に映し出してるオススメ
商品だなあ…。

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2006年01月17日

読んだ本

今年に入っても、引き続き読書をよくしています。お勉強のつもりで読んでいたのですが、
今や本が鞄に入ってないと不安になる程(笑)。こうやってレビューを書いていくと、
詳しい方からの突っ込みなどもあって良い勉強になります。正直、まだまだ読書力は
未熟だと思っていますし、ボクによるレビューはあまり言い得ていない部分があると
思いますけど、そうした事を自分に戒める為にも、レビューは書いていかなければなあ、
と思う訳です。

パロサイ上パロサイ下

「御手洗パロディ・サイト事件」:島田荘司著

「龍臥亭事件」以降登場する犬坊里美が持ち込んだ事件を、石岡さんが解決する作品。
この作品は、22もの御手洗作品のパスティーシュ(パロディ小説)が収録されている
のが特徴です。里美の友人の小幡さんという人が突然の失踪をし、小幡さんが凝って
集めていた御手洗パスティーシュの中にそのヒントがあるのではないか、という事で
里美さんと石岡さんがパスティーシュ作品を紹介していく、という流れです。

いや、最初は、全部島田さんが書いているのかと思って大層感心したのですが、
どうやらこれは本当に島田さんの愛読者さんから投稿された作品群を編んだもの
らしいと知り、ちょっとびっくり(汗)。ファンの方はこの点を不満点として挙げており、
本自体の評判はとても悪いのですが(笑)。ボクは結構面白く読めました。こういう
本の作り方もあるんだなあ、という意味で感心もしましたしね。

で、その中の一篇が小幡さんの失踪に関係している訳ですが…。本当に一篇しか関係して
いないので、他の21篇はなんだったんだ?という感じはしてしまうかも知れません。
こうしたお遊びが分かる方向け。御手洗シリーズを期待していた人にはあまり向かないでしょうね。

てつこ度★★★
オススメ度★☆

異邦の騎士

「異邦の騎士」:島田荘司著

この作品はボクにとってメチャメチャ後悔するハメになった作品です。

いや、何かって言うとですね。ボクは本を読む前に、その本について色々調べる習慣がある
んですが、思い切りネタバレを見てしまっていたのですよね(汗)。「異邦の騎士」最大の
衝撃である事実は、他のミステリとは違い一行程で済む程度のものなので、紹介サイト
なんかを見ている時にそれがモロに目に入ってしまって…(汗)。それが分かってしまっている
という時点で、衝撃度は半分以下になってしまった(汗)。御手洗シリーズの中で「異邦の騎士」
を最高傑作だと挙げる人も少なくなく、「感動できる」とかそんな感想もあったので相当
期待していたのですが…(泣泣泣)。

気を取り直して。「記憶喪失の男」というのは最早ミステリの定番ネタの様な気がしますが、
この作品も記憶喪失の男が公園のベンチで目覚める所から始まります。良子という女性と
出会い、同棲する事になり、平穏に生活していた男があるきっかけで、妻子を殺して
しまったという自分の過去の姿と対峙する、といった内容です。

島田さんの本は、突飛な事件やら、入り組んだ因縁やら、複雑な殺人トリックが出て
来ます。この作品も多分には漏れないのですが、そういったトリックよりもむしろ主人公の
ドラマが中心の、あまり無いパターンなのかも知れません。主人公の男の純愛や、
過去の自分との戦い、全体的に漂う悲しさみたいなものは、島田作品では珍しい「感動もの」
なのかなぁ。

…でも、ネタバレ見ちゃったので期待より感動できませんでした(汗)。

てつこ度★★★★
オススメ度★★★★

インストール

「インストール」:綿矢りさ著

これも、図書館で目に付いたから適当に持って来た本です(笑)。ちょっと前、「史上最年少で
文藝賞受賞!」なんて話題になっていた方ですね。今作「インストール」は上戸彩、神木隆之介
出演で映画化もされました。

うーん、良くも悪くも今時の女子高生が書いた作品なんだと思いました。文章は上手い、と
いうより写実的。主人公も女子高生なので、リアリティがあるのは当たり前なのかも知れ
ませんが、「本当にありそうな世界」を感じさせてくれる描写は見事だと思いました。時折
語り口がチグハグになったりするのが気になりましたけど、それはむしろ味なんでしょう。
一人称で書かれている事もあり、小説というかBlogを読んでいるような気分になりました(笑)。

内容は、これから盛り上がって行くのかな〜と思わせておいて終わるのでやや不完全
燃焼な気がしましたが、これもまたリアリティなんだろうなと。どうもミステリの読みすぎで、
「この人物が実は犯人だ!」「この文章はトリックの存在を示唆しているんだ!」とか
深読みしてしまうのはボクの悪い癖ですね(汗)。

死体も出てこない、超能力も出てこない、ヒーローやヒロインが出てくる訳でもない、
淡々とした作品なんで作者と同年代の若者には評判悪そうなんだけど(笑…仮想現実を
中心にした山田作品の方がハデだしねえ)、なかなか味のある作品だと思いました。
…でも、文藝賞受賞…かぁ…これが…。

てつこ度★★
オススメ度★☆

tezzco at 14:53|PermalinkComments(1)TrackBack(0)