2009年06月01日

有川浩「三匹のおっさん」4

60歳の誕生日に定年退職を迎えたキヨは、家での還暦&退職の祝いの席で
息子夫婦に赤いチャンチャンコを着させられ、生徒のいなくなった自宅の剣道の道場を
取り壊さないかと言われ逆上! 家を出て仲間のシゲの居酒屋「酔いどれ鯨」を訪ね
クダをまいた翌日、シゲから暇持て余してるならオレたちで私設自警団を作り
街の見回りをしないかと持ちかけられる.....

幼なじみの三人の悪ガキは還暦を迎え今度は「三匹のおっさん」となり
街の悪と闘うと言う話 ま〜タイトルからして、ま〜有川浩として期待の通り面白い!
キリッと背筋スキッと真面目な剣道の師範であるキヨ
超ガラッパチな黒のジャージがトレードマークな柔道家のシゲ
唯一の頭脳派、でもある意味一番危険な男・工場経営者のノリ
ジジイでたまるか!と還暦迎えて自警団で暴れようって言う愛すべき三人のジジイ、いや おっさん
彼らが、悪質カツアゲ、痴漢レイプ、詐欺、動物虐待などを成敗すると言う話 全6篇

あとがきを読むと、おっさん萌え、ジジイ萌え、並びに現代版「三匹の侍」を
意識して書いたと言われる、まさに痛快冒険潭 三人が良いキャラだしてます
見渡せば「図書館...」と同じくして、キャラ読みできるようなキャラ設定と
マニアックな武器トークなど話の基本は"闘う奴ら" 
それに、もちろん抜かりなく初々しくて、もちろん焦れったいラブコメ担当の若者ふたり
キヨの生意気な高校生の孫・祐希と、ノリの娘、同じく高校生の早苗
コトもあろうに早苗が連続レイプ魔に襲われているところを祐希が助けた縁で親しくなった彼ら
最も"アブナい男"父親ノリを葉がみさせながら二人でファーストフードって...どんな高校生だ...
ホント至れりつくせりですね

武器携帯し過ぎて真夏でもジャケット着用な男ノリも有川氏の本が
好きな方にはニンマリながら、祐希のキャラもなかなか良い
ジジイ!とキヨを煙たがってた祐希が、キヨの事件解決度や正々堂々としている姿から
なんだかんだ言い訳を言いながら剣道をはじめたり、ダセーと洋服のアドバイスしたり
と家族愛や成長とかも織り込んでの泣かせる話となってます

有川氏って、よくある小さな事件を結構気持悪くシリアスに書く人ですよね
そのあたりが本編でも非常に活かされて”悪”vs"正義"と言う図式が
嫌みにギリっなスタンスで描かれています
これ完全にシリーズ化でしょうね 三匹のおじさん達の活躍もさるコトながら
二人の高校生の恋も気になりますし...で期待させるな〜ホント

今の60歳なんて若いですよね 自分がコドモの頃も60歳なんて言ったら
老人でしたけど、還暦と言うコトバとほど遠いと言う人がほとんどです
って私が歳取って来たからでしょうか?
武闘派もそうですが、洋服も気にしたりして、ジジイになりたくねー!
と言う正面切っての往生際の悪さが彼らの魅力
特にジジイ萌え〜では私ありませんが彼らを愛しい心で見守りたい
もう自分の立場がなんだか判りませんが、そんな本です

tg-wco4be2 at 23:59│Comments(8)TrackBack(3)clip!有川浩 

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1. 三匹のおっさん 有川浩  [ 粋な提案 ]   2009年06月03日 00:41
かつての悪ガキが結成した自警団が、今日もご町内の悪を斬る! 剣道師範のキヨさん、柔道の猛者シゲさん、機械で無敵の頭脳派ノリさん。 躮..
2. 三匹のおっさん 〔有川 浩〕  [ まったり読書日記 ]   2009年06月04日 20:45
三匹のおっさん有川 浩文藝春秋 2009-03-13売り上げランキング : 3894おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 「三匹のおっさん」とは…定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせ...
3. 三匹のおっさん  [ どくしょ。るーむ。 ]   2009年06月08日 00:09
著者:有川 浩 出版社:文芸春秋 感想: 有川浩さんの新作。 アラ還世代のおっさんたちが自警団を結成し町内の世直しに乗り出すという、コミカルな連作短編集。 頭も切れて喧嘩も強い三匹が、チンピラや痴漢、悪徳業者まで一喝して懲らしめる痛快なストーリー。タイト...

この記事へのコメント

1. Posted by 藍色   2009年06月03日 00:44
きりりさん こんばんは。
小さな事件でも、きっちりシリアス、しっかり解決で良かったです。
たぶんシリーズ化、続きが楽しみですね。
2. Posted by エビノート   2009年06月04日 21:07
これを読むと、うっかりジジイ萌え、おっさん萌えしてしまいますね〜。
還暦はまだまだ遠い私以上に、このおっさんらパワフルで、自分も負けちゃあおれんなぁと思いました。
3. Posted by きりり   2009年06月06日 04:00
藍色さん こんばんわ
意外とシリアスなんですよね有川氏の話 ほんとシリーズ化が待ち遠しい一冊です
4. Posted by きりり   2009年06月06日 04:02
エビノートさん 歳を取ってるから逆に出来そうな気がしたりするんだけど、要はカンケイないんですよね 
しかし、ちゃんと歳を取った人の知恵(悪知恵含)は素晴らしいと思いました
5. Posted by 記号士   2009年06月07日 15:26
わたくしもこれは読みました〜。
全体的に(事件自体は重いのに)ノリが軽いのでさらりと読めてしまうのが好印象。
ラブコメ要素は・・・あれはあれでいいんですが、たまにはラブ要素一切抜きのこの人の小説が読んでみたいかな?とかも思いましたw
6. Posted by きりり   2009年06月07日 23:51
記号士さん むむ...そうですね ラブ要素あっての有川氏..みたいなとこが頭にあったんですけど、そう言うのなくても充分面白い本ですよね
7. Posted by ia.   2009年06月08日 00:21
こんばんわ。
他の有川作品にも恰好良いオッサンが登場しますが、とうとうオッサンが主人公の作品が登場ですね。
私も祐希がお気に入りです。
孫たちの恋愛も今後楽しみですね。
8. Posted by きりり   2009年06月11日 03:19
iaさん 祐希ですよね!! 次作が待ち遠しいです
おっさんに行ったところがウマい!と思いました

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