初の海外遠征
初の海外試合で

初戦の相手は黒人選手の
エダー・パシリアーノだかエデル・ペリシリアーノみたいな名前😵
読み方や日本語表記がわからない
※日本では無名だが後に黒帯で杉江アマゾン選手にも一本勝ちした強豪(だが細川顕選手がこの試合前アマゾンに深刻な怪我があった事を語っている)

黒帯カテゴリーの試合はもっと後なので早川さんは確かまだ会場に到着していなくて
石川さんもほぼ同時刻の別マットで試合
なので誰もチームメイトがいない私のセコンドには現ドラゴンズデン代表の澤田真琴さんが付いてくれました👊

初っぱなの出会い頭に飛びつきクロスをされ
クローズドを解こうと腰を上げた瞬間に
相手はクローズドの脚を解かないで両足クロスしたままの巴投げをみたいなのを仕掛けてきて
これを食らった私は
「うそーん!!こんな技あるのぉ〜?」と思いながら宙を飛んで1回転
そのままマウント取られるもなんとか脱出
試合中盤くらいに
1回だけホレッタ十字が綺麗に入り
これが唯一のチャンスで相手の腕がミシミシ鳴るが
マウント→バック取られかけから逃げるので体力使い果たしていて極め切れず
腕をぶっこ抜かれ
その後にまたマウントか何かを取られて
ポイント12ー2で敗退

初の海外遠征は大敗を喫しました

そのパシリアーノさん?も
マイケル・ファウラーとの立ち技勝負に敗れ
マイケル・ファウラーもルーカス・レイチに敗れ
改めて“世界に出たら自分は何者でもない”と言う現実を知ります

「やっちまったな〜」と思いながら会場を歩いていたら汗だくの石川さんを発見

「どうだった?」って聞いたら
二人とも占い通りの1回戦負け…

石川さんの相手は強豪ジョナタス・グージェウでした

杉江アマゾン選手は
日本にも来日経験があり
GIグラップリングにも出場した
スティーブ・マグダレノ選手と対戦し、確か一本勝ち
次の試合か、その次の次の試合で
ポイント的には勝っていた筈なのに誤審で負けたような記憶があります

しかも酷い事にアマゾン選手は小手絞りか袖車か送り襟絞めか何かをした時に
その手を相手選手に噛まれて
手にはクッキリと歯形が残っていました😠

早川さんは“ポルトゲイス”と言う
日本では無名ですが
ブラジルでは有名で
“神童”マルセリーニョ・ガッシアをして最大のライバルだったと言わしめる強豪選手と対戦し敗退

内容や対戦相手のレベル
初海外遠征での緊張や時差ぼけとか
そう言った要素はあったかもだが
それらはさておき
結果としてはJFT3人ともに初戦敗退

小齋さんとの試合や
スパーでヘナーやデミアンに善戦した自信も塵と消え

テレレやジャカレイなど
次元の違う“神々”の試合を見せつけられ
体育館の椅子に坐りながら
ただただ呆然とするしかありませんでした

この夜に早川さん石川さんと反省会ミーティングをします

自分と石川さんより早くから世界で戦っていた早川さんが
世界のレベルっていう言うのはこう言うもんだ的な話をしてくれて「なるほど」と

和道さんからレオジーニョやテレレやシャオリンなど
黒帯トップ選手の凄さは聞いていましたが
色帯までもがここまで凄いとは正直分かってませんでした

この夜に自分はブラジル修行に行く決意をします

敗者に休息は無いと言う事で
石川さんと俺は翌日と翌々日に出稽古をしました

確か1日目がトーランスのマシャド柔術で
出稽古のビジター料金は1回70ドルくらいして
いい値段でしたね

旅費もカツカツで来てたんで一瞬迷いましたが
「せっかく来たんだから勉強して、払った分だけのモノを持って帰ろう」と石川さんが言って奮い立たせてくれたんで覚悟が決まり
70ドルを払って柔術着に着替えました

テクニックは何をやったかサッパリ忘れましたが
スパーリングでは
元立ち(勝ち残りスパー)をやり
俺と石川さんは
平均100キロくらいのアメリカ人色帯たち相手に全勝!

「俺たちなかなか強いじゃん!」と
試合で失った自信を少しだけ取り戻します(笑)

全勝の余韻に浸る自分のところに
遅れてやって来た最強のオーラを纏いし
これまた100キロ近くはある貫禄バリバリの茶帯が
「日本の紫帯のお兄ちゃん、俺がもんでやるよ」的な雰囲気でやって来てスパーリングをお願いされ

これはマズい…と思ったら
私が仕掛けた腕十字が速攻で極まり
意地を出してタップが遅れた巨漢茶帯は腕を痛めて怪我をしてうずくまってしまいます😅

もうこれで全員とスパーして
やがてクラスも終了かと言う雰囲気になって来ました

その時、早川さんはポルトゲイスとの試合で軽く負傷していたので練習はせずに
マシャド道場のソファでマシャドの人達と「あの二人は俺の生徒だよ♪」みたいに
うちらの活躍を見ながら嬉しそうに語っていたのですが
やがて伝説のヒーガン・マシャド(ヒクソン・グレイシーの最強のライバル)が道場にやって来て
明らかに座りたそうに早川さんに対して
「そこ俺のソファなんだけど…」的な視線を送っているのですが
「オー!ヘイ、ヒーガン!」なんて言いながら握手しつつ全く移動しない早川さんw

それを見た石川さんが
「なんて言うか…早川さんのああいうところはマジで天然と言うか…大物だよね…いやいい意味でね、俺ならヒーガン来たらビビって隅っこ行っちゃうからさ、世界で戦うにはああ言うメンタルも必要かもな」なんて
そんな事を呟いてました

クラスの時間は終了しましたが
勝ち残り練習に全勝したうちらに
「君たちが練習やり足らなかったら相手してもいいよ」とでも言いたげな感じで
クラスを仕切っていた
小太りで中年体型のおじさん黒帯がイヤーガードを付けて準備し出したので
※石川さんがお願いしたんだったかも
自分は
「あの先生は一体誰なんだろう?」と思いつつ
「昔は強かったんだろうけど、今は多分練習してないんだろうな…今日はお世話になったしあんまり本気は出さないでおこう」なんて思っていたら

5秒でパスされて
抑えられたら全く動けず
30秒で絞められタップ!!

気を取り直して本気モードでかかるも
結果は全く変わらず
ありえないくらいバッキバキに繰り返し極められて😵

まあ強さってその時の自分のレベルで相対的に感じるものだから分からないけど

あの時点では間違いなく
人生で組み合った人間で過去最強クラスに感じました

その人は後で名前を聞いたらホジャー・マシャドと言いまして
本気で尋常じゃなく強かったです

褒め言葉なんですが
見た目は運動不足のジョージクルーニーみたいな感じで
全然強く見えないんですよね

この見た目と強さのギャップには自分も石川さんも感動して
しばらくはホジャー・マシャドの話ばかりしてました

マシャド兄弟と言えば
ヒーガンやジアンが有名ですが
そこまで有名でなくとも
こんなに強い人がいる

ブラジルの層の厚さと奥深さを感じました

翌日は
現地で友達になったばかりのマックス増沢さんに紹介していただいた
もう一つの出稽古先であるカイケ道場へ

こちらでも練習させて頂いたのですが
旅疲れが極限に達した早川さんが練習開始前にマットで熟睡してしまい

起こそうとしたら道場の人も「疲れてるんだから寝かせてあげなさい」みたいなジェスチャーされて

ウォーミングアップのマット運動では40〜50人近い生徒や
もちろん俺も石川さんも
皆が寝ている早川さんの上をジャンプしたり避けたりしながら移動していて
その状況がシュール過ぎて爆笑しながら走ってましたw

「いやマジで…マシャドでもそうだけど…早川さん大物だわ…ありえんでしょ」と石川さんも笑いを必至にこらえながら走っていて(笑)

早川さんの大物っぷりと
カイケ道場の皆さんの優しさと大らかさが生み出した
とっても素敵なシチュエーションでした♪

私は
この旅で本当に沢山の事を学びました

完全ではないまでも柔術界全体の世界観とか
他にも色々な事が段々と分かって来て

それまでは
まだちょっと怖いと思っていた
早川さんや石川さんが
実は基本的にお茶目な人間で
ある意味では俺と変わらないくらい天然だと言う事もw

だから一緒にチームを作って
やって来れたのだと思います

〜編集中〜←まだまだ加筆修正します