2007年08月24日

黒川博行「二度のお別れ」3

大阪の三協銀行新大阪支店に入った銀行強盗は400万を盗み、止めに入った客を銃で撃ち
負傷した彼を人質に逃走した   そしてその後、犯人は人質の身代金として1億円を要求
負傷した人質は無事なのか? 大阪府警捜査一課の黒豆コンビが犯人に挑む....

忘れた頃に少しづつ読む黒川博行本 たしかに半年近く読んでない....
私の作家カテゴリーを見ていると、ダントツ森博嗣が31冊と多いけど
今にさりげなく黒川博行をもっと読む計画を立てています(嘘)
意味のない嘘ですいません それくらい黒川氏の大阪弁が好きと言うコトです
では感想です

黒川氏のデヴュー作、サントリーミステリー大賞の佳作
先生方に、さんざっぱら華がないと言われた刑事の黒マメコンビ 
どんだけ華ないんだ!と気になってましたがやっと読めました

華云々とかじゃないと思うけど、黒さんは30代半ば、所謂主役系なけっこう落ち着き系な刑事
対する後輩のマメちゃん 20代半ば、小柄で声が甲高くて、でも頭がキレる
本作では、まだその欠片程度を披露 マメちゃんがまだ開花してないから地味なのか?

はずみで人質になり、身代金要求されてしまうとは...
そんな大した事件とは思われない出だしなのに、犯人は身代金を妻に
持たせるように言い警察の介入をバカにしたように、出し抜いて行く 犯人
そんなスゴイ展開を想像できないような出だしだったのに、人質の指や耳を
送って来る犯人 メチャクチャな犯人の要求に振り回される警察サイド

やっぱりこの人の書く大阪の刑事の会話が面白い リズムがあって会話が
チャッチャと進み漫才みたいに感じるけど

けっこう前の作品だから、犯人が指示を出すのが電話ボックスだったりする
そういや〜電話ボックスないですよね〜 そのあたりに時代を感じさせるが
内容は古い感じがしないと言うか今も大阪ってこうなんでしょ きっと!的な
勝手な思い込みで読んでいた

突発的な事件なのに、結局1億円は犯人に取られ人質の遺体が発見される
実は用意周到と思われる事件にマメちゃんが何かに気づくんだけど
(本能的にね)容疑者はしっぽも出さずに、お蔵入りしてしまう

真相がわかった時、この本のタイトルの意味とかわかって、なるほどね〜
とか思っていたら、最後の一行が〆てくれる
その一行がこの人らしく余韻を残す そうか伏線張ってたのか〜気づかんよ〜

この人ってなんだか哀愁の作り方が、やたらウマい 大阪弁で軽々とふざけたようなコト
語らせながら、最後にスットンと落としてくれる えっオチってコト?
その哀愁の系図はカウントプランとかに行くと思うんだけどね

すいません 前日の本谷氏と打って変わっての絶賛ぶり...

ちょうどこの本出た翌年にグリコ事件があったそうで、大阪弁の脅迫状とかが
類似してたらしい そんでもって警察に訪ねられてしまったと あとがきに書かれていた
すんごい昔の事件じゃん それ ホントの警察は黒マメコンビのように良い人の欠片も
なかったそうだ ま..大阪人でも警察はホントに楽しい訳じゃないのね...
あたりまえか

tg-wco4be2 at 01:47│Comments(4)TrackBack(0)clip!黒川博行 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by あさり   2007年08月24日 11:16
この作家の本は読んだことがないのですが、
この感想を見た限り、刑事のコンビで、
テレ朝の「相棒」のように感じましたw
今度挑戦してみたいと思います。

あ、アンケートの回答ありがとうございました★
2. Posted by ia.   2007年08月24日 23:16
こんばんわ。
クロマメコンビの会話が面白いですよね。
私も最近、黒川さんの作品を読んでいなかったのですが、
「疫病神」のシリーズが面白いという噂なので、読み始めました。
面白い作品があれば、また教えてくださいね。
3. Posted by きりり   2007年08月25日 22:39
あさりさん どういたしまして〜
相棒は宣伝とかでしか見てないんですけど、多分もっと泥臭くて面白いですよ
4. Posted by きりり   2007年08月25日 22:40
iaさん
私も「疫病神」「国境」あたりを押さえねばと思っています
何と言っても会話が楽しみで、残る雰囲気とかも好きなんですよ

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔