「ベンチャー起業家」「ダービー馬主」として、よくテレビなどのマスコミに登場する「名物経営者」の一人に関口房朗氏(71)がいる。六本木ヒルズに住み莫大な資産を有し、優雅な生活をしていることで有名である。半年前にジャスダックに技術派遣の「VIN」という会社を上場したばかり。これで上場させた会社は2社目である。
その関口氏が「人生最大の仕事」をキャッチフレーズに、「国民新党」から参議院比例区へ出馬する。日刊現代07.07.12日号に、その出馬理由が掲載されていたが、意外に興味深いものであったのでご紹介したい。

◆中小企業に光を当てたい
政治家になったら一番やりたい政策は、中小企業に光を当てることだという。そして、次のように述べている。
「中小企業が富士山の裾野のように大企業を支えている。優遇税制や融資拡大で中小が活発化すれば、そこから新たな雇用も発生します。それと、労働環境が劣悪になっている、3次や2次の下請けに監査が必要。残業代を支払っているか、健康保険や労災に入っているか。コンプライアンスをきちんとしないと経営できないようにしなければならない」

◆累進税率の強化
また国民新党から出馬する理由を「弱者の味方」」だからといい、税制については「もらう人はものすごくもらって、どんどん格差が広がっている。累進税率を強化して、金持ちからは、ようけ入れば入っただけ税金を取ればいい。そうすれば不公平感は少しは和らぐ」といっている。

◆技術立国日本の確立
また、政治の世界を目指す一番の理由は「やはり技術立国です。技術をベースにした環境を作れば、日本人は優秀だから一生懸命勉強する。政治家は理工系が少ないでしょう。実際の技術を知らない人も多い。われわれ実業家としては恐ろしい状況です」という。

テレビで見る関口氏からは、想像できないような政策が飛び出してきた。極めてまっとうな意見に思える。またこの大金持ちで実際、贅沢三昧の生活をしていると思える人が「累進課税」の強化を打ち出すというのは、とても興味深いことである。

実際、上場株式の譲渡益の課税は10%であるなど、ちょっとアンバランスな状況もある。何十億円、何百億円の譲渡益を得ても、10%しか課税されない。株式市場の活性化などの目的があると思うが、やはり、是正が必要なところであろう。
また格差の拡大についても、本人の実力や努力にかかわらず、格差が拡大しているという情況もある。
この関口氏の公約が本当に真摯なものであるなら、是非、一票投じてみたいと感じた今日この頃である。