2011年09月17日

西條奈加「恋細工」3

 一匹狼の職人・時蔵と女だてらに細工師を志す錺工房の娘・お凛
 周りと打ち解けず、独り黙々と細工に打ち込む天才肌の時蔵に振り回されながらも、お凛は時蔵に惹かれていく そして、反発し合っていた二人の心が銀細工を通じてかさなった時、天保の改革で贅沢品が禁止された江戸の町に活気を取り戻す、驚天動地の計画が動き始めた…


若くして逝った四代目の遺言により
お凛は三年の後に五代目を決めなくてはならなかった
子供の頃から細工仕事が好きで女だてらに仕事場に出入りし細工を独学で学んでいたお凛
時蔵の作る細工に魅入られ、ひとり学ぶうちに段々と彼に惹かれて行く

西條氏と言えば、デビューのゴメス2冊のあと出ないな〜と思ってたら
どんどん書いてたんですね ゴメスって凄い設定だったからな
こちらは本格派の時代小説

本書は、五代目争いを通し
職人の心と粋、そしてふたりを中心とした人達の淡い恋を描く作品
二人の淡い気持の交差が結末を哀しくさせる

登場人物が派手じゃないけど、皆設定が良く話に惹き込まれていく
面白い! 他の作品も読もうと思う

でもちょっと気になったのが、最後のお凛の望み
平戸と時蔵の故郷への思いが、あまり生かされてなかった気がして
ここまで思うかなぁと思ってしまった

それにしても、この結末じゃ お隣の若旦那がかわいそう
私なら迷わず嫁にいきます

tg-wco4be2 at 16:19│Comments(0)TrackBack(0)clip![本色々] 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔