税理士・診断士の税務&マネジメントお役立ちブログ

税務・会計はもとより、経営戦略・戦術、起業、医療問題、その他雑談、ぼやき等、中小企業経営に役立つ話題を中心にお送りする、武蔵野、三鷹近辺で活動する税理士・中小企業診断士のブログです。中小企業経営者、これから起業を目指したいと考えている皆様に「とても役に立つ(かもしれない)」と思われる話題を提供できるよう、日々、精進に努めさせていただきます。

2012年08月

「ペンだけで30日後に行列をつくるすごい裏技」山岸二郎

◆ちょっとつかみにくいが、神田正典の流れを汲む本か?
文体や本の中身を見ると、カリスマコンサルタントの神田正典の流れを汲む人なのだろうか。推薦文に、神田正典の弟子筋にあたる、平秀信の推薦文が入っていた。一応、確証に「まとめ」は書いてあるのだが、私にはちょっとつかみにくかった。まあ、常識的ないいことをちょっとユニークな文体で、書いてある本だと思う。
私が重要だと思ったのは、以下のような部分。

◆公告は大事、文章表現が大事
著者は飲食店経営者の二代目。プロモーションや他店の研究、店舗改善等、いろいろ試行錯誤をしたけれども、結局は効果がなかった。しかし、手書きの「感謝状」を葉書で出したところ、大きな反響があった。そして「私の人生は一変した」。前書きでそのように書いている。

◆「女性おひとり様」の火付け役に・・・ペンではなく、発想力で売り上げアップ
でも、繁盛店に生まれ変わるための第一歩が「手書きの葉書」だったようだけれども、その後に、様々なマスコミに取り上げられ、BBCからも取材が来たという。どうもそれは、「手書きの葉書」の制ではないようである。
銀座で小さなバーを経営していたけれども、「女性中心のバー」に店の「コンセプト」を変えたのが大きな要因だったようである。来店客数は、3倍に増えたそうである。
ここで突っ込みたくなるが、タイトルにあるように、「ペン」の力ではなく、明らかに「発想力」である。前書きとも、タイトルとも違うので、私などは少し混乱してしまう。

◆借金しても、いい公告を出せば売り上げは上がる
キーワードというか、箇条書きにすると、以下のようなところが役に立った。
“梁ト颪蓮◆崚蟷顱廚任△襦
既存のお客様に販促をかける。
レバレッジの効果。
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Α屮ャッチコピー」がとても重要。
Д櫂献轡腑縫鵐阿魍稜Г垢襪海箸僚斗彑なども書いている。
┘船薀靴呂笋衒次第で、とても効果が上がる。
「コンセプト」の設定が大事。

「星野リゾートの事件簿」中沢 康彦

◆社員をやる気にさせ、組織を活性化する
星野リゾートは、様々な業態のホテル、旅館、リゾートを経営している。その中で、社員自らが中心となり、新たな新サービスを提供したりして、顧客満足度をアップし、売上を増加させてきた事例などが紹介されている。「アルファリゾート・トマム」や有名な地ビールである、よなよなエールを売る「ヤッホー」などは、星野リゾートが運営していたということを初めて知った。11の事例が盛り込まれているが、どれも面白い。

◆売上アップ、コストダウンではなく、「顧客満足度」の追求
例えば、「アルファリゾート・トマム」の事例では、営業部門ではなく「機械部門」の社員が、「山頂の雲海テラス」を開発。それが名物スポットとなり、売上アップにも貢献した。
それには次のような言葉があった。『お客様の満足が最大の目的だ』。雲海テラスの開発者である伊藤の言葉として、本文に、以下のように書いてある。「それまで、売上を伸ばせ、コストをカットしろと言われ続けていたのに、突然、『お客様の満足が最大の目的だ』と言われた。会社は売り上げがなければ存続しないのに、どうして新しい社長は満足度なんて言い出すのか、まったく理解できなかった」と。確かにそうであろう、売り上げを伸ばせ、コストをカットしろと言われ続けてきた社員が、「顧客満足度を上げる」ということをいわれても、ピンと来ないであろう。そういう会社が大半なのかもしれない。それが、顧客満足度を上げるということを考え続けた結果、「雲海テラス」というものの創造につながったのである。

◆経営者にとってお勧めの本
上記のような事例が盛りだくさんの本である。「顧客満足や、経営理念の重要性」という言い方もできるかもしれない。このように、権限を委譲し、社員を活性化させ、成長させ、新たなサービスを作り上げ、顧客満足度をアップし、それが会社の業績をアップさせていくというのは、本当にすごいことだと思う。このような順序で会社を活性化し、業績をアップさせるといいうのは、企業のあるべき姿ではないか。星野社長も最初からこのような度量の広い人ではなかったようであるが、社長の器の広さというものが見て取れる。あらゆる会社の経営者にとって、社員をやる気にさせ、組織を活性化させるヒントとして一読されることをお勧めする。もちろん、一般の社員の方などにとってもお勧めである。

「コーチング」落合博満

◆野球人のみならず読まれてほしい本
この本は、野球人のみならず、社会人の管理職や一般社員が読んでも、間違いなく役に立つ。このような、深い、核心をついた野球理論を構築し、本にすることができる野球人も少ないであろう。実際に12球団の監督やコーチを勤めている、また勤めていた人であっても、ざらにはいないであろう。だからこそ、落合博満という人間は、プロ野球選手としても、さらには監督としても、超一流の実績を残せたのだと納得させる本。

◆強い目標と情熱、そして頭の良さ
落合は、「もう8センチ自分の身長が高ければ、こんなに頭を使わなかった」と書いているが、とことん考えて超一流になったのだろう。落合の持って生まれた野球センスというのもあるけれども、それに加え頭を使って、超一流に上り詰めたのだということを納得させられる。また落合は、いつも高い目標を掲げていた。それを強い情熱でもって成し遂げている。目標と情熱、考える力が落合を偉大な選手にしたとも言える。

◆洞察力
私は、最近までこの本の存在を知らなかった。そしてこの本が、中日の監督を務める前の、現役引退後に書かれたこともすごい。落合は、いい意味でも悪い意味でも「オレ流」と言われ、マスコミなどから攻撃を受けても自分流を貫いてきた人。これには、この落合という人間が考え抜いて、「信念」にまで昇華した考えがあったのである。
落合の兄が、どこかで「落合は、選手よりも監督のほうが合っている。なぜなら人間の心理をとてもよく知っているからだ」というようなことを言っていたが、確かに落合は、人間の心理をよく知っていると思った。これだけの洞察力を持った人間は少ない。このような人間は、どのような世界でも頭角を現す人間であろう。

◆自分で考えさせること
落合のコーチング理論を一言で表すならば、「自分で考えさせること、ほめて育てること」であろうか。これは、名指導者などに共通するものであろう。簡単なようでなかなかできないことである。「責任は全部自分が持つ、でも、当事者にも取らせないといけない」「野球は選手が主体」「部下を信頼し、気持ちよく仕事をしてもらう」という考えも一貫している。「理由を説明して納得させることがだいじ」とも言っている。
「人を育てる作業はデリケート、ひとつの成功例が次にも当てはまるとは限らない」と言うことも言っている。落合という人間が、柔軟性に富んだ頭脳を持っていると言うことであろう。一度の成功事例をすべてマニュアル化して、すべてに当てはめようとして失敗する人間はとても多いであろう。落合は、このような頭脳を持っている。

◆世間のイメージとのギャップ
この本を読んでいると、落合という人間が、きめ細かい神経を持ち、優しさや思いやりも深いのではという感じがした。「いやなものはいや、嫌いなものは嫌い」、そういう思いも見て取れる。マスコミなどで攻撃されるのは、取材に協力的ではなく、このようなはっきりした性格が攻撃の対象となったのかもしれないと感じた。そして、その記事を読んだりした野球ファンも、たいがい落合に対しては、よいイメージを持っていないであろう。
新聞記者にとっては、高慢で偉大な野球人を叩く、格好のチャンスだったのかもしれない。新聞記者も、感情で動くであろうし、嫉妬の塊でもあろう。新聞記事は、その程度のものと考えてもいいのかもしれない。

ジェームス・アレンの「原因と結果の法則」

◆多くの人に影響を与えた、ロングセラーの自己啓発書
訳者前書きによると、この本は約100年前の1902年に書かれたもので、世界の歴史上、もっとも多くの読者を獲得してきた自己啓発書であり、今なお世界中で確実に売れているロングセラーの書。
この本はまた、のちの欧米の自己啓発作家たちに強い影響を及ぼした。ナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲール、ノーマン・ヴィンセント・ピール、デニス・ウェイストリー、オグ・マンディーノなどがその代表的な名前であり、こぞってこの本の内容を引用しているのだそうである。そして本書は、日本でもベストセラーとなり、大きなブームとなった。

◆内容はいたって詩的でシンプル
日本語訳のタイトルは、『原因と結果の法則』であるけれども、原題は『AS A MAN THIKING』というもの。あとがきまでのページ数が、95ページでありボリューム自体はとても少ない。書物の価値は、枚数だけでは計れないという一例といえるかもしれない。そして内容はいたって詩的でシンプルである。
この『原因と結果の法則』という邦題自体がこの本の内容を表すといっても過言ではない。結果にはすべて原因がある。よき種をまき、よき原因を作らないといけない、そのように解説できるのかもしれない。

◆極めて瞑想的・宗教的な本
結論として、本のタイトルにあるように「原因と結果」の関連性ということを無視することは出来ないということを書いてある本。その今現在ある「結果」としての現実というものにはすべて「原因」がある。それを突き詰めて、そしてそれを糧とし、将来の人生に生かしていかなければいけない、そういうことが書いてある。
とても薄くて文章量も少ないのだけれども、この本は、本人の瞑想から生まれたものだということが、感じられる本。実際、ジェームスアレンの日々の生活を見てみると、極めて瞑想的な生活をしていたということがわかる。

◆前半は人格と健康の形成、後半は成功論
この本は、七つの章から構成されている。まず最初は「思いと人格」、以下のように書かれている。「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません」と。
以下、「思いと人格」「思いと環境」「思いと健康」「思いと目標」「思いと成功」「ビジョン」と続く。いたって東洋的な思想書ともいえる。実際、アレンは仏教などをよく学んでいたようでもある。思いの重要性、そして、その思いという「原因」から「結果」が生まれてくる。自分の内側で機能している「原因と結果の法則」をはっきり認識することが必要であると述べている。「心の法則」「宇宙の理法」と言い換えてもいいのかもしれない。
アレン自身、前書きで以下のように述べている。「この小冊子は、私の瞑想と体験のなかから生まれたものです。よって、私はこれを、昔から頻繁に論じられてきた『思考のパワー』の完璧な解説書である、などと主張するつもりはまったくありません。私がこの本を通じて行っていることは説明というよりも提案である。

◆ジェームズ・アレンという人物
ジェームズ・アレンの私生活に関する情報はほとんど残っていないそうであるけれども、あとがきには、次のように彼の人物像の一部が紹介されている。
イングランドに生まれたアレンは作家になる前は、数名の工業家のコンサルタントとして生計をたてていた。作家活動を始めてからは、海沿いのインフラクームに移り住み、朝早く起きて、午前中は丘で瞑想や執筆活動をして、午後からは家庭菜園で農作業に精をだすというのが日課であった。夕方には、知人たちの訪問を頻繁に受け、友人の一人の話によると、「夜になると、いつも我々小グループに、瞑想や哲学、トルストイや仏陀について、また、どんな生き物も絶対に殺すべきではない(食用にするものを除いて)といったようなことを静かに語って聞かせたものでした」という。
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