2010年12月06日

飴村 行 「粘膜兄弟」

双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉は、フグリ豚なる特殊な豚を飼い生計を立てていた
彼らはカフェーで働く美人の女給ゆず子に熱を上げ、カフェーに通いつめていたが、
いつもふたりはふられっぱなし...
しかし磨太吉がやくざに言いよられるゆず子を助けたことから二人は急接近
幸せの予感をよそに双子には間もなく召集令状が届き、戦地、あのナムールへ向かうこととなる....

粘膜シリーズの第三弾 待ってました!と、こう言う作品に、このかけ声が正しいのか?

このフグリ豚 食べても美味、あるところを煮だせば万能薬が作れると言う特殊豚で
へもやんと言うフグリ豚を心身ともに愛している使用人とともに暮らしています
その双子と、へもやんとの冒頭からの飛ばしたギャグは前作「粘膜蜥蜴」を彷彿させます

とにかく、このへもやんがスゴイ! フグリ豚節を語らせたら止まることなく話続け
双子に対する忠誠心も抜群と言う蜥蜴人間ヘルビノの人間版?と言うところ

ま〜へもやんのことはほっといて

戦地ナムールでは、乱暴上官からイジメられ、上官の女にイジメられ、極悪ゲリラに襲われ
ジャングルでは危険な動植物に追われと様々な困難な状況に巻き込まれていいきます
しかしどうにか愛する女の元、日本へと帰ろうとする磨太吉と矢太吉
ふたりの機転とテキトーさとフグリ豚薬によって命からがら日本に戻るも
またまたヤクザの手下に決闘を申し込まれ絶対絶命の時を迎えます

本作には、もうひとり謎の存在が登場しています
昔から矢太吉が金縛りになると空間が裂け現れる黒い塊「黒助」
なんの前ぶれもなく現れ反撃できない矢太吉をメッタ殴りして去っていく
この「黒助」の意外な正体に、ラストを読むと「あ〜これか〜」と
意外とミステリとかSFとかの定番的な展開が待っています

前回同様ナムールの気持悪いジャングルや戦争の残酷さ
前作に続いた気持の悪さと残酷なグロい描写がありながらも
氏の作品が面白いのは、根底にある純粋な愛の人間関係

今回もヘルビノの子と磨太吉親子のカンケイとか、ゆず子との愛情とか
兄弟愛とか、色々しかけがあるんですが
前作があまりに良かったので、ややモノ足らないと

吉太郎神とか霊的な側面を持たせた本作 色々読みどころはありますが
個人的には、へもやんがやっぱり良かったかな?

本作かなり色んなことが前作とリンクされていて、たぶん続きがあると思われる
とにかく次作にも期待

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この記事へのコメント

1. Posted by BlogPetのきりた   2010年12月07日 15:24
きりりが接近するの?

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