2010年03月06日

カリエスリスク

12894915.jpgカリエスリスクとは、むし歯(カリエス)が新たにできる、あるいはさらに進む危険性(リスク)つまり、むし歯のなりやすさのこと言います。
むし歯をつくる因子と、それらに抵抗し歯を保護する因子のバランスでカリエスリスクは決まるとされ、歯垢中のむし歯原因菌が多い場合や、歯垢の付着量が多く間食を含む飲食の回数が多いほどリスクは高まる。一方、唾液の分泌量が多く、緩衝能(酸性を中性に戻す働き)が強いほど、むし歯を避けることができます。
反対に唾液緩衝能が低かったり、口腔内乾燥症のように唾液そのものが少なくなるとカリエスリスクは高くなります。
唾液の量や緩衝能、口腔内細菌などを調べるカリエスリスク検査キットなどもありますが検査結果をどのくらい虫歯予防に生かせるかは歯科医師や歯科衛生士しだいでしょう。単に患者の危機感をあおるだけのツールとして使われることもあります。

レントゲン写真の患者さんは拒食症のため重篤な虫歯になった患者さんです。20代で初診時にはすでに全ての歯が抜髄根管治療されていましたがカリエスを再発している歯が多数あり、再治療を行いましたが口腔内の状況は改善せず3年後には遂に右下に遊離端欠損を生じてしまいました。患者さんはインプラントによる治療を希望しましたが当時はまだインプラントを導入していなかったので他院に転医していった患者さんです。
拒食症で食後頻繁に嘔吐を繰り返すと胃酸により歯が溶け全歯牙に重篤なカリエスを引き起こします。従来の虫歯予防が全く効果を発揮しない最大のカリエスリスクといえます。
治療にはまず心と体の健康を取り戻すのが先決となります。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/tfdent/52561263